ボクシングの試合があったんすよ…あー顔いてぇ。
今回の話は無理矢理感がハンパないです。先に謝っておきます。あと1、2話くらいで原作に戻るつもりです。
主人公のヤハハ笑いが多すぎてウザイらしいので極力減らしていきます。
廃墟の奥に向かって進んでいく。
もちろん肩の上にはオーフィスが乗っかっている。もはや定位置と言ってもいいぐらいだ。遠足気分か?
楽しそうにしやがって…
「なあ、オーフィス。お前さぶっちゃけ暇なのか?」
ふと疑問に思っていたことを肩の上にいるオーフィスに聞いてみる。
「…?」
「いや、無言でかえされてもなぁ」
何と無くでわかるのだが俺の質問の意味すら良く把握していないのではないだろうかこいつは。困りながら少し頬をかく。
「だから、俺と一緒にいるのはいいがお前テロリストだろ?いいのか?こんなとこで遊んでて。今さらだがな」
「ん、問題ない。我、朧といる」
「まぁ、何が問題ないのか全くわかんねえがいいか」
「いい」
こいつにまともな説明を期待した俺がバカだったよ。あと、俺の頭ペシペシ叩いてんじゃねーよ。いてっ⁈髪がヘッドフォンに引っかかった!
「ん?ご丁寧にさっきからなんの罠もねえな」
「気配、感じる」
それは分かってる。
しかし、何のアクションと起こしてこない。この施設のトップはもういなくて部下か何かがいるのか?
「ここからか…」
どうやら一番奥にまで来たらしい。目の前にはかなりでかい扉がある。デザインはあまりいい趣味とはいえないな。
「ようこそ私の実験施設へ」
「歓迎ありがとよ」
「つまらない、我、眠る」
オーフィス!
てめぇ、自由すぎんだろぉが‼︎
「おやおや、自由なお嬢さんだ…。いや?その方は…まさか…」
「ん?何ブツブツ言ってんだよ」
「おっと失礼。まずは挨拶からかな?私の名前はカーシャモラル・グラシャラボラス。どうぞお見知りおきを」
「丁寧なご挨拶どーも。俺は三日月 朧ってんだ」
俺達が扉を開けた場所はかなり広い空間だった。壁には所々穴が空いている。通気口か何かか?空間の奥、そこにいたのはゼファードルに似た感じの胡散臭そうな男だった。
「その頭の上で寝ているお嬢さんは?」
「んん?こいつはオーフィ。とりあえず俺の妹みたいな感じで認識よろしく」
実際全く違うけどな。
どっちかって言うと俺が孫みたいなレベル以上の年の差だけどな。
ペシペシ!
「いてっ⁈」
こいつ本当に寝てるよな?なんでか知らんがいい感じのタイミングで俺の頭叩いてきやがったんだけど⁉︎
「ふむ。私の勘違いか…」
「だからさっきから一人で何ブツブツ言ってんだよ。コミュ症か何かか?」
「なかなか失礼だね君は。まあいいかもう一度言おうようこそ私の実験施設へ!」
カーシャモラルと名乗った男は話す時は演劇の舞台に立つ主役の様に大袈裟な身振り手振りで話す。鬱陶しいな。
「へぇ、じゃああのキメラはお前が?」
「そうとも!見てくれたかい?私の作品達を」
「ああ、かなり悪い気分になったぜ」
「ハハハ!それは残念だ!」
チッ、全く残念そうにしてねぇけどな。このクソ野郎が。むしろ楽しそうな印象だぜ?
「で?子供をさらったのもお前か?」
「攫ったとは人聞きの悪い。ただ私の実験の為に協力して貰おうとしただけだよ」
「実験?まさかガキ共をキメラにしようってんじゃねぇだろぉな」
「それも考えには入れていたさ。しかし私の実験はもっと違うものさ」
やっぱり、ガキ共をキメラにって考えてやがったか…
早めにゼファードルと協力して見つけれて良かったぜ。
「どんな実験だよ教えてくれよ」
「魔剣だよ」
「魔剣?」
「そう!魔剣だ!教会では聖剣を適正者ではないものが扱う為に実験していたらしいではないか。それの魔剣バージョンだよ」
木場の時の聖剣計画のことか?
だがあれはエクスカリバーを扱う為に強引に聖剣の因子を取り出すだけの筈だ。
「⁈まさか、魔剣を扱うにも因子がいるのか…」
「ハハッ!正解だ!しかし世間で名の通った魔剣ではなければそんなものは必要ではない」
「必要ないなら何故魔剣の研究を?」
「人工的につくる為だよ。様々な形、様々な能力!私の理想の魔剣の為に!」
マッドサイエンティストって奴か。
理解できないな、パルパー・ガリレイだっけ?そいつとおんなじか。
「だがそれだと神器の魔剣創造と似たようなもんだろ?」
「確かにね。ただの魔剣を創るだけならね。だがこれならどうだい?」
カーシャモラルは指をパチンと鳴らす。すると通気口だと思っていた穴から無数の剣が俺に向かって飛んでくる。
「チッ!…っと。オイオイいきなりだな」
飛んでくる魔剣を上に跳ぶことでよけ、カーシャモラルを見る。
「すまないね。それよりもこれが私の研究成果だ」
「マジかよ…」
剣だと思っていたものが鳥の様な姿になる。翼が刃になっているのか?剣にも鳥にもなるってか?
「キメラだよ。魔剣の因子によって創られたね」
「趣味の悪いことだな」
「ふぅ、残念。君とは趣味が合わないらしいね」
「みたいだな」
なるほど、キメラね。魔剣との合成、中々に面白い発想だが気に入らないな。
「それよりも一つ聞かせてくれないか?」
「あん?」
「何故、私を探したのかな?街での事件のことなら普通は街に出た派手な服の男を怪しまないかい?」
「ああ、それね。唯の勘だ」
そう、唯の勘だ。
俺が言った言葉が余りにも予想外だったらしくカーシャモラルはしばらく口をポカンと開けて固まっていた。
「ふ、フフフ…ハハハ!勘か!まさか勘で私を探すとはね!全く…ますます気に食わないね」
「オイオイ、そんなに熱い視線をおくるなよ。まぁ次期当主様だし独自で調査しているのかと思ったんだがな。お前が犯人とはね」
「以外だったかい?」
「そこそこな。それよりも聞かせてくれよ。わざわざハーメルンの笛吹きの伝承に似せたのは何でだ?」
「ああ、それはその方が目をくらましやすいだろ?君のせいで台無しだがね」
カーシャモラルは独自で調査して事件解決でもするのかと思ってたんだがな。ハーメルンの笛吹きの伝承に似せるのはいいがまだ分からない事がある。
「子供達が消えたのはお前の家の特性か?グラシャラボラスは魔犬の姿になる他に人を透明にする能力があるらしいじゃねぇか」
「君は中々博識だね。そうだよ集団での移動は見つかりやすいからね。転移もバレる可能性があるしね」
「へぇ、ハーメルンの笛吹きは神器か?」
「禍の団のね。神器使いを借りたんだよ」
オイオイ、禍の団ってテロリストじゃねぇか。いいのか?現魔王がいた家からテロリストをだして。つかその親玉が俺の肩の上で寝てんだけどな。
「ZZZ…。……ZZZ」
ん?今、オーフィスが一瞬だけ起きてカーシャモラルをチラ見して二度寝したような気がするんだが。
「なんで次期当主様がテロリストに?地位なら十分だろ?金も貴族なら持っているはずだ」
「君には関係のないことだね」
「オイオイ、つれないな」
「それに君はもうここで死ぬのだから。関係ないだろう?」
カーシャモラルの言葉の後に鳥の様な形の魔剣が無数に俺めがけて飛びかかってくる。
「チッ、いいぜ遊んでやるよ。Let's Lock!!ってか?」
さあて派手に暴れますか!
オーフィスが頭の上でちょいと邪魔だけどな。
最後のセリフ…
某悪魔も泣き出すゲームの主人公の…
魔法科高校生の問題児…
星刻の問題児…
いえ、なんでもありません。戯言です。