これは執事ですか?はい、だけどゾンビです   作:放仮ごdz

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はい、どうも放仮ごです。色々思案していたこれゾン×ハヤテのごとく、書いてみました。できるだけギャグ風味です。


12月前編 二人の主人とゾンビな執事
転生ですか?はい、私死んだようです


主人公side

「ここは・・・?」

 

私は何もない白い空間で意識が覚醒し、仰向けになっていた体を起こす。アレ?私何でこんなところに・・・確かいつも通り本屋行ってお気に入りの小説やら漫画やらを買って・・・

 

「おーい、起きたー?」

「少し黙っていて!えっと、帰ろうとしてそれから・・・」

「おーい!」

「横断歩道渡ろうとして・・・」

「おーいってば!」

「信号無視したトラックに轢かれて・・・。つまり私は死ん」

「無視するな!」

「あいたっ!?」

 

やっと、自分が死んだことに気付いた私を殴る物凄く小さい人物。・・・誰この子?ゴスロリ着ている隻眼で赤いツインテールのロリ少女って・・・ぶっちゃけ痛い。

 

「何か不愉快なこと考えた?」

「いや、そんな事実はないよホントだよ?」

 

何かいきなり●ャル子さんが持ってそうなバールを取り出した彼女に私は慌てて取り繕う。死んだと思うけどまた死ぬのは勘弁だ。

 

「まあいいけどさ・・・で、貴女は自分が死んだと自覚したのかな?カナ?」

「確かに私は死んだようだけど・・・つまり貴女は女神さま?」

「そうだよー、私はアポロ。よろしくー。てなわけで、今から貴女を転生させようと思います」

「テンプレ乙・・・じゃなくて、何で私を転生?」

 

まさか、私が死んだのは神のミスとかテンプレ的なこと言うはずが・・・

 

「ああ、貴女は神の目論見で死んだから」

「確信犯!?」

 

普通に傍迷惑なこと言いやがったこの女神さまの頭を思いっきりどつく。いや、間違いとかだったら許すけど?だけどさ・・・

 

「あいたたた・・・私悪くないのに」

「いや、神の目論見で私は死んだと言ったよね!?」

「だから、私じゃなくて他の神。私は上級神で、問題を起こしたのは下級神。ここまではOK?」

「は、はぁ・・・」

「下級神の間でめんどくさいゲームが起こってさ・・・気に入った人間を片っ端から転生させて遊ぼうというゲーム。でも、貴女は間違って殺してしまったらしくてね。さすがにあんまりだということで、ハデスの所に魂行く前に交渉して今話していると言う訳。つまり私は貴方の恩人、殴ることないでしょ」

「いやそれは・・・すみません」

 

にしても何やっているんですか下級神の方々!神だったらもう少し自重して!

 

「ちなみにだけど、下級神共は今頃アマちゃんにお仕置きされているだろうよ。それに上級神にも数名だけどあんな屑はいるんだよねデミウルゴスとか・・・まあとにかく、転生転生。転生先は適当な世界に放るから、どんな能力が欲しいか言ってみて?」

「いや適当って・・・ちなみにいくつまで?」

「四つまでね」

「了解」

 

・・・えっと、どんな世界でも対応できるものにしないと普通にのたれ死んでしまうから・・・よし。

 

「まず、「これゾン」のユークリウッド・ヘルサイズの能力一式。ただし感情云々は無しで」

「えっとつまり、言葉を実現化する力と両手の治癒能力、そして膨大な魔力ってところかな?鎌になるペンとメモ帳、あと魔力を抑える防具一式はサービスでつけとくよ。他には?」

「同じく「これゾン」の、セラフィムの身体能力。ユーだけじゃ体力の問題があるし」

「うんうん、妥当な判断だね」

 

・・・にしても「これゾン」について説明を求めてこないところを見ると、もしかして知っているのか?まあいいや・・・

 

「で、同じく「これゾン」のハルナのミストルティン。アレ使いたい。で最後に何でもできる才能」

「最後だけ普通だね。よし、容姿は任せといて、違和感ないようにするから。これより転生するけど言い残すことある?」

 

何かアポロさんは天井から下がってきた一本の紐を掴む。特にないので首を横に振るが何か嫌な予感が・・・

 

「じゃ、二度目の人生楽しんでらっしゃい!」

 

そしてアポロさんがそれを引っ張ると私は宙を浮いている感覚がし、落し穴に落ちていった。

 

「どこまでもテンプレェェェェェェェェェェっ!?」

 

そんな悲鳴を上げながら。

 

 

 

 

 

三人称side

「さてと。この能力だと、やっぱりあの姿じゃないと違和感ぱねぇよなぁ・・・まあいいや。ハデスん処にこの設定を言いにいかないとね」

 

そして、太陽神ラーズの姉・太陽の女神アポロは何もない白い空間から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

とある時代のクリスマスイブの夜、とある世界。そこにある「負け犬公園」のベンチにて、一人の少女が目を覚ました。そう、転生した彼女である。

 

「・・・!?」

 

だが、自分の容姿を確認して驚いた。何故なら、服装が紺色のシャツとロングスカートの上に鎧と籠手ということ以外、彼女の姿はユークリウッド・ヘルサイズそのものだったのだから。そして自分がしてしまったたった一つの失態を思い出し、無表情のまま頭を抱える。そう、それは。

 

「(何で喋ったら頭痛が起きるって設定をそのままにしてしまったんだ私は!)」

 

つまり、彼女はペンでメモに書いて会話するしかなくなったと言う訳だ。何せ喋るだけで現実になり、頭痛がするのだから。そして辺りを見渡し、とある光景を目にして気付いた。この世界がどの作品の世界なのか。

 

「(まあ・・・序盤は平和だからいいか)」

 

その光景とは、ぶかぶかの安物コートで身を包んだ金髪ツインテールの少女に、薄いシャツ一枚の青髪の青年がまるで告白しているような光景だった。




と言う訳で新作です。主人公は中身オリ主のユークリウッド・ヘルサイズ。原作はハヤテのごとくです。・・・ハヤテ、ゾンビにしなくても不死身なんだよなぁ・・・まあいいか。

お気づきかもしれませんが、神々としては東方ウィザードシリーズと同じ設定です、今回出てきた女神さま・アポロ(本当はアテネだったけどハヤテのごとくで同じ名前のキャラがいるから変えた)はラーズの姉でございます。見た目は子供ですが、こう見えてハデスと同期です。

次回は原作開始、ハヤテ視点からお送りいたします。

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