東方理想郷 ~ Unknowable Games. 作:まこと13
お疲れ様でした、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
よく考えると実は開始からもう2年以上経ってるんですよね……あまり引っ張り過ぎずに完結までいけるように頑張ります。
この後から遂に色々とクライマックスで謎が明らかになっていくので一気にスパートかけたい気もしますが、19話の反省を活かして(校正前の話を投稿してしまったことがありました、すみません)ある程度書き溜めてから次を投稿していきます。
後編の開始まで時間がかかりそうだったら、今までに書いたけど投稿しなかった部分とかを番外編にして繋いでいこうと思うので、気長にお待ちください。
では、これからもお楽しみいただけるよう頑張るので、よろしくお願いします!
あと、回収できそうもない過去の出来事とかは別作の日常録の方で回収するかもしれないので、よろしければそちらも併せてどうぞ。
感想もお待ちしてます!
以下、恒例の後編予告です。
後編に向けてテンション上げるような感じで読んでいただければ幸いです。
< 後編予告 >
「さあ。 この難題、貴方はどうやって解くかしら」
これは、とある異変の物語。
永遠を生きた少女と、須臾に生きる少女たちの戦いの記録である。
――世界はいつも、変わらない――
残酷な運命と、越えられない難題で溢れ返っている。
いくら望もうとも、微かな希望さえも指の隙間から零れ落ちていく。
だけど、そんなことは最初からわかっていた。
悲しみや絶望は繰り返す。
怒りや憎しみの連鎖は決して止まらない。
いつだって、そうだった。
目の前にあるのは、いつだってそんな景色ばかりだから――
「だったら、私がお前の代わりに見てきてやるよ」
だから、少女たちは願う。
まだ見ぬ景色の果てまでも見渡せるほどの、力が欲しいと。
「もう、何もできない自分は嫌だから」
自分を超えていく強さと。
「ならば、私はもう名前などいらない!」
過去を乗り越えていく強さと。
「じゃあ言ってみろよ。 お前は一体、誰なんだ!!」
最後まで、想いを貫く強さと。
「それでも私は、貴方の中にある『最強』を信じます」
最後まで、信じ抜く強さ。
それは、どんな時代も変わらない始まりの力で。
誰もが求める、希望を呼ぶ力。
そして、誰よりもそんな希望を想い続けた原初の少女は、叫ぶ。
この世界に、絶望はいらないと。
「あいつは、こんな私を許してくれるのかな」
不安も。
「これは私の、永遠に償いきれない贖罪だ」
後悔も。
「私にはもう、何も残されていないから」
諦念も。
「たとえ世界が拒もうと、私が絶対にあんたを――」
ただ、全てを飲み込もう。
東方理想郷 ~ Unknowable Games.
――後編――
……いつかきっと、辿り着くために。
――禁じられたパンドラの箱――
『嫦娥計画』の全貌と、その果ての理想郷に。