遅くなって申し訳ない、まぁ待ってる人がいるのか?って話ですけどね。
朧サイド
パーティー会場の襲撃事件があった日から数日過ぎた。
アザゼルや魔王の連中共はそれぞれの部下とかにかなり説教を受けたらしい。
アザゼルにいたってはギャンブルに夢中になっていたからザマァとしか言いようがない。
そんな俺たちは、まぁ俺はあまり関係ないんだが……。
明日に行うシトリー眷属との試合の最後のミーティングを行っている。
当日、俺はすることもないのでセラフォルーの執事として試合を観戦するつもりだ。
「リアス、相手のシトリーはお前の眷属をどの程度知ってる?」
「そうね、おおまかではあるけど知られてると思うわ。フェニックスとのゲームも、公開した一部録画したものを見られてると思うし」
ふーん。
あれ? じゃあ俺の事もある程度は悪魔の奴らが知ってるってことなのか?
「なるほどね。で? リアス。お前さんの方はあっちの事をどれ位理解している」
「ソーナと女王のこと、あとは大体の眷属のことは知ってるわ。けど、能力をよく知らない眷属もいるわね」
情報面ではグレモリー眷属はシトリー眷属に多少、劣っていると言うことか。
情報は大事だからな、知ってるのと知らないのじゃ訳が違う。
「レーティングゲームではプレイヤーに細かなタイプをつけている。お前さんらは木場がテクニック、リアス、朱乃がウィザードタイプ。ギャスパーとアーシアがサポート。んで、イッセー、小猫、ゼノヴィアがパワータイプってところだな」
ふーん。
中々に面白い区別の仕方だな。しかし、こんなに一気に話して大丈夫か? イッセーがめちゃくちゃ頭を捻ってるが……。知恵熱ださねければいいけどな。
「あの、先生」
「どうしたイッセー」
「関係ないんすけど朧は何タイプなんですか?」
「チートタイプだ」
「「「「……」」」」
おいてめぇら。
何でそこで黙るんだよ。何かしゃべれや。
あと、俺から目をそらしてんじゃねぇよ。はっ倒すぞ?
「ごほん、話しを戻すぞ。いいな? イッセー、お前が気をつけなきゃならんのはテクニックタイプだ」
「テクニック?」
「そうだ、得にカウンターに強い能力を持ってる相手は相性が最悪だろうな」
カウンター……か。
俺の戦い方は突っ込んで殴るのが主だ。予定されているエキシビションマッチで色々と戦い方を試してみるのもいいかもしれないな。
「カウンターですか」
「ああ、リアスはそこんとこも考えて戦術を練るのが課題だな」
「わかったわ」
「それと朧」
「あん?」
「エキシビションマッチだが……。グレモリー眷属とシトリー眷属の前にやるらしい。人間相手だとあっちは完璧に舐めてきてやがるぜ?」
グレモリー達に話をしていた時のように真剣な顔ではなく、ニヤニヤと笑いながらアザゼルは俺に話しをふってきた。
へぇ、フェニックスの映像を見ても舐めてくるのか?
だとしたら楽しめるかもしれねぇな。
「よし、俺からの話は以上だ。後はお前らで話し合いやがれ!」
「「「「はい!」」」」
グレモリー達は勢い良く返事を返して、それぞれの考えを出して意見交換をしていった。気合いは充分のようだな。
「ところで朧、小猫。その体制は何?」
「ん? 膝枕」
「にゃあー」
話し合いの頭から、終わりまで小猫の頭を俺の膝に乗せていたとだけは言っておこう。
朧サイドアウト
イッセーサイド
決戦当日。
今日は俺たちグレモリー眷属とシトリー眷属のレーティングゲームだ。
俺たちの試合まで、まだ時間があるとは言えかなり緊張している。フェニックスとのゲームでも同じだったけど、この試合前のソワソワする感じは全く慣れない。
因みに今、俺たちは控え室のモニターを見ている。何故なら朧一人とお偉いさん達のゲームがあるからだ。
朱乃さんや小猫ちゃんはいつも通りに見えるけど何処か忙しない。
朧だから大丈夫だとは思うんだけどな、それでも心配なものは心配なのだろうか?
いや、まぁ俺も心配はしてるんだけどね?
でも朧だぜ? あの朧だぜ? 色々とアレな朧だぜ?
部長なんて朧の心配はしてるけど、問題行動をやらないかもっと心配してるぜ?
そう言えば、このエキシビションマッチの内容も冥界全土に放映される予定なんだっけ? ああ、だから部長も心配そうなんだな。
そんな事を考えているうちにモニターの中に執事姿の朧と、お偉いさん方の女王と思われる悪魔が10人ほど現れた。因みにフィールドは何の変哲もない闘技場で周りが壁に囲まれてる。前に授業で習ったコロッセオみたいだ。
今回は執事モードで戦うんだなー。
「おやおや、結構な数ですね」
笑いながら言う朧は普通に余裕そうだ。
しかし、女王ってことだから女の人かと思ったら全員男じゃねぇか!
「ふん、人間! 謝るなら今のウチだ!」
「まあ謝っても許さんがな!」
「泣き叫ぶが言い!」
「「「ハハハハハ!」」」
ケッ!
馬鹿にしやがって。朧も黙ってないで言い返してやれ!
「おい貴様! 聞いてるのか!」
「……」
「恐ろしくて声もでんのか? 執事程度が調子に乗るからだ」
「……」
朧?
何黙って……。いや待て、あいつ話し聞いてない。ヘッドフォンを耳に当てて音楽聴きながら、雑誌読んでる!
「あ、終わりましたか?」
ヘッドフォンを外してお偉いさん方の女王達に尋ねる朧。うわぁ、挑発しまくってるよ。
「き、貴様ぁ! 巫山戯てるのか!」
「申し訳ありません。懐にソーたん写真集があり、チラリと見てしまったのです。するとどうでしょう! 中々にいいカットの写真があるではありませんか!そうなってしまったら続きが気になって気になって仕方がなかったのです」
ああー。
それ分かるぜー。エロ本でも漫画でもなぁ、授業中とかにちょっと見るつもりでも気になって読み続けるんだよな。
今、何処からか「私の写真集⁉︎ 何で朧が⁉︎」って言う声が聞こえた気がする。
「あ、それと今放送をご覧の皆様。ソーナお嬢様の写真集並びにグレモリーの姫君、リアスお嬢様の写真集を此方の方で受け付けております。欲しい方は此方の方でお求めください」
朧が指でしたの方を指す。
するとテレビでよくみる電話番号がテロップに乗って流れてきた。なんか通販見たいなのやってる⁉︎
でも、でも、でもっ!
「部長の写真集を買ったっ⁉︎ 今すぐ電話しなきゃ‼︎」
すぐ様携帯で!
てか、ヤワラカ銀行すげえな! 冥界でも繋がる! 流石、つながりやすさナンバーワン!
「イッセー?」
「すいまっせんっ‼︎」
ううう、今は流石に無理か……。
後で朧に聞いてまだ販売してないか聞いてみよう。
あと、何処からか「会長の写真集! 買ったっ‼︎」という声が聞こえた気がしたけど気のせいだよな?
「さて、それでは時間になりましたし。始めるとしましょうか」
朧はいつの間にか雑誌? 写真集? を閉まって銀の懐中時計を見ていた。その時計カッコいいな。
前から気になってたけど、執事服の懐ってどうなってんの?
「では、行きますよ?」
朧は両手の指の隙間に銀色に輝くテーブルナイフを持って冷たく微笑んだ。
もしよければ新しい小説。
熟れた果実だからこそ……っ!を読んでやってください。原作はISで行っています。
テイルズオブゼスティリア面白えー。
やべえわ、エドナたんめっちゃ可愛い。予約特典のラバストもエドナたんだし? 俺、結構運いいなぁ。
(´Д` )ハァハァ