十六夜を書く自身がなかったんですよ…
それと投稿当初から読んで下さっている方なら分かるかもしれませんが実は朧は最初、鈍感主人公の設定でした。処女作でどう書けば良いのか分からかったんです。
あと、朧が棚からぼた餅で調子に乗ってるだけと言われて…
その通りですね。調子に乗ってるかもしれません。これに関してはただ謝るしかありません。
ただ、これからもこの調子で書きたいのですいませんがご了承下さい。
皆さんこんにちは、搭城 小猫です。
今日は私の視点でおおくりさせてもらいます。
番外編多くね?
とか思うかもしれませんが気にしないで下さいね。
決して作者さんがネタを思いつかないのではありません。
さてさて、こんなメタな発言は置いておきます。
今日はなんとホワイトデーなんです!
…………………なんですかその目は。
前回の番外編で健気とかいろいろ言われましたがなにか?
少しくらい朧先輩からのお返しだって期待していいじゃないですか!
というか、ドキドキしすぎて昨日は全然眠れませんでした。
ちょうどいい時間ですし、ベッドからでますか…
あ、なんかリビングの方から甘い匂いがしますね。ま、まさか朧先輩からのお返しのお菓子⁈
「…いざいかんリビングへ」
私がリビングへ降りて食卓の上を見ると…
ホワイトチョコで作られた…
し、せ、い、じゅ、う、がいた。
「…にゃっ⁉︎」
食卓の上にある白い朱雀、白い青龍、白い玄武、白い白虎。あ、白虎は普通ですね。
しかし、何故…
「あ、あらあら…」
「こ、これはすごいな」
後ろから朱乃先輩とゼノヴィア先輩の声が聞こえてきました。どうやら起きたらしいです。
「よう、おはようお前ら」
「…朧先輩、これは?」
「ああ、やられたらやり返す…じゃなくて、バレンタインのお返しだよ」
「…にゃっ⁉︎…あ、私、今日日直でした。すぐに学校に行きます」
「さ、さあて私は鍛練の時間だ」
私は咄嗟に日直と言って学校に素早く行こうと、ゼノヴィア先輩は鍛練に行くと木刀をもって庭に移動しようとします。
「う、うふふ、わ、私は」
「さあ、朱乃。食えよ」
「ふ、ふぁい…」
さあ、学校に行きましょうか。後ろから聞こえてくる朱乃さんの涙声なんて知りません。
朱乃さん…学校来れるかな…
学校に到着!
朱乃さんには嫌がらせ?って感じのお返しがありましたし私にもお返しがあると期待しても…
あれ?朱乃さんのバレンタインと似たようなお返しだったからもしかしたら…
にゃっ⁈にゃーーーーー⁈
私は、何も考えてなんかいません!考えてないったらないんです!
「小猫ちゃんどうしたのかな?」
「学校来てから変ににやけたりしてるよね」
「ほら、あれじゃない?ホワイトデー」
「「「朧先輩関係かー」」」
ちょっ⁉︎
なんなんですかクラスの女子の皆さん⁉︎
小声のつもりでしょうが聞こえてますよ‼︎
それより、休み時間はどうしましょうか…
朧先輩は誰にお返しをするんでしょうか?
気になります…
よし、見に行きましょうか!
私は小さく拳を握りしめて二年生の教室に向かうことにします。
「あ、小猫ちゃんがなんか決心したよ」
「なにするんだろー」
「多分、朧先輩関係だよ」
「「「だよねー」」」
ちょっ⁉︎
だからなんなんですかその認識は⁈
あれクラスの人のほとんどが頷いてませんか?
もう、いいですとりあえず授業が始まりますし。
休み時間になりました。
さて、二年生の教室を覗いて見ましょうか。ストーカー?
違います。
「あれ?小猫ちゃん?」
「…⁈…裕斗先輩でしたか」
「うん、後ろから声をかけたのは悪かったよ。だからそのハリセンをしまって欲しいな」
あ、ついビックリして咄嗟に聖魔ハリセンをだしてしまいました。後ろにいたのは何やら大量のクッキーをもった裕斗先輩でした。
「…そのクッキーは?」
「これ?ああ、バレンタインのお返し用と…………」
「…お返し用と?」
「…………さっき男子から貰ったものだよ」
「…にゃっ⁉︎」
え、男子から貰った?
え、え、え、え、?
「…びーえr」
「うん、それ以上はやめよう」
朧先輩と何かとホモ関係でいじってましたけど本当に?
あ、私たちと同じで冗談かな?
「…えっと、ネタですか?」
「………校舎裏で告白されたよ」
「……」
どうしましょうかね?
何とも言えないです。
「………小猫ちゃん。バレンタインのお返しのクッキーあげるよ」
「…あ、ありがとうございます」
「それと、今日の部活…休むって部長に言ってくれるかい?」
「…はい」
「あはは、ありがとうね。それじゃあそろそろ授業だし戻るよ」
裕斗先輩はそう言って自分の教室に戻っていきました。その背中は何処か煤けていたような気がします。
「…私も教室に戻りましょうか」
裕斗先輩……がんばれ…
放課後になりました。
裕斗先輩の件の後も何度か二年生の教室を見に行きました。色んな事が起きてましたね。
ゼノヴィア先輩が教室の真ん中で朧先輩にからかわれて顔を真っ赤にしていたり、イッセー先輩が朧先輩と眼鏡の女子生徒にそそのかされたアーシア先輩によって顔を真っ青にしていたり、ソーナ先輩が朧先輩に耳もとで何か言われて走りさったり。
ひょっとするとイッセー先輩と朧先輩の教室はこの学校で一番騒がしい教室なのでは?
色々と騒がしい学校ですがこのクラスだけは別格な気がしますよ。
話は変わりますが私は今、部室にいます。
「…リアス部長、裕斗先輩は今日、休むそうです」
「あら?珍しいわね」
「そうですね部長。木場どうしたんだ?」
「…色々とショックな事があったんですよ」
本当に今日の裕斗先輩には同情してしまいますね。ドンマイぐらいしか言えないんですけど。
「そ、そう」
「…ところで朧先輩は?」
「ん、朧ならギャスパーに会いにいったよ」
「……そうですか」
やっぱり、今日は部活には来ないようですね。そんな予想をしていた通りですね。
「小猫、今日は帰さないわよ」
「…う」
私の行動が読まれている。流石は私の主といったところでしょうか。基本残念な部長だと最近思っていたのに。
「なんかバカにされた気がするわ」
「…気のせいです」
はあ、じゃあ部活、頑張りましょうか。
あー、夜です。夜になってしまいました。そうでした、部活を普通にすると言う事は契約の仕事までしなくちゃいけないと言うことでした。
「小猫、お疲れ。貴方の仕事はもう終わったから帰っても大丈夫よ」
「…はい」
やっと、仕事が終わりましたね。今日は私が一番最初に終わったようです。何時でしょう。
二十三時五十分……
は?
まさか、終わり?
あと十分で今日が終わり?
「ちょっ小猫⁉︎そこは窓よ⁉︎」
「…リアス部長、お疲れさまです」
ダッ!
私は窓枠に足をかけ、飛びおります。二階からですが問題ないでしょう。
急いで家に向かわなくては!
「…はぁはぁ」
家に辿りつく、全力疾走できたので息が上がってます。こういうときに騎士のスピードがあれば…
「よう小猫。どうしたそんな慌てて」
「…朧先輩。どうして玄関に?」
「ん?まあなんだ、お前を待っててな」
「…私を?」
朧先輩は頬をポリポリとかきながら話します。
「ほら、バレンタインのお返しだ。一応、手作りだ」
「…ありがとうございます」
「じゃ、家に入ろうぜ?」
「………はい」
これだけですか…
もうちょっと、こう、その、なんていうか…
「あ、そうだ小猫」
「…はい?」
私が家な扉に手をかけた時に後ろから朧先輩が話しかけてくる。私が何気なく振り向いたときに…
チュッ。
「あー、これは抱きつかれたお返しだ。じゃ、先に家に入ってるぜ?」
「…………」
おでこに何やら一瞬、感触が…
え?その、え?
ちょ、え?
え?
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁈」
ズルいです⁈
不意打ちはズルいです‼︎
ま、まさか今のは⁉︎
「…ふふ」
おでこにあった感触を確かめるように両手で優しくその場所を抑える。
顔があつい…
恥ずかしい、けど何より嬉しいと言った気持ちの方が大きい。
これは朱乃先輩やゼノヴィア先輩、ギャーちゃんより一歩リードって考えてもいいのでしょうか?
「うぷっ。た、食べきりましたわっ……!」
心を落ち着かせて家の中に入ると朱乃先輩がホワイト四聖獣チョコを食べきった後だった。
学校で見ないと思ったら、ずっと食べてたんですね。
朱乃先輩ェ。
喫茶店atsuyaメニュー。
鳳凰チョコ 諭吉二枚。
ホワイト四聖獣チョコ 諭吉一枚。
店長特性コーヒー 200円
壁ドン 通常カベ 100円
オリハルコンカベ 樋口一枚。