もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今回はラウラペア対一夏ペアです


初日終了

「さすが兄上!手加減してても容赦が無いですね!」

 

「容赦無い事は無いだろ。怪我しないように必要以上に攻撃はしなかったし、その攻撃だってエネルギーが丁度なくなるようにしたし……」

 

「そんな事してたの!?」

 

「ん?一応教官だからな。怪我されたら困る」

 

「いや、エネルギーの方」

 

「そっちか…まあ必要以上に痛めつけても面白くないからな」

 

「あれ、楽しんでたんだ……」

 

 

一夏の実力を改めて思いしらされた気がした。

僕だって全力で一夏の相手をしようと思ってたんだが、一夏の手加減は僕の本気より凄まじいものだったのだ。

これは、一夏の所属先で国同士で揉めるのも納得が出来る。

もし一夏が何処かの国に所属して代表になれば、その国のモンド・グロッソ優勝は決定したも当然だ。

一夏は一夏で今の無所属状態を満喫してるようだし、暫く所属先は決まらないと思えるほどだ。

 

「シャル、お前少しは近接格闘のバリエーション増やした方が良いぞ」

 

「一夏相手の近接戦を挑もうとしたのが間違いだったよ……」

 

「俺以外でもあまりにもワンパターン過ぎてバレると思うぞ?」

 

「ラファールは基本的に遠距離攻撃が主だからね。他に積み込むとしても自分に合った武器じゃなきゃ訓練でも使えないと思うよ」

 

「なら、自分に合った戦い方や武器を見つけるんだな。今のままじゃ候補生止まりだろうし」

 

「グッ!?」

 

 

一夏がさらっと言った一言が僕の胸を突き刺した。

今のままじゃ候補生止まり……

一夏の知り合いには国家代表や代表候補生が多い。

その人たちと僕を比べたのだろうか?

それとも織斑先生の現役時代やその後の代表の人たち?

兎に角一夏の周りには実力者が多いのだ。

その中で僕は下の方……つまり実力が無い…

 

「それから、相川さんももう少しIS戦闘に慣れた方が良いと思うぞ」

 

「やっぱり?」

 

「自覚はあるみたいだな」

 

「だってまだあんまり慣れないんだもん!自分でだってビビッてるって分かるくらいビビッてるもん」

 

「相川さんは学園入学前にISに乗った事は無いのか?」

 

「無いよ!寧ろ有るほうが珍しいと思うよ」

 

「そうなのか?谷本さんは乗った事有ったのか?」

 

「私は触った事が有ったくらいで乗った事は無かったかな」

 

「それが普通だよ」

 

「そんなもんなのか……」

 

 

僕を無視して話しが進んでいく。

何気ない談笑だが、今の僕はそれに交ざる気分では無かった。

連携を取ってラウラに負けて、連携を取らせてもらえずに一夏に負けた。

午前中もやる気の無い一夏にあっさり負けたし、僕にはやっぱり実力が無いのだろうか…

 

「さっきから何を考え込んでるんだ?」

 

「何でも無いよ、ラウラ……」

 

「そうか?さっきから兄上を見てるが兄上に何かされたのか?」

 

「何もされて無いよ…」

 

 

されたんじゃなくて言われたんだよ、とは言えなかった。

ラウラは一夏の事を慕ってるし、僕より実力も有る。

そんなラウラに相談すれば惨めになるだけだ……

 

「そうなのか、それなら良かった」

 

「良かった?何が…」

 

 

ラウラが何に安堵したのか分からない。

何が良かったのかが分からない。

僕が弱いのが良かったのか?

 

「兄上に何かされてたら私が兄上を叱ってやろうと思ってたからな。兄上を叱るのは勇気がいるから、出来ればしたくなかったのだ!」

 

「そっか……ありがとね」

 

「ん?私は何もしてないぞ?」

 

「でも、ありがと」

 

「??」

 

 

ラウラは首を傾げてるが、僕は本当にラウラの気持ちが嬉しかったのだ。

卑屈になっていた僕に対しても何時も通りに接してくれて、そして少し抜けてるラウラを見て僕の中に溜まっていた負の感情は霧散していった。

ラウラが自覚してないのだろうが、彼女の性格は僕のようなマイナス思考の人間にとっては有りがたいのだ。

自分が情けなく思えてもラウラを見ればそんな感情を忘れられる、ある種のリフレッシュ効果でもあるのだろうか?

 

「今度は何だ?私をじーっと見て?」

 

「ううん、何でもないよ!」

 

「?」

 

 

今度は逆に首を傾げるラウラ。

こんな何でもない仕草でも僕は癒されていく。

 

「ラウラ、ありがと!」

 

「何だ?いきなり……」

 

「別に良いでしょ。兎に角、ありがとね」

 

「あ、ああ……」

 

「何してんだ?」

 

 

ラウラで癒されていたら一夏に話しかけられた。

まあ、さっきからラウラに集中してたから、一夏たちが何話してたのか分からないけど、一夏も僕たちが何話してたのかは分からないだろうな。

 

「シャルロットが私にお礼を言うのですが、私にはお礼を言われる心当たりが無いのです」

 

「それで?」

 

「兄上になら検討つくのではと思いまして」

 

「シャルがお礼を言う前に、ラウラはシャルに何か言ったのか?」

 

「兄上を見てたので、何かあったのか?っと」

 

「他には?」

 

「もし何かあったのなら、私が兄上を叱ると」

 

「なるほど…」

 

 

一夏は一度僕を見てから目を瞑った。

一夏が考え事をする時は決まって目を瞑るのだ。

この時に話し掛けたものなら……駄目だ、怖くてこれ以上考えられない。

 

「シャル、ラウラで回復するのは良いが、そろそろ始めたいのだが?」

 

「!?」

 

 

一夏の言ってる事は合っている。

僕は一夏に打ちのめされた心をラウラで回復してた。

だからラウラにお礼を言ったのだが、あれだけの情報で良くもまあ此処まで言い当てられるものだ。

 

「兄上、シャルロットは私で何を回復してたのですか?」

 

「さあ?それは自分で確かめるんだな。シャルは知られたく無いようだから、俺の口からは言えないがな」

 

「ズルイですよ兄上!一人だけ納得して!!」

 

「ほら、さっさと準備しろ。次はお前のペアと俺のペアで模擬戦をするんだから」

 

「誤魔化さないでくださいよ!」

 

 

ピョンピョンと一夏に飛びつくラウラを見て、僕はまた癒されていた。

一夏のラウラの身長差は約30cmだ。

一夏の頭を叩こうとしても、ラウラの身長では腕にしがみつこうとしているようにしか見えない。

その光景はまるで仲の良い兄妹のようだ。

 

「じゃれてないで準備したら?」

 

 

だから僕はこんな事を言ったのだろう。

本人たちは如何思ってるのかは知らないが、端から見てる僕らはそう思ったのだ。

 

「確かに、織斑君とボーデヴィッヒさんって本当の兄妹より仲良さそうだもんね」

 

「普通これくらいの歳の妹はお兄ちゃんの事嫌うのにね~」

 

「実の兄妹じゃないからだと思うよ」

 

「「ああー!」」

 

 

僕の発言に納得する相川さんと谷本さん。

ラウラが一夏を兄のように慕い始めたのは最近だからね。

年頃の女の子特有の異性の兄弟を嫌うと言う感情は無いんだろう。

 

「何勝手に推測してるのかは知らんが、無駄話してる暇があるなら準備を……」

 

「一夏?」

 

 

急に黙った一夏を不審に思って、僕は一夏に声を掛けた。

すると一夏は無言で背後を振り返り、頭を抑えたのだ。

 

「如何したの?」

 

「いや、後で面倒な事が起こるだけだ。シャルには関係無い」

 

「そう言われるとすっごく気になるんだけどな?」

 

「気にするな、それが無理なら無理矢理にでも気に出来なくしてやろうか?」

 

「謹んで遠慮させてもらうよ」

 

 

一夏の無理矢理は本当に無理矢理だからね……

食堂のおばちゃんに聞いた話では一夏が本気で怒ると大変な事が起こるらしいからここは大人しく言う事を聞いておこう。

それにしても、一夏が本気で怒ると如何なるんだろう?

そして、一夏が本気で怒らなきゃいけない状況とはいったいどんな状況だったのだろう?

詳しい事はおばちゃんも知らないらしく、教えてはくれなかった。

 

「兄上、早く始めましょう!」

 

「そうだな……相川さんも準備出来てるみたいだし、シャル、合図は任せるぞ」

 

「うん任せて」

 

 

ラウラのおかげで一夏の興味が僕から逸れた。

もしこのまま僕に興味を持ってたら僕は余計な事を聞いて怒られてたかもしれない。

ラウラ、本当にありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、さっきと同じく俺は評価する立場だ。ラウラや鷹月さんの動きや連携、状況判断など色々評価しながら戦う。相川さんもさっきの評価を覆そうと思ってるなら頑張ってくれ」

 

「兄上と戦えるだけで満足ですが、その兄上を満足させられるように頑張りたいと思ってます!兄上、覚悟しててくださいね!!」

 

「私は織斑君を満足させられる自信なんて無いけど、がっかりさせないよに気をつけるね!」

 

「私は精々織斑君の足を引っ張らないように気をつけるわ」

 

 

三者三様の意思表示を聞いて、俺はそれぞれの評価基準を定めた。

皆同じ基準じゃラウラが有利だし、かと言って基準無しで評価出来るほど3人の実力を知り尽くしてる訳でも無い。

 

「相川さん、精々全力で行く事だな。鷹月さんの実力はクラスでも上の方だからな」

 

「うん……でも、私だって簡単には負けないんだから!」

 

 

気合入ってるな……

その気合が空回りしないように祈るとするか。

 

「双方、準備良い?」

 

「ああ」

 

「問題ないぞ」

 

「それじゃあカウントを始めるね。3……2……1……」

 

 

シャルのカウントが進むに連れて、ラウラの顔が険しいものに変っていく。

そんなに力んだら実力の半分も出せずに終わるぞ?

 

「0!開始!!」

 

「兄上!行きます!!」

 

「なるほど、また分散か」

 

 

開始と同時にラウラが俺目掛けて突っ込んできた。

さっきのシャル戦同様俺とパートナーを一緒に戦わせない作戦だ。

これは分散される側とする側の実力に差が無い場合は有効だが、する側が実力不足だと自殺行為だと思われかねないぞ。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

「気合は十分だが、目線で何処を狙ってるのかバレバレだ!」

 

 

ワイヤーで須佐乃男の動きを停めようとしたのか、ラウラは足を狙っていた。

そのワイヤーから逃れるための、俺は高速移動をしてラウラの背後に回る。

 

「さすが兄上!ですが、私は簡単には負けませんからね!」

 

「それは楽しみだな」

 

「その余裕、絶対に崩させてもらいますから!」

 

「出来るものなら…な!」

 

 

今度はコッチから攻撃を仕掛ける。

決めるための攻撃ではなく、動きを見るための攻撃。

最初から当てるつもりの無い攻撃だが、ラウラは必要以上に驚き、逃げ惑った。

 

「今の攻撃でそれほど慌てるのなら、俺の余裕を崩すのは無理かな」

 

「兄上相手に油断したら一瞬でやられますからね。必要以上でもしっかり回避しておかないと」

 

「でも、逃げすぎは隙を生むぞ?」

 

「兄上は斬撃の軌道を変えられると聞いてますからね。それを考慮しての逃げです」

 

「なるほど……」

 

 

前にセシリア相手に使ったあれの事を知っているのか。

確かに軌道を変える事は出来るが、そこまで大げさに逃げる必要は無いと思うぞ。

 

「今度はコッチから行きます!」

 

「宣言しなくて良いから……」

 

 

ラウラの宣言通り、レールガンを放つ。

俺はそれを必要最低限の動きで避ける。

ラウラから見れば、俺は動いてないように見えるかもしれない。

ただ一瞬だけレールガンの軌道上から避け、次の一瞬には元の場所に戻ったのだ。

 

「兄上をすり抜けた!?いや、あの一瞬でよけてるのか」

 

「冷静な分析をする余裕はあるようだが、一瞬の隙は危険を招くから気をつける事だな」

 

「何!?何時の間に目の前に!?!」

 

「ラウラが驚いてる間にかな?」

 

 

質問に答え、鉄でシュヴァルツェア・レーゲンを斬りつける。

AICで防がれるかとも思ったが、今のラウラに攻撃に集中する余裕は無いようで、すんなに攻撃出来た。

 

「クッ!」

 

「さっきまでの威勢は如何した?それとももう諦めるのか?」

 

「そんな事はありえない!私は織斑千冬を師と仰ぎ、織斑一夏を兄と慕うのですよ!その私が簡単に諦めるとお思いですか?」

 

「厄介な姉弟を慕ってるな……まあ諦めないのなら来い!相手してやるから」

 

「言われなくとも!」

 

 

威勢を取り戻したラウラの攻撃を危なげなくかわしていく。

さて、アッチは如何なってるのかな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「清香は織斑君と組めて羨ましいわね!」

 

「その分厳しい評価をされるんだけどね!」

 

「でも、勝てるペアを組めたんだから良いじゃない」

 

「そう言う静寂こそ、ボーデヴィッヒさんとは上手くやれてるみたいじゃない!」

 

「互いに干渉せずに相手を倒す、それが終わったら相手を手伝う。それだけだもん」

 

「なら、意地でも此処は通さないからね!」

 

「私が行っても戦力にならないだろうけど、さっさと倒して少しでも援護したいからね!」

 

 

私と静寂は織斑君とボーデヴィッヒさんが戦ってる上空から離れた場所で切り結んでいた。

静寂の実力は私より上、つまり格上相手にどれだけ耐えられるかが私の評価ポイントだと思う。

なら、意地でも織斑君がボーデヴィッヒさんを倒すまで静寂を足止めする。

倒す事は出来なくともそれくらいなら私にでも出来るはず!

そう思い私はさっきから静寂の攻撃を受け流している。

 

「以外とやるのね!」

 

「静寂こそ、私なんて簡単に倒せると思ってるから苦戦するのよ!」

 

「簡単だ何て思って無いわよ、ただもう少し清香は弱いとは思ってたけどね」

 

「私だって意地があるもの!」

 

「なるほど……織斑君の評価は厳しいみたいね」

 

「そりゃあ山ちゃんやナターシャ先生に比べたらかなり厳しいわよ」

 

 

戦いながらも普段通りの無駄話をする。

評価が厳しいのは織斑先生と同じだし、見てないようでしっかり見てるのも同じだ。

やっぱり姉弟は似てるのだろう……

 

「考え事?試合中に余裕ね」

 

「馬鹿言わないで!これでも必死なんだからね!」

 

「なら、さっさと負けて楽になりなさい!」

 

「それこそ馬鹿言わないでよ!負けられないのよ!」

 

「じゃあ終わらせてあげるわ!」

 

「やれるものならやってみなさいよ!」

 

 

静寂は瞬間加速までは行かなくとも、私には出せないスピードでコッチに突っ込んできた。

これが実技の実力差なのだろうか……

でも、突っ込んで来るなら停めようも有るはず!

私は集中して静寂の動きを見る。

織斑君のように目に見えない速度でもなければ、攻撃だって所詮訓練機だ。

一撃で終わるような威力も出せないだろう。

私は覚悟を決め、静寂の攻撃に合わせて自分も攻撃した。

 

「嘘!?」

 

「やった!」

 

 

何とか攻撃を防げた私は喜び過ぎて隙だらけだった。

 

「そこ!」

 

「し、しまっ!?」

 

 

これが私の詰めの甘さなのだろう。

せっかく受け止めたのに、その後でやられる……

これはまた低い評価をされそうだな…

 

「十分頑張ったんじゃない?」

 

「へ?」

 

 

静寂の攻撃は上から降りてきた織斑君に止められていた。

 

「織斑君!ボーデヴィッヒさんは?」

 

「ラウラなら下でお休み中だ」

 

「「へ?」」

 

 

言われて下を見る私と静寂。

よく見るとデュノアさんと癒子の他に一人居るのが分かった。

 

「い、何時の間に……」

 

「鷹月さんが決めに行く前かな?」

 

「全然気付かなかった……」

 

「それだけ集中してたって事だろ」

 

「でも、如何してボーデヴィッヒさんは下に?」

 

「あっ、それは私も気になる」

 

「まだ模擬戦は終わってないんだが…まあ良いか。俺が抱えて下まで連れて行ったからだ」

 

「如何して?」

 

「いや、威力の調整をミスってシュヴァルツェア・レーゲンが強制解除されてしまってな…」

 

「「うわぁ……」」

 

 

織斑君でもミスするんだな……

でも、織斑君でもミスするのなら、私がミスするのは当然だよね。

 

「それじゃあ織斑君!援護よろしくね!!」

 

「まあ、そのやる気なら勝てるだろ」

 

 

私は静寂に勝つために突っ込んでいった。

背後に協力な援護が来た事だし、これで思いっきり戦える!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局鷹月さんが勝ったな……」

 

「ゴメンなさい……」

 

 

あの後油断した私は、あっさり静寂にやられた。

それを見てた織斑君は呆れて隙だらけだったが、静寂の攻撃を危なげなく捌きカウンターで静寂を沈めた。

 

「これで今日の訓練は終わりか」

 

「兄上の戦い方は本当に凄いですね!」

 

「ああラウラ、怪我は無いな?」

 

「はい!兄上に受け止めてもらいましたし、攻撃だってそこまで高い威力ではなかったようで、私にはダメージありません」

 

「そうか……シュヴァルツェア・レーゲンはどれくらいのダメージだ?」

 

「そうですね……今日は使わない方が良いですが、明日に影響するほどでは無いですね」

 

「なるほど……なら今すぐ黛先輩に整備してもらえるように頼んで来い。あの人ならすぐに調整出来るはずだから」

 

「兄上にしてもらいたいのですが…」

 

「俺はこの後他の教官たちと意見交換や明日の事などを話し合わなければいけないからな。俺が壊しておいて悪いが、俺は見てやれないんだ」

 

「そうですか……残念ですが仕方ありませんね」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

「では、黛先輩目掛けて出発!」

 

「……誰に言ってるんだ?」

 

 

ボーデヴィッヒさんの掛け声に織斑君が首を傾げた。

 

「諸君!1日目の訓練ご苦労だった。今日はこれで解散とする。各自自分の部屋で休み明日に備えてくれ!」

 

「それでは解散でーす」

 

 

織斑先生と山ちゃんの掛け声で1日目に訓練終了。

織斑君はナターシャ先生と一緒に何かを話している。

さっきいってた意見交換だろうか?

 

「清香~!一緒にもどろ~」

 

「あっ本音…」

 

「ん~?」

 

「織斑君って凄いね……」

 

「ほえ~?」

 

 

謎の声を上げて首を傾げる本音。

うん、アンタの彼氏は本当に凄いよ……




次回は日常パートです。

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