何故、筆が進まないのか考えてみました。
そして!ついに!その理由が分かったのです!
答えは後書きにて…
イッセーサイド
「うおおおおお!死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅ‼︎」
念願の女の子と過ごす夏休み。
それを体験できると思っていたのに、今の俺はと言うと絶賛死にかけています!
「うわぁぁぁん⁉︎」
ドオオオオオオオオオン!
ヤベェ!今、頭の髪の毛が焦げちまった!
タンマ!マジでタンマ!タンニーンのおっさん!
シトリー眷属とのレーティングゲームが決まり、俺たちグレモリー眷属は本格的に修行をし始めた。
それぞれが課題をもって辛い修行をしているはずだ、そんな中で俺はと言うと禁手になるための特訓を行っている。
禁手になれば戦いが有利になるし部長達ももっと守れるはずだ。今度のレーティングゲームからは朧はいないしな。
そのためにアザゼル先生が、修行相手として呼んでくれたのがこの元龍王のこのタンニーンのおっさんだ。
「ドライグぅぅぅぅぅぅぅぅ。どうすりゃいい⁉︎」
走って森の中を爆走している中で俺の相棒であるドライグにドラゴンの対処方法を聞いてみる。なんかあるだろ?弱点とか!
『物理で殴れ』
「くっそ!使えねぇドラゴンだなぁ⁉︎」
それが無理だから逃げまくってるんでしょうに!
ドラゴンののことはドラゴンに聞けば良く分かると思ったのにっ!
先に説明したように今は森の中だ。
なんか修行の為に山を部長の実家から借りてきた。ドラゴンのおっさんに連れ去られた時は、この世の終わりかと思ったぜ……。
あ……この火の玉はよけらんねぇや。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
自分の身体が宙にまっている。うわぁ、なんて浮遊感だ。ただみんなに一つ、山の景色って意外と綺麗でいいものなんだぜ?
ああ、意識が……。
「……!……セー!」
ん?
なんだろう、声が聞こえてくる。それに誰かに支えられている気がする。まるで、子供の頃に父さんに抱かれていた時のような安心感だ。
「おい、イッセー‼︎」
「は、はいっ?」
ハッキリと聞こえた大きな声により俺は眠りから覚めて目を開ける。うっすらと開けた目の先に居たのは俺をお姫さま抱っこして、黒い翼をなびかせたアザゼル先生がいた。
「ちょ、はぁ⁉︎……え⁈はぁぁぁぁぁ⁈」
「うるせぇよ、俺だって男をお姫さま抱っことかすげぇ嫌だわ」
じゃあなんで⁈
わっけわかんねえ⁉︎周り見たらさっきから空に飛んでるし!俺の人生初のお姫さま抱っこが自分がされる側って!しかも男って!なんか嫌だわ⁉︎
「起きたんなら自分で飛べ。ほら、落とすぞ」
「ちょ、まって!すぐに翼出すから落とさないでくださいっ!」
かなり高い所をアザゼル先生が飛んでいたから、ここから落とすのはちょっと勘弁してほしいです。俺、あんまり飛ぶの得意じゃないんだけどな。
「で、アザゼル先生。なんで俺をお姫さま抱っこで?」
「仕方ねぇだろ。俺だって事情が無けりゃ誰が好きこのんでヤローなんか……」
「ひ、ひでぇ。仮にも俺、先生の生徒なのに…」
「ハッ!それより下を見てみろよ」
し、下?
確か俺は山で修行をしてたよな。先生が移動して無ければ木が生い茂ってるハズだよな。
……。
………。
…………。
……………!
………………⁈
「え、なんすか。この戦時跡地みたいな感じの山は……」
どういうこと⁈
なんか所々にクレーターがあるんだけど!
え⁈
あ、そっか移動したんだな。俺が気絶してる間に。
「移動したんですね?アザゼル先生、驚かさないで下さいよぉ」
「…………」
おい、先生よ。
何故そこで黙るのですか?答えてくださいよ。なんで顔を背けるんですかー。
「……イッセー。音が聞こえてこないか?」
「え?なんでいきなり…」
「いいから耳を澄ませてみろ」
「え?あ、はい」
アザゼル先生の言った通りに音を聞きとるために目をつむり耳に神経を集中させる。
「………ハハハハ!」
「ガァァァァッ!」
「ヤハハハハハハハ‼︎」
「ゴガァァァァァァァァ‼︎」
あっれぇ〜。
おっかしいなぁ。なんだか随分と聞き覚えのある声と共にさっきまで修行の相手だったドラゴンの声が聞こえるなぁー。
「アザゼル先生……」
「あれが、この山をボロボロにした原因であり、お前を抱きながら俺が空に退避した理由だ」
ありがとうございます!
アザゼル先生!俺、あのまま気絶したまんまだったら絶対に天に昇っていた自信があります!
「えと、なんでこんな事に?」
「朧がなグレモリーの実家に呼ばれてな、ついでだからってお前をいじめ…修行を見にくるまではよかったんだがなぁ」
まて、先生!
朧が部長の家に呼ばれたまではいいとしましょうか。しかし、そのあと俺をいじめにって言おうとしませんでした?
ねぇねぇ、気の所為ですかね?
「それでなぁ、タンニーンに朧を紹介したらなぁ人間が本当に強いのか?って言ってな」
「うわぁ…」
「そしたら朧が羽のあるトカゲよりは強いぜ?とかぬかしちまったんだよ」
「うわぁ………」
そらあかんよ……。
朧さん、タンニーンのおっさん。
と言うか俺ってどれくらい気絶してたんだろうか?
「あ、そうだ。イッセー」
「え?なんすか先生」
「これ、リアスとアーシアからの弁当だ」
「ぬうわぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ‼︎」
手作りですか⁈
部長とアーシアからの⁉︎うっほぉぉぉぉぉぉ!
アザゼル先生から半ばひったくるように弁当箱をもらい、備えつけてあった箸ですぐに食べ始める。
ッ⁈
こ、これは……!
「うみゃい‼︎うみゃいよぉぉぉぉぉぉ⁉︎」
「お、おう…」
アザゼル先生がひいてる気がするけどしらねぇよ!俺はこの弁当を食うのに忙しいんだい!
それに空で食べる弁当も中々乙なもんだぜ?
はぐはぐはぐ!
うまうま!
はぐはぐはぐはぐ!
うまうまうま!
「ふぅ、ご馳走さまでした」
「お、おう。とりあえず涙と鼻水と涎でグチャグチャな顔をなんとかしろ。な?」
うるせぇんですよ!
こちとら山でサバイバルしてんだ!まともに調理されたメシなんて久しぶりなんだよぉぉ!
「あ、アザゼル先生。部長とアーシアに美味しかったです!って言っておいてください」
「ん?おう分かった。と言うかリアス達にも感想を聞いてくれっていわれたからな。しっかり伝えておいてやるよ」
「ありがとうございます!」
「イッセーよけろ⁉︎」
「え?」
アザゼル先生にお礼のためにお辞儀をしたらいきなり先生がよけろと叫んできた。
え?
あれ?なんか火の玉が目の前に………。
なんかデジャブだ。
「ぎゃぁぁぁぁぉぁぉ⁉︎」
そして俺の意識はまた消えていくのであった。
俺、生きて……いや、五体満足で山降りれるかな?
前書きの答えは…
ロリがたりない、ちっぱいがたりない、身長の小ささがたりない。
すなわち、小猫成分が足りないんだよぉぉぉぉぉ!