ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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幻の名ゼリフ

朧サイド

 

俺は今、学校の屋上にいる。ちなみに今は昼休みだ。

片手にはトランシーバーを装備している。

 

「こちらクレセント準備完了。オーバー」

 

「ザザッ…。こちらキャット準備完了です。…オーバー」

ある教室の前の廊下で待機しているこね…キャットに連絡をとり確認をとる。

 

「カウント3で突入だ。オーバー」

 

「…わかりました。…視線がきついです。早くしましょう。オーバー」

そりゃそうか、廊下に待機だから生徒に見られまくりだな。

 

「ヤハハ、スリー、ツー、ワン。ゴー!」

 

「…OK!」

俺はすぐさまに屋上から飛び下りて下の部屋、三年生の教室に窓から侵入する!

 

「え⁉朧⁉」

 

「…目標。発見!」

 

「え⁉搭城さん⁉」

俺が突然現れたことに驚いたソーナは扉から現れた小猫に一瞬気づかない。

 

「よし!小猫はロープで脚をイスごとしばれ!」

 

「…はい!朧先輩は胴体をお願いします!」

小猫は脚を俺は胴体をイスごとロープでしばる。

ソーナ以外の教室にいる奴らは突然の出来事についていけずかたまっている。

 

「え⁉なんですか⁈なんなんですか⁉」

 

「ヤハハ!縛ったか?」

 

「…はい!」

 

「イスごと運ぶぞ!」

 

「…OKです」

ソーナを完全にイスに縛りつけ俺と小猫で持ち上げる。

ヤハハ!行くか!

 

「「…えっほえっほ」」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

さあ!

準備は整った!

ヤハハ、たのしみだな!

 

朧サイドアウト

 

 

 

 

イッセーサイド

 

昼休み。

授業もいったん休み平和なじかんだ。

普段はゼノヴィアを加えたいつものメンバーでご飯を食べる。

 

「アーシア、朧を知らないか?」

 

「朧さん?そう言えば教室にいませんね」

朧が教室にいない?

まて。まてまてまて!

以前にもこんなことがあったような。

 

「な、なあ。イッセー。前にもこんなことが…」

 

「松田。お、お、お、落ち着けよ」

 

「元浜、お前が落ち着けよ」

ダメだ俺たち三人の思考はある出来事にしぼられている。

 

俺たちが緊張しているとスピーカーから音楽が流れ出す。

な、なんだドラグ・ソボールの主題歌かよ。

ドラグ・ソボールといえば。

この前のオカ研メンバーでいったカラオケは楽しかったな。

 

「って、流れてる歌!俺と木場のデュエットの奴じゃねぇか!」

ほらきた!

腐女子の皆さん超元気になってんよ!

薄い本かいてんじゃねぇよ!

 

『ヤハハ!第二回駒王学園ラジオを始めるぜ!』

 

「「「やっぱりかぁぁぁぁぁぁ!」」」

俺、松田、元浜の絶叫がこだまする。

ちくしょう!前回と音楽が違うから騙された!

 

『メインパーソナリティは駒王学園の問題児。三日月 朧と』

 

『最近朧先輩に感化されてきた。搭城 小猫でお送りします』

ああ、もう。本当に小猫ちゃんは朧に感化されてきたと思うよ!

 

『今日は特別ゲストも来てくれたぜ?』

 

『…まさか、この人が来てくれるとは』

特別ゲスト?

小猫ちゃんもビックリする人って誰だ?

 

『どうも、拉致された生徒会長。支取 蒼那です』

 

「「「「「あんたなにやってんだぁぁぁぁぁぁ!」」」」」

この教室どころかとなりの教室からもツッコミの声があがる。多分、全校生徒がツッコミしてると思うよ!

 

『まったく、来てくれたじゃないです。イスにロープで縛って運んできたんでしょう?』

 

『ヤハハ!なんのことだ?』

 

『…よくわかりませんね』

 

『くっ!この二人はっ‼』

あー、うん。

今ので大体はわかったよ。

 

『じゃあ、怒ったソーナは放置して質問コーナーにいってみるぜ!』

 

『…ラジオなのに放置…。プッ…』

 

『搭城さん⁉』

今回のラジオでは会長も被害者ですね!

わかります。

ようこそ、こちら側の世界へ!

 

『さてさて今日の一つ目の質問は……エロメガネくんからの質問だ!』

 

『なんですか、このペンネームは』

 

『…気にしたら負けです』

………。

エロメガネってまさか…

俺と松田は元浜をみる。

オイ、元浜。どこ見てんだ、こっちみろよ!

 

『んで、質問内容は…えーと、最近、H君が調子に乗ってると思います!この怒りをどう発散すればいいでしょうか?だとよ』

H君か…

俺じゃあないよな。

 

『まぁ、H君とは言いにくいからここでは仮に兵藤君としよう!』

 

『…親近感のわく名前』

 

『すいません。ツッコミを放棄します』

なんでだよ!

H君でいいじゃん!

この学校で兵藤は俺しかいないよ!

やだよ!そのチョイス!

あと、会長頑張って!

 

『エロくて、おっぱいが大好きな兵藤君は調子に乗ってると』

わぁお!

すっげえ親しみやすくなったぜ!

つーかもう俺じゃね⁈

 

『発散のために本物の兵藤君を殴ろう!あいつはドMだから大丈夫だ!よし、問題解決だな!』

またんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!

俺が殴られるのか!

はっ!殺気!

なぜかクラスの奴らが睨んできてる!

うおっ!ハサミ投げてきやがった!

刃物はやめてっ!

 

『…次回からイッセー先輩の殴るなら俺を殴れのコーナーが始まります』

小猫ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん⁈

俺絶対にラジオいかないぞ!

 

『全校生徒の不満を兵藤君に…。平和な学園生活?…意外とありかしら?』

ソーナ先輩まで毒されないで⁈

あなたまで毒されたらヤバイっすよ!

 

『さて、次の質問だ小猫!』

 

『…はい。次の質問は一般女子さんからの質問です』

 

『また、こんなペンネームですか…』

良かった、まだ会長は無事だ。

 

『…内容は、私一目見た時から朧くんのことが…』

ビリィッ!

小猫ちゃんが読んでいる途中でいきなり紙が破れる音がした。

 

『ヤハハ…。小猫?』

 

『……なんですか』

 

『いや、なんでもねえよ』

あの、朧が戸惑っている!

いったいどんな表情してんだよ!

小猫ちゃん!

つか、嫉妬なのかな?

 

『あれ?手紙の最後の部分に嘘でーす。小猫ちゃん驚いた?って書いてありますよ』

 

『小猫…』

 

『…ムスーン』

可愛いっ‼

小猫ちゃん自分で擬音を言ったよ!

クラスでも何人か鼻から赤い液だしてる!

変態どもめ!

 

「イッセーさん⁉鼻血がでてますよ⁉」

 

「大丈夫だ!アーシア。問題ない」

そうだよ、俺も変態だよ!

なんか、文句ありますか!

 

『ヤハハ!じゃあ次の質問いくか?ソーナよろしく』

 

『ゲストに読ませますか普通?…はぁ。ペンネーム黒いカメレオンさんからです』

あれ?

黒いカメレオンって匙の腕にあった神器を思い出すな。

 

『内容は。自分には好きな人がいるのですがまったく異性と認識されてません。どうすればいいでしょう?ですか…』

匙ェ。

お前、健気だぁ。

でも本人に質問かよ…絶対朧がしくんだな。

 

『くっ』

 

『…プッ』

朧と小猫ちゃん笑い堪えてるぅぅぅぅぅぅぅ!

絶対にしくんだなぁぁぁ!

 

『??。そうですね、やはり地道にアピールをしていくしかないのではないでしょうか?』

 

『ふぅー。そうだなそれしかないな。くっ』

 

『…頑張ってください。プッ』

あんたらって奴ぁ!あんたらって奴ぁ‼

匙ェ。頑張れよ!

 

「イッセー⁉なぜ泣いてるんだ⁈」

 

「なんでもない、なんでもないんだ…ゼノヴィア」

大丈夫だゼノヴィア。

ちょっと涙が止まらないだけだよ。

 

『さて、次の質問いくか?次は紅髪お姉さまファンクラブ一同さんからの質問だな』

 

『…どんとこい』

紅髪お姉さまって部長のことだよな。

ファンクラブ…

 

『内容は、あの二大お姉さまの一人リアス・グレモリーさまの好きなものを教えてください!か…』

 

『…好きなもの?』

 

『リアスに?』

そういえば部長とソーナ先輩は仲がいいし何か知ってるよな。

俺も気になる質問だな!

 

『ヤハハ!あいつは確かカラスの羽根を集めるのが趣味だぜ?珍しい羽根でもあげればいいんじゃね?』

 

『まさか、リアスにそんな趣味が!』

 

『…驚きです』

え⁉

確か羽根を集めたのって堕天使を仕留めたことを証明するためじゃあなかった?

 

『しょうがないさ、温かい目で見守るぞ』

 

『『はい』』

だめだ、絶対に部長は怒ってるだろうな。

今日の部活が怖ぇよ。

 

『お?最後の質問だな?金髪シスターの友達の女子さんからだな。前回からありがとよ』

桐生ぅぅぅぅぅぅぅ!

変な質問してないよなぁあぁあぁあぁ!

 

『内容は、そういえば松田と元浜のホモ説はどうなりましたか?だとよ』

ああっ!

松田!元浜!

震えるなよ!

 

『あいつらはお互いによろしくやるだけでなく女装もしだしたらしいぞ』

うおおおおい!

そんなこといったら腐女子の皆さんが………興奮していない?

 

「いや、あの組み合わせはないわ」

「ゲテモノはちょっとね」

「食欲ないわー」

「……吐」

 

松田!元浜!泣くなよぉ!

見てるこっちがつらいよ!

 

「元気だせよ女の子紹介するからな!」

 

「「本当かっ!」」

うわっ!

元気になったな!

紹介するのはミルたんでいいかな?

 

『…女装は気持ち悪いです』

 

『私も流石に…』

やめろ!

松田、元浜!

そっちには窓しかないぞっ!

 

『ヤハハ!じゃあ最後はおきまりの小猫占いだ!』

 

『…りょーかいです。今日の小猫占いは』

ははっ!

身体が震えやがるぜ!

嫌な記憶しかない!

 

『紅髪の女性は近日中にカラスの羽根を大量にもらうでしょう。そして、エロい先輩たちは語尾にそれと便座カバーとつけないと不幸になります』

前からおもってたけどもうこれ預言だよね!

占いじゃないよね!

 

「まさかな、そんなことあるわけねえよな…ガッ!」

松田が発言すると同時にイスが壊れて後頭部を地面にぶつけた。

え⁈

 

「いてて、ついてないな…グハッ」

机を支えに起き上がると今度は机が壊れて部品の一つが松田の顎にあたった。松田はそのまま、意識を失ってしまった。

 

「「ま、松田ぁぁぁぁぁ!それと便座カバーぁぁぁぁ!」」

何も起きない…

小猫占いどうなってんだ。

 

『ヤハハ!ラジオが人気だからまたな!』

 

『ありがとうございました』

 

『…さようなら。また今度、イッセー先輩と松田先輩と元浜先輩以外…』

やめてっ!

まじで恐いよ!

 

「小猫占いどうなってんだよ!それと便座カバーぁぁぁぁ!」

その日が終わるまで俺は語尾に便座カバーをつけ続けた。

国語と英語、社会がきつかったぜ。

 

 

 

 

ちなみに部長の下駄箱は次の日にはカラスの羽根でいっぱいだったらしい。

それと便座カバー。

 

 

 


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