これは執事ですか?はい、だけどゾンビです   作:放仮ごdz

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さてと・・・この後戦うことになるのは、トラのタマと介護ロボットのエイト・・・どっちも強化してみよう(黒笑)

にしても、東方ウィザードよりもこっちが人気で少し凹みました。


設定ですか?はい、妹でメイドです

前回の轢かれた直後:ハヤテside

・・・あれ?僕は確か、全速力で自転車こいで大型トラックに轢かれて・・・血をどっぱり出してそのまま・・・何で僕、生きているんだ?

 

『起きた?』

 

前を見てみると、そんな風に書かれてあるメモ用紙を持ったユークリウッドさんがいた。そして、何と無く自分の体を見渡している。・・・真っ赤だった。とにかく、真っ赤だった。あと右足がすぐ傍に落ちている・・・って!?

 

「な、なんで僕の足が!?」

『見たところ轢かれた衝撃で捻じ切れた模様。ちょっと待って』

 

そう書いたメモを見せ、ユークリウッドさんはとてとてと歩いて僕の右足(?)を拾い、傍によってくっつけた。・・・問題なく動く。あれ?こんな普通に人間の身体って再生するんだっけ?よく見ると、服や皮膚だけじゃなく道路にまで大量に血がこびりついている。全部僕の血だとして、こんなに血が無くなったのに何で生きているんだろうか?その疑問を解消してくれたのは、ユークリウッドさんの見せてきたメモだった。

 

『私が貴方を再生させた』

「えっ?」

『今、貴方は一言で言うとゾンビになっている。日光に当たると干からびるけど、体が千切れてもくっ付くし血が無くなっても生きられる』

「つまり僕は死んだと?」

『厳密には死んでいない。簡単に言うなれば常に死にかけの状態だということ。そして、その身体なら人間には出せない90パーセントからの力を出すこともできる』

「そんなことが・・・貴方、本当にネクロマンサーだったんですか?」

『最初からそう言っている。それよりもいいの?』

「何がですか?」

『今の貴方の力なら、彼女を救い出すことも可能。何せ死なないのだから。私が連れて行ってあげる』

 

そう言われて、僕は追いかけていた誘拐された少女を思い出す。そうだ、こんなことしている場合じゃなかった!・・・あれ?連れて行ってあげる?そう思ってユークリウッドさんの方を向くと、持っていたペンを死神が持っているような鎌に変えていた。・・・こんな非現実が起きているということは、本当に僕はゾンビになったんですね。まあ、日常からバイト三昧で人間ゾンビみたいなものだったんで関係ないですけど。ゾンビだったら臓器を取られても問題ないですしね☆

 

『さあ、行く』

「えっ?これに乗れと」

『そう。もう自転車はお陀仏』

「まあそうですけど・・・こうなったらやけくそだ!」

 

僕はそのまま、浮き上がった鎌に飛び乗り、空に舞い上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在:ユーside

まさかハヤテをゾンビにしてしまうとは想定外。まあいいか、私の下僕ができた分けだし。フッフッフ。ちなみにだけど、『私がいないと貴方は生きていられない』と脅したら普通に下僕になってくれました。うん、笑える。

 

にしても私、ハヤテにとんでもないのを使わせることになってしまったよ。もう勝てる気しないよ。スゲーよ。じゃなくて、今現在、私たちはナギを迎えに来たマリアさんと共に、三千院家の屋敷に向かっている。ハヤテの血の量とか、私が何で鎧とか付けているのか聞かれたので面倒だったから『まずは屋根にある場所へ。そこで話すから』と書いたメモを渡しておいた。ナギも早く知りたいらしく、うずうずしている。・・・さて、この後はどうするかな。馬鹿正直に言うのもどうかと思うし・・・よし、決めた。

 

「着いたぞ、ここが私の屋敷だ」

「うわぁ・・・本当に、お金持ちなんですね」

「何を言っている?ここは屋敷の中でもかなり小さい方だぞ」

「へぇ・・・これで・・・小さい・・・」

 

何かハヤテが屋敷の大きさに圧倒されているけど気にしないでおこう。それよりも・・・。私は『色々面倒だから、私は「綾崎(ユー)」という貴方の妹いうことにして。あと私の事はユーと呼ぶこと。ゾンビの件とか他の事は私が説明する』と書いたメモをハヤテにこっそり手渡す。ハヤテは少し驚いてメモをこっそり開き、中身を読んだ後こちらにウィンクしてきた。

 

・・・うう、かっこいい。なるほど、これがタラシの実力か。私たちは客間に案内され、ふかふかのソファーにそれぞれナギとマリアさん、ハヤテと私といった具合に座る。

 

「で、まずお前たちの事だが・・・」

「あ、僕は綾崎ハヤテと申します。で、こっちは妹の・・・」

『綾崎悠。私たちは、親のせいで一憶五千万程の借金を持っている。だからここで働かせてほしい』

「・・・なるほどな。つまりお前たちは兄妹か、よし」

 

何かナギがものすごく嬉しそうだけどまあいいか。

 

「ところで、貴方は何で鎧を?」

『これはタダの趣味。気にしないで』

「なんで喋らないんだ?」

『めんどくさい。喋ることがめんどくさい。だからこれで』

 

聞かれてくるだろうなぁ・・・と思っていたことにはビシバシと返答する。ちなみに、喋るのがめんどくさいというのは本当だ。だってこの体無茶苦茶メモ書くの得意だし?

 

「じゃあハヤテには私の執事になってもらう。ユーはメイドになってもらうということでいいか?」

「えっ、働いていいんですか?」

「ああ、あの凄さなら十分だろう」

『私も?』

 

その提案は想定外だったので、一応尋ねる。

 

「いやだって・・・」

「メイド服がものすごく似合いそうですもん、この子♪」

「・・・」

 

マリアさんの目がめっちゃ輝いている。めっちゃ輝いている。大事なことなので二回言いました。逃げたいけど、逃げることはできない。こうなりゃ腹をくくるしかない。

 

『分かった。ハヤテもいい?』

「あ、はい。むしろお願いします」

「そういやユーって何歳だ?私と同い年に見えるが・・・」

 

ナギがそんなこと聞いてきた。うーん、死んだのは16歳だし、ハヤテと同じ学年になりたいし・・・

 

『私は16歳。ハヤテとは双子』

「16歳?本当かハヤテ!」

「は、はい。ほ、本当ですよ・・・ね?」

「(ジーッ)」

「いや、本当です!」

 

何か怪しかったので睨んでやるとハヤテは言い切った。それでいいのだ。・・・さてと、面白くなりそうだね。

 

「ところで、ハヤテがゾンビってどういうことだ?」

「「えっ?」」

「・・・」

 

ナギが言ったその言葉。私はどう言い訳するか考えていなかった。どうしよ・・・




ユークリウッド・ヘルサイズ改め、オリ主の名前は綾崎悠です。呼び名はユーで変わりません。説明ってめんどくさいですね・・・次回は、借金の件ですね。一応妹ということになったユーはどうなるのか?まあ、今のハヤテはゾンビなので心臓取られても平気だと思いますが(笑)


ちなみに、この作品にシリアスなんて(多分)ありません。あってもシリアルになると思います。

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