とある少年が、全女性ジムリーダーのおっぱいを揉むという夢を抱いたそうです 作:フロンサワー
マーシュちゃんの回は気合いいれました。
では、どうぞ。
やって来ましたクノエシティ。
紅葉や花がとても綺麗でね、全国的に見ても独特の美しさを誇る街なんだ。エンジュシティとちょっと似てる気がするけど。
あと、その辺にキノコが生えているのもポイントだ。見た目が毒々しいけど、お腹が空いて死にそうだったら是非食べてみてほしい。まあ、キノコを食った初日は痺れて動けなかったけど。
さて、この街の中央にそびえる大樹の下にクノエジムがある。観光も十分にしたし、ジムに突撃するとしよう。
『私の王子レーダーにビビっと来ているぞ、ライム。この紅葉よりも美しい妃が私を待っていると!』
「はいはい」
王子の首根っこを引っ張りながらジムに向かう。
王子レーダーは意外と高性能だからなぁ。案外、本当に可愛いポケモンが僕らを待っているのかも。
『むっ! 反応が強くなった!!』
ジムの前に着いた途端、王子がそう言った。
発信元はやっぱりクノエジムだったか。ここのジムはフェアリータイプを使っているし。フェアリーならそりゃカワイイよね。
それにしても、随分とアンティークな外見のジムだな。これまでのカロス地方のジムは、全部宮殿みたいな造りだったのに。まあ、宮殿みたいなジムだったらこの街に似合わないだろうけど。
扉を開けると、豪華絢爛な内装が僕らを出迎えてくれた。外観とのギャップがハンパねえ!
『おぉ! このジムこそ私と妃の愛の巣に相応しい!!』
「なんか生々しいからやめてくれる?」
周りを見渡してもトレーナーらしき人物はいない。それどころか、他の部屋に通じるドアすら見当たらない。
ええ〜…… どうやってマーシュちゃんに辿り着けと?
『ムッ? 何だこの機械は。この内装に相応しくな』
「王子ぃぃぃぃ!!??」
王子が機械の上に乗った瞬間、その姿が消えた。
もしかしてワープホールか!? ジムの仕掛けに使っていいような技術じゃないぞ!!
成る程ね。つまり、マーシュちゃんのいる部屋までワープしまくればいいのか。
とりあえず、王子の後を追うとしよう。王子を転送した機械の上に乗ると、瞬く間に違う部屋へと転送された。
だけど、相変わらず豪華絢爛な部屋だ。このジムの内装に、どれだけの金がつぎ込まれたんだろう……。
『来たか、ライム。この部屋を見ろ、私の書斎に相応しい部屋だと思わんか?』
王子が足を組みながらソファーに座っていた。こうして見ると、本当に一国の王子みたいだな。
どうでもいいけど、ポケモンに書斎なんて要るのかね……?
「うふふ、やっと来てくれたわね。ポケモンだけが先に来るなんて、初めての経験だわ。それじゃあ、ポケモンバトルしましょうか?」
振袖キターーーーー!!!!
★☆★☆★☆
断言しよう、ここは天国だ。
これまで出会ったジムトレーナーは女の子ばかり。しかも、全員が振袖だ。もうね、一生ここで暮らしたいです。
振袖の女の子を見たのはいつ振りだっけか? 確か、エンジュシティの踊場以来だったかな。
全員のおっぱいを揉みたいけど、狙うはジムリーダーのマーシュちゃんただ1人だ。
僕が狙うのはあくまでジムリーダーだからね。ここまで誰1人として手を出していない僕を褒めてほしい。だけど、そろそろ我慢の限界だ。早くおっぱいを揉みたい。
ある部屋のワープ装置を踏むと、目に映ったのは家具が一切無い空間だった。
「あら、ワープをヒュンヒュンしながらここまで来はったんね」
さてと、それじゃあマーシュちゃんのおっぱいを揉むとするか。
それにしても、不思議な雰囲気の女の子だ。黒目がちのパッチリ目だからかな? なんか、ポケモンみたいな愛くるしさを感じる。
だけど、胸が無いんだよなぁ。別に構わないけどさ。まさかカミツレちゃん以上の絶壁がいるとは思わなかった。
「貴方、お名前は何ていうん?」
「ライムっす!」
「ほな、始めましょか? うちのポケモンははんなり―――」
「おっと足が滑ったぁ!!!」モミモミ
躓いたように見せかけ、おっぱいを両手で包み込む。うっひょいうっひょいちっぱいだぜ!!
こちとら散々お預けをくらっていたんだ!! ジム戦が終わるまで我慢できるかよ!!
やっぱり、重要なのはおっぱいの柔らかさじゃないよね!! 女の子のおっぱいを揉んだという事実だよね!!
柔らか――― くはないな。脂肪がないけど、胸筋もない。
とりあえず、恒例の両手グリグリをしてみた。う〜ん、固いような柔らかいようね不思議な感覚だ……。
「ふぇ……」
「ハァハァ…」モミモミ
「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」
「!!!????」モミモミ
マーシュちゃんの大きな泣き声がジムに響いた。
こ れ は や ば い 。今までにない反応なんだけど!! てっきり、冷たい目を向けてくると思ったのに!!
どうしよう、まさか余裕綽々な態度のマーシュちゃんがこんなに号泣するなんて!!
とりあえず、マーシュちゃんおっぱいから手を離す!!
「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!!!!!」
「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!! びぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」
地面に額を当てまくる。俗に言う土下座ってやつだ。
プライドは無いのかって? この夢を選んだ時点でポチエナにry)
これで許してくれなかったらどうしよう。かくなる上は、焼き土下座で許しを乞うしか……!!
「ちょっ、どうしたの!?」
ああ、人が集まってきた。これはもうブタ箱逝きですね分かります。
「実はかくかくしかじかで……」
「い、意外……。まさか、マーシュ様にそんな弱点が……」
「ひっぐ…… ぐすん!! ふぇぇぇぇん………」
少しはマシになったけど、やはりマーシュちゃんは泣き止まない。
まさか、僕がこうも女の子の涙に弱いとは。泣かせた時点で退却するのがベストなんだろうけど、結局できなかったし……。
やれやれ、僕もまだ甘々だな。
「どうやって泣き止ませましょう……?」
「う、う〜ん……」
「分かんないよ、そんなの……。マーシュ様がこうなるなんて、夢にも思わなかったし……」
僕はいつまで土下座してればいいのだろうか。いや、マーシュちゃんが泣き止むまでなんだけどさ。
「そうだ! 時々近くの森に行ってフラべべと遊んでいるから、そのフラべべと会わせれば元気になるんじゃない!?」
「だけど、あの森のポケモンは凶暴だから着いて来ちゃダメって言ってたし……」
「私たちのバトルの腕じゃどうしようも……。どうすれば……… あっ」
複数の視線が僕に向けられるのを感じた。というか、そろそろ顔上げていい?
★☆★☆★☆
マーシュちゃんと仲のいいフラべべたちを連れてくるべく、クノエシティの近くにある大きな森へとやって来た。
このまま逃げればいいんじゃないかって? 振袖ちゃんが言ってたよ。もし逃げたりしたら警察に通報してやるって。
当然、逃げるという選択肢は潰える訳だ。まあ、最初から逃げるつもりなんて更々無いけどさ。
「ピギャー!!」
おっと、野生のハッサムが現れたぞ。血気盛んだねぇ。
『やらないか?』
「!!??」
アベサンがハッサムを森の奥に連行した。憐れなり、合掌である。
あのハッサム、結構強そうだったからなぁ。アベサンの攻めに10分くらいは耐えれるかな、多分。
この森にいる野生ポケモン、妙に強いんだよなぁ。こんな脳筋だらけ環境にフラべべがいるなんて信じられないんだけど。
まず、花畑を見つけないとな。フラべべがいるとしたら、住処にしてる確率が一番高そうだし。
「おっ、花の匂いだ」
右の方角から花独特の甘い匂いがした。ラッキー、これでフラべべに会えるかも。
花の匂いを辿って森を抜けると、大きな花畑が僕を出迎えてくれた。 よし、あとはフラべべを見つけるだけ―――
「ッ!!??」
後ろから飛んできた何かが首に巻き付いた。これは…… ツタ? ポケモンの技か?
振り返ろうとしたら、首を絞める力が強くなった。少しでも動いたら斬る、みたいな感じか?
ヤバいな。ここまで完璧に気配を消せるとなると、かなり強い野生ポケモンだな。
というか、最近にも似たような経験があるんですけど。どうして僕の首を重点的に攻めるの?
さて、この状況をどうやって切り抜けようか。今の僕は人質とも言える立場だ。下手に動けば、状況はもっと悪化する。
せめて、ポケモンを出せればいいんだけど。スイッチを押さなくても勝手に出てくるとはいえ、僕が人質になった今では迂闊に出て来れないだろうし……。
―――いや、待て。いるじゃん、外に出てるポケモンが!
「きゅうっ!?」
僕の首を絞めているであろうポケモンの悲鳴が聞こえた。それと同時に、首を拘束するツタの力も弱くなってきた。
ツタを首から引き離し、どうにか拘束から脱出した。
振り向くと、冷凍ビームのエネルギーが溜まった指をフラージェスに突き付けるアベサンがいた。どうやら、僕のピンチを察して駆けつけてくれたみたいだ。
「ナイス、アベサン」
『ったく、折角のお楽しみタイムだってのによ……』
「あはは、ゴメンね……」
僕の首を拘束した犯人はフラージェスだったようだ。
ここの花畑、フラージェスの縄張りだったのか。勝手に足を踏み入れたのは僕なんだし、少し悪い気がするなぁ。
「きゅう……(降参だわ。その指を下ろしてくれないかしら)」
『……さっきのハッサムと違い、どうやら話の分かるヤツらしいな』
アベサンが指を下ろした。
うん、フラージェスが何言ってるかさっぱり分からん。
「きゅきゅう?(ハッサム? もしかして、妙に血気盛んなあの坊や?)」
『ご名答。中々のじゃじゃ馬だったぜ』
「きゅうきゅう(礼を言うわ。あの坊や、相性有利だからって私の花園に何度もちょっかいかけてくるから。懲らしめてくれて助かったわ)」
良い天気だな。こんな日にはおっぱい揉みたい。
「きゅう?(それで、貴方たちは私に何の用?)」
『ご主人がポカをしてな、クノエのジムリーダーを泣かせたんだ。そこで、あんたのフラべべに慰めるよう頼みに来たのさ』
「きゅう(ああ、あの娘ね。ハッサムのお礼もあるし、喜んで協力させてもらうわ)」
『かたじけない』
「きゅきゅきゅう?(それにしても、貴方中々いい男ね。どう、私と一緒に楽しい事でもしない?)」
『悪いが、丁重にお断りさせてもらうぜ。そっちの趣味は無いんでな』
「きゅう(あら、残念)」
2匹の会話が終わるのを待っていると、何故か王子がモンスターボールから出て来た。
血走った目で空を見上げ、ガクリと両膝を地面に着いた。
『どうしてホモのアベサンがモテモテで私はそうでもないんだぁぁぁぁぁぁ!!!!』
聞くに堪えない悲痛な慟哭が花園に木霊した。うわぁ、悲惨や……。
★☆★☆★☆
「あら、早かったじゃない!」
ジムに入ると、振袖ちゃんたちと泣き顔のマーシュちゃんが出迎えてくれた。待っててマーシュちゃん。今、その泣き顔を晴らしてあげるよ!
「それで、フラべべは連れてきた?」
「うん、たくさん連れてきたよ」
「「「えっ?」」」
「カモン、フラべべ!!」
僕の合図を皮切りに、大量のフラべべが雪崩のようにジムに入り込んできた。
「フラべべ!!!!」
満面の笑みを浮かべるマーシュちゃん。やっぱり、少ないより多い方がいいもんね。
フラべべに思いっきり頬擦りをするマーシュちゃん。いやはや、喜んでもらって何より。
というか、あのフラべべも喜んでないか? もしかして、あいつオスなんじゃね?
「べべ〜!!!(テンション上がってきたぜぇぇぇぇぇ!!!)」
ちょっ、フラべべが粉を撒き散らして―――
「「「べべべべべべべ」」」
そのフラべべに感化されたのか、他のフラべべも粉を撒き散らした。当然、部屋いっぱいに大量の粉が蔓延した。
ちょっ、むせる! マジむせる!!
粉を吸い込んだけど、体の異常は特に感じられない。どうやら、痺れ粉やその類じゃなさそうだ。
それじゃあ、何の粉だ……?
「……ライムはん、何だか体が熱いんやわ。どないしましょ……?」
マーシュちゃんの顔が真っ赤になっていた。心なしか、着物もはだけている気がする。つーか、はだけてんじゃん!!
「何だか、私も……」
「からだが、ほてってて……」
マーシュちゃんだけでなく、他の振袖ちゃんたちも似たような状態だった。
この粉は…… まさか、そういう系の粉なのか!? あれ、なんで僕には効いていないんだ!?
これはあれか、僕の脳内が年中真ッピンクだから効果が無いのか?
「僕にお任せ下さい」
まあいっか、変態紳士として見事に全員をエスコートしてあげよう。
おっと、その前に……。
「貴方たちに出会えた全てに、心の底から感謝します」
「「「???」」」
フラべべに直角90°で頭を下げた。
このフラべべたちと出会えていなかったら、僕はこんな幸せを味わえずに生涯を終えていただろう。この感謝を伝えるには、いくら礼をしても足りない。
大人の雰囲気の振袖ちゃん、ツインテールの振袖ちゃん2人組、浅黒お肌の振袖ちゃん、そしてマーシュちゃん。5人同時に相手するのは初めてだけど、僕ならきっとできる。自分を信じるんだ!!
「さあ、いこうか」
ぱきり、と両手の指を鳴らす。さあ、聖戦の始まりだ。
「ぁん///」
「ひゃん///」
とりあえず、近くにいたマーシュちゃんと浅黒お肌の振袖ちゃんのおっぱいに手を伸ばした。勿論、着物の中です。
うっひょい!!! マーシュちゃんはあれだけど、柔らかいったらありゃしねえぜ!!! 時々コリコリしてる感覚があるのも堪んねえぜ!!
あっ、これはフラべべの粉で苦しんでいる振袖ちゃんたちを救うためであるので、犯罪じゃないです。犯罪じゃないったら犯罪じゃないです。
さあ、宴はまだ始まったばかりだ!!! 目標としては25周くらいかな。
★☆★☆★☆
「なんか、ライムはんが来とった辺りから記憶が無いんやけど……」
「えっと、フラべべが沢山来て…… どうなったっけ?」
「……あれ? 何だか皆、胸が大きくなってない?」
「「「!!!???」」」
指を鳴らしたときのライムはハガレンのスカーみたいな感じで想像してください。
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