ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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遅くなりましたー。
ゆっくり更新ですが読んで頂けると幸いです。
新しい小説を書いては消して書いては消しての繰り返し。三話位までなら思いつくんだけどなぁ。そこからが難しい。
三つの作品を考えたんですけどね、どちらもハイスクールD×Dでソーナがメインヒロイン。


メインディッシュ

「チッ、この際どうでもいい!さっさと乳を突つくなりケツを引っ叩くなりして禁手しやがれ!」

痴女猫の放つ魔弾を弾きながら後ろにいるイッセーを怒鳴る。生憎と細かく気にしてやるほどの余裕ってのはあまりないものでな。

 

「朧……ケツじゃないおっぱいだ!」

 

「コロスぞこらぁぁぁぁぁ‼︎早くしろってんだ!」

 

「…むしろ殺してしまえ朧先輩。こほっ」

 

「すいまっせぇぇん!真面目にやりますから! あと小猫ちゃんが黒い! 髪の毛や肌の色とは違って物凄く黒いよ!」

いや、流石にこの状況でそんな事を言ってるんだから小猫だって毒くらいはくだろうよ。魔力弾も結構威力上がってきてるしな、面倒だな。

 

「にゃははは!いつまでもつかにゃん? 私は手なんて緩めないわよ」

 

「お前は黙ってろって言ってんだろ痴女猫がぁ!」

 

「こいつだんだん口が悪くなってるにゃ⁈」

 

「…口が悪くならない理由がない。姉様は黙ってろ」

 

「白音ぇ⁈」

小猫も怯えて、震えていたことが嘘のようだ。あと、思ったんだけどお前やっぱり結構余裕がありそうだなオイ。後ろにいる三人を庇いながらまた、暫く魔力弾を弾いていく。

 

「あ、あの朧」

 

「なんだお嬢様!」

 

「こ、コッチ見ないでね」

……。

………。

 

「てめぇらやっぱりコロスぞコラァァ‼︎お前なんかどうでもいいってんだ! サッサとやれ!」

 

「は、はいっ‼︎」

俺の怒声が効いたのか、あのプライドの塊と言ってもいいお嬢様が敬語で返事を返してくる。本当にどうでもいいから早くしろってんだ。

……。

………。

…………。

いや、おかしい。全然後ろで禁手が起こるような雰囲気がないんだが、どうなってるんだ。

 

「朧、タンニーンのおっさん! 緊急事態だ! 俺は、どっちの……。左右どっちの乳首を押せばいいんだ‼︎」

 

「「………」」

今現在闘っている俺とタンニーンはイッセーに何の言葉も返さない。

しかし、空にいるタンニーンの所と俺の頭の中からある音が聞こえてきた。

 

ブチッ。

 

「「……コロス。後でくびりコロス」」

 

「ちょ、朧、タンニーンのおっさん⁈ 冷たい声でそんな事を言わないで! 普通に怒鳴られるよりこわいんですけど!」

 

「…変態が、龍と人に、殺される」

 

「小猫ちゃあああん! 川柳みたいに詠まないでっ!」

ああ、もうマジでこいつらイラつくんですけどー。

今の俺なら阿修羅すら凌駕できそうな感じがするぜ。ヤハハッ!

 

「イッセー! もう両方突けばいいだろォが!」

 

「ッ‼︎ 朧……」

 

「んだよ!」

 

「お前、天才か?」

はい、処刑することが決定したぜ。

無理だわもう俺の限界だわ、普段やらないツッコミに回ったことすらイラつくのにもう無理だわ。もう我慢しねぇよ。

 

「…イッセー先輩。最後の戦闘頑張ってください」

 

「どういうことっ! どういうことなの小猫ちゃんっ!」

その言葉のあと、俺の背後から強いオーラが吹き荒れた。

やっと禁手か、はぁまたせやがって。

 

朧サイドアウト

 

 

 

 

イッセーサイド

 

 

俺が部長の乳を突ついたことにより、俺の中で何がが噛み合った。

俺の身体からは途轍もないオーラを放ち、全身を包んでいく。

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』

 

ライザーと戦った時、ヴァーリと戦った時の様に俺の身体が全身が赤い鎧になる。

周りを見ると小さく俺を中心にクレーターが出来上がっていた。

 

「ふっ、主のおっぱいをつついてここに降臨ッ!」

 

『グスッ…おめでとう。相棒、グスッ…』

あ、あのドライグさん?

その涙って賛辞の涙ですよね? いや、そうだと思いたい。

 

「…ひどい、あれはひどい」

 

「ごめん小猫ちゃん。俺はエッチな赤龍帝なんです」

よし、朧の手助けをするぜ!

この姿になったら足手まといにはならないはずだ!

 

「どうでもいいから、お嬢様を庇えよ! 俺は小猫を庇うからよ」

ええ?ちょっ、まって⁉︎

そう言うなり朧は魔力弾を弾くのをやめて、小猫ちゃんを胸に抱きその場から飛び退く。

うおおおおっ⁉︎ やっべ部長を守らないと!

部長を守るように覆いかぶさる。その時に鎧で傷つけないようには勿論気を使う。

 

「にゃはは!見捨てられたにゃん赤龍帝」

うっせ!

見捨てられてなんかないやい!

 

ズドドドドドドンッ‼︎

 

鎧に衝撃が伝わってくるが、痛みは全くと言っていいほどない。やっぱ禁手って反則くせぇよな。

 

「ヤハハッ!もう少し耐えろよイッセー!今、結界ごと霧を吹き飛ばす! オッラァァァ‼︎」

先ほど俺たちを見捨てた朧が地面を思い切りぶん殴る! 流石です朧さん! 助けてくれるって信じてました。

朧が殴ったことにより衝撃波がおきて辺りに充満していた霧が一気に吹き飛んでいった。

 

「嘘っ⁉︎でたらめにゃん! しかも赤龍帝も全然効いてない⁉︎」

 

「そこかぁっ‼︎」

 

「へ? にゃっ!」

どうやら朧は小猫ちゃんのお姉さんを発見出来たようだ、嬉々として殴りかかっている。

やべぇよ、目が本気だよ朧さん。

っと、その前に……。

 

「部長!大丈夫ですか!怪我は無いですか!」

 

「ええ、大丈夫よ。ありがとうイッセー」

ああ、よかった。なんだかんだあったけど部長も小猫ちゃんも無事でよかった。

後ろから聞こえる、黒歌の悲鳴なんて聞こえない。聞こえないったら聞こえない。

 

「ちょっ、こいつ目がヤバイにゃ!」

 

「ハッ、ストレス解消はやっぱこうでなくちゃなぁ!」

朧のストレスの原因というのはもしかしなくても俺たちのせいではなかろうか。

いや、なんか敵だけどあやまるよ。

 

「この気持ちは……愛だな!」

 

「え、愛って。ちょっとやめるにゃ」

 

「おい待てなんだその反応」

 

「…姉様、倒す」

待って⁉︎

俺が部長を心配している間になんかおかしな展開になってる!

 

「そこまでです。黒歌、美猴そろそろ帰りますよ」

突如目の前に裂け目が現れ、中から手に聖なるオーラをまとわせた剣を携えた男が出てきた。

うおっ、新手か!

 

「全く、おそいから見に来てみれば。それで…なんで黒歌は顔が赤いのですか?」

 

「気にすんな、なんかそこの痴女猫がMなだけだ」

 

「んにゃっ⁉︎何てこというにゃ。いや、真っ正面から愛とか言われたことなかったし……。ちょっと嬉しかっ……なんでもないにゃ‼︎」

 

「はぁ…では、さようなら赤龍帝と問題児さん」

そう言ってその男と黒歌、美猴は裂け目の中に消えていった。ふぅぅ……何かドッと疲れた気がするぜ。

ため息を吐いていると小猫ちゃんと朧が何やら話し合っているようだ。何かいい雰囲気だ。

 

「小猫」

 

「…はい」

 

「俺からも言っとくぜ、勝手に居なくなるんじゃねぇ。約束守んのも大変なんだからよ」

 

「…はいっ!」

小猫ちゃんは珍しく元気に声を返して朧に抱きついた。顔を朧の服に埋れさせているからよく見えないけど、耳元が真っ赤だから多分顔を真っ赤になっているだろう。

 

「うおっ、たく……」

抱きつかれた朧は優しく笑いながら、小猫ちゃんの頭をゆっくりと撫でている。

いやぁ、よかったよかった!小猫ちゃんは拐われなかったし、朧も居なくならなかったし一件落着一件落着!

 

ガシッ。

 

あ、あれ?

俺の頭を鎧越しに掴んでいる手は何なのかなぁ〜。すっごいミシミシ言ってるんだけど。

え、え?

 

「これで一件落着?」

 

「あ、あの朧さん?」

 

「んな訳ねぇだろぉがぁぁぁぁ‼︎」

 

「うおおおおっ!」

 

「ああっ、イッセー⁉︎」

俺は朧に頭を掴まれて思い切りぶん殴られた。

ちょぉぉぉ! パーティー会場が見えるぅぅぅ!

バゴオオオンッ!

 

「メインディッシュは赤龍帝の鎧です」

悪魔の皆さんマジでごめんなさい!




NGシーン イッセーがパーティー会場にぶん投げられたシーン
イッセーサイド

ガシッ。

「オラァ!」
朧に思い切り空高くぶん投げられた。ヤバイヤバイヤバイっ!

「行くぞっ小猫!」

「…はいっ!」
え?小猫ちゃん?なんでハリセンもってんの?ちょっとまって!

「叩け!」

「…ハリセン!」
上空に投げられた俺は小猫ちゃんにハリセンで思い切り叩かれる。なんか鎧着てるのに結構痛いんですけど⁈

「込めろ!」

「…込めろ!」
ハリセンで叩かれ、勢いよく地面に向かって俺は落ちていく。そこに小猫ちゃんが上から、朧が下から迫ってくる。追撃っ⁈更に追撃を加えるつもりなのかっ!

「これが小猫と……!」

「…朧先輩とのっ……!」
え、まって?本気でまって!

「「虎牙破斬・咢‼︎」」
その瞬間、俺はハリセンと朧の拳にやられた……。
ああっ、何故……。

「朧っ、小猫⁈」
部長、止めるならもっと早く……。
ガクッ。

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