ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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二番煎じとは言わないで?

使い魔契約が無事に終わり今日は対した用事もないので放課後はオカルト研究部には行かずに旧校舎近くの森にきている。

ここで以前から気になっていたことを解決したいと思う。

 

「おっ、いたいた」

そこにはオカルト研究部からは見えにくい木の上に黒猫がいる。

 

「にゃっ⁉」

黒猫は直様に俺に気づき逃げようとする。

サッ!

 

「ほらほらほら」

俺が取り出したのは猫じゃらしだ。

 

「……………」

猫じゃらしを左右に揺らすとそれに合わせて黒猫の顔も揺れる。

興味心身だな。

 

「うりうりうり」

充分に近くにきたので今度は顎の下をくすぐる。

 

「んにゃ〜♪」

気持ちが良さそうに鳴き、目を細めている。

 

「ヤハハ、捕獲完了」

 

「にゃっ⁉」

おおっ。

しまったぁ⁉

みたいな反応だな。

 

「お前、たまにオカルト研究部覗いてたよな?誰かの使い魔か?」

ヤハハ、はたからみたら猫に話す痛い人だな。

 

「………」

だんまりか。

 

「ヤハハ、なら…」

くすぐり開始だな。

 

「にゃっ!」

 

「ほらほらほら」

 

「にゃにゃにゃにゃ⁈」

 

「うりうりうり」

 

「んにゃにゃにゃにゃ⁈」

 

「ここでマタタビ酒」

 

「んにゃ〜」

 

「くすぐり開始。うりうりうり」

 

「にゃにゃにゃにゃ⁈」

やっべぇなんか楽しいなこれ。

 

「ヤハハ、さて次は」

黒猫に次は何をしようか考えていたら、その隙をつかれ距離をおかれた。

そして黒猫が光だしたと思ったらそこには黒髪猫耳の胸元がはだけた和服女がいた。

 

「はぁはぁ、いい加減にするにゃ!」

 

「ハァハァ言って発情期か?」

 

「こいつイラつくにゃ!」

 

「にしてもお前……メスだったのか⁉」

 

「突っ込むところはそこかにゃ⁈」

いや、だってこのネタ二回目だしな。

そりゃ耐性もつくさ。

 

「ヤハハ、お前誰だよ?痴女か?」

 

「違うにゃ⁈私は黒歌。S級はぐれ悪魔の黒歌にゃ!どう?びびったかにゃ?」

黒歌がドヤ顔で俺を見てくる。

 

「ふーん」

 

「…反応薄くないかにゃ?」

いや、だってS級って言ってもティアマットより強いのか?

 

「ヤハハ、多分勝てるしな」

 

「試してみるかにゃ?」

黒歌は霧の様なものを俺の周りにはなった。

ん?直接攻撃じゃないのか?

 

「ていっ」

俺が腕を横に一閃するだけで霧は消しとんだ。

 

「な、なんでにゃぁぁぁぁぁぁぁ⁉」

 

「ヤハハ、きかねえよ?」

 

「あなた何者かにゃ?」

 

「人間」

 

「その答えは黒歌さんもビックリだにゃ⁈」

だって本当に人間だとしか言えないしな。

 

「で、お前はちょくちょく部室を覗いてたけどなにしてたんだ?」

 

「……気づいてたのかにゃ?」

 

「多分、俺だけだよ。その気になりゃ太陽の黒点も見える視力だぜ?」

 

「………えっと、冗談だよにゃ?」

 

「ヤハハ」

 

「なんか言って欲しいにゃ!」

イヤー、太陽が氷河期って本当かもしんねぇなぁ。

 

「それで覗き魔、理由を言え」

 

「ちょっとその認識まって…」

おい。

口癖がなくなってんぞ?

なんで疲れてんだよ。

 

「わかったわかった。ほら、話せ」

 

「ふん…話す…わけ…ない…にゃ。………やめるにゃ⁉」

 

「ヤハハ、断る」

 

「だと思ったにゃ!」

黒歌が話すたびに猫じゃらしを左右に揺らすと黒歌の顔も左右に揺れる。

どうやら人の姿でも猫の習性はあるらしい。

 

「まっ、別に理由を聞きたくはねえんだけどな」

 

「こいつマイペースすぎるにゃ⁉」

 

「こいつじゃねえよ、天は俺の上に人を創らずが座右の銘の三日月 朧サマだぜ」

 

「……うん、もうツッコまないにゃ」

ヤハハ、こいつ結構面白いな。

本当に弄りがいがあるやつだな。

 

「おい、どうした?ぼーっとしてると足とか胸とか揉むぞ」

 

「何をいうかにゃ⁈」

 

「結局、ツッコんでんじゃん」

 

「………もう、今日は帰るにゃ」

 

「帰れ帰れ」

 

「んにゃァァァァァァァァァァァァァ‼」

黒歌はなんか泣きながら走り去って行った。

ヤハハ、騒がしいやつだ。

 

 

 

 

 

 

 

面白い黒猫、もしくは可哀想な黒猫をいじり倒したあと。

まだ部活をしている時間だったので部室に顔だけはだしておこうと思う。

 

ガチャ。

 

「よう」

 

バタン。

 

「待ちなさいっ⁉」

なんだよ、グレモリー。

顔だけだしてすぐに帰ろうと思ったのに。

仕方なく部室に入る。

 

「チッ、ダメか。今日はなんか予定あんのか?」

 

「いえ、特にないわ。でも連絡することがあるの」

 

「なんだよ?」

 

「旧校舎を工事するらしいからしばらくイッセーの家で部活をするわ」

 

「わかった。じゃあ帰っていいか?」

 

「ええ、いいわ」

そうか、なら遠慮なく帰るか。

踵を帰し扉からでようとしたときに服の袖を引っ張られた。

 

「どうした?小猫」

 

「…今日の朧先輩からよく分かりませんが、懐かしい匂いがします」

 

「ヤハハ、なんだそりゃ」

匂い?

なんかしたっけ?

 

「……すいません」

 

「ヤハハ、別にいいぜ?」

今度こそ帰ろうとするがまた袖を引っ張られた。

 

「…朧先輩はどこにもいきませんよね」

 

「ヤハハ、さあな」

 

「…約束して下さい」

いつもと違って割とマジにこっちを見てくる小猫。

はぁと一つ俺はため息をはく。

 

「わかったよ約束してやる」

 

「…ありがとうございます」

 

「気にすんな」

小猫の頭をポンポンと叩き今度こそ部室から家にかえる。

今の話しって、家でしてもよかったんじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ、あの不審者は」

十字架を胸に下げて白いローブを着込んだやつらが道の真ん中で言い争っていた。

 

「だから信用できないと言ったんだ」

 

「しょうがないじゃない迷っちゃったんだから」

 

「イリナが昔住んでたから任せてって言ったんだろう」

 

「うっ。あっそうだあの人に道でも聞こうよ!」

あいつ、俺のことを指さしてないか?

 

「そうだな、目的の為にもさっさと済ませるか」

 

「ねぇねぇ、キミ。駒王学園ってどこか教えてくれない?」

白いローブをきた二人組は俺に道を尋ねてきた。

ローブの帽子を深く被っているから容姿は良くわからないが、声からして二人とも女だ。

 

「かまわねぇよ。駒王学園ならそこの交差点をまがって二つ目の信号を右に曲がったところにあるぜ」

 

「ありがとう!貴方に神のご加護がありますように」

 

「ん。助かった」

二人組は俺に礼を言ってすぐに歩きさっていった。

ヤハハ、礼を言わなくてもよかったのにな。

だって…

 

「今、言った道は交番への道のりだからな」

ちなみに駒王学園へいくには俺がいる道を真っ直ぐに進むといける。

ヤハハ、不審者は交番へってな。

 

 


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