ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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校長…ぶふっ

ヴァーリ達がいなくなった後。

サーゼクス、ミカエル、アザゼルの三大勢力のもと和平協定が調印されることになった。

ヴァーリが言ったとおりに戦争がなくて強者と戦えないのは少し不満なのは内緒だぜ?

 

そしてなんとアザゼルがオカルト研究部の顧問に赴任してきたのだ。

ヤハハ!また面白いことがおきそうな予感がするぜ!

んで、今はいつかってーと。

夏休み前の最後の学校、つまり終業式がある日だ。

そんでもって今から終業式だ。体育館に移動しなきゃな。

ヤハハ!

 

朧サイドアウト

 

 

イッセーサイド

 

あっちぃー。

夏だわー。体育館の熱のこもりようがハンパねー。

にしてもアザゼル先生にはビックリしたぜ。

 

「イッセーさん、話しを聞かないとダメですよ」

 

「こうも暑いとねぇ、アーシア?」

 

「そうですけど、一応大事な式ですし…」

今は終業式の最中なのでぼーっとしてたらアーシアに注意されちまったぜ。それにしても…

汗ばんだ感じの服装は…なんかこう…ねぇ?

 

「なぁ、イッセー…朧をしらないか?」

 

「え?朧ならいつもみたいに校長室にあるイスに座ってないか?」

 

「いや、いないんだ」

ゼノヴィアの言葉にまわりを見渡すが朧の姿が見えない。いつもなら何故か、式の時などは生徒は立っているはずなのに、校長室にあるイスに自分の列の場所に朧だけ座っているんだけどな?

 

「次は校長先生のお話です」

司会の人がマイクで式を進める。夏の式で校長先生の話しは長くてきついんだよなぁ。

 

校長先生がステージのわきから姿を現したが、次の瞬間に何故か校長先生の姿が消えた。

 

「「「「…………は⁉︎」」」」

全校生徒が一斉に疑問の声をあげる。

え⁉︎

校長先生が…消えた?

 

ジジッ…

あ、マイクがオンになったのかな?

なんかスピーカーから音が聞こえるぞ。

 

『ヤハハ!よう校長』

 

『や、や、や、や、や、やあ三日月くん⁈』

どうした校長、落ち着け⁈

なんでそんな動揺してんの⁈

てか会話の相手は朧だよね⁉︎

 

『いや、ちょいと話があってな』

 

『な、何かな?』

 

『例のあの事について……な』

 

『ま、ま、ま、ま、ま、ま、ま、まさかあれの事かな?』

校長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ⁉︎

なに⁈え⁈あれってなに⁈

 

『ヤハハ』

 

『何か言ってくれないかな⁈』

マジでなんなの⁈

内容が、かなり気になるんですけど⁈

 

『ん?マイク入ってんじゃねぇか。切るぜ』

ブツッ。

ええええええ。会話の内容が超気になるんですけど〜。

しばらくの間、静寂が体育館を包む。

 

「ぎゃあああああ⁈イヤァァァァァァァァ⁈」

校長の悲鳴⁈

さっきの話し合いから何がどうなったぁ⁈

 

「ブヒィィィィィィィ!」

ブヒィィィ⁈

校長、マジでどうした⁈

 

ピラッ。

一枚の紙がステージわきから司会の人に向けて落ちる。

司会の人はそれを手にとって読み出す。

 

「ぶふっ!」

 

「「「「⁈」」」」

なんか、司会の人がいきなり笑い出したぞ⁈

え?なんて書いてあったの⁉︎

 

「くっ…プログラムを変更しまして三日月 朧さんのお話です。……くっ校長が…ぶふっ!」

だから校長に何があったんだよ!

司会の人、教えてよ!

朧はなにしてんだ!

 

「ヤハハ!よう駒王学園の生徒諸君」

 

「「「「お前、何してんだよ⁈」」」」

 

「少し、校長がな…なぁ司会者」

 

「ぶふっ!」

 

「「「「校長どうなった⁉︎教えろよ⁈」」」」

校長……

あんた不憫すぎるぜ……

 

「さて、お前ら明日から夏休みに入るわけだが…」

あ、普通に朧が話すんだ。てか生徒の皆、先生の授業より集中して聞いてるのはなんでだよ!

 

「夏休みに至っては駒王学園の生徒として恥ずかしくない行動をとらねばならない。だからこそお前らは節度を守り健全な生活を心がけねばならない」

 

「「「「…………」」」」

ゴクリ。

あ、の。お、ぼ、ろ、が真面目に話してる⁉︎

 

「なんて言うと思ってたかぁぁぁ!お前らぁぁぁ!」

 

「「「「イェーイィィィィ!さっすが朧さぁぁぁぁん‼︎」」」」

ですよねぇぇ!

つーかこの学園の生徒ノリいいな!いつ打ち合わせしてんの⁈

 

「犯罪はぁ?してもいいけどぉ?」

朧が片手を耳に当てて俺たちにむける。

 

「「「「ばれるなぁ!」」」」

 

「夜更かしはぁ?」

 

「「「「自分のきのすむまでっ!」」」」

 

「でも夏休みの宿題はぁ?」

 

「「「「3日で片づける!」」」」

 

「そんな駒王学園の自由度はぁ?」

 

「「「「世界一ィィィィィィィ!」」」」

この学園の生徒、怖ええええええええええええええええ⁉︎なんなのこの連帯感⁉︎オボロ教かなんかですか⁈新しい宗教ですか⁈

 

「ヤハハ!以上だ…」

 

「「「「オボロ!オボロ!オボロ!」」」」

気づいた時にはもう遅かったんだ。この学園はもう、ほとんどの生徒が毒されているんだ。何?この鳴り止まないオボロコール。

 

「あ、そうだった…」

ステージの傍に退場しようとした朧が思い出したように立ち止まりマイクのスイッチを再び入れる。そして、俺の方を見てニヤリと笑う。

 

「ヤハハ、静粛にヤロウども」

 

「「「「………」」」」

ピタッとさっきまで叫んでいた奴らが静まる。

ええ〜。

 

「イッセーがな、最近、アルジェントやお嬢様と寝てるらしいぜ?」

 

「「「「……つまり?」」」」

 

「やってよし」

あんちくしょうがぁぁぁぁぁぁ⁈

最後に爆弾落としやがってぇぇぇぇぇ⁉︎

逃げるぞちくしょう!


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