「それにしても、由比ヶ浜さん何しに来たんだろうな」
比企谷くんと並び自販機へ向かう道中、俺は素朴な疑問を比企谷くんへ投げかけた。
「知らん」
もとより期待してなかったので、すげない返答を聞きながらも自分の思考を纏める。
多分彼女は俺たちと違う理由で来たのだろう。なら何をしに奉仕部へ? そこまで考えて、至極単純なことに気付く。そうだ、俺たちは奉仕部なのだ。
なら、由比ヶ浜さんの目的は単純に、『奉仕されに来た』ということだろう。
……あの子、見た目に似合わず主従プレイとか好きなのか……。
女の子の秘密の性癖に背筋を寒くさせながらも、自販機の前に着く。
「比企谷くん何飲む?」
「スポルトップ。お前は?」
「コーラ。もちろんコカコーラね」
「残念ながら、ここにはペプシしか売ってねーぞ」
俺は絶句した。
「……嘘だろ?」
「お前じゃあるまいし、こんなくだらねえことで嘘つかねえよ……。ほら、よく見ろ」
そう言って比企谷くんは自販機に目をやる。
それにつられて俺も自販機を見ると、なるほど売ってなかった。
「……勘弁してくれ」
「残念だったな、七里ヶ浜」
比企谷くんがすごい良い笑顔をしながら、一人でさっさとお金を入れてスポルトップを買っていた。この野郎……。
「何がゼロカロリーだよ……女々しいことすんじゃねえよ……」
「珍しくお前の意見に同意したわ」
嘆いていても始まらないので、俺もスポルトップを買い、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんの分に無難なレモンティーも買っておいた。
「ほい」
「何で俺が……」
「持って行くの面倒くさい。飲んでから行くから、先行っといて」
比企谷くんにレモンティーを押し付け、俺は飲み物に口をつけた。コーラ飲みたかったなぁ……。
「あいよ。とっとと来いよ」
そう言って比企谷くんは適当に後ろ手を振って部室へと戻っていった。
……さて、帰るか。
由比ヶ浜さんに奉仕というのも面白そうではあったが、今日は久しぶりに旧交を温めたい気分だったので、とっとと帰る予定だったのだ。
俺は一気にスポルトップを飲み干し、空になった容器を放り上げてからゴミ箱に蹴り入れる。ゴール!! ミドルレンジからのボレーシュートがネットに突き刺さったー!! ……久々にサッカーをしたい気がする。体育ってサッカーあるのかな。
「さ、帰ろ。ていうか今日店開けてんのかな……」
「帰る?」
「うん、帰る」
「奉仕部はどうするつもりだ?」
……あれれ~? おっかしいぞ~? 何で後ろに平塚先生がいるの~?
「……ジュース奢ってやったんで今日はこれで」
「バカを言うな。とっとと戻れ」
平塚先生はそう言ってこちらに手を伸ばし、俺の首根っこを掴んだ。
「……行きますから、放してください」
平塚先生の手を振り払う。
「む? 調子でも悪いのか?」
「……は?」
「いや……いつもならこんな時つまらない軽口の二、三でも叩くだろう」
「……ぅあ……えっと、そうそう! 部室に舌を落としてきちゃったんですよね! どうりでジュースの味もよく分からなかった訳だ! んじゃ舌装着しに戻りますね、それではまた明日!」
平塚先生の不思議そうな視線を振り切って、俺は一目散に部室へと戻ることに決めた。旧交を温めるのはまた今度だな、うん!
「七里ヶ浜くん」
部室へと戻る途中、雪ノ下さんに出くわした。
「あ、あぁ……雪ノ下さん」
「? どうしたのかしら。らしくないわね」
「やー、部室に舌落としてきちゃったからちょっと回りが悪いんだよね、ハハッ!」
俺は渾身の某ネズミのモノマネをした。
「あなた、本当にモノマネが上手ね」
雪ノ下さんがクスクスと笑う。
「ウケたようで何より」
「ふふ……七里ヶ浜くん、着いてきなさい」
ひとしきり笑った後、雪ノ下さんはスタスタと歩き始めた。
「どこ行くんだ?」
「家庭科室。由比ヶ浜さんのクッキー作りを手伝うのが今日の活動内容よ」
「ああ……。なんだ、そういう奉仕か」
てっきりイケナイ奉仕かと思っていたが、健全な話だった。そりゃそうか。
「一体どんな奉仕だと思っていたのかしら、エロヶ浜くん」
「それ由比ヶ浜さんと被るからやめた方が良いと思うぞ」
「……言われてみればそうね。ならエロ之助くん」
「雪ノ下さんにファーストネームで呼んでもらえるなんて男冥利に尽きるなぁ」
「呼ぶわけないじゃない。不愉快だわ」
「ツレない雪ノ下さんも素敵!」
「……うざ」
軽口を叩く。大丈夫だ、落ち着いてる。
雪ノ下さんの毒舌を軽口で適当に流していると、ようやく家庭科室に着いた。
「由比ヶ浜さん、用意は出来たかしら?」
ドアを引いた雪ノ下さんは、先に来ていたらしい由比ヶ浜さんに声をかけていた。
「えっと……」
「はぁ……これは骨が折れそうね……」
雪ノ下さんが本気で頭が痛そうに額を押さえる。
それもそのはず、机の上には用意してくれと頼まれていたのであろう色々な器具がごった返していた。俺も頭が痛くなってきた気がする。
「……雪ノ下さん、クッキー作るのに包丁って使うのか?」
「……寡聞にして聞かないわね……」
……骨が折れそうである。
予想通り、クッキー製作は難航した。
散々苦戦した挙句由比ヶ浜さんの作り上げたクッキーは、まさに暗黒物質という他なく、隣にいる比企谷くんは「え? これ食わされるの? それなんて罰ゲーム?」みたいな顔してるし、雪ノ下さんに至っては精も魂も尽き果てた様子だった。
「……とりあえず、コレ……いや、クッキーか、どうにかしようぜ」
「冗談だろ? ジョイフル本田で売ってる木炭みたいになってんぞこれ」
「い、一応食い物だから、粗末にしちゃいけないんじゃないか?」
「お前はコレを食い物扱い出来るのか……」
「ヒッキーも七里ヶ浜くんも酷すぎだから!!」
由比ヶ浜さんが涙目で反論する。
「一応、食べられない原材料は使ってないから問題ないわ、たぶん」
雪ノ下さんが自信なさげに言う。
まあ、これ見て食べ物だって迷いなく言える奴はそうそういないわな。うん。
あ、そうだ、この依頼そのままレポートに流用出来るな。次は積極的に参加してみよう。
暗黒物質を前に現実逃避をしてても始まらないので、俺はそれを二、三切れ鷲掴み、ライアン二等兵並の悲壮感を持って由比ヶ浜さんに向き直る。
「とりあえず、次は見た目だけでも良いからマトモにしような」
そう言ってから、俺は一気に手の中にあった物質Xを口の中に放り込んだ。
「……はっ!?」
「起きたか」
目覚めると、比企谷くんの脚が目の前にあった。
また地べたかよ。俺はそんな地べたが好きだと思われてるんだろうか。ていうか一日何回失神させりゃ気が済むんだよ。
「で、首尾は良さそうか?」
「さしもの雪ノ下雪乃でもいかんともしがたしってとこみたいだ」
制服を払って立ち上がりながら比企谷くんの視線を追うと、雪ノ下が今までになく狼狽していた。くわばらくわばら。
「一回雪ノ下が由比ヶ浜の……なんて言えば……あ、主体性だな。主体性の無さって奴にマジ切れしたんだが、由比ヶ浜が何を思ったか感銘を受けたらしくてな。そんで今に至る」
上手くまとめて貰えた為、すぐに状況を把握出来た。
「あ、あと雪ノ下の作ったクッキーがクソ美味かった」
「俺の分は?」
「俺が全部食った」
「血も涙も友達もねえな」
「友達はねえんじゃなくて、要らねえんだよ」
比企谷くんがハッと笑って吐き捨てるように言う。
俺にも軽口叩いてくれるようになったんだなぁ……。などと少し感動しながら、手こずる雪ノ下さんを鑑賞する事にした。
……こんな時くらいしか見れそうにないしね。
オーブンを開けた由比ヶ浜さんが持ってきたクッキーは、さっき食べたアレとは比べ物にならないくらい良く出来ていた。
「お、マトモになってる」
「雪ノ下のはもっと美味そうだったがな」
「ヒッキーデリカシーねえのか? こういう時は多少不味そうでも美味そうって言うんだよ」
「ヒッキー言うな」
比企谷くんを諌めると、由比ヶ浜さんがこっちを睨んできた。え、何で?
「ヒッキーも大概だけど七里ヶ浜くんもデリカシー無さ過ぎだから! 大体、料理食べてもらって失神される方の気持ちにもなってよ!」
「え? それ俺のせいになっちゃうの?」
とんだ言い掛かりだと思うんなけど。……そんなもんなのか?
「由比ヶ浜さん、そこにいる男たちにデリカシーを求めても無駄よ。彼らは人の形をしているだけのお猿さんだもの」
「猿扱いかよ……」
「ワイは猿や、プロ○ルファー猿や!」
なんとなく声真似しながら猿っぽい顔をすると、雪ノ下さんが口元を押さえ、肩をプルプルさせ始めた。
……前から思ってたけど、雪ノ下さんって結構下らないネタで笑うよね。笑ってもらえると評価されたみたいで嬉しいけどさ。
「く、下らない事を言ってないで、早く食べてみてはどうかしら」
早口で言い切り、俺たちにクッキーを食べさせようとする雪ノ下さん。
「へーへー分かりましたよ食えば良いんでしょ食えば」
憎まれ口を叩きながら比企谷くんがクッキーを口に運ぶ。
「……いいんじゃね? 少なくとも不味くはねえよ。たまにジャリってするくらいで」
比企谷くんの言葉を受けて、クッキーを口に運んだ由比ヶ浜さんも少し渋い顔をしていた。
「うーん、やっぱり雪ノ下さんのと違う」
俺も食べてみたが、食えたもんじゃないとまでは思わなかった。普通にマズイけど。
「……あのさぁ、さっきから思ってたんだけど、なんでお前らうまいクッキー作ろうとしてんの?」
クッキーを齧りながら切り出した比企谷くんを、由比ヶ浜さんが心底馬鹿にした表情で見ていた。
「お前、ビッチのくせに何も分かってないのな」
その表情につられてか、比企谷くんも馬鹿にしたような顔で切り返す。
「だからビッチ言うなっつーの!」
「男心がまるで分かってないんだよ、お前」
「し、仕方ないでしょ! 付き合ったことなんてないんだから!」
由比ヶ浜さんが顔を真っ赤にして反論する。この人の顔は信号機か。
「別に、由比ヶ浜さんの下半身事情はどうでもいいのだけれど、結局、比企谷くんは何が言いたいの?」
雪ノ下さん……下半身事情って……死語だと思うんすけど……。
「ふぅー……、どうやらおたくらは本当の手作りクッキーを食べたことがないと見える。十分後、ここへ来てください。俺が"本当"の手作りクッキーってやつを食べさせてやりますよ」
比企谷くんが自信満々に言い放つ。それを聞いてカチンときたらしい由比ヶ浜さんが、捨て台詞を吐いたあと雪ノ下さんを連れて家庭科室から出て行った。
「……俺も出て行った方が良いのか?」
「別にどっちでもいいけど」
フワッとしてんなぁおい。ワンコインボーグの社長かよ。
「んじゃ出てくか。サプライズ楽しみにしてるわ」
そもそも十分やそこらでクッキーが作れるとは思わないので、搦め手でくるのだろう。なら見ない方が良い。そっちの方が楽しい。
後ろ手を振り、雪ノ下さんたちの後に続くことにした。
気まずい十分を過ごした後、もう一度家庭科室に入ると、そこにはさっきと全く同じクッキーが置かれていた。
隣の雪ノ下さんも気付いたのか、テーブルの上のクッキーを怪訝な表情で眺めている。
「ぷはっ、大口叩いた割に大したことないとかマジウケるっ! 食べるまでもないわっ!」
由比ヶ浜さんがそれを見て爆笑していた。……いや、それあんたが作ったクッキーなんだけど……。
「ま、まあそう言わず食べてみてくださいよ」
「そこまで言うなら……」
由比ヶ浜さんがむぅっと唸り、恐る恐るクッキーを口にした。雪ノ下さんも無言でそれに続く。
「お前は食べないのか?」
比企谷くんが俺に尋ねる。
「必要なくね?」
「まあな」
ニヤッと悪そうな笑みを浮かべる比企谷くん。
そう、比企谷くんはさっき反語的に「うまいクッキーを作る必要なんてない」と言ったのだ。食べれるレベルでさえあれば良いのだと。
それがどう解決方法に結びつくかは分からないが、あの顔を見るに自信があるのだろう。
「ときどきジャリってする! はっきり言ってそんなにおいしくない!」
由比ヶ浜さんがプンプンとオノマトペが頭上に浮かんでいるような怒り方をしながら比企谷くんを睨む。
雪ノ下さんも比企谷くんに「何がやりたいの?」みたいな視線を向けていた。
そんな二人の視線を受けていた比企谷くんが、不意に目を伏せる。
「そっか、おいしくないか。……頑張ったんだけどな」
比企谷くんが迫真の演技を見せている。それを見た由比ヶ浜さんが、気まずそうに視線を床へと落としていた。
「わり、捨てるわ」
そう言って、比企谷くんは皿をひったくり、くるりと背を向けた。
「ま、待ちなさいよ」
「……何だよ?」
由比ヶ浜さんが比企谷くんの手を取って止め、そのままクッキーを口に放り込んだ。
「別に捨てるほどのもんじゃないでしょ。……言うほど不味くないし」
「……そっか、満足してもらえたか」
しおらしい顔でそう言った比企谷くんは、次の瞬間ものすごいドヤ顔を披露していた。
「ま、由比ヶ浜の作ったクッキーなんだけどな」
そして、ようやくネタバラシが始まる。
「つまりあれだ。男ってのは残念なくらい単純なんだよ。手作りクッキーってだけで喜ぶの」
比企谷くんがネタバラシかつ自虐トークを締める。
「だから、ときどきジャリってするような、大しておいしくないクッキーでいいんだよ」
言い切った比企谷くんに、顔を真っ赤にさせた由比ヶ浜さんが、手近にあったものを片っ端から投げつける。
「ヒッキーマジ腹立つ! もう帰るっ!」
比企谷くんを睨み、由比ヶ浜さんはカバンを掴んで立ち上がった。
ドアに向かってずんずん歩く由比ヶ浜さんに、流石に不憫に思ったのか、比企谷くんが気まずそうに声をかける。
「まぁ、その、なんだ……。お前が頑張ったって姿勢が伝わりゃ、男心は揺れるんじゃねえの」
「……ヒッキーも揺れんの?」
言いにくそうに語る比企谷くんに、振り返った由比ヶ浜さんは尋ねた。
「あ? あーもう超揺れるね。つーかヒッキーて呼ぶな」
「ふ、ふぅん」
比企谷くんが肩を竦めて答えると、由比ヶ浜さんは気のない返事をして顔を逸らす。
……ほほう。これはこれは……。比企谷も罪な男よのぉ……。
扉に手をかけてそのまま帰ろうとする由比ヶ浜さんに、雪ノ下さんが声をかけた。
「由比ヶ浜さん、依頼の方はどうするの?」
「アレはもういいや! 今度は自分のやり方でやってみる。ありがとね、雪ノ下さん」
由比ヶ浜さんは笑って振り返り、また明日と手を振って帰っていった。エプロンを着けたまま。
その後、比企谷くんと雪ノ下さんが努力がどうの自己満足がどうのという話が終わるのを待って、俺は比企谷くんに質問した。
「……アレ貰って男心が揺れるのか?」
「揺れねぇの?」
「手作りとか言われると、ちょっと食う気が起きないんだけど」
「それはまたどうして?」
雪ノ下さんが会話に入ってくる。
「いや……今回は目の前で作ってるの見たから大丈夫だったけどさ、いきなり手作りのモノなんて渡されたら、普通気持ち悪くない?」
少なくとも、バレンタインデーとかいう日に貰った「手作りチョコ」なんてものは、気持ち悪さから中身も見ずに捨てていたので、俺は軽いカルチャーショックを覚えていた。
「そりゃまあそういう奴もいるだろうが、大多数の男は喜ぶんじゃね?」
「そっか」
比企谷くんと雪ノ下さんが不思議そうな目でこちらを見ていた。
「や、なんか変な薬とか盛られてたら怖いじゃん?」
気まずくなったのでおどけてみせると、上手く空気を変えられた。
「お前はどっかの大名かよ……」
「安心していいわ、七里ヶ浜くん。あなた如きを抹殺するのにそんな手の込んだことをする必要はないもの」
「「こ、こえぇ……」」
良い笑顔でこちらを見た雪ノ下さんは、「それじゃ」と言い残し家庭科室から出て行き、俺と比企谷くんはそれを呆然と見送った。
「……帰るか」
しばらくの無言ののち、ようやく気を取り直して俺は切り出す。
「……そうだな」
こんな感じに、俺たちの奉仕部初依頼は、びっくりするほど締まらない終わり方を迎えたのだった。
「でさ、ゆきのんお昼一緒に食べようよ」
翌日、相変わらず読書してたり寝てたりと好き勝手やっていた奉仕部に、またもや由比ヶ浜さんが襲来していた。
「いえ、私一人で食べるの好きだからそういうのはちょっと。それからゆきのんって気持ち悪いからやめて」
「うっそ、寂しくない? ゆきのん、どこで食べてるの?」
「部室だけど……。ねぇ、私の話、聞いてたかしら?」
「あ、それでさ、あたしも放課後とか暇だし、部活手伝うね。いやーもーなに? お礼? これもお礼だから、全然気にしなくて良いから」
「……話、聞いてる?」
由比ヶ浜さんの怒涛のマシンガントークに当てられている雪ノ下さんが、明らかに狼狽しながら俺の方をちらちら見てきた。
俺は「比企谷くんに頼め」とボディーランゲージで答えると、殺意のこもった視線を送られた。
その後雪ノ下さんは比企谷くんにも視線で助けを求めていたが、比企谷くんもやはり助けてはくれず、文庫本を閉じて立ち上がった。
「あ、ヒッキー」
振り返った比企谷くんに、由比ヶ浜さんが黒い物体を投げつけた。
「いちおーお礼の気持ち? ヒッキーも手伝ってくれたし」
由比ヶ浜さんがモジモジしながら感謝を述べる。
…………ほほぅ。比企谷氏、これはまたまた分からなくなってきましたなぁ……。拙者、少々羨ましいでござる! コポォ!
部室を出る比企谷くんの背中を見送り、気色悪いニヤケ面を隠すため、雪ノ下さんたちに背を向けて丸まるように寝転ぶ。
また、面白くなりそうだ。