とある少年が、全女性ジムリーダーのおっぱいを揉むという夢を抱いたそうです 作:フロンサワー
皆さん、応援ありがとうございます。中々良いペースで書けたと思います。
ども、ライムっす。僕は今、超巨大な城の城門前にいます。
お察しのいい変態紳士ならお気づきだろう。今回の獲物はイッシュ地方の四天王、カトレアちゃんだ。
さて、ここで一つ問題がある。カトレアちゃんってさ、かなりいいとこのお嬢様みたいなんだよね。こんな豪華な城に住んでるし。
どうやって彼女に近づこうか? プリム様のように、本人が近づいてくるなんて奇跡は期待できないぞ。
城門前をウロウロしていると、突然門が開いた。電動なのね、これ。
門の向こう側は凄い光景だった。丁寧に整えられた道の両端に、紳士・メイドがずらりと並んでいた。パッと見、100人以上はいるだろうか。あまりに現実離れした光景に、思わず立ち尽くしてしまう。
ふと、道の真ん中を悠然と歩く1組の男女を見つけた。ゆるふわ系な服を着た女の子と、執事服を纏った野郎だ。
あの女の子、絶対カトレアちゃんだよな。お嬢様の風格があるもん。僕に会いに来た…… のはあり得ないか。散歩か何かで出掛けるのか?
それにしても、どこかで会ったような気がするな。写真で見たときは、そんなこと思わなかったのに。
とりあえず、道を開けないと―――
「負けるのは悪いことじゃない。惨めで、悔しくて、苦しくても、そんな思いが僕らを強くしてくれるから。貴方の言葉よ、覚えている?」
「!!!」
衝撃が走った。
この言葉を知ってるのは、僕とあの子しかいない。2年前に出会った、あの子しか。
「もしかして、カトリーヌちゃん……!?」
「ええ、そうよ。お久し振りね、ライム」
忘れもしない2年前のあの日。そうか、僕はもうカトレアちゃんのおっぱいを揉んでいたんだね……。
思えば、嵐のような1日だったなあ。
★☆★☆★☆
「あなた、今日1日あたくしの家来になりなさい」
「えっ?」
突然、街中で年端もいかないロリ娘にそう言われた。
色白な肌にブロンドの髪。まるでお人形さんみたいだ。うーむ、年相応の膨らみかけのちっぱいか…… 堪んないねぇ!!
だけど、どうしてむすっとしてる表情なんだろう。僕、彼女の気に障るような事でもしたかな? それとも、ストレスが溜まっているだけ?
「えっと、どうして初対面の僕にそんな頼みを?」
「何と無くよ。それより、答えは?」
「え〜……」
事情が飲み込めねえ……。
家来って言葉が出る辺り、かなりいいとこのお嬢ちゃんなのかな?
「報酬なら出すわ」
「喜んで引き受けます」
万札の束を手渡されたら誰だって即答する。僕だってそうする。
よっしゃあ、これで食費には当分困らないぜ!!
「貴方の名前は?」
「ライムだよ。そういう君は?」
「あたくしは……… カトリーヌよ」
偽名だな。まあでも、別に本名を知る必要もないし。気にしないでおくとしよう。
それより、これから何をすればいいか考えなきゃだよ。安請け合いしちゃったけど、それこそ執事みたいな立ち振る舞いなんて無理だし……。上っ面ならどうにか取り繕えるけど、絶対にボロが出る。
僕の不安を察してか、カトリーヌちゃんは小さく微笑んだ。
「あなたのお仕事は簡単よ、ライム。今日1日はあたくしを楽しませればいいだけだから」
―――楽しませる?
どっかのホテルでおっぱいを…… いやいやいや、あかん!! それはあかん!! 下手したら捕まる!! 15歳でも捕まる!!
無難にゲームセンターでいいかな。お嬢様ならそんな場所に足を踏み入れないだろうし、新鮮じゃないかな?
「それじゃあ、ゲームセンターなんてどうかな?」
「ゲームセンター? 何それ美味しいの?」
「やっぱり知らないか……。ゲームセンターってのは―――」
簡単な説明をしながら最寄りのゲームセンターに足を運んだ。表情から察するに、カトリーヌちゃんも興味を持ってくれたっぽい。
ゲームセンターに着いたので、早速店内に入ってみた。カトリーヌちゃんは興味深そうにキョロキョロと店内を見回した。
「ここがゲームセンター……。不思議な機械が一杯ね」
「どれでもいいからさ、気になったのを選んでみてよ」
「う〜ん…… これがいいわ」
シューティングゲームか。しかも、最新機種のヤツじゃん。
四方八方から現れるゴーストポケモンを銃で撃ちながら、廃墟と化した街から脱出する内容だったかな。あっ、銃弾はモンスターボールだから。グロシーンはないよ。
「コインを入れてっと。それじゃあ、この銃を手に取って」
「ええ」
銃を構えるカトリーヌちゃん。少しワクワクしてる…… かな?
ゲームが始まり、目の前のモニターに廃墟となった街が映し出された。なんて華麗なグラフィック。
次の瞬間、画面いっぱいにゲンガーの顔面が映し出された。完璧に不意を突かれた。迫力あるな。
「」ガクガクブルブル
「カトリーヌちゃん、攻撃しないと!!」
ライフがどんどん減っている。このままじゃゲームオーバーだ!
「ラ、ライム! あなた、代わりにやりなさい!!」
「えぇ!?」
押し付けるように銃を渡された。少し刺激が強かったかな……。
仕方ない。使った金も勿体無いし、やるとしますか。
「よっと!」
視界に写るゴーストポケモンをどんどんモンスターボールに収める。
カトリーヌちゃんは小さいながらも感嘆の声を漏らしてくれた。動体視力を極めといて良かった!!
ふと、カトリーヌちゃんが袖の先っちょを掴んでいるのが見えた。無意識だろうか? だとしたら、男冥利に尽きるな。
『congratulation!!!』
ヨノワールを捕まえた瞬間、そんな文字がデカデカと画面に浮き出た。意外と簡単だったな。シロガネ山のポケモンに比べたらまだまだ。
「やるじゃない、ライム!」
「どういたしまして。次は2人プレイでやってみようか」
「え?」
何度もリプレイした末、なんやかんやでクリアできた。カトリーヌちゃんも最終的に楽しんでくれて何よりだ。
さて、次はどのゲームで遊ぼうか。
「ライム、あの縫いぐるみが欲しいわ」
「ん? ああ、クレーンゲームか。僕に任せなさい!」
どうやら、あのピカチュウの縫いぐるみが欲しいようだ。やってやりましょう。今日限定だけど、僕はカトリーヌちゃんの家来なんだから。
コインを入れて、クレーンゲームを開始した。それを2度、3度、4度、5度と繰り返した。手こずらせやがって……!!
だけど、ピカチュウの縫いぐるみは着実に穴に近づいている。あとワンプレイで確実にゲットできる!!
「って、小銭が無い……」
仕方ない。お札を崩してくるか。
「カトリーヌちゃん、ちょっと両替してくるから」
「早く戻ってきなさいよ」
小走りで両替機へと向かった。
早く戻ってピッピの縫いぐるみを取らないと。カトリーヌちゃんの喜ぶ顔が目に浮かぶぜ!!
こうしちゃいられない。お札を小銭に崩し、全速力でカトリーヌちゃんの元へと戻った。
……ん? カトリーヌちゃんの他に誰かいるぞ。あれは――― ムキムキのモヒカン!? どこの世紀末だよ!!
「へいへい、お嬢さん。俺っちがこの人形を取ってやるぜ」
「やめなさい! この縫いぐるみはあたくしの家来が取らないとダメなの!!」
「ぐぇっへっへ、そう固いこと言うなよ」
そうか、僕の頑張りを無駄にしないために……。
なら、さっさと追い払わないと。モヒカン野郎の肩に手を置いた。
「あん、誰だ?」
『いつもホモホモお前の後ろに這い寄るイイ漢、アベラトホテプだぜ』
アベサンが―――!!!
「えっ、ちょっ」
『良い男のイロハを叩き込んでやるぜ…… 優 し く な』
モヒカンが何処かに連れて行かれた。いや、そういえばあの方角にはトイレがあったな。
いや、うん。ここまで酷い仕打ちをるつもりは無かったんだけど。
僕にはもう止められない。恨むんなら自分の不運を恨んでくれ。でも、死にはしないから大丈夫さ、多分。
「遅いわよ、ライム」
カトリーヌちゃんは膨れっ面になっていた。ありゃりゃ、機嫌を損ねちゃったか。
「ごめんごめん。お待たせ、カトリーヌちゃん」
クレーンを動かし、ピカチュウの縫いぐるみを穴に落とした。景品口からそれを取り出し、カトリーヌちゃんに手渡した。
カトリーヌちゃんは大事そうにピカチュウの縫いぐるみを抱いてくれた。
「……………ありがとう。大切にするわ」
カトリーヌちゃんはちょっとだけ笑顔を浮かべてくれた。うんうん、女の子に似合うのは笑顔だよねえ。
「最後にもう一つだけお願いがあるの、ライム。あたくしとポケモンバトルしてくれない?」
★☆★☆★☆
オレンジ色に染まり上がった空の下、僕とカトリーヌちゃんの2人だけがバトルフィールドに佇んでいた。
「僕の勝ち、だね」
結論から言えば、ポケモンバトルは僕の勝利に終わった。
だけど、あと一歩でも指示を間違えれば負けていたのは僕だった。年下の子とは思えない強さだ。
俯いてるせいで、カトリーヌちゃんの表情が分からない。
大人気なかったかな。でも、ポケモンバトルで手を抜くなんてもっと失礼だし……。というか、そんな余裕も無かったし。
「うぅ、うぅううぅぅ!!!」
カトリーヌちゃんの呻き声が聞こえた。それと同時に、カトリーヌちゃんの周りの空間が揺れた。
地面が陥没し、それによって生じた瓦礫が風船のように宙に浮いた。
なぁにこれぇ!!?? まさか、超能力なのか!? カトリーヌちゃんって超能力者だったのか!?
いや、考察は後だ。明らかに超能力が暴走した感じだし、何よりカトリーヌちゃんが苦しそうだ! どうにかして助けないと!!
バトル後だから、僕のファミリーは誰も動けない。僕1人で解決するしかないか……!
超能力ってのは、心の状態がその強さを大きく左右するらしい。カトリーヌちゃんを落ち着かせれば、能力の暴走も止まるかも!!
確証は無いけど、試す価値はある!
決意を固め、地面を蹴った。
「落ち着いて、カトリーヌちゃん!」
「いや、いやぁぁぁぁぁ!!!」
瓦礫が僕に向かって飛来した。風切り音で、当たった場合の僕の末路を否応無く想像させられた。多分、直撃すればミンチより酷いだろうな。
だけど、数はたったの5つ。避けれないことは無い!!
大きく右に飛び、3つの瓦礫はどうにかやり過ごす。そのまま屈むと、遅れてやって来た2つの瓦礫は僕の真上を通過していった。
これで超能力で動かせる物は無い! 両手両足に力を入れ、カトリーヌちゃんの懐に飛び込んだ。
おっぱいタイム、開始ッ!! 瞬時に後ろに回り込んで抱きつき、カトリーヌちゃんの動きを封じた。
そして僕の両手は今、吸い込まれるようにカトリーヌちゃんのちっぱいに伸びていったッ!!!
「ふみゃ!!??///」
なんという――― なんという圧倒的な小ささ!! 小動物のような可愛らしさで溢れている!!
固いようで柔らかい。柔らかいようで固い。なんて不思議な感覚!! 癖になりそうだ!!
揉みまくるのはサイズ的に少し厳しいな。無理にやっちゃうとカトリーヌちゃんが痛みがっちゃうだろうし。ここはエロい感じに手を弄り当てよう。
「な、何をし…… ひゃ!?///」
おおおおおお、良い感じに超能力が鎮まっている!!
やるしかねえ!! これを機におっぱいを触り――― じゃなかった。超能力を止める!!
真ん中辺りにポッチを発見!! おっぱいは依然優しく揉み続けながら、人差し指でポッチの周りを優しくなぞる!!
「あぁん……… うひゃん///」
2周、3周、4周、5周!!
お膳立ては十分! 次で決める!!
親指と人差し指で、ポッチを少し強めにコリコリとした。堪んねえええええええ!!!
「ふみゃあああぁぁぁぁぁ……!!!!///」ビクビク!!
超能力が完全に止まった。あとちょっとくらい続いてくれても良かったのになあ……。
このまま揉んでると変態なので、惜しみながらも手を離した。
「…………ライムのエッチ!!」
「ぐべらばっ!!???」
顔を真っ赤にしたカトリーヌちゃんに殴られました。小ちゃいのに良いパンチを持ってるじゃないか。
★☆★☆★☆
日もすっかり落ちてしまった。空は真っ暗だけど、宝石のような星々がキラキラと輝いていた。
バトルフィールドの近くにあったベンチに腰掛け、その隣をカトリーヌちゃんが座ってくれている。
あのバトルの後、どうにも気まずい空気が流れている。多分、カトリーヌちゃんは超能力者だと気づいてしまったからだろう。
ぼーっと空を見上げていると、カトリーヌちゃんは決心した表情で口を開いた。
「あたくし、実はある家のお嬢様なのよ」
ですよね。直ぐに分かったよ。
「バトルに負けると、あんな風に自分の超能力を制御できなくなっちゃって。だから、父上にずっとポケモンバトルを禁止されていたの。それが我慢できなくて……」
「家出してしまったと」
「……ええ」
そっか。バトルに負けて、か。
というか、サラッと超能力者だって告白したな。
「ねえ、カトリーヌちゃん。バトルに負けるのって、そんなに悪いことなのかな?」
「え?」
自然と、そんな言葉が出てきた。
「僕も旅を始めた最初の頃は、ずっと負け続けていたよ。自分の無力さに嫌気が差して、何度も旅をやめたいって思った」
「……」
「だけどさ、何もできない悔しさをバネしてからこそ、ここまで強くなれたんだよ。負けるのは悪いことじゃない。惨めで、悔しくて、苦しく、そんな思いが僕らを強くしてくれるから。1番ダメなのは、自分の敗北から目を背けちゃうことなんだ。そうは思わないかい?」
「………ええ、そうね。悪いのは、敗北から目を背けることよね」
今日一番の笑顔を浮かべながら空を見上げるカトリーヌちゃん。どうやら、僕の言葉を受け入れてくれてみたいだ。
というか、くっさ!! 僕のセリフくっさ!! やばい、今更恥ずかしくなってきた!!
「お嬢様ああああああぁ!!!!」
こっそり羞恥心に悶えていると、男の人のガラガラ声が聞こえてきた。ずっと叫び続けていたからだろう。
僕みたいな偽物の家来じゃない。本物の家来がカトリーヌちゃんを探し回っているようだ。
そろそろ、僕が家来でいられる時間も終わってしまう。僕が立ち上がると、カトリーヌちゃんは黙って頷いた。
「じゃあね、ライム。また、ポケモンバトルしようね。約束なんだから」
「うん。約束しよう、カトリーヌちゃん」
ゆびきりして、僕らはそれぞれの道へと歩いて行った。きっとまた会えると、そう自分に言い聞かせながら夜の道を歩いた。
★☆★☆★☆
「貴方がこの近くにいるのを超能力で感じ取ったのよ。本当に、また会えて良かったわ」
「僕も同じ気持ちだよ。カトリーヌ…… いや、カトレアちゃんはさ、僕との約束を覚えている?」
「ええ。忘れたことなんて、一度だって無いわ」
「それじゃあ、始めよっか」
「「ポケモンバトル!!」」
なんで2年前におっぱいを揉ませたのかって? ロリが好きだからだ!!
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