姫松高校麻雀部監督代行播磨拳児   作:箱女

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25 性能

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 姿が見えないのに四方から聞こえてくる蝉の声に包まれて、拳児は外を歩いている。空は示し合わせたかのように、ここ数日のあいだ変わり映えもすることなく高く青い。ついでに言えば気温の高さもほとんど変わらず、茹だるような暑さが続いている。連日朝のニュースを騒がせる熱中症の説得力としては十分すぎるものと言ってもいいだろう。

 

 時刻は時計の短針が真上をすこし通り過ぎたあたりだ。夏至はひと月以上前に過ぎたとはいえ、実感としてはもっとも陽が沈むまでが長い時期である。つまりは過ごしにくいくらいに暑い時間が続くということだ。さすがの拳児といえどもため息のひとつくらいは仕方ないと言えよう。

 

 相も変わらず拳児は注目こそ浴びるものの、一定の距離を置かれるその状況に変化はなかった。もともと自身で親しみやすいタイプだとは思っていないし、そうなる気もない。だからこうやってちょっと離れたところからこそこそと噂話をされるのにも慣れているといえば慣れているのだが、だからといってまったく気にしないというのも難しい話である。それなら変装でもすればいいじゃないかと言いたくなるかもしれないが、拳児はあのサングラスにヒゲという出で立ちにある種のこだわりを持っている。少なくとも彼にとっての女神が女神であり続ける限りはその身なりを改めることはしないだろう。

 

 多少うんざりしながらなおも歩みを進めていると、基本的にマナーモードという待機状態を知らない拳児の携帯がポケットの中から着信を知らせた。着信音から判断するとどうやら電話がかかってきたらしい。

 

 「オウ、俺だ」

 

 誰からかかってきたのかをあまり確認しない拳児は、今日も例に漏れずさっさと電話に出た。

 

 「後ろを振り返れ」

 

 まったく会話の体を成していない言葉のやり取りである。かたや電話をかけてきた相手を確認しない上に名乗りもしないかと思えば、もう片方は挨拶もなしにいきなり訳のわからない命令だ。ここだけを抜き出せばずいぶん物騒な会話に聞こえなくもない。しかし実際には拳児の携帯の番号を知っている人間など限られているのだから安心して電話に出ているだけの話なのだが、いかんせん外見の持つ印象というのは大きい。

 

 いきなり奇妙な命令をされた拳児は若干苛立ちながら後ろを振り向くことにした。もう既に電話の向こうの相手の声に聞き覚えがあったことなど頭から消し飛んでいる。相手が男だったら殴ってやろうなんてことを考えているのだから始末に負えない。

 

 

 「なんだ辻垣内、オメーか」

 

 果たしてそこにいたのは辻垣内智葉であった。しかしなにか意外なことでもあったのか、奇妙なことに拳児を振り向かせた当の本人がきょとんとしている。スマートフォンを耳に当てているところから判断するに電話をかけたのは彼女で間違いないだろう。

 

 「……よく一目でわかったな。眼鏡もしていないし髪も結っていないのに」

 

 セーラー服と大きな眼鏡に後ろでひとつにまとめた長い髪。これが辻垣内智葉のトレードマークであり、また世間一般の彼女に対するイメージでもある。麻雀を打つときに邪魔になるから、という理由でそうしている彼女は、麻雀部に属しているため、ほとんどの場面でその外見で人前に出ることになる。逆に言えば家族や彼女と個人的に親交を持っている人以外は彼女の普段の姿を見ることはないのだ。そして今、智葉は言葉通りの格好かつ私服でそこに立っていた。

 

 肌触りの良さそうなノースリーブのシャツは紺色で、七分丈のアイボリーカラーのパンツがきれいに映える。足元はわずかにヒールのついた飾り気のないシンプルなサンダルで、もともと長い足がさらに自然に強調されている。麻雀を打たないときの智葉の格好は軽い変装のような意味を持っているのだろうが、それとは関係なしに注目を集めてしまいそうな外見であった。

 

 「あ? たかが二、三ヶ月でヒトの顔忘れるほど薄情にゃできてねーつもりだぞ」

 

 「そういうつもりで言ったんじゃないがまあいい。お前こんなところで何してるんだ」

 

 拳児が人の顔と名前を覚えないことで人後に落ちない男だということを知らない智葉は、話題を本来持っていきたかった方向に修正した。そもそもこの時間帯に外を出歩いていることがなかなか考えにくい男に似た後姿を見かけたから、智葉は試しに電話をかけてみたのである。他人のそら似ならそれでいいし、もし本物ならばすぐに話が聞けるしで悪いことはなにもない。結果として本物だったわけだが、それならそれで智葉の頭のなかは疑問符でいっぱいだった。

 

 「時間帯考えろ、メシだメシ」

 

 「控室にいれば運営側から弁当が届くはずだろう。事前に注文し忘れたのか?」

 

 智葉の言うとおり、申請さえしておけば試合中に昼食の時間を迎える学校には弁当が差し入れられる。たしかに拳児はインターハイに来るのは初めてだが、姫松高校というチーム自体は経験豊富である。したがって全員揃って弁当に関することを忘れているなんてことはかなり非現実的な考えと言わざるを得ない。というかまだ試合中なのに監督の身分に相当する人物が外を出歩くなど前代未聞の行動ではなかろうか。

 

 「や、あれじゃ量が足りなくてよ」

 

 辻垣内智葉から見て、未だに播磨拳児という男の人物像は確定していない。わかっているのは見た目に反して意外と話しやすいということと、どうやら勘違いをされやすいらしいことくらいだ。智葉と拳児の接点は臨海女子で行われた合宿と、そこで交換した携帯電話の番号のみである。携帯電話の番号を知っているなんて大きな接点じゃないかと思われるかもしれないが、智葉からすればそもそも電話をかける頻度など多くはないし、かけたところでせいぜいが世間話と近況を軽く話す程度だ。人物像に迫るような話など出るわけがないし、また実際に出ていない。だから拳児が当たり前のように返したこの答えを、智葉は持て余していた。

 

 ちなみに補足しておくと、電話は臨海女子の部員たちにかけさせられるのが常であり、智葉自身の意思でかけたことはたったの一度しかない。その一回目をダヴァンに見られたのが運の尽きだった。それ以後はことあるごとにレギュラー陣が電話をかけろと迫ってくるようになったのである。同じ部員同士なのだから遠慮がないのは実に結構なのだが、あまりにもしつこいため智葉も本気で彼女たちを追い回したことが何度かある。それでもまるで改める様子が見られないのがここ最近の彼女の頭痛のタネなのだが、これはまた別の話である。

 

 あの合宿の夜に、自分は麻雀の専門家ではないと拳児は言った。しかし逆に麻雀の専門家と言ってもいい郝慧宇がその男を想像の埒外にいるとさえ言った。どちらを信用するかと智葉に問えば、これは仲間である郝の言葉を信じるのが自然だ。しかしこの播磨拳児という男が謙遜をするタイプだろうか。抽選会が行われている最中の会場から出てきて優勝宣言をしたことは記憶に新しい。ましてやあの夜は智葉と拳児以外がいない、誰にも取り繕う必要のない空間であった。それらの事象はすっと通らない矛盾を孕んでいる。可能性というだけなら目の前の男は本物の名将からとんでもない大うつけまでのあらゆる可能性を持っていた。無論それは智葉の目から見て、という意味合いにおいてだが。

 

 別に人通りの少ないわけでもない道路わきの歩道で立ち止まっている二人は、周囲の人からすれば邪魔であったに違いない。しかし拳児がそんなことを気にするわけもなく、智葉は他のことで頭がいっぱいだ。空の一番高いところに昇った太陽に思い切り光を叩きつけられている二人の姿はどこか彫像を思わせた。蝉の声はまだ遠くに残っている。とりあえず智葉は少なくとも拳児の目的に合うだろう提案をすることに決めた。

 

 「……あー、なんだ、美味い蕎麦を出す店がある。いっしょに来るか?」

 

 「蕎麦か、たまにゃ悪くねえな」

 

 

―――――

 

 

 

 その店はインターハイが行われているホールからは歩いて十五分ほどの距離にある、なんとも通好みな感じのする店だった。狭い路地に入っていかないとそこに店があることすらわからない。年季の入った木と瓦の門構えに笹の葉が覆いかぶさっている。控えめに見ても女子高生がひとりで訪れるような場所には見えない。拳児はこういった店に来たことがなかったため、こっそり不思議な感慨を覚えつつ智葉の後ろをついていった。

 

 店内は外観どおりに昔の名家のお屋敷を店用に改装したもののようで、落ち着いたどころか侘び寂びすら感じ取れるような佇まいであった。それでもテーブル席とお座敷に分けてある辺り、ある程度は新規の客のことも意識してはいるようである。立地のせいもあるのだろう、お昼時だというのに拳児と智葉はすんなりと席につくことができた。

 

 「お、そーいやオメーよ、今日の第二試合だよな? 外フラついてていいのかよ」

 

 お品書きを眺めながら何でもないように拳児が問いを発する。

 

 「それをお前が言うのか。今は試合の最中だろう? 中堅のあたりか?」

 

 呆れたような、それでいてすこし詰問するような調子で智葉が返す。

 

 「そうだな、始まってちょっと経つくらいじゃねーか?」

 

 「自分のところの部員が戦っているんだから少しは心配したらどうだ」

 

 それを聞いて、拳児は驚いたような表情をした。サングラスのせいで目は見えないが、眉が大きく上へと動いている。ついで肩を震わせ、くつくつと笑い出した。その情景は智葉にとってとくにおかしさを感じるものではないのだが、姫松の部員たちによるとそれは異常事態であるらしい。

 

 「クク、なんだ辻垣内、なかなか面白えジョークじゃねえか」

 

 言い終わったところで智葉もようやく理解した。たしかに彼女がした問いはナンセンスだと取られても仕方がない。この男が監督を務めているのは姫松高校で、そこの中堅が誰かを考えれば答えは明白である。もちろん拳児が控室から出ることにOKを出した姫松サイドも度胸が据わっているといえば据わっているが、それ以上にそうすることを許すほどの彼女への信頼感に目を向けるべきだろう。

 

 「たかだか二回戦の中堅がアイツに勝てると思うか?」

 

 「ずいぶんな言いぐさだな、相手も予選を抜けてきた強豪だぞ?」

 

 「バカ言ってんじゃねえよ、性能が違わい」

 

 

 手早く注文を済ませた二人は蕎麦が届くのを待っていた。エアコンが効いているせいか、湯呑みに入った熱いお茶も不快には感じない。もともとがどちらも話好きではないせいか、ときおりお茶をすする音がするだけで会話が弾むようなこともない。だからといって険悪な雰囲気かと言われると、別にそういうわけでもないのだから面白いといえば面白い関係性である。

 

 ちょうど黙りこくっているのをいいことに、智葉は頭を働かせていた。また新たな疑問が浮かんできたからである。さきほど拳児は愛宕洋榎が圧倒的に強いことを認識した上での発言をした。それはインターハイという高いレベルにおいての強弱を判断できることと意味を同じくしており、そしてそれは麻雀素人には不可能な芸当である。実績が判断基準になっているのならば “性能” などという言葉はおそらく出てこないだろう。つまり彼女は、拳児が嘘をつけそうにないということをわかった上で、彼が麻雀の専門家ではないという発言に対して疑いを持ち始めたのである。

 

 疑いを持つだけでは意味がない上にここでそれを尋ねたところで問題になることはないと判断した智葉は、一瞬の躊躇もなく切り出した。

 

 「お前、自分のところの連中ほど麻雀が打てないってのは本当なのか」

 

 「ンだ、急に。俺ぁ団体のやつらどころかちょっと前に入ってきた新入生にも勝てねえよ」

 

 情けない、といった風に拳児は額に手をやる。この態度を見る限りどうにも嘘をついているようには見えない。どうやって監督としての威厳を保っているのかは気になるところだが、この際それはどうでもいい。智葉はもう一歩踏み込むことにした。

 

 「それだったらお前は愛宕とそれ以外の実力差をどうやって見抜いた?」

 

 「オメーもおかしなこと聞くヤツだな、そんなもん見てりゃわかんだろーがよ」

 

 ぶっ飛んだ発言だった。拳児はこう言ったのだ。競技素人 (あるいは初心者) がインターハイを見て確実に優位を見分けることができる、と。それも優劣が明確にわかる陸上競技や水泳などではない。ある意味でもっとも線引きのあやふやな麻雀という競技においてそれを実行できると言ってのけたのである。見聞き以前に想像すらしたことのなかったそれを、智葉は即座に否定することができなかった。いきなり彼が姫松の監督の椅子に座ったことも、郝慧宇が彼を認めたことも、この能力ひとつに帰結させることが可能だったからだ。

 

 室温のせいだけではないだろううすら寒さを背すじに感じながら、智葉は質問を続けることにした。合宿で初めて事情を聞いたときは他校のことだから、と大して深く考えることをしなかった。そもそも監督なんて立場にいるくせに麻雀に詳しくないと言われたところで、智葉にできることは何もない。それが気付いてみれば、自分たちや他の高校を脅かすどころか麻雀界そのものの根本を揺るがしかねない牙を持っているのだと言う。()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。否、武器であるという認識すら持っていないのだ。

 

 「……たとえば、だ。播磨。お前、試合観てて何がわかるんだ?」

 

 「あ? そりゃ打ってるヤツがどんぐれー強えかとか、本気でやってるかとかだろ」

 

 なるほど合宿の後からウチの連中が口を開けば姫松姫松うるさいわけだ、と智葉はひとり納得した。つまり彼女たちは播磨拳児を含めた姫松というチームを警戒するべきだと理解していたということであり、ひいては自身の感度の鈍さに智葉は呆れた。だが実際には智葉のこの後悔は半分正解で半分は間違っていた。臨海女子の面々が姫松について騒いでいたのはもちろん実力を目の当たりにしたこともあったが、その中心は拳児を使って智葉をいじり倒そうといったものであった。これについては知らないほうがお互い幸せになれるだろう。

 

 「まあ異能? とかいうのは全然わかんねーけどよ」

 

 この瞬間、拳児の言葉を信じるという条件はつくが、智葉は麻雀に関わっている播磨拳児についてもっとも深く知っている人間になった。姫松の部員たちは言うまでもなく、彼の真実を知っている郁乃は拳児のその能力に注視していない。なぜなら彼女は拳児の存在そのものが与える影響に利益を見出したのであり、監督としての有能さを求めてはいなかったからだ。加えて拳児自身がその見抜く力を優れたものだと認識していないことも影響しているのだろう。彼は郁乃に対して自分からその手の話をすることがなかったのだ。麻雀は決して上手くなく、異能についても知らず、その上で力量だけを正確に見抜く人間がいると話したところで誰が信じるだろうか。辻垣内智葉は、そんな人間が存在するという事実を知っているたった一人の存在になってしまった。

 

 合宿の時に立てた仮説の幼稚さに嫌気がさしてくる。カリスマ性などあってもなくてもどちらでもいい。拳児がその眼力をどう使うにせよ、その力に優る特性など存在し得ない。智葉は心情的には天を仰ぎたくて仕方がなかった。あくまで優勝を争う敵として考えた場合の話だが、彼女が拳児に取れる手段は何一つとしてない。まさかいきなり目を潰すわけにもいかないだろう。さてまいったな、と思考が行き詰ったところで、ちょうどよく頼んだ品物が運ばれてきた。とりあえず智葉は気を取り直して蕎麦をすすることにした。

 

 

―――――

 

 

 

 「あ、サトハ。おかえりなサイ」

 

 手ごろなサイズのカップラーメンと割り箸をそれぞれの手に持って、浅黒い肌をした少女が智葉に声をかける。智葉はそれに手で応じて、空いた椅子に静かに腰かけた。ついでため息まじりにじとっとした視線を送りながら口を開いた。こんな視線を送ったところで彼女は毛ほども動じないのだから、智葉としてもある意味やり放題である。

 

 「またカップラーメンか」

 

 「トーゼン! 何年経っても底が見えナイ! 怖いくらいに魅力的な食べ物でスネ!」

 

 「……そのうち体を壊すぞ」

 

 もう一度ため息をついて、今度はテレビのほうへと視線を投げる。映っているのはもちろん麻雀の試合であり、智葉たちも出場しているインターハイの第二回戦である。状況がどうなっているのかを知りたかったが、今はちょうど局が進行している場面のため各校の点数が表示されていなかった。黙って待っていれば表示されるのはわかっていたが、ここに戻ってくる前の拳児との会話のせいで少し気が逸っていたのかもしれない。

 

 ずるずると音を立ててラーメンをすするダヴァンとは対照的に、優雅にコーヒーカップを口に運ぶ監督に智葉は問いを発した。

 

 「状況はどうです?」

 

 「んー、妥当っちゃ妥当かな。愛宕の姉君が強いよ」

 

 アレクサンドラの言葉は話の接ぎ穂に選んだ話題のように軽いものだった。コーヒーとテレビに映る対戦とを比べさせたら、ひょっとしたらコーヒーのほうが優先度が高いのではないかと思わせるほどに。それでも彼女の言うようにそれは妥当な結果なのだろうし、それについては智葉もそう考えていたから自然と受け入れられることだった。

 

 そのまま画面を眺めていると現在の各校の得点が表示された。トップを走る姫松は二位に五万点もの差をつけて独走態勢に入っている。智葉が最後に見た各校の点差から考えると、なるほど相当に稼いだようである。

 

 「それにまだ彼女からはどこか余裕が感じられるんだよね」

 

 何の感情も乗せていない、ただの感想をアレクサンドラはぽつりとつぶやく。コーヒーはそこらで買ってきたインスタントのものだから、とくに香りを楽しむなどといったことはせずにただゆっくりと飲んでいるようだった。いつだったか彼女が日本のインスタントコーヒーは味と香りが釣り合ってないんだよね、と笑っていたことを智葉は思い出した。ちなみに智葉自身はそちらの造詣は深くない。

 

 「……性能、か」

 

 「ん、しっくり来るね、それ。まさに性能が違うって感じかな」

 

 彼女は朗らかに目を細めて、その言葉を二度三度と繰り返した。やがて満足したように頷いて、幸せそうにラーメンを食べているダヴァンに声をかけた。

 

 「メグ、それ食べ終わったら他の子たち呼んでおいて。三時間もしないうちに出番だし」

 

 口が塞がっているためこくこくと頷いて肯定の意を示したダヴァンによろしく、とだけ言い残してアレクサンドラは席を立った。何か大事な用事があるのかもしれないし、別にそうではないのかもしれない。基本的に臨海女子の面々は自由な人間だらけなのだ。たとえば後輩がこの段階で控室にいないことにいちいち頭を悩ませているようでは務まらない。もし彼女たちが日本人的な規律を重んじるタイプだったら、という意味のない想像を膨らませながら、智葉はテレビの上で踊る牌を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 





色々気になる方のためのカンタン点数推移


         中堅戦開始    後半戦開始    中堅戦終了

愛宕 洋榎  →  九八四〇〇 →  一三〇九〇〇 →  一四〇三〇〇

鹿倉 胡桃  →  八六三〇〇 →   九五八〇〇 →   八九四〇〇

竹井 久   →  九三八〇〇 →   八一〇〇〇 →   八九九〇〇

滝見 春   → 一二一五〇〇 →   九二三〇〇 →   八〇四〇〇

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