もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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頭が痛い……
寝不足かな?


ハプニング勃発

「それじゃあまずはオルコットさんのペアと凰さんのペアが試合してね」

 

「分かりましたわ!」

 

「セシリア相手か…正直負ける気がしないわね!」

 

「あら鈴さん。挑発は相手を見てすることですわね!」

 

「一夏が相手じゃなきゃアタシと箒が負けるはず無いじゃない!」

 

「言いましたわね!それならもし私が勝ったら何か罰ゲームと行きません?」

 

「良いわよ!その代わりアンタが負けても罰ゲームだかんね!!」

 

「望むところですわ!!」

 

「私は賭け事はしたくないんだが……」

 

「そんな大層なもの掛けないわよ」

 

「一応学園行事なので金品は駄目よ?」

 

 

罰ゲームと言っても何か奢るとかそこらへんだろう。

教師として賭け事は止めた方が良いんだろうが、面白そうなので最低限の釘を刺すだけにした。

 

「それじゃあアタシが勝ったら学食で何か奢んなさいよ!」

 

「それでしたら私が勝ったら有名店のスイーツでも頂きましょうか!」

 

「アンタそれ幾らすんのよ!?」

 

「精々数千円ですわよ」

 

「高いわよ!って誰が小さいか!!」

 

「鈴さん?」

 

「……ハッ!」

 

 

如何やら凰さんは『高い』と言う単語に敏感に反応するようだ。

一夏君が言うには、それ以外にも反応する単語があるようだが、今それを確かめる術は無いので諦めよう。

 

「あの~先生、私すっごい疎外感を感じるんですけども……」

 

「頑張ってね、夜竹さん」

 

「何も解決されてない!?」

 

「だって私には無理だもの」

 

「せめて少しは考えてくださいよ!?」

 

「えー面倒」

 

「何ですかそのやる気の無い反応は!?」

 

「だって特別ボーナスが出る訳でも代休がある訳でも無いんだよー?やる気なんて出ないって!」

 

「社会人なんですからしっかりしてくださいよ!?」

 

「夜竹さん……五月蝿い」

 

「ええー!?」

 

 

夜竹さんをからかって遊んでたが、如何やら向こうのグループは始めたみたいだ。

それならコッチも早いところ始めましょうか!

 

「何賭けるのか決まった?さっさと始めたいんだけど?」

 

「決まりましたわ!」

 

「チョッと!本当にアレを賭けるの?」

 

「当然ですわ!」

 

「……後で怒られてもしらないんだからね」

 

 

いったい何を賭ける事になったんだ……

私が夜竹さんを弄くってる間に賭けるものが変ってるようだった。

しかも怒られるもの?

誰に怒られるのかは知らないが、そんな危ないものを賭けるなんて……

 

「箒!絶対に負けられないわよ!!」

 

「分かってる!私にも意地があるからな!!」

 

「さあ夜竹さん!華麗に!そして優雅に勝ちますわよ!!」

 

「無茶言わないでよ!?」

 

 

やる気満々の3人に巻き込まれた夜竹さん。

私から彼女に言えることは唯一つ……

 

「怪我しないようね~」

 

「気持ちが篭ってない!?」

 

 

うん、彼女はツッコミの才能があるようね。

ツッコミの切れの良さは一夏君並と言えるわよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあカウントするわねー」

 

「ええ!」

 

「準備は出来てますわ!」

 

「何時でも来い!」

 

「誰か助けて~」

 

 

一人おかしな反応をしてる気がするけど、まあ良いか。

私は4人に確認を取りカウントを開始する。

 

「3……2……1……0!」

 

 

私が合図をすると篠ノ乃さんが夜竹さん目掛けて突っ込んだ。

さっきと同じ戦法ね。

 

「つまらないなー」

 

「先生?仕事ですからもう少しやる気をだした方が……」

 

「でもねー」

 

 

私のペアになった鏡さんが呆れ顔で言ってきた。

さっき夜竹さんにも言ったが、やる気など出ない。

 

「織斑先生や山田先生はちゃんとしてますよ?」

 

「人は人、私は私」

 

「うわー……」

 

 

言い訳の最上級を使い、私はそれ以上の追及を拒んだ。

正直、何であそこまでやる気になってるのか分からない。

 

「それにしても篠ノ乃さんの攻撃は単調で見ててつまらないわねー」

 

「単調?私にはそう見えませんが……」

 

「ワンパターンでは無いんだけど、すべて剣道主体の攻撃なのよねー」

 

「篠ノ乃さんは剣道部ですから……幽霊みたいですけど…」

 

「実家が剣道道場をやってたらしいけど、あれは剣道に引っ張られ過ぎよ」

 

「でも、剣筋も分かりませんし、十分有効な攻撃なのでは?」

 

「それは分からないからでしょ?一夏君や織斑先生、それに少しまともな候補生なら簡単に分かるわよ」

 

「そ、そうですか……」

 

「別に鏡さんの事を馬鹿にしてる訳じゃなくって、相手に候補生、しかも専用機持ちが居るのにも関わらずパターンを変えないのは良くないって事を言いたかったの」

 

「なるほど、でもそう簡単にパターンなんて変えられませんよ」

 

「そのために訓練してるんでしょ?」

 

「あぅ……」

 

 

何だか苛めてるみたいになってるけど、私は教師としてこの模擬戦を見なくてはいけないのだ。

鏡さんが泣こうが叫ぼうがこの際関係無い。

 

「他の娘にも言える事だけど、急激に強くなれる訳無いんだから、今有る力で工夫しなきゃ駄目なのよ。戦術を増やし、動きを変え、そしてそれを試してみる。それでも駄目なら力を求める。今はそれで良いと思うんだけどね……」

 

「何だか本当の先生みたいですね~」

 

「一応本当の先生なんだけど?」

 

「あっ!さっきまでの態度で忘れてました」

 

「あっそ……」

 

 

やる気の無い教師なんて他探せばいっぱい居ると思うのだけど…

そもそも私は溜まったフラストレーションを模擬戦まで解消出来ないからこんな態度なだけなのよ?

 

「オルコットさんも他に戦法は無いのかしらね」

 

「あれって織斑君と戦った時の戦法ですよね?」

 

「一夏君相手の時よりかはマシでしょうがね」

 

 

一夏君相手に候補生がいくら工夫しても、所詮は小細工にしかならない。

だが、その小細工をいかに有効に使えるかで変ってくるのだ。

 

「凰さんも何か狙ってるわね」

 

「ふ~ん……」

 

「……何?」

 

「いや、ナターシャ先生も鋭い観察眼をお持ちだなーって」

 

「何よ?それって私が鈍いって言いたいの?」

 

「いえいえ、さっきまでぶつくさ文句垂れてた人が冷静に分析出来るなんて思いませんよ。だから余計に鋭いと思えるんですよけどね」

 

「教師を馬鹿にするものじゃありません!」

 

「はーい」

 

 

まったく。

確かにやる気は無いけども、これでも元軍人なのよ!

戦場や訓練で養った観察眼は本物なんだからね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「箒、セシリアが来てるわ!」

 

「分かってる!それより鈴!」

 

「あによ!」

 

「さっきの事、本当にするのか?」

 

「少なくともセシリアは本気ね」

 

「私はもう嫌われたく無いんだが……」

 

「別に嫌われては無いでしょ、鬱陶しがられてるだけで…」

 

「フォローになってないじゃないか!」

 

「ゴメンゴメン」

 

 

アタシはセシリアがするであろう動きを待っていた。

セシリアのプライドの高さから言ってもアレは絶対に使うはずだ。

 

「鈴さん!考え事ですの?随分と余裕ですわね!」

 

 

来た!

セシリアの展開したブルー・ティアーズ目掛けて龍砲をぶっ放す。

一夏が使った技だが、遠距離攻撃をしてくるなら、その武器を壊してしまえば良いのだ。

 

「なっ!?」

 

「アンタの考えそうな事くらいお見通しよ!」

 

「ならばこれなら如何です?」

 

 

そう言ってスターライトmkIIIを乱射するセシリア。

 

「チョッと!アンタ少しは周りを気にしなさいよ!」

 

「気にしてますわよ!だから誰も危険な目に……」

 

 

あによ?

途中で切られると心配になるじゃない。

セシリアの目線を追うと、そこには……

 

「ち、千冬さん!?」

 

「危ないですわ!?」

 

 

セシリアの乱射した攻撃の一発が千冬さん目掛けて飛んでいっているではないか!

これはマズイ事態になりそうだ……

 

「アタシは知らないからね!」

 

「私も関係無いからな!」

 

「チョッと鈴さん、箒さん!私だけに責任を押し付けるつもりですの!?」

 

「事実あの攻撃はセシリアのものでしょ?」

 

「そうだぞ。関係無い私たちまで巻き込むんじゃない!」

 

「それでも少しは庇おうとはしてくれても良いんじゃないですか!?私たちは友達ですわよね!?」

 

「それとこれとでは話しが違うのよ!」

 

「千冬さん相手に庇おうものなら私たちまでやられるからな!」

 

 

責任を擦り合う私たちの背後から、凄まじい殺気を感じた。

全員が振るえ、そして振り返ると……

 

「私に攻撃してくるとは言い度胸じゃないか!これは宣戦布告と見なして良いんだな?」

 

 

怒気と言うにも生温いオーラを纏った千冬さんが居た。

誰か助けてくれないかな!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様らは周りに気を配る事も出来ないのか!」

 

「「「す、スミマセン!!」」」

 

「それで、誰が私に打ち込んできたんだ?」

 

「「セシリアです!」」

 

「鈴さん!?箒さんまで!?」

 

「それは間違いなく事実か?」

 

「「はい!間違いなくセシリアが打ちました!!」」

 

「そうか……オルコット、何か言い残す事はあるか?あっても聞かんがな!」

 

「ひえー!!」

 

 

模擬戦は中止になり、織斑先生の説教タイムが始まっている。

あれだけ距離を取っていても、やはり危険な事には変わりなかったのだ。

 

「落ち着け千冬姉」

 

「止めるな一夏!コイツは私にレーザーを打ち込もうとしたのだぞ!」

 

「打ち込むって…流れ弾だろ?」

 

「いや!絶対に日ごろの恨みとか何とか思ってるに違いない!!」

 

「決め付けかよ……」

 

 

既に一回戦目を終えた一夏君グループも騒ぎに気付いてコッチに来てくれている。

怒った千冬さんを止められるのは一夏君くらいだもんね。

 

「セシリア、詳しい経緯を教えてくれ」

 

「は、はい」

 

 

一夏君に聞かれ、オルコットさんは千冬さんにレーザーが飛んで行った経緯を詳しく説明している。

その間千冬さんが襲い掛からないように一夏君が抑えている。

あの冷静さは見習いたいわよね。

 

「つまり、千冬姉に飛んで行ったのは偶然って事か」

 

「はい!当たり前ですわ!!私が織斑先生に攻撃なんて仕掛けるはずありませんもの!!」

 

「確かにそんな度胸も無いか……」

 

「一夏、度胸って如何言う事だ」

 

「別に深い意味は無い。ただ千冬姉と戦おうとする生徒なんか居ないと思ってな」

 

「面白半分で考える輩も居るかもしれないだろ」

 

「もれなく死が手に入ると分かってて挑む阿呆はこの学園には居ないと思うぞ?世間には居るかもしれないが……」

 

 

一夏君の言ってる事は事実かもしれないが、今それを言う必要はあるのだろうか?

そもそももれなく死ってそこまでしないでしょ。

 

「死の制裁は兎も角、オルコットが私に攻撃したのは事実だ」

 

「でも真実では無い。さっきのセシリアの話しを聞けば分かるだろ」

 

「じゃあコイツの処罰は如何するんだ?」

 

「グラウンド整備で良いだろ。3日間だけど」

 

「軽すぎやしないか?」

 

「攻撃されそうになった相手が千冬姉じゃ無かったらもっと厳しくても良いと思うが、千冬姉なら大して危険じゃないだろ」

 

「一夏!その言い方は傷つくぞ!!」

 

「はいはい。それじゃあこの問題は終わり。各自自分たちの訓練に戻ってくれ」

 

「それで、アタシたちの試合は如何なるのよ?」

 

「それは知らん」

 

「そんな無責任な!」

 

「ソッチの担当はナターシャ先生なんだから、如何するのかはナターシャ先生に聞くんだな」

 

「オルコット!」

 

「は、はい!?」

 

「……命拾いしたな」

 

「ヒィ!?」

 

 

一夏君に聞こえないように千冬さんがオルコットさんに耳打ちをした。

一夏君に丸投げされたのも面倒だが、正直恐怖で何も出来ないと思う……

 

「セシリア?まだ何かあるのか?」

 

「い、いえ!何でもありませんわ!!」

 

「?変なヤツだな…」

 

 

一夏君は微妙に納得してない風だったが野次馬を元の場所に戻して自分も戻って行った。

千冬さんも同様に野次馬を蹴散らして戻って行った。

 

「そ、それじゃあ模擬戦を再開しようか?」

 

「セシリア?チョッとアンタ、大丈夫なの?」

 

「な、何がですの?わ、私は全然平気ですわよ?」

 

「震えながら言われても説得力無いわよ」

 

「確かに。何かあるなら言え、セシリア。私たちは友達なんだろ?」

 

「そうよ!友達でしょ、アタシたち!」

 

「鈴さん…箒さん…」

 

 

言い話しっぽいが、さっき見捨ててた2人が言ってもイマイチ感動しない。

てか、オルコットさんも簡単に騙されてるし…

 

「先ほど織斑先生に……!?」

 

「如何した?」

 

「セシリア?」

 

 

何かを言いかけたオルコットさんが固まった。

そして小刻みに震えている。

彼女にいったい何が起こってるのだろう?

 

「な、何でもありませんわ!さあ、模擬戦を再開いたしましょう!!」

 

「待てセシリア!」

 

「途中で止められたら消化不良よ!」

 

「鈴さんや箒さんは気付きませんの!?あの…鋭い視線に」

 

「「視線?」」

 

 

オルコットさんに言われて私にも分かった。

確かに鋭い視線が此方に向かっている。

そしてそれはオルコットさんに注がれているのだ。

 

「ですのでこれ以上は!」

 

「わ、分かったわよ…」

 

「仕方ないな…」

 

 

2人も気付いたのか、追求を諦めた。

もし追求しようものなら、オルコットさんと一緒にやられる事間違いなしだからね。

 

「あの~、やっぱりすっごい疎外感が……」

 

「感覚が優れてるのね。今この場でソッチを感じられるなんて」

 

「それって褒めてます!?貶してますよね!?!」

 

「さあ?」

 

「とぼけないでくださいよ!?」

 

「私がどのような意図で言ったかなんて関係ないでしょ?ようは鏡さんの受け取り方で変るんだから」

 

「やっぱり貶してたんですね!」

 

「だから、五月蝿いわよ」

 

「ええー!?またですかー!?」

 

 

再び夜竹さんを弄くって気を紛らわし、模擬戦を再開する事にした。

再開した模擬戦はとても地味で、銃火器などを一切使わない近接戦のみだった。

もう千冬さんは攻撃の届く範囲には居ないのに……

 

「一度感じた恐怖って凄まじいのね……」

 

「何の事です?」

 

「織斑先生に怒られた事で、また同じ過ちを犯さないように気をつけてるでしょ?でも、織斑先生はもう攻撃範囲に居ない事も分かってるのよね。でも、もしかしてと思うと遠距離武器を使うのを躊躇ってしまう。だからオルコットさんも凰さんも近接戦をしてるのよ」

 

「そうなんですか…」

 

 

鏡さんに解説しながらも、私はこの模擬戦はつまらないと思っていた。

連携を見るにも近接戦だけじゃ見ようも無い。

 

「あ~あ、またフラストレーションが溜まっちゃった」

 

「教師の台詞じゃ無いですよね!?」

 

「だって退屈なんだもん」

 

「少しは真面目に取り組んだら如何ですか?そうすれば、少しはやる気が出るかもしれないですよ」

 

「真面目に……ねぇ…」

 

 

訓練メニューを考えるのも一夏君に丸投げするほど面倒くさいのだ。

今更真面目に取り組めるはずも無いじゃないか……

 

「ナターシャ先生は訓練も真面目に出来ないんですか?」

 

「挑発してやる気を出そうとしても無駄よ。一夏君の挑発でもない限り効かないんだから」

 

「織斑君の話術が羨ましい!」

 

 

現に一夏君の挑発でやる気を出す人は多い。

あの嫌味ったらしい言い方や、その人が比べられたくない人を対象に持ってきたりと、あそこまで行くと、あれが本来の一夏君なのでは無いかとも思えるくらいだ。

 

「俺が如何かしましたか?」

 

「え!?一夏君、如何したの?」

 

「いえ、さっきの騒動の後ですからね。一応確認に来たんですが…ナターシャさんは俺以上にやる気が見られませんね」

 

「だって面倒じゃない?」

 

「それは同感ですが」

 

「えっ、織斑君!?」

 

「でも、ナターシャさんは教師なんですから生徒の前でだらけるのは駄目でしょ」

 

「そうは言ってもねぇ…」

 

「山田先生は真面目に取り組んでますよ?」

 

「真耶は何事にも真面目だからね」

 

「それに、黛先輩から聞いたんですが、どうやら担当教師にはボーナスが出るみたいですよ?」

 

「よし!真面目にやろっと!!」

 

「変わり身はやっ!?」

 

 

一夏君に乗せられてやる気が出る。

ボーナスが出るなら話しは別、しっかりと務めさせてもらいましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ織斑君?」

 

「何だ鏡さん」

 

「さっきのボーナスって本当なの?」

 

「鏡さんは嘘だと思うのか?」

 

「え、ええまあ……」

 

 

織斑君に見つめられると少し照れる。

 

「ボーナスは本当だ」

 

「ボーナス…は?」

 

「ああ、幾ら出るのかは知らないがな」

 

「……本当に巧みな話術なんだね」

 

 

金額ははっきりとしないけどボーナスは出るらしい。

それをナターシャ先生に伝えてやる気を出させるあたり、織斑君は営業マンが向いてるじゃないかな・

 

「俺は営業なんてしないぞ」

 

「ええ!?」

 

 

心を読まれた!?

 

「顔に書いてあるからな」

 

「あっ、なるほど…」

 

 

ビックリした。

まさか本当に心を読める訳無いよね。

 

「人の心を読むなんて、そう簡単に出来る技じゃ無いからな」

 

「何か本当に読まれてる気がするんだけど……」

 

「気のせいだろ」

 

 

それだけ言って織斑君は自分の担当するグループの方に戻って行った。

本当に読んで無いんだよね?




次回は一夏のグループの話です。

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