ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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罰ゲーム執行!

あの後イッセーはグリフォンにグレモリーを乗っけて帰っていった。

その際グレモリーは俺に何か言いたそうにしていたが無視した。

グレモリーはアーシアと一緒にイッセーの家に住む事になったのも新しい変化だ。

そういう俺も小猫が一緒に住む事になった。

なんでも朱乃が心配らしい。

その事が本当か、からかったら無言でハリセンで叩かれた。

現在は普段の日常通りに学校に通っている。

さて、罰ゲームを実行しようか。

まずは…

 

スパァーーン!

 

「小猫!搭城 小猫はいるか!」

昼休みなので小猫を拉致ることから始めよう!

 

「「「「……」」」」

俺がいきなり一年生の教室に入ってきたためか周りの奴らはポカンとしている。

スパンッ!

 

「いきなりなんですか!」

今日もハリセンの調子がいいなぁ。

 

「お前に用があってな」

 

「…なんですか?」

 

「付き合ってくれ」

 

「にゃ⁉」

 

「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」

ヤハハ、なんか前にもこんなことあったな。

 

「ヤハハ、イッセーの罰ゲームに付き合ってくれ」

 

「…そういうことですか」

 

「なんかがっかりしてるか?」

 

「してません!」

 

「いいじゃねぇか、一緒に住んでるんだから」

 

「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」

おお、チームワークのいいクラスだな。

 

「死んだわ、神は死んだわ!」

「ちくしょう!やっぱ顔なのか!」

「俺の小猫ちゃんが!」

「三日月先輩×木場先輩……」

 

騒がしクラスでもあるな。

最後の奴はなにいってやがる。

 

「…爆弾ばかり落とさないで下さい」

 

「ヤハハ、まぁいいじゃねぇか。それより行くぞ」

 

「…はい」

俺は小猫の手を掴み教室を出て目的の場所に向かって歩き出す。手を握ったせいかまた教室が騒がしくなっていたがいまは知らん!

ヤハハ、イッセー。楽しみにしてろよ。

 

朧サイドアウト

 

 

 

 

イッセーサイド

 

ライザーとのレーティングゲームが終わり、いつもの日常に戻った。

俺たちは今、昼休みなので松田と元浜、アーシアと昼ごはんを食べている。

いつもなら朧もいて、俺たちと食べたりクラスの女子にごはんをもらったりしているだが、今日は教室のどこにもいない。

ってか俺たちとエロトークしてんのになんでモテるんだ⁈

やっぱ顔か⁉顔なのか⁉

 

「あれ、朧どうした?」

俺が考えごとをしていると松田も同じ疑問を思ったようだ。

同じ部活の俺とアーシアに尋ねてくる。

 

「すいません、私は何も…」

 

「俺もだ」

アーシアも知らなかったのか、朧はなんだかんだでアーシアとか小猫ちゃんに優しいから知ってると思ったけど…

 

「朧なら小猫ちゃんを拉致して来るって出てったぞ」

元浜がメガネをクイッとあげながら言う。

いや、カッコよくねぇよ。

つーか、朧何しにいったんだよ。

 

「…アハハ」

アーシアですら苦笑いじゃん。

 

「それより、イッセーと朧の最近のお前らの噂を知ってるか?」

な、なんだよ…

 

「聞きたいか?」

松田と元浜がニヤニヤしながらこちらをみる。

腹立つ顔だな、オイ。

 

「ああ、聞かせてくれ」

俺が松田たちから話しを聞こうとすると教室のスピーカーから軽快な音楽が流れてきた。

 

「あれ?ウチの学校って昼休みに音楽を流してたっけ?」

いや、入学してから業務連絡以外初めて聞くけど…

すると、音楽が途中で途切れ見知った声が聞こえてきた。

 

『ヤハハ、第一回駒王学園ラジオを始めるぜ!メインパーソナリティーは生徒会公認の問題児、三日月 朧と…』

 

『…一年生の搭城 小猫でお送りします』

 

「「「「「ぶうぅぅぅぅぅぅぅぅ⁉」」」」」

その声に俺たちどころか教室にいた生徒全員が吹き出してしまった。

 

「いや⁉小猫ちゃんまで何してんの⁈」

 

『ヤハハ、今頃イッセーあたりが小猫まで何してんだって叫んでそうだな』

読まれてる⁈

その通りだけども!

 

『…朧先輩。よくラジオの許可とれましたね』

あ!

それは俺も気になってた!

周りを見ればクラスメイトの何人かも首を縦に振っている。

 

『ヤハハ、ソーナに頼んだら許可してくれたぞ』

 

『…生徒会長にですか。…ソーナ先輩。ご苦労お察しします』

朧は生徒会長と知り合いだったっけ?

羨ましいな。

ちくせう。

 

『…朧先輩。というかいつの間に生徒会長と知り合いになったんですか?』

 

『なんだ?少し機嫌が悪くなったな』

 

『…いえ別に』

なんだこのやり取り…なんだこのやり取り‼

イチャイチャしてる風にしか聞こえないんだけど!

 

『ヤハハ、小猫が軽く嫉妬したところでラジオの質問コーナーに行ってみようか』

 

『…別に嫉妬なんかしてません。それより第一回なのに質問なんてあるんですか』

そうだよ!

ラジオの存在なんて初めて知った奴ばかりだろうに。

 

『ヤハハ、それが有るんだなぁ。一つ目の質問はペンネーム金髪女子の友達のメガネ女子さんから』

あれ、これ桐生じゃね?

イヤな予感しかしないんだけど。

しかも一つ目って複数の質問が来てんのかよ!

 

『…随分と具体的なペンネームですね』

 

『ヤハハ、言ってやるなよ。なになに…兵藤×木場、木場×三日月もしくは三日月×兵藤の真意を教えて下さい…か』

なんてこと質問しやがる⁈

おい、クラスの何人かの女子。鼻息が荒いぞ興奮すんな。

桐生やっぱテメェの質問か⁉

ニヤニヤするな!

 

『ヤハハ、この質問の答えは俺は普通に女が好きだぜ?なぁ小猫』

 

『…なんで私に振るんですか』

だからなんだこのやり取り‼

それより、俺と木場のことも否定してくれよ!

 

『気にすんなよ小猫。さっきの質問の続きだがなイッセーと木場は少し怪しくてなぁ』

おいおいおい!

何言ってんの朧ぉぉぉぉぉぉ!

腐った女子の皆様⁈

そういう時だけ俺を熱のこもった目で見ないで!

 

『ヤハハ、これには根拠があってな。小猫、この音声を再生してくれ』

 

『…はい』

なんか、小猫ちゃんの声も少しばかりか楽しそうなんだけど。

 

『「よしっ‼じゃあ、女子がみて興奮するようなコンビネーションでもみせるか」

 

「あはは、じゃあ僕が攻めでいいかな」

 

「バカ、攻めなら俺だ!ってちがーう!死ねイケメン」』

ば、バカな。あの音声は…

 

『ヤハハ、これが根拠だ。これ以上はちょっとなぁ』

 

『…確かに放送できませんね』

だろうね!

ライザーとの戦いだからね!

でも、それを知らない人が今の言葉を聞いたら勘違いするからね⁈

ああっ!

ほら、腐女子の皆さんの顔がすごいことにっ!

 

『んじゃ次の質問行くか』

 

『…そうですね』

ああ…せめて何かしらのフォローをして欲しかった…

でも、やっとこのきつい質問が終わるのか…

 

『お、残念ながら次の質問で最後だな』

 

『…初回ですし二つしかないんですね』

 

『ヤハハ、そうだな。ペンネームはクレセントさんからで内容は…最近の噂にある三日月くんが姫島先輩と搭城後輩に酷いことをしているのと兵藤くんがグレモリー先輩とアルジェントさんに酷いことをしていると言う噂の真偽を教えて下さい…』

な、なん…だと…

こんな噂が流れていたのか…

松田と元浜がめっちゃニヤニヤしてる!

てか、質問した人のペンネームがクレセントって三日月だから朧じゃね?

 

「ま、まさかお前ら…」

 

「ああ、この噂は俺たちが流した」

 

「羨ましいんだよテメェら!」

こ、こいつらっ!

 

『ヤハハ、面白いなぁ!この噂は!さて小猫は実際に俺に酷いことされたか?』

 

『…い、いえ。朧先輩は優しいです。…いじわるですけど』

 

『ヤハハ、なんて言った?』

 

『…知りません』

全校ラジオでイチャイチャすんな!

朧は絶対に聞こえてたのに聞き返しただろう!

そして、早く俺のことも否定してくれよ!

 

『悪い悪い。イッセーは……貴方次第だな』

もうやめてぇぇぇぇぇぇ!

ラジオのせいでガンガン俺の精神が削られていくんですけど⁈

 

『…詳しいことは本人にどうぞ』

小猫ちゃんもやめてぇぇぇぇぇぇ!

クラスの皆の目が怖いよっ!

 

『あと、この噂を流したのは松田と元浜でな』

あ、松田と元浜がめっちゃ怯えてる。

顔色がやばいよ!

 

『そいつらにも噂があってな、余りにもモテなさ過ぎてBとLの道に進んで2人でよろしくやってるらしいぞ』

 

『…気持ち悪いです』

ああっ!

松田と元浜が小猫ちゃんの言葉でこれ以上無いくらい落ち込んじまった!

 

『ヤハハ、最後のコーナーは小猫占いだ』

 

『…マジですか』

 

『マジだ』

あ、小猫ちゃんも知らなかったのね。

 

『…無理です』

 

『………お菓子』

 

『…今日の小猫占いは!運勢一位は甘いモノ好きのあなたです。そして運勢が一番悪いのはイッセー先輩、松田先輩、元浜先輩です。……………どうか死なないで下さい』

買収された!

しかも占い大雑把だし、俺たちにピンポイントだし⁈

死なないでって何⁈めっちゃ怖いよ!

 

『ヤハハ、今日はこのへんで。次回は人気だったらあるかもな?では、また今度!…………………イッセーと松田と元浜以外』

やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

今日のラジオはこうして終わっていった。

主に俺と松田と元浜に被害を与えて。………ついでに木場もか。

 

 

 

 


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