ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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妄想が爆発しました。
反省はしている、後悔もしている。

最初のセリフが違いますが許してください。


番外編 まさかこの娘はっ⁈

イッセーサイド

 

「あれ?何処ここ?」

煙の中から声が聞こえてくる。何時もの朧とは明らかに違う声だ。身長もかなり低いように見えるし何より声が女の子っぽい。

 

「あ!リアスおばさん達だ!」

 

「お、おばっ⁈」

煙の中から出てきたのは黒くて綺麗な長い髪をした可愛い女の子だった。頭の上にはネコミミ型のヘッドフォンがある。服は赤いワンピースだ。見た感じ七か八歳くらいかな?あと部長落ち着いてっ⁉︎

 

「皆、何コスプレしてるのー。歳考えようよー!」

 

「何この娘⁈すごくイラつくわ⁈」

部長や朱乃さんなどの女性陣は頬を引くつかせている。そりゃいきなりおばさん呼ばわりされたらなぁ。

 

「あ、あれ?未来か過去の朧が来るはずだったんだけどな?あれ?」

 

「あ、アザゼル先生。どう見ても女の子ッスよ?」

アザゼル先生が慌てている。明らかにこの娘は女の子だから朧じゃないと思う。

 

「あなた、朧って名前知らないかしら?」

 

「朧ー?知ってるよ!」

コテンと首をかしげてから元気よく返事をする女の子。ヤダ、可愛い。

 

「あらあら、どんな関係か教えてくれますか?」

 

「どーしちゃったの?皆、もうボケたの?」

子供の言うことだ!子供の言うことだっ‼︎だから落ち着け俺っ!

 

「うふふ、それで教えてくれますか?」

おおー。笑顔を絶やさない朱乃さんマジ尊敬するっす。朱乃さん子供とか好きそうな感じだしな。

 

「だが断る〜♪」

イッラァァァァァァァァァァァ!

何だこの娘!誰かにすげぇ似てる気がするんだけど!

 

「あ、あらあら…」

 

「ニャハハッ!冗談だよっ!朧って名前はね〜」

なんだろうあの独特な笑い方…

いや、まさか…

 

「私のパパの名前だよ!」

 

「「「「え?パパ?」」」」

 

「うん!私の大好きなパパッ!」

 

「「「「パパァァァァァァァァァァァ⁈」」」」

オカルト研究部の部室の窓が俺たちの出した声のせいで全部割れてしまった。多分、人生で一番大きな声を出したと思う。

 

 

 

 

 

 

 

混乱していた俺たちだけどとりあえず窓を直して目の前にいる女の子に事情を説明していた。

 

「わかったかしら?」

 

「うん!私はそこにいるアザゼルのクソおじいちゃんのせいで過去にパパの変わりにタイムスリップしたんだね!」

 

「俺、クソおじいちゃんなんて呼ばれてんの⁈」

アザゼル先生ェ…

ドンマイです。なんかアザゼル先生涙目だし。

 

「理解が早くて助かるわ。私の名前は…」

 

「知ってるよ!リアスおばさんだよね!」

 

「おばっ⁈せ、せめてお姉さんにしてくれないかしら?」

 

「ニャハハ!絶対ヤダ♪」

ああ、もう完璧にこの娘は朧の娘だと思うわ。この人をからかって楽しむ姿とかそっくりだ。

 

「くっ⁉︎ほ、他の人も知ってるの!」

 

「うん!皆知ってるよ!乳龍帝に冥界猫、ホモ騎士に雷光の巫女にパワーバカにボクっ娘吸血鬼!あ!あと独身総督アザゼル!」

うん。

なんかところどころに悪口のようなものが挟まれていたような気がするけど俺たちの事を知ってるみたいだ。

 

「俺まだ独身なのか⁈」

 

「そ、そう。じゃあ私達の自己紹介はいいわね。貴女の名前を教えてくれるかしら?」

 

「ニャハハ!その言葉、体感時間で三兆年まったよ‼︎」

この娘めんどくせぇぇぇぇぇぇぇぇ!

未来の朧さん教育間違ってるよ!絶対に!

 

「あらあら、それでお名前は?」

 

「優しい紹介ありがとね!見たまんま可愛いくて綺麗な三日月かぐやです!パパと同じで娯楽主義で他人を弄るのが大好きな女の子なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接して下さい!」

そんなところまで似なくていいでしょう⁈朧さんどんな教育してるの?保母さんもびっくりだわ!

 

「そ、そう。かぐやって言うのね。いい名前ね」

 

「でしょっ!月のお姫様のかぐや姫からきてるんだよ!パパがね俺のお姫様はかぐやだってさ!」

朧さんって意外と子煩悩?なんか子供を目の前にしてデレデレしてるの想像できねぇや。

 

「あらあら、ところで気になったんですがお母さんは誰ですか?」

 

「ママのこと?」

朱乃さんの質問に小猫ちゃん、ギャーちゃん、ゼノヴィアが反応する。

 

「そうですわ。この中にいるのかしら?」

 

「ん〜知りたい?」

かぐやちゃんが俺たち全員に向かって笑いかけてくる。先に名前を上げた人達はかなり聞きたそうだ。

 

「はい、とっても」

 

「ニャハハ!教えてあげなーい!」

そう答えたかぐやちゃんの顔はとても楽しそうだ。新しいおもちゃでも見つけたように。

 

「な、なんでかしら?」

 

「その方が面白くなりそうだからっ!」

 

「完璧に朧君と同じ思考だね…」

 

「だな」

木場の呟きにかなり納得するぜ。面白くなりそうだからで決めてるところとか…

 

「でもヒント上げる!」

 

「ヒント?」

 

「リアスおばさん!手を出して!」

 

「手?何するの?」

かぐやちゃんが笑いながら部長の差し出された手を握る。そしてその手に向かっていきなり噛み付いた。

 

「「「「え?」」」」

かぷっ!ちゅー。

 

「ご馳走さまっ!微妙な味の血だったよ!」

 

「失礼ね⁉︎ってそれより…貴女、まさか吸血鬼?と言うことは…」

 

「え?ぼ、僕が朧先輩の…はわぁ…」

吸血鬼見たいに血を吸うってことはギャーちゃんの子供なのか!

 

「えい!」

バサッ!そんなら可愛いかけ声と共に今度はかぐやちゃんの背中から堕天使と悪魔の翼がでる。

 

「そ、それは⁉︎」

え?堕天使の翼?確か朱乃さんって堕天使とのハーフだったよな。

 

「さらに」

ピョン!今度はワンピースのお尻の部分から猫の尻尾のようなものが出てくる。

 

「…にゃっ⁈」

なんか、小猫ちゃんが反応してるな。どうしたんだろう。

 

「もういっちょ」

最後に手をかざすと魔法陣が現れて吸い込まれるような美しさを持った太刀がでてくる。

 

「微かに聖剣に似たオーラを感じるぞ…」

ゼノヴィアが言うのだから間違いないだろう。確かに聖剣見たいだ。ちょっと嫌な感じするし。

 

「どう?みんな驚いた?」

 

「いったいどういうことかしら?」

 

「ん〜詳しくは言うないけど私の神器の能力かな?」

 

「え⁈かぐやちゃんも神器持ってるの⁈」

 

「そうだよ、ロリペド野郎イッセー!」

あれ?普通に質問しただけなのに今俺さらっと毒吐かれた?しかも呼び捨て⁈

 

「おいおいなんだそれりゃ初めて聞くぞそんな神器」

 

「だってこれ作ったのアザゼルのクソおじいちゃんとパパだよ?」

 

「は?人工神器ってことか⁈」

 

「うん!パパが誕生日プレゼントでくれたんだ!このネコミミヘッドフォンだよ!」

あー、通りで見たことのあるようなヘッドフォンだと思った。朧のヘッドフォンをモデルにしてるのかな?

 

「それで?なんて名前でどういう神器なんだ?」

 

「ん〜。詳しくは教えられないけどかなり仲良くなった人の力をちょっと使えるだけだよ!名前は生命の目録!」

 

「すげぇな!未来の俺と朧!ちょっと見せてくれよ!」

 

「え?ヤダよ?バカなの?死ぬの?パパのプレゼントを他の人に渡すわけないじゃん」

この娘…

意外と毒吐くよね⁈結構口悪いよね⁈

 

「あらあら、これでは誰が母親かよくわかりませんわ」

 

「…謎です」

そうだなぁ。あんな凄いの見せられたらなぁ。規格外の娘はさらに規格外なのかな?

 

「はいはい!今はそれやりかぐやちゃんともっと話しましょう?」

 

「せっかくですしそうですね」

 

「…気になりますけどね」

 

「うふふ、そうですわね」

未来でもしかしたら会えるかもしれないけど今、かぐやちゃんと会えたのは貴重な経験だからよく話しておきたいな。未来の俺の事もちょっと知りたいし…

 

「あの、部長」

 

「どうしたの裕斗?」

俺たちがかぐやちゃんの母親について考えるのをやめてもっとかぐやちゃんと親睦を深めようと決めた時に木場が遠慮気味に喋り出した。

 

「かぐやちゃんが走って何処か行きました…」

 

「なんですって⁈」

い、いつの間に…

気配とか全然わかんなかったぞ…

 

「あ、あのぉ部長…」

 

「何⁈ギャスパー!」

 

「ひぅっ⁈かぐやちゃんは学校の果てをみに行って来るよっ!って言ってました」

あの娘本当に朧と似たような事を考えるのな⁈何回か聞いたことあるわそのセリフ⁉︎

 

「なんでよ⁈自由すぎるわ!」

 

「部長」

 

「今度は何ゼノヴィア!」

 

「トイレに行ってもいいだろうか?」

 

「さっさと行って来なさい‼︎」

部長落ち着いて⁉︎さっきから叫びすぎですよ!あと、ゼノヴィア。少しは恥じらいを俺たちの前でも覚えよう!朧の前だけではなく!

 

「もう!本当にあの朧とかぐやの親子は自由すぎるわっ⁈」

 

「…三日月の血族だから」

 

「何その説得力のありすぎるセリフ⁈」

小猫ちゃんは小さく呟いた。すげぇなその言葉、一発で納得しちゃったよ。

 

「部長…とりあえずかぐやちゃん探しましょう」

 

「ええ……そうね。皆よろしく」

 

「「「「はい!」」」」

部長の表情がかなり疲れているような気がするのは多分俺の勘違いだろう。俺たちは眷属全員でかぐやちゃんを探すことになった。

まず何処から探そうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニャハハハハハハハハハ!」

かぐやちゃんを探す為に新校舎の廊下を歩いているとどこからか聞いたような笑い声が聞こえてきた。

 

「ニャーッハッハッハッハ!」

これもう完璧にかぐやちゃんだよね⁈バカ笑いしてるけど何があったの?

 

「ここか?…って生徒会室じゃん!」

声のする方向に進んで行くと生徒会から大きく声が聞こえてきている。かぐやちゃんはどうやらここにいるらしい。

 

「失礼します」

 

「ニャハハハハハハハハハ!あ!エロス一世だ!」

 

「まってそのあだ名⁉︎その前に何この状況…」

生徒会室に入った俺はかぐやちゃんに変なあだ名で呼ばれてしまった。それはまだいい、いや良くないけど。生徒会室には四つん這いになってかぐやちゃんの椅子になってる匙。顔を真っ赤にしているソーナ先輩。そして部屋の隅で膝を抱えて泣いている眷属達…

 

「俺一人じゃ対処できねぇよ⁈」

わっけわかんねぇ⁉︎

どうしてこんな状況になってんの?

 

「ひょ、兵藤…たす、け…てっ…」

 

「さ、匙っ⁈」

マジでどうしたの?

皆かなり瀕死じゃん⁈主に心のダメージっぽいけど!

 

「うーん飽きたなぁ。いいや!さっきの場所にかーえろっ!」

 

「あ!待ってかぐやちゃん!」

 

「あ、あの娘はいったい…」

 

「う、うん。あとでちゃんと話すよ匙…」

匙がばたりとその場に倒れた。ごめん、本当ごめん。あとでちゃんと話すから俺にもどうしてこうなったか話してくれ。とりあえず今はかぐやちゃんを追うか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー楽しかった!あやや?」

かぐやちゃんは普通に部室に戻ってきていた。オカルト研究部のメンバーは全員肩で息をしている。するとかぐやちゃんの身体が光だした。

 

「そろそろ時間らしいな」

 

「んー?お帰りの時間?」

 

「ま、そうなるな」

 

「残念!でも早く帰ってパパと遊ぼっと!」

どうやら時間バズーカの効力が切れるらしい。あ、助かった。

 

「バイバイ!また来るね!」

 

「「「「しばらくはカンベンして下さい」」」」

ボンと言う音と共にかぐやちゃんはいなくなり朧が現れた。

 

「お?戻ってきたか…。なあ、アザゼルなんで向こうに俺がいたんだ?」

 

「ん?まぁ、ちょっとな。それよりなんでそんなボロボロなんだ?」

 

「未来の俺とバトってきたぜ!」

 

「何してんの⁈」

マジで⁈

未来の朧と朧のバトル?それなんて怪獣大戦争?

 

「ヤハハ!戦闘の被害でお嬢様が涙目だったな!」

 

「頑張れ!未来の私!」

 

「あとアザゼル。未来の俺からのメッセージだ」

 

「ん?」

 

「俺の娘が世話になったな。今度は俺が過去に来てお礼をしてやるよ!だってさ、娘ってなんだ?」

未来のみなさん…

朧に娘のこと話さなかったんですかね?

アザゼル先生…

そんなに冷や汗流さないでくださいよ。

 

「それと、俺をよくもはめやがったな!」

 

「チィ!戦略的撤退!」

 

「マテやこら‼︎」

アザゼル先生と朧は叫びあいながら走り去っていった。

 

「部長…」

 

「何?イッセー…」

 

「平和っていいですね」

 

「そうね…」

アザゼル先生だけが被害にあってるしね。

 

「…感性が可笑しくなってる」

ごめんね小猫ちゃん!

否定はできないよ!




生命の目録についてはやりすぎた感がハンパない。
設定は色々変えてますので余り突っ込まないで!

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