前回の感想、たくさんありがとうございます!
嬉しくて嬉しくてしょうがなかったです。
イッセーサイド
「貴様ァァァ!何をしたかわかっているんだろ…「申し訳ございません、それ以上近づかないでください。我が主、セラフォルー様にあなた方の糞の匂いがうってしまいます」……」
お偉いさん達がトイレに行ってからしばらくたち、トイレに行った全員がもどってきた。もちろん、トイレに行く原因を作った朧を睨んでいる。
「セラフォルー様、ハンカチを…」
対して朧はセラフォルー様にハンカチを渡して口元を抑える様に進めたり、お偉いさん達に消臭スプレーをかけたりしている。
シュー。
シャカシャカシャカ。
シュー。
シャカシャカシャカ。
スプレーを出しては降って出しては降っての繰り返しを行う朧。その顔はものすごい笑顔だ。
「やめんか⁈そのスプレーをおけ!」
「汚ぶ……皆様、少しトイレの匂いがきついですよ?」
「おい!執事、今、儂等を普通に汚物って言いそうにならなかったか?」
「セラフォルー様、紅茶にあうケーキは如何ですか?」
「あ!ほしいなぁ!」
朧さんとセラフォルー様ガン無視ですね⁉︎
多分だけど、セラフォルー様もセラフォルー様でソーナ先輩が馬鹿にされたのを怒ってるよね?
「あ、皆様も如何ですか?」
「貴様の作った物などいるか⁈」
「そうですか?」
ドン!
と言う音と共に机の上にトイレ芳香剤、消臭スプレーが大量に置かれる。
「貴様ァ‼︎馬鹿にしてるのかぁ‼︎」
「ようやく気づ……コホン、まさか!そのような事はけして」
はいっ!ダウトォォォォォォ!白々しいにも程がある!
ようやく気付いたか?って言いそうになったよね?
分かるよ?
「申し訳ございません。しかし、皆様があのお茶に入れた隠し味の効果を知りたいとおっしゃったので……」
お偉いさん達に一礼して、心底迷惑そうな顔で反論をする朧。確かに効果を言えと言ったのはお偉いさん達のほうだ。
「それとこれは別だろう!第一貴様があんなものを入れるのが悪いんだろうが!」
「そうですね、確かにピーピーピーピーと言うと下痢が止まらなくなるキャンディを入れたのは悪いですが…」
「「「「……あ、また言った」」」」
流れるようにまたあのワードを言った朧。先程と同じように静寂が訪れ、それまた同じようにあの音で静寂が崩れ去る。
ギュルギュルギュルゴロゴロゴロゴロ。
「「「「ぬはぁぁぁぁ‼︎腹がぁぁぁ⁉︎」」」」
デジャヴを感じる……。
お偉いさん達はまた一斉に腹を抱えて扉の向こうに走っていった。
もう、笑っていいよね?
もう、ゴールしてもいいよね?
「トイレに通信用の魔法陣でも設置しますか?セラフォルー様」
「うん♪それがいいね!」
もう、我慢の限界だった。
朧とセラフォルー様のやり取りに俺だけではなく、その場にいた若手悪魔の殆どと四人の魔王様は大きな声で笑ってしまったのだった。
その後の会合は何の問題もなく進んだ。
いや、やっぱり問題はあった。お偉いさん達が戻って来るたびに朧が追い返していた。
とことん話しに参加させないつもりだったのだろう。
終始、朧とセラフォルー様が笑顔だったのが恐ろしい。
あと俺たちに大変なことも一つあり、なんと! 俺達グレモリー眷属とシトリー眷属がレーティングゲームで戦う事になったのだ!
これには両眷属達も驚いたが、身近なライバルとの初のゲームと言うこともあり燃えてきたところだ!
対戦までは時間があるのでトレーニングだ! ライザーの時は負けてしまったし、今度は負けらんねぇぜ!
唯、残念な事に朧がゲームに参加することはできないらしい。やはりグレモリー眷属じゃないしな。
しかし、朧は朧で別の形でゲームに参加する事になった。あのお偉いさん達が朧一人対お偉いさん達の各女王とのゲームがエキシビションマッチとして行われる事になるらしい。
朧なら大丈夫だと思うけど、どうなるんだろう?
そしてっ!
対戦に燃える俺達はいまっ!
温泉にいる!
お ん せ ん に い る‼︎
大事な事だから二回いったぜ。
「旅行けば〜♪」
湯につかりながらアザゼル先生が鼻歌を歌う。
かなり上機嫌に見えるぜ。
「イッセーくん、背中を流そうか?」
「張り倒すぞ⁉︎木場!」
「ヤハハ、押し倒す?」
「言ってねぇよ⁈朧も余計な事いわないで⁈」
俺達、オカルト研究部の男性陣は並んでマッタリとしていたのだった。あ、俺はマッタリできてねぇや。
温泉でする事といえば一つっ‼︎
覗きだ……。
さあ、行かんアガルタへ!
俺の妄想よ輝きやがれ!オーバーブーストッ‼︎
ドライグが「相棒、やめてくれっ!」って言ったような気がするが気のせいだろう。
「ふっ、まてイッセー」
「な、なんすなアザゼル先生」
流石に覗きについて怒られるかな?
そんな、俺の思いとは裏腹にアザゼル先生はニヤッと笑う。
「覗きだけでは二流だぜ?」
「なん…だと…」
「あそこで驚愕って…バカだよなぁイッセーは」
「だねぇ朧くん」
うっせ‼︎
駒王学園の二大イケメンはだぁってろ⁉︎
あと、朧は絶対覗きに賛成派だろ!
「てな訳で一流になってこい!」
ドオンッ!
俺はアザゼル先生に手を掴み投げられた! と言うわけはなく、何故かアザゼル先生と朧が殴りあっていた。
「チッ、流石に騙されねぇか」
「てめぇがイッセーと一緒に俺を女湯に投げようとすることは読んでたぜ……アザゼル」
「ハハッ、男なら混浴は夢だろ?行ってこいよぉ‼︎」
「唯、投げられるのは不満でねぇ‼︎」
ドガァァァァォァァァン⁈
アザゼル先生と朧がまたもや殴り合い、衝撃で温泉のお湯が弾ける。
ちょっ⁉︎お湯がっ⁈
「はぁぁぁぁぁ!」
「ドオラッ‼︎」
アザゼル先生と朧の激しい攻防!
こんな凄い動きは中々見ることが出来ないに違いない。しかし、忘れないでほしい。
二人ともフルティンだ。
そう、フ ル テ ィ ン だ‼︎
朧のこんな姿見たら女子たちは幻滅するんじゃないだろうか?
いや、なんか女子たちが変態になりそうな予感しかしないわ。
「「オラオラオラオラオラオラ‼︎」」
「ガボッ…やばっ、溺れるっ⁈」
「イッセーくん、僕は先に上がるからね」
木場ァァァァァァ⁈
てめぇ見捨てやがったな⁈
一人だけ騎士の速度を活かして温泉から上がりやがって!
「だぁりゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!力を貸せファーブニルゥゥゥ‼︎」
アザゼル先生⁉︎
こんなところで人口神器の禁手はやめてぇぇぇ⁈
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!
その日、俺はフルティンで温泉から放り出されたとだけはここに記しておこうと思う。
へっくし!
活動報告の方に新小説のアイディアでも募集しようか考えております。