ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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一ヶ月振りの更新。
大学も始まったり、バイトの人数が少な過ぎてなぜか俺がシフトに入ったり、バイオハザードリベレーション2やったり。
リアル忙しいぜ!


麻痺の時には気をつけろ

朧サイド

 

小猫がイッセーを退場させてから……。

ヤハッ………ダメだ思い出しただけでも笑いがこみ上げてきてしまう。

んっんん!

 

イッセーがゲームからリタイアしてからの展開も中々に面白かった。

結果をいってしまえばソーナ率いるシトリー眷属の敗北により、今回のレーティングゲームは終了したのだが。

だが内容を考慮し、ゲームの前評判を考えるとシトリー眷属は多いに活躍したハズだ。

その事実は俺だけではなく、サーゼクスやアザゼルなどの上層部の連中も認めている。

現にサーゼクスは匙に今回のレーティングゲームの印象に残ったものに与えられる品、それを持って会いに行っている。

それだけを聞くとシトリー眷属ばかりが評価されているようだが、それは違う。

厳密に言えばであるが、朱乃や小猫のこともかなり評価されている。

高笑いしながら雷光をはなったり、猫耳でハリセン使ったり……。

面白かったぜ。

 

そして俺はと言うと、医務室ではなくグレモリー眷属の控え室に向かってる。

扉の前にまでつくとお嬢様の声が聞こえてきた。

 

「邪魔するぜ………何やってんだ?」

 

「…にゃ……にゃあ……」

控え室に入るとリタイアさせられなかったメンバー、朱乃

、小猫、木場、お嬢様がいた。

そこにいるのは納得なのだが、小猫がおかしい。

反省中、と書かれたプレートを首から掲げて正座させられている。

 

「軽い説教よ!」

 

「それはともかくゲームお疲れさん……ヤハッ…クッ……んんっ!」

ダメだ思い出した。

こいつらの顔。特に小猫の顔を見ただけでゲームでのあの一幕が思い浮かんでしまう。

 

「何笑ってるの朧?」

 

「わ、悪りぃお嬢様。ヤハッ……我慢するっ‼︎」

 

「もうっ! それよりまだ私のことはお嬢様って呼ぶのね?」

おっと…。

いきなり真面目な話に切り替えやがったな。

まあ、確かにライザーの時のゲームよりは観れたもんになったとはおもうぜ?

でもなぁ。

 

「今のゲームで評価を改めて欲しいのか?」

 

「……いえ、そうね。見てなさいもっと素晴らしいゲームをしてみせるわ!」

 

「いいんじゃねえの?」

 

「ありがとう、朧。でも、今はそれどころじゃないの」

俺にお礼を言うとお嬢様は視線をキッと小猫に向け直す。視線を向けられた小猫は逃れるように顔を背ける。

冷や汗流れてんぞ。

まあ、とりあえず……。

懐のポケットからスマホを取り出し、小猫に向ける。

そんでもって一枚パシャリっと……。

 

「…にゃ⁉︎ ちょ、朧先輩!」

保存保存と……。

最近のカメラって本当に画質いいよな。

すげぇ面白く……じゃねぇ、綺麗に撮れてるは。

 

「あらあら、朧くん。後で私にも送ってくださいな」

 

「ん? おお、いいぜ」

 

「…くっ、このドSコンビめっ!」

自らの恥ずかしい写真を取られたせいか、小猫の顔が朱に染まる。

正座をしている膝の上で拳を握りしめて、プルプル震えている。

 

「小猫!ちゃんとこっちを見なさい!」

 

「…部長! いま、それどころじゃ……」

 

「小猫!」

 

「…くうっっ⁉︎」

ほらほら、小猫。

俺たちばかりに気をとられていると、お嬢様の説教が長引いちまうぞ?

俺と朱乃は写真を撮った位置から移動して、お嬢様の後ろに回る。

そして、ニヤニヤとした表情を朱乃と共につくり小猫を眺める。

お嬢様の話は真面目に聞かなければならない、でも後ろの二人に苛立って注意がそれる。

その結果また、お嬢様が怒る。そして俺たちがにやける。

このループが出来上がっていた。

やっべ、超楽しいんですけど。

 

ループがある程度繰り返され、小猫にある程度の慣れが見えてきた。

チッ、からかうのもここまでかな?

するとどうだろう、隣にいた朱乃が俺の耳元に口を近づけ囁いてきた。

 

んん? 何々、もっとイジメちゃいましょう? だって?

 

………。

しょうがねぇなぁ!

朱乃がそこまで言うなら本気で考えないでもないなぁ!

壁に立てかけてあったあるものを俺は持ってくる。

そう、これはあの問題になっているハリセンだ。

今回の件もあって一時的にだろうがお嬢様が預かっているようだ。

それを取り出し、お嬢様の後ろでバレないようにレーティングゲームのシーンを身体で再現する。

朱乃はその姿を見て、視線を横にズラして口元を抑えている。

よく見ると身体が震えているので笑いでも堪えているのだろう。

 

「…にゃ⁉︎」

 

「小猫っ! どこ見てるの!」

 

「…ち、ちがっ…」

 

「まだまだ反省が足りないようね!」

お嬢様のお説教。

延長が決定した。

アルジェントはそんな俺たちの様子に、どうすればいいの分からないためか横でアワアワしてる。

 

ふむ、どうせならもう一枚写真でもとるか。

横にいたアルジェントを引っ張り、朱乃を呼び、俺たち三人と怒られている小猫、怒っているお嬢様が入るように写真を一枚。

おっ、上手く撮れた上手く撮れた。

 

「…くうぅぅっ‼︎」

 

「コラッ! またっ!」

 

「…後ろ! 後ろを見てください部長!」

 

「何?」

お嬢様が後ろを振り返る。

しかし、俺と朱乃は何事もなかったかのような表情をして首を傾げる。

その表情はさも何? どうかした? とでも言っている様に見えるだろう。

 

「何にもないじゃない! 小猫、ふざけるのはダメよ!」

 

「…あ、あの二人っ……!」

親でも殺さんばかりの視線がこちらに送られてくる。

オイオイ、こっちばっか見てていいのかよ?

まだまだお説教が続いてしまうぜ?

 

 

 

 

 

 

そこから、小猫はこちらを一切見ないようにお嬢様だけに集中しだした。

流石に音をだしてしまったらお嬢様にもバレてしまう。

こうなったらもうおしまいか。

 

「分かった! 小猫!」

 

「…はい。反省してます」

 

「そう。さて、私はこれからイッセー達のいる医務室に行くわ。貴方達はどうする?」

次なる手を考えていたのだが、等々小猫へのお説教が終わってしまった。

お嬢様はリタイアした眷属のいるであろう医務室に行くらしい。

俺はどうしようか。

んん? 小猫の正座している脚が震えている?

ヤハッ!

あいつまさか……。

 

「いや、俺は後でいく」

後でいくと言う旨を伝える。

朱乃に視線を向け、小猫の脚を見るように目で促す。この仕草だけで俺の言いたい事が分かったのか、にっこりと笑う。

 

「私も後で行きますわ」

 

「私は部長さんと一緒にいきますっ」

 

「そう、じゃ行くわよアーシア。小猫は私が戻ってくるまで反省してなさい」

そう言うとお嬢様はアルジェントを伴って控え室から出て行った。

俺も後でゼノヴィアに見舞い品でも持っていってやるか。

 

バタンと扉がしまり控え室に静寂が訪れる。

 

「…お、朧先輩達も行っていいですよ?」

 

「いやいや、お前一人を残さねえって」

 

「うふふ、一人はさみしいでしょ?」

 

「…い、いや大丈夫です」

お嬢様達を見送った俺と朱乃は満面の笑みを小猫へと向ける。

小猫の顔が無表情ではなく引きつっているのは気のせいだろうか?

 

「…こ、来ないでっ」

 

「ヤハハ」

 

「うふふ」

俺と朱乃は小猫を挟むように隣に座る。

小猫は必死に手で押し返そうとするが正座したままでは、あまり力が出ないようだ。全くの無意味。

 

「そーら」

つん。

指で小猫の脚を強めに押す。

 

「んにゃっ⁈」

小猫は面白いぐらいに反応をだす。

やはりな! 長い正座のせいで脚が完全に痺れてやがる!

 

「あらあら」

 

「んにゃあああああ⁈」

反対側の脚にも朱乃が指を指す。

いやぁ、楽しいねぇ。

 

「お嬢様が帰って来るまで時間はたっぷりだな」

 

「うふふ、楽しみですわね?」

 

「…ひっ⁈」

オイオイ、そんなに怯えた表情をするなよ。

もっとイジメたくなっちまうじゃねぇか!

朱乃に至ってはゾクゾクしまくって完璧にスイッチ入っちまってんぞ。

 

「「そーれ」」

 

「いにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、小猫イジメはお嬢様が帰ってくるまで続きましたとさ。

 




小猫ちゃんをいじめたい。
可愛い子ほど困らせたいよね?

うわっ、俺さいてーだ。

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