もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

113 / 394
寝不足で言い回しを考えるのに時間が掛かる…


最終日・更識姉妹の場合

「エイミィ、前衛と後衛、どっちが良い?」

 

「確認したいんだけど、会長さんはロシアの国家代表で、妹の簪は日本代表候補生で間違ってないよね?」

 

「その通りだ」

 

「そして両方共専用機持ちなのよね?」

 

「ああ」

 

「出来れば後衛が良いな~なんて……」

 

「楯無さんの性格上、後衛を先に潰すだろうな…」

 

「ヒィ!」

 

 

無表情で恐ろしい事をあっさりと言う一夏君、もしかして私を驚かして遊んでるのかもしれないわ…

一夏君の表情こそ変ってないが、目が少し笑ってる気がするし、須佐乃男も笑ってる気がする。

 

「それで、エイミィはどっちをやるんだ?」

 

「一夏君はどっちが良いの?」

 

「俺はどっちでも」

 

「一夏様は前衛でも後衛でも容赦しませんものね」

 

「人聞きの悪い事を言うな」

 

「この間の織斑先生とナターシャ先生相手の時は一夏様が後衛でしたよね?」

 

「結局一夏君が前に出てきて決めたんだけどね」

 

「最初はしっかりと後衛の仕事をしてただろ」

 

「そうだっけ?」

 

「そうでしたっけ?」

 

 

須佐乃男と2人で首を傾げ思い出すが、一夏君は私の後ろで戦局をじっくり見守ってる感じがしたんだけど…

 

「文句があるならエイミィが1人で俺は更識姉妹の味方をするぞ」

 

「そんな事されたら死んじゃうってば!」

 

「やっぱりドSですね、一夏様って…」

 

「ドSでも良いが須佐乃男…お前良い度胸してるな」

 

「はい?」

 

「小遣い抜きで良いらしいな」

 

「止めてください!生活出来なくなっちゃいますよ!!」

 

「え?須佐乃男ってお金使う場所あるの?」

 

 

ISである須佐乃男は特に食事をしなくても死なないし、服も自分で具現化出来るって聞いた気がするし、別段お小遣いが無くても困らないんじゃ…

 

「私にも色々あるんです!」

 

「通販で何買ってるんだか…」

 

「女の子には色々あるんですよ!一夏様には分からないでしょうがね」

 

「一夏君が女の子の事情に詳しかったら、何か嫌だな~」

 

 

お姉さんが居るからある程度は理解してるかもしれないが、詳しすぎるのは如何なんだろうな…それはそれで見てみたいけど、想像すると気持ち悪い…

 

「小遣いの殆どを通販と甘いものにつぎ込んでるだろうが」

 

「私1人で出かけるにも限度がありますからね!通販は便利ですよ。それに女の子は甘いものが好きなんです!」

 

「私も好き~!」

 

「そっちにも限度ってものがあるだろ!ほぼ毎日甘いものを買い食いしやがって!いくら太らないとは言え何かしらの影響が無いとは言い切れないんだろうが!」

 

「須佐乃男、太らないの!?」

 

「脂肪が付きようが無いんで」

 

 

羨ましい…乙女の悩みの1つである太るかもが無いなんて…私もISになりたい

 

「そもそも味覚があるのが不思議なんだよな…束さんも余計なものをプログラムしたもんだよ、本当に…」

 

「人の姿になったのは、束様関係無いですよ」

 

「そうだったな…結局お前自身が悪いのか」

 

「悪いのは甘いものであって私では無いですよ!だから悪い甘いものは私が片付けてるんです!」

 

「……すっごい屁理屈だね」

 

「そうだな……」

 

 

須佐乃男の超独自理論は私や一夏君には理解出来ないものだった。

 

「えっと……何の話をしてたんだっけ?」

 

「エイミィが前衛と後衛のどっちが良いって話だ」

 

「そっか。じゃあ私が前衛で」

 

「分かった。それじゃあ訓練機に乗り込んでくれ」

 

「は~い!」

 

 

私には専用機が無いし、ほしいとも思って無いけど、やっぱり訓練機で専用機を相手にするのは大変なんだろうな…

この前はナターシャ先生は銀の福音だったけど、他の人は訓練機だったし、ペアが一夏君だったから何とかなったけど、今日は相手全員が専用機だ。

しかも国家代表に代表候補生の姉妹ペアと企業代表の姉妹ペア相手だ、それこそ連携なんてお手の物なのだろうな…

一夏君1人なら勝てるのかもしれないけど、私が足を引っ張って負けたとなると申し訳無い気持ちになるよね、きっと…

 

「何を考えてるのかはしらないが、あまり考え込まない方が良いぞ。あくまで訓練だからな、怪我だけ気をつければそれで良い」

 

「何かあっても一夏様が守ってくれますから。ですよね?」

 

「まあ、守れるのなら守るが…」

 

「一夏様はツンデレですよね」

 

「ツン……何だって?」

 

「何でもありませ~ん!」

 

 

如何やら一夏君はツンデレの意味をしらないようだ。

まあ、しらなくても困る事でも無いし、日常には支障無いから無理に知ってる事も無いんだけどね~。

 

「兎に角、危ないと思ったら逃げるように。怪我でもされるとこっちも目覚めが悪いからな」

 

「うん、気をつける!」

 

「一夏様、新武装の防御壁の事を忘れてませんか?」

 

「覚えてるが…此処で試すものでも無いだろ」

 

「万が一の時には使ってくださいね」

 

「分かってるさ」

 

 

そんな時が無い事を祈ってる感じが一夏君からした。

一夏君はきっと誰かが傷つくのを見たくないのだろうな……

 

「さて、向こうも準備出来てるみたいだし、さっさと行くか」

 

「分かりました」

 

「は~い」

 

 

相手は生徒会長とその妹、ロシア代表と日本代表候補生、私も一応候補生だがレベルが違いすぎる……

一夏君が懸念してるように、怪我だけは本当に気をつけなきゃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏君相手だから手加減しないよ!」

 

「今日こそは一夏に勝つ!」

 

「…やけに簪のテンションが高いようですが?」

 

「今日の簪ちゃんは何時もと違うのよ!」

 

「細かい事は気にしないようにしたんだ!」

 

「いや、必要ならちゃんと気にしろよ?」

 

「それは大丈夫」

 

「なら良いが…」

 

 

一夏君を相手にするって言うのに、会長も簪もまったく緊張してる感じがしてない。

普段から一夏君に訓練相手をしてもらってるのもあるのだろうが、今回はペアが私だから何時も以上に気が楽なのかもしれない…

 

「エイミィちゃんには悪いけど、本気で行くからね!」

 

「エイミィ、覚悟!」

 

「私狙いなの!?」

 

「「当然!」」

 

 

そんなところでハモら無くても良いじゃないよ~!

 

「気合入ってるところ悪いんですが、一応評価されてるって事は忘れないでくださいよ?」

 

「大丈夫だって一夏君。私たちの連携能力は知ってるでしょ?」

 

「お姉ちゃんと私の前なら、一夏だって負けるかもよ?」

 

「それは楽しみだ」

 

「一夏君も乗るんだ……」

 

 

明らかに遊び半分の会話に一夏君が乗った。

一夏君と付き合いの長い2人は特に気にしてる風では無かったが、付き合いの短い私は、まさか一夏君があの流れに乗るとは思ってもみなかったのだ。

 

「さて、真面目に話させてもらうと、評価するのは俺だけじゃ無くってナターシャ先生もしてるから覚えておいてくださいね」

 

「そっか…ナターシャ先生も仕事してるんだね~」

 

「お姉ちゃん、それじゃあナターシャ先生が給料泥棒みたいじゃない」

 

「だって一夏君に全部押し付けてたから、今日は仕事しないのかと思ってた」

 

「それくらいはするよ~」

 

「そっか!」

 

「そうだよ!」

 

「……そろそろ始めたいのですが?」

 

「何時でも良いよ~」

 

「私も大丈夫」

 

「……なら良いです」

 

 

試合前なのに、一夏君の体力がみるみる減っていく……普段と違う簪の雰囲気に慣れてないのかもしれないな。

 

「それじゃあ虚さん、本音、合図を頼みます」

 

「分かりました」

 

「まっかせて~!」

 

 

下に居る布仏姉妹に合図を任せて、一夏君は臨戦態勢に入った。

いや、一夏君だけでは無く会長や簪までもが臨戦態勢だ……つまり私だけが準備出来て無いのだ。

 

「それじゃ~カウント始めるよ~」

 

「3………2………1………」

 

 

お姉さんの方がカウントを数える、その間に集中しなくてはいけないのだが、ついつい一夏君を盗み見てしまう。

カウントが減るにつれて、一夏君の顔に真剣みが増す。

やっぱり教官の立場でも真剣に訓練するんだね。

 

「0!」

 

「かいし~!」

 

 

本音の間延びした合図で出鼻を挫かれた感があるが、模擬戦は関係無く始まっている。

会長は既に私を間合いに捉えており、隙を窺っているいるし、簪も大量のミサイルを私に向けて放っている………え!狙いは私なの!?

 

「一夏君をかどわかす可能性のある娘は容赦無く叩き潰す!」

 

「エイミィに恨みは無いけど覚悟してね!」

 

「何なのそれ~!」

 

 

会長からは槍で突かれ、簪からは無数のミサイルを打ち込まれる。

一夏君、一夏君は何処!?

 

「まずは前衛のエイミィから潰す作戦ですか……非常に理に適った作戦ですね」

 

「関心してないで助けてよ!」

 

「あーはいはい」

 

「何か投げやりなんですけど!?」

 

 

一夏君は黒っぽい剣を展開して簪の放ったミサイルを全部切り落とした。

 

「嘘!?一夏君ってミサイルまで切れるの!?」

 

「無駄話してる暇があるなら構えろ!楯無さんが狙ってるぞ!!」

 

「は、はい!」

 

「一夏君。何でお姉さんの事を楯無って呼ぶの~」

 

「一応人前なんですから自重してください」

 

「ええ~!」

 

 

何の話だろう……

会長さんのフルネームは更識楯無だった気がするんだが、如何やら一夏君にはその名前で呼んでほしくなさそうだった。

 

「エイミィだけなら兎も角、下で黛先輩が狙ってますからね」

 

「薫子ちゃんに知られたら全学年の全生徒に知られるわね…」

 

「だから我慢してください」

 

「なら薫子ちゃんを仕留める!」

 

「生身の人間をISで攻撃するなら容赦しませんよ?」

 

「じょ、冗談よ……」

 

「なら良いですが」

 

 

今一瞬、一夏君からもの凄いプレッシャーが放たれた気が………

会長も感じたのかもの凄い冷や汗を掻いている。

 

「一夏、隙だらけだよ!」

 

「黙って攻撃すれば良いものを…言葉を発したら相手にバレるぞ」

 

「一夏は黙ってても気付くでしょ」

 

「まあ、それはそうなんだが…」

 

 

あっさりと簪が振るった薙刀をかわし、その薙刀を掴んで投げ捨てる…一夏君って以外と容赦無いのね………

 

「エイミィも隙だらけだぞ」

 

「だからってこっちに投げないでよ!」

 

 

一夏君に投げられた簪は私に向かって飛んできた。

 

「そうでもしないと楯無さんにやられてたぞ?」

 

「え?」

 

「さすが一夏君…バレてたか」

 

 

私の背後で簪を受け止めた会長が立て直すために距離を取っていた。

え~とつまり……一夏君は私を守るために簪をこっちに投げたって事?

 

「ボーっとするな!少しは攻撃する気概を見せたらどうなんだ!!」

 

「はい!」

 

 

強い口調で言われると逆らえない……一夏君には不思議な強制力がある気がするんだよね…でも、それが嫌じゃ無いのも不思議なのよね……

 

「簪ちゃん!一夏君を止めておいて!!」

 

「頑張る!」

 

「後衛が後衛を……エイミィ!そっちは任せるぞ」

 

「ええ!?」

 

 

私1人で会長を相手にしなきゃいけないの!?

このIS学園の生徒会長は最強でなきゃいけない……つまり私が勝てれば明日から私が生徒会長に……では無く!

 

「私1人じゃ無理だって!」

 

「やる前から諦めるな!可能性はゼロじゃ無いんだし、玉砕覚悟で戦ってみろ!」

 

「いや!結局砕けてるじゃない!!」

 

「それくらいの覚悟で挑めって言ってるんだ」

 

「余所見してて良いのかな~?」

 

「へ?……うわ!?」

 

 

一夏君と口論してたら、既に会長は目の前に迫ってきていた。

何とか避けたが、次きたら避けられる気がしないよ~……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、あまり簪の相手をしている余裕は無いんだが…」

 

「一夏を止めるのが私の役目だからね!少し相手してよね」

 

「簡単には終わりそうに無いな…」

 

 

やけにやる気の簪相手じゃ、何時もみたいに終わらないだろうし、簪がせっかくやる気になってるんだから、俺も真面目に相手してやらないとな。

 

「1対1なら別に飛び道具じゃなくても良いよな?」

 

「近づけるならね!」

 

「上等!」

 

 

山嵐を展開して限界までミサイルを放ってくる簪に向かって俺は鉄で文字通り道を切り開いて近づく。

それにしても…山嵐の制御上手くなったな…

 

「さて、こうして接近した訳だが」

 

「やっぱり一夏は簡単に近づいてくるんだね」

 

「高速移動も慣れてきたんだな、簪も」

 

 

近づいた分だけ遠ざかれたら意味が無い…簪も十分成長しているな。

 

「(一夏様、しみじみとしてる場合では無いと思いますが?)」

 

 

分かってるって。

須佐乃男にツッコまれて、俺は再び簪に接近する。

 

「何度やっても同じだよ!」

 

「さて、それは如何かな?」

 

「ッ!?」

 

 

逃げる簪の先に俺がソッチに移動する。

前に迫ると言う事は、相手が後ろに逃げると言う事だ。

なら、最初から後ろに逃げさせておいてその逃げた方向に先回りをしていれば良いのだ。

 

「背後ががら空きだな」

 

「本当に一夏は想像以上の動きをするよね!」

 

「想像通りなんてつまらないだろ?」

 

「事と次第によるんじゃない?少なくとも今は面白くないね!」

 

「まあ、面白がられても困るんだがな!」

 

 

鉄で攻撃しながら片手でマシンガンを撃つ。

前からやってみたかったんだが、片手で剣を振りもう一方の片手でマシンガンを撃つ、これって面白いんだよな。

 

「(うわ~この人楽しんでますよ~)」

 

 

別に楽しんでても良いだろ。

 

「(戦闘狂みたいですよ)」

 

 

それは嫌だな……

別に戦闘狂では無いし、そうなったら終わりだと思ってる。

 

「一夏、考え事?」

 

「須佐乃男と会話してただけだ」

 

「そっか。須佐乃男とはISの姿でも会話出来るんだっけ?」

 

「元々このスタイルでしか会話出来なかったんだ。今更驚く必要も無いだろ」

 

「何か長い間須佐乃男が人の姿だと忘れちゃうんだよ」

 

「まあ、実際に会話してない人間は無理も無いか…」

 

「(私がこうして会話出来るのは一夏様だけですからね~)」

 

「そうだな…」

 

「ん?一夏、何?」

 

 

須佐乃男の声が聞こえない簪は不思議そうに首を傾げる。

 

「須佐乃男が脳内会話出来るのは俺だけだって言ってたんだよ」

 

「そうなんだ…ねえ一夏、少しは手加減してくれても良いんじゃないの?」

 

「十分してるだろ」

 

 

会話しながらも攻撃の手を止めない俺に、簪は不満顔で文句を言いながら攻撃を捌いているのだ。

簪も十分戦闘狂の素質がありそうだな…

 

「(別に簪様は楽しんでは無いですよ?)」

 

 

こうやってしゃべりながら戦えるんなら十分だろ。

 

「(違う気がするんですがね~……)」

 

「お待たせ!」

 

「お姉ちゃん!」

 

「あらら…エイミィは如何しました?」

 

「エイミィちゃんは下で休んでるわよ」

 

「そうですか……なら、これからは手加減無しで行きます!」

 

「チョッ!何でよ!!」

 

「一夏が手加減してくれないと、私たち怪我するよ!」

 

「ちゃんとそこらへんは加減するから心配するな」

 

「良かった…手加減してくれるんだ」

 

「ああ、だから安心して堕ちろ」

 

「へ?」

 

 

簪の背後に回り一撃で戦闘不能にする。

 

「嘘!?だって今此処に居たのに……」

 

「だから言ったでしょ?手加減無しで行きますって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気付いたらエネルギーが尽きていた。

一夏はちゃんと手加減してくれたようで、ISが強制解除される事は無かったが、まさか一瞬で背後に回って一撃で仕留めるなんて思ってなかった。

ゆっくりと地上に降り、櫛名田を解除して上空を見つめる。

お姉ちゃんは何とか一夏の攻撃を凌いでいるが、一夏はまだ遊んでるように見えるのだ……

 

「かんちゃん、だいじょ~ぶ?」

 

「うん、一応一夏が手加減してくれたから…」

 

「そっか!なら平気だね」

 

「でも、まったく反応出来なかった…」

 

「しょうがないよ~。だっておりむ~の動きは私も見えなかったから~」

 

 

戦局の全体を見える場所に居た本音でも一夏の動きを捉える事は出来なかったようだ…いったいどんな動きをしたって言うの?

 

「お嬢様もそろそろ対処出来なくなってきてますね」

 

「私がまったく歯の立たなかった会長相手に……一夏君ってどれくらい強いんですか?」

 

 

一夏の実力を良くしらないエイミィが私たちに質問した……したのだが、その答えは私たちもしらないのだ。

 

「一夏ってどれくらい強いんだろうね…」

 

「一夏さんに本気を出させるほど、私たちは強くないですし…」

 

「おりむ~はいっつも手加減してくれてるからね~」

 

「織斑先生に聞けば分かるんじゃない?この前本気出したみたいだし」

 

「私が一夏君と知り合う前の日だね。須佐乃男が妙に心配してたから何かあったのか聞いたんだ~」

 

「私も碧さんから聞いたけど、一夏の身体がボロボロになってたんだって」

 

「一夏さんでも本気で怒るんですね…」

 

「おりむ~は怒るよ~?」

 

「それは貴女が仕事をしないからでしょ?」

 

「えへへ~」

 

 

別に褒めてない……

 

「そっか……簪たちでも一夏君の本気は分からないんだ…」

 

「うんゴメン……」

 

「良いよ。だってそれだけ一夏君が強いって事は分かったから!」

 

 

それで良いのだろうか?

エイミィが納得したのと同時に、お姉ちゃんが一夏にやられた…つまり一夏の勝ちが決まったのだ。

 

「やった!私たちの勝ちだね!」

 

 

……そっか、一夏が勝てばエイミィも勝った事になるんだっけ……普通に話していてすっかり忘れていた…

 

「では、次は私たちですかね?」

 

「おりむ~と勝負だ~!」

 

 

多分一夏はそのままでも戦えるだろうが、エイミィは無理だろう。

戦うき満々の2人とは対象に、エイミィはもう既に疲れ果てている感じなのだ。




次回は布仏姉妹の場合です

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。