こんなところでは言いたくは無いし、あまり褒められた事ではないのですが。
感想欄にてこれからの展開について尋ねられてもこちらとしては困ります。
確かに、設定であやふやな部分はあります。それについては謝罪しかありません。
ですが、これからの展開を何故、感想欄にて話さなければならないのでしょうか? まだ、本編にも番外編にも出していない設定を。
そんなネタバレのような事は私はあまりしたくはありませんので、感想欄にてこらからの展開について尋ねられても、言葉を濁して応える。もしくはしつこい場合であると最悪無視してしまうのでご了承ください。
イッセーサイド
ガチャリ、と言う音と共に旧校舎にある部室の扉を開ける。中に入ると笑顔の部長や朱乃さん達がいる! と言った事はなく、ソファーに座って対面で会話をしている朧と木場がいた。
「んあ? イッセー、一人か?」
「え? ああ、アーシアは桐生と買い物に行くってさ。ゼノヴィアも一緒だって聞いてたけど?」
「らしいな。それと茶髪ツインテール、あいつとも行くらしいぜ?」
「ふーん。部長達は?」
辺りを見渡しながら、木場の隣に座る。前の時みたいにシャワーでも浴びてるのか期待して見たんだけどなぁ。部室を見る限り俺たち以外の人影は無い。
「ああ、部長達なら放課後にソーナ会長の所に用事があるらしいよ? てっきりイッセー君には伝えられてると思っていたんだけど」
「あ⁈ そう言えばそうだった!昨日、家に帰ってから説明されてたっけ……オッパイに夢中で忘れてたぜ……」
「ははは、イッセー君らしいね……」
あの見事なオッパイを見て、意識をオッパイに持って行かれないハズがあるだろうか? 否! オッパイは全ての視線を集めてしまうものだっ!
ハッ⁈ これがオッパイミスディレクション‼︎
「なんかイッセー君が目を見開いてるよ?」
「どうせくだんねぇこと考えてんだろ。ほっとけほっとけ」
うっせぇやい!
イケメン二人は黙ってて下さんねぇですかい⁈
あれ? いつもだったら、こう……抑揚のない罵倒が飛んでくるのに? あ、そうか! 小猫ちゃんもいないんじゃん! どうりで、いつもと違うと……。いや、物足りないわけじゃねえし⁈
「朧、小猫ちゃんは?」
「小猫は友達と買い物だってよ」
「ふーん、朧と一緒じゃないってのも珍しいな」
「ま、常に一緒って訳じゃねぇしな」
へー。俺の中のイメージでは常に一緒、何処へ行くにもついてくぜっ! って感じなんだけどな。
まあ確かに、一日中一緒ってわけじゃないしね。授業とかもあるしなぁ。
って事はあれか? 今日の部活は男三人だけ? これって何気に始めてじゃね?
じゃあ、いっちょあれを聞くか? 女子もいないことだし。
「なあ、朧。モテるにはどうすればいいと思う?」
「「……」」
あの……。
俺もかなり唐突だったけどさ、無言はキツイと思いません⁈ しかも木場も黙っちゃってるしさぁ‼︎
「木場ー。紅茶淹れるけど、お前いる?」
「あ、うん。貰えるかな? 僕はお茶請けでも探してくるよ」
朧はソファーから立ち上がり部室にある台所に行き、木場は「どこだったかな?」とか呟きながらお茶請けを探している。
「ちょ⁈ 話しきいてぇ⁈」
何、普通にスルーしようとしてんですか⁈
いいじゃんいいじゃん! 学園で1番、2番、のモテ男に話しとか聞いてもいいじゃん! 男子だけだからできる話もあるとも思うよ? 俺はっ!
「いや、いきなりどうしたよお前」
「あはは……ビックリしたよ」
イヤイヤ! ビックリしたよってあーた! 華麗にスルーしてたじゃんか⁉︎
コップ三つをお盆にいれた朧がソファーにすわり、自分の分の紅茶を香りを楽しんでから飲み出す。
「ん……やっぱ紅茶は朱乃のが上手いな」
「朱乃さんのは確かに美味しいからね。でも、僕は朧くんのも負けてないと思うけど?」
木場が朧の隣に腰を下ろし、皿をスッとテーブルに置く。中にはクッキーが入っている。どれもこれも高そうなクッキーだな。
「なんか一味足らねぇんだよなぁ」
「んー。難しい加減だね」
「それだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ⁈」
テーブルに両拳を叩きつける。ドンッ! という音と共にテーブルが揺れるがそんな事はどうでもいいんだよっ‼︎
「それなんだよぉぉぉぉぉ⁉︎ え? 何なのそのナチュラルに女子が好きそうな感じのカッコ良さ⁉︎ マジでなんなのっ⁈」
「知らんがな」
「即答⁉︎ しかも返しが冷たいっ‼︎」
苦笑いの木場も気になるけど、朧は酷い。完全に虫ケラを見る目で俺を見ていやがる。
「さーて、本日の部活しゅーりょー」
「お疲れ様、朧くん、イッセーくん」
「まってぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」
二人は紅茶をグビリと全部飲み干し、席を立ち上がって帰ろうとする。あんたらタイミング合わせるの凄いね⁉︎ ピッタリだったよ!
そんな二人の足を俺は抱え込むようにして飛びつく。床に身を投げ出して二人を進ませない様にする。制服が汚れるのなんてしったことじゃないやい!
だから、だからっ! いかないでぇぇぇぇぇ⁈
「はぁ、しゃーなしだなぁ」
「あはは、今度は僕がお茶を入れるね?」
木場は笑いながら、朧は軽く俺を踏みつけながらソファに座り直す。
躊躇なく踏みやがったよ。グエッ。
俺は制服についた埃を軽く払いながらソファ、朧の対面の席に座り直す。
ちょうどそのタイミングで木場が紅茶を淹れて戻ってきた。
ナイスタイミング! さぁ、仕切り直しだぜ!
「で?何だっけ? モテる様になるためには? だったか?か」
「おう! それだそれ‼︎」
「教室でエロ話しをしなけりゃいいんじゃね?」
「無理だっ‼︎」
朧の真っ当な意見に俺は食い気味に返事をする。笑顔でサムズアップするのも勿論忘れない。
木場と朧はしばしの沈黙の後、こう言い放った。
「はい、本日の部活しゅーりょー」
「さあ、帰ろうか朧くん」
「まってぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎ 巫山戯てる訳じゃないから! エロ話しは俺の本能なの⁉︎ だから、それ以外! それ以外の案を下さい‼︎」
あっぶねぇ! あの二人マジで帰るつもりだったぜ。俺が素早く立って二人の肩を抑えてなかったら……。
そしてまた男子三人でソファにしっかりと座り直す。朧は「他の案ってもなぁ?」と少しボヤいている。しばらく三人で考えを捻っていると木場が思いついたと言う風に話しだした。
「安直かもしれないけど、髪型を変えてみるって言うのはどうかな? 女の子に好感を持たれる髪型にするとか、普段とは違う姿を見せるのもいいんじゃないかな?」
「なるほど! 普段の俺とのギャップ差を見せつけるって事か!」
おお、流石に木場は良い事言うなぁ。朧もだけどこんな事考えてくれて二人には感謝しきれないぜ。
「良いんじゃね? じゃあチョット髪型変えてみるか……俺に任せろよ」
「おう! 頼んだぜ朧! カッコイイのにしてくれ!」
いつの間に取り出しのか朧の手の中にはヘアワックスと櫛が、木場の手にはドライヤーがあった。どっからだしたの⁈
まあ、いいや。 カッコイイのにしてくれよー。
朧と木場に髪を弄られること数十分。
ようやく俺のヘアスタイリングが完了したらしい。出来栄えを見せつけるために俺は制作経過を鏡ではみれていない。だから、凄く楽しみだぜ!
「なぁ、朧、木場。どんな髪型になったんだ?」
「んん? あー、ワイルドさと可愛さを両方兼ね備えた感じ?……ヤハッ」
「そ、そうだね。とても良いよ……プフッ」
ね、ねぇ? 何かあんたら笑ってない? 朧はともかくとして木場まで笑うって相当なことだと思うんですけどねぇ!
「か、鏡を見せてくれ⁉︎」
「は、はい。……い、イッセーくん……プフッ」
俺から顔をそらしながら木場が手鏡を持ってきてくれた。コソコソ笑ってんじゃねぇよ‼︎
木場の手から手鏡を強引に奪い取り、すぐさま顔の前に持ってくる。鏡が反射して映し出された俺の髪型は………。
鉄腕ア○ムだった。
………。
…………。
……………プフッ。
「うおおおおおおおおおいっ⁈」
なんで⁉︎ カッコイイのにしてくれって言ったじゃん。なんで⁉︎ 疑問が全く尽きないよ‼︎
「なんでアストロボーイヘアー⁈」
「いや、お前。一瞬、自分の姿みて笑ったよな」
うぐっ。痛いところをついてきやがる⁉︎ 誰だって笑うでしょう? 自分の髪型がアストロボーイヘアーなんですから! しかも、どうやったかわかんねぇけど完成度がめっちゃ高いんだよ!
あと木場ぁ‼︎ 腹抑えて蹲ってんじゃねぇよ! 笑い我慢できてねぇから! むしろ声だして笑ってくれた方がいいっての!
「さて、次のイッセー改造計……イッセー改造計画に行くぞ」
「おい! 何を言いかけようとして言い直し……てない⁈ 」
イッセー改造計画って言っちゃったよ‼︎
せめてそこは嘘でもいいから言い繕って欲しかった。
そして木場ぁ‼︎ 今更キリッとした顔作っても遅いから! さっき爆笑してたの誤魔化せるわけないからァ‼︎
「次は服装を変えるのなんてどうだ?」
「なるほど、一理あるね朧くん」
え? 俺の髪型はアストロボーイヘアーのままで行くの?
「そうは言ってもさ。学校だから制服以外で着るものないだろ?」
「あまいなイッセー。これだからお前は所詮エロス一世なんだよ……」
「何その呼び名⁈ なんかすげぇ嫌だ⁉︎」
やれやれと首を横に振る朧。その目には本気の呆れが含まれているような気がしないでもない。
はたまた木場ぁ‼︎ 俺の髪の毛見てもう一回壺に入って笑ってんじゃねぇよ‼︎ 慣れろよ⁉︎ 朧のことだから今日の部活は多分このままでいかされるぞ!
「制服にも着こなしってのがあるだろ? それを教えてやるぜ!」
はっ! ブレザーの下にジャージ来たりとかしてサタンカッケェ! ってなったりブレザーのしたを裸にしてデビルカッケェ! ってするのかな!
「お、おお! なんか良さそうだな!それは!」
すると木場と朧がコソコソと魔法陣の中から何かを取り出した。
それは………。
「おお、イッセー似合ってんじゃん」
「イッセーくん。完璧な着こなしだよ」
朧と木場の称賛の声が耳に入ってくる。普段の状況であれば「まっあなぁー‼︎」とか最高に調子に乗るよだが、今回は全く、ちっとも、全然、嬉しくない。
今の俺の格好。
それは、アストロボーイヘアー。
上半身裸。
黒色の短パン。
赤いブーツ。
「まんまアト○じゃん⁈ もー、ある種予想はしてたけどさぁ⁈ その期待を全く裏切らなかったよ⁉︎」
「期待に応える」
「それがカリスマコーディネーター」
「「クレセントナイツ‼︎」」
「息ピッタリですね⁉︎あんたら⁈」
本当いつのまに打ち合わせでもしたんだよゴラァ‼︎
しかも期待に応えるって、当初の期待は超裏切った癖にぃ‼︎
「よっ! アスエロボーイ!」
「赤腕イッセーくん! イカすよっ!」
「よせやい! 照れるだろう? ってなると思ったかああああああああああああああああああああ‼︎」
イッセーサイドアウト
「むぅ、男子三人だけで楽しそうね」
「あらあら、入るタイミングを失ってしまったかしら?」
部室の扉の前には駒王学園のお姉様二人がいたそうな。
久々に更新したから書き方あってるかな?