ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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匙ェ…

聖剣(笑)と教会の聖剣(笑)使いをイジメた次の日。

小猫と共にイッセーを尾行している。

イッセーは予想通りの行動をとってくれた。

匙がいるのは予想外だったが…

ちなみに朱乃はグレモリーとなにやら用事があるらしく今日はいない。

 

「よう、イッセー」

 

「…こんにちは、イッセー先輩」

 

「朧⁈それと小猫ちゃんも!」

 

「え、俺はスルー⁈」

ヤハハ、匙ドンマイ…

にしても、小猫もやるようになったな。

 

「…二人で何するつもりなんですか?」

 

「うっ、それは…そういうなら小猫ちゃんと朧だって二人で何してたんだよ!」

 

「ヤハハ、デートだ」

 

「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ⁉」

小猫の質問に対して同じような質問を小猫にぶつけたが俺が直ぐに答えを返すといきなり絶叫しだした。

 

「…にゃ、あ、にゃう…」

 

「この反応はマジもんだ!」

小猫の顔が赤くなり、イッセーの顔が驚愕に染まる。

 

「それでお前らは何してんだ?まさか……お前らもデートか?」

 

「ちげぇよ⁈」

 

「そうだ、三日月!ふざけんな!」

 

「皆までいうな、分かってるから」

 

「「絶対分かってねぇぇぇぇ‼」」

おおっ…

同じ反応かよ!何気になかよさそうだな。

やっぱりこいつら…

 

「…気持ち悪いです」

 

「小猫ちゃぁぁぁぁぁぁん⁈」

 

「んで?遊んでないで早く言えよ」

 

「話しズレたの朧のせいだからね⁈」

ヤハハ、ズラされるお前が悪い。

ほら、早く話せよ。

イッセーはコホンと一息をついたあとに俺たちをみわたしてから告げた。

 

「聖剣の破壊の許可をあの二人から貰うんだ」

ほほお。

こいつはまた、楽しくなりそうだ。

 

「…朧先輩の笑顔があくどいです」

ヤハハ、そんなことねーよ。

新しいオモチャを得た純粋な子どもの笑顔だと思うぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌だぁぁぁぁぁ!俺は帰るんだぁぁぁぁぁ!」

 

ガタッ!←匙がテーブルから逃げる音。

 

ドゴッ!ゲシッ!←俺が匙の腹を殴り倒れたところを足で押さえつける音。

 

ガタガタガタ⁈←匙が俺の足の下で痙攣している音。

 

「やりすぎだからね⁉朧⁉」

流石に見兼ねたイッセーが俺にツッコミをいれてくる。

ちなみに小猫が静かなのはパフェを食べているからだ。

 

「さて話しやすくなったな」

 

「悪魔か⁈」

 

「ヤハハ、人間だが?」

 

「嘘じゃないけど納得できねぇ!」

失礼な奴だな。俺はお前ら人外とは違って立派な人間だよ。

 

「まずは教会の二人をさがさねえとな」

 

「…探すのは大変そうですね」

 

「そうでもないぜ?」

 

「なんか、方法でもあるのか?」

二人を探すのは簡単だな。

まぁ、俺が探す訳じゃないけどな。

 

「ああ、俺の使い魔を呼ぶ」

 

「…使い魔?」

 

「朧の使い魔って言えば黒いウサギだったよな」

ん?

ああ、そうか。オカルト研究部の奴らはウサギの姿の状態しか知らないんだっけ。

家にいる時もウサギの姿だし小猫と朱乃も知らないか。

 

「まあな、場所を移動するぞ。匙はイッセーが運べよ」

 

「なんで俺が⁈」

 

「まさか、後輩に運ばせるのか?」

 

「…最低です。イッセー先輩」

 

「違うよ小猫ちゃん⁈俺じゃなくて朧が」

 

「さぁ行くか」

 

「…はい」

 

「ああ、もう!」

結局匙はイッセーが運ぶことになった。

まったく、匙は足を最初から引っ張ってるな。

ひと気のない場所に移動し、懐から魔法陣の書かれた護符を取り出し発動させる。

光が溢れだし、中から出てきたのは人間バージョンの黒ウサギだった。

当然イッセーの反応は…

 

「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ‼」

 

「ひいっ!何事ですか!」

 

「気にすんな黒ウサギ。こいつは変態だから」

人間バージョンの黒ウサギをみて声を荒げるイッセーに驚く黒ウサギ。

まぁ、いきなり叫ばれたらビビるわな。

 

「ちげーよ⁈」

 

「変態は否定できんだろ」

 

「うっ」

 

「…無様」

 

「ぐはっ!」

小猫の言葉に崩れ落ちるイッセー。

ヤハハ、ドンマイ。

 

「え、え?どういう状況なのですか?」

俺達の会話についていけない黒ウサギはさっきからオロオロしっぱなしだ。

 

「…朧先輩。この人は?」

 

「だから、俺の使い魔だって。今は人の姿だけどな」

 

「Yes!なりゆきで朧さんの使い魔になりました黒ウサギです!小猫さんとは動物の姿でならばお会いしていますよ?」

こいつも家に住んでるしな。

なんで家では人間バージョンにならなかったと言うと。

 

「ハァハァ、ミニスカにガーターベルト、しかも巨乳。エロすぎる!」

 

「…確かに」

 

「ヤハハ、エロいなぁ」

 

「朧さんがこの服を用意したんでしょう!」

スパンッ!

そう、俺がこの服を用意した!

ご主人命令だ。

 

「朧!グッチョブ!」

 

「まぁな!」

 

「…最低です!」

スパンッ!

イッセーがサムズアップを満面の笑みでしてきたので俺も返すと。

今度は小猫にハリセンで頭を叩かれてしまった。

 

「小猫さんは分かってくれるんですね…」

 

「…苦労してるんですね。それと中々のハリセンさばきでした」

 

「ありがとうございます。うぅっ」

 

「……んんっ。……え、何この状況」

小猫が泣いている黒ウサギを慰め、俺とイッセーが笑いながらサムズアップしている姿を見てたった今、起きた匙には理解できないらしい。

 

「さてと話を戻すぜ、黒ウサギ、エクスカリバー使い二人を探したい。頼めるか?」

 

「Yes!私にお任せ下さい!」

そう言って黒ウサギは目を閉じて耳をピコピコ動かす。

 

「なにしてんだ?」

 

「黒ウサギは耳がいいらしくてな音や気配で色々とわかるらしい」

 

「…凄いです」

 

「え?だから何?どんな状況?」

黒ウサギの行動に疑問をもったイッセーに軽く説明をしておく。

ちなみに匙は未だに状況が理解できていない。

 

「‼見つけました!」

 

「でかした黒ウサギ。で、どこだ?」

 

「あそこです」

黒ウサギの耳がピンッ!となり教会の二人がいるであろう方向を指差した。

 

「「「「……。」」」」

俺たちは教会の二人をすぐに発見した。

近すぎだろ路地を抜けたところにいるとか。

しかも…

 

「えー、迷える子羊にお恵みを〜」

 

「どうか、哀れな私たちにお慈悲をー!」

めっちゃ物乞いしてた。

そりゃ俺らも無言になるわ。

 

「…黒ウサギよくやった。もう帰っていいぞ」

 

「ちょ!朧さん!扱いが雑じゃ」

黒ウサギをセリフの途中で使った魔法陣で再び帰す。

そして俺は教会二人組に向かって歩いていく。

 

「…朧先輩?」

 

「朧?」

 

「俺はスルーか⁉誰か状況を説明してくれよ!」

小猫とイッセーは疑問の声をあげる。

匙、もうそのネタは飽きたと思うぜ?

 

「仕方ない異教徒脅してお金貰う?」

 

「いや寺でも襲撃するか?」

二人組はかなり物騒な会話をしていた。

 

「あなたは⁈」

 

「なっ⁈」

教会の二人が俺に気づき臨戦態勢を取り出す。

しかし、俺のとる行動は…

 

「もしもし、警察か?今目の前の不審者が犯行予告をしていてな…………ああ、以前に職務質問されたらしい。……ああ、場所は…」

 

「「ちよっとまってぇぇぇぇぇぇぇ‼」」

警察に電話してみた。

すると二人は俺に飛びかかってきやがった。

ヤハハ、前に戦った時より早いぞ?

 

「小猫ちゃん…どうやってあいつらと話そうか?」

 

「…さぁ?」

 

「だからマジで状況を説明してくれよ!」

俺たちのやり取りをイッセーたちが遠い目をしながら見ていた。

匙、だから飽きたって。

 


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