ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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お風呂イベントは無しですよ?

「うおおおおおお!旨えぇぇぇぇぇ!」

今日の修行を終え俺達は晩ご飯を食べている。ものすごくイッセーがうるさい。

 

「これは…本当に…」

 

「あらあら、何度食べても…心が…」

 

「はぅっ。私よりも…」

 

「…美味しいです」

 

「まさか、朧くんのご飯がこんなに美味しいなんてね」

メシを作ったのは俺だ。

 

「ヤハハ、俺の料理は女の自信を地に堕とすために作るからな!」

 

「…最低です」

 

「ほう、小猫。おかわりはいらないのか?」

 

「すいませんでした!」

おお、反応が早いな小猫よ。

 

「さて、イッセー今日一日修行してみてどうだった?」

グレモリーがイッセーに修行について聞く。

 

「…俺が1番弱かったです。そして朧が規格外すぎました」

 

「そうね、それが確実ね。朧の事は気にしない様にしなさい」

どういう事だグレモリー?

 

「朱乃、佑斗、小猫は実践経験が抱負だから大丈夫そうね。朧も…うん、問題なさそうね。イッセーとアーシアは相手から逃げるだけの力が欲しいわ」

 

「逃げるって。そんなに難しいんですか?」

 

「ええ、逃げるのも立派な戦術よ。特に格上の相手から逃げるのはもっと難しいわ。もちろん面と向かうやり方も教えるわ。」

 

「了解っす」

 

「はい」

イッセーとアルジェントが同時に返事する。

あいつら、気合いはいってんな。

 

「食事を終えたらお風呂に入りましょうか?ここは温泉だから素敵なのよ」

 

「イッセー!」

 

「朧!」

 

「「覗くかっ‼」」

 

「……このド変態先輩共‼」

スパパンッ!

おっほー。小猫のハリセンが火を吹く。

 

「…本当にっ!本当にこの部活の男子の先輩共は変態しかいないんですかっ‼」

 

「小猫ちゃん?やっぱり僕も含んでるのかな?」

木場、お前は不憫だな。

 

「あら、イッセー、朧。私たちの入浴を覗きたいの?」

グレモリーの言葉にイッセーが気まずそうにする。

 

「おう。男なら覗くだろ」

俺は勿論堂々と返す。

 

「なら、一緒に入る?私は構わないわ」

おおー。グレモリーは寛大だな。

イッセーなんか涙を流しそうな顔をしてる。

 

「朱乃はどう?」

 

「イッセーくんと朧くんなら構いませんわ。朧くんの背中は流した事がありますし」

 

「なにいっ‼」

朱乃の言葉にイッセーがこちらを物凄い形相で睨む。

確かに俺が風呂入ってる時にたまに入ってくるんだよな。

背中流すだけだぞ。

 

「ヤハハ、羨ましいかイッセー?」

 

「ちくしょうぅぅぅぅ!」

 

「アーシアは愛しのイッセーなら大丈夫よね」

ん?俺はどうなんだ?

 

「最後に小猫はどう?」

 

「…いやです」

 

「朧でもかしら小猫?」

 

「ッ⁉…い、いやです」

 

「じゃあなしね。残念イッセー、朧」

ヤハハ、それが普通の反応だよ。

イッセー。その覗くだけならって感じの顔はやめたほうがいいぞ。

 

「…覗いたら、恨みます。朧先輩はお菓子をずっと作らないと恨みます」

 

「ヤハハ、覗かなくてもかよ」

また、気がむいたら作ってやるかな?

 

「イッセーくん、朧くん裸の付き合いをしよう。背中流すよ」

 

「うっせぇぇぇぇ!マジで殺すぞ木場ぁぁぁぁ!」

イッセーの怒りの慟哭が別荘に響き渡った。

 

「木場、イッセー。先に入ってろ」

 

「覗くのか朧⁉」

 

「ちげーよ。ちょっとお客様がな」

 

「…僕も行こうか?朧くん」

木場も気づいたのか尋ねてくる。

 

「いらねえよ。グレモリー達にも言っとけ」

 

「わかったよ」

ヤハハ、何処からきたお客様かな?

だいたいは予想が付いてるけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、別荘の裏にいる。

 

「おーい。早くでてこいよ。俺もさっさと風呂入りたいんだよ」

森の中にいるであろう奴らに話しかける。

静寂が続くがそこにいることはわかっている。

 

「だんまりか。…これくらいでいいかな?」

足元に落ちている石ころを二、三個つかむ。

 

「いいかげんでてこいよっ‼」

森の茂みに石ころをぶん投げる。

 

ズガアァンッ‼

 

「「「があっ⁈」」」

茂みの中から数人の男の悪魔が出てくる。

 

「ヤハハ、ようやくでてきたな」

 

「「「……」」」

男達は無言で武器を構えたり、魔力で魔法を放つ様な準備をする。

 

「まただんまりか。まぁ、おそらくフェニックス家の奴らかな?」

 

「「「⁈」」」

俺の言葉に反応し体を強張らせる。

 

「おいおい、この程度ですぐ反応すんなよ。バラしてるようなもんだぜ?」

はぁ。反応が早すぎ。つまんないな。

 

「だまれ、人間風情が‼」

 

「やっと喋ったと思ったら罵倒かよ」

 

「ちょうどいい。貴様から先に始末する」

 

「ふーん。大方、万が一のためにグレモリー眷属に怪我でもおわすつもりか?」

 

「そうだ。先ずは貴様からだ。行くぞ!」

うわぁ。

こいつら、程度がしれるな。

 

「ていっ」

 

「「「がはぁっ⁈」」」

弱っ‼

かなり手加減して殴ったぞ!

 

「帰れよ、このことをフェニックス家が関わっていることはバラさねぇよ」

レーティングゲームをやって見たいからな。

 

「くっ。仕方ない。引くぞ」

え?

マジで、引くのかよ。

 

 

 

 

 

 

 

侵入者(弱)を倒して別荘に戻る。

 

「よう、朧。これから風呂か?」

 

「ああ、イッセーは今あがりか?おっ、お嬢様達も上がったようだぜ」

イッセーが風呂から上がるて同時にグレモリー達も風呂からあがったようだ。

 

「おおっ!みろよ朧⁉」

イッセーが湯上りのグレモリー達を見て声をあげる。

 

「ああ、グレモリーや朱乃の薄い服の上からでも分かる二の腕から乳房にかけての体のラインは扇情的だが総体的にもスレンダーながらも健康的な素肌の小猫やアルジェントの髪の毛から流れ落ちる水滴が鎖骨をすうっとなで視線をそのままそのつつましい胸のほうに誘導するのは確定的とも言え……」

 

スパンッ!

 

「……変態しかいなんですか!ここには!」

 

「まったく、朧は…」

 

「あらあら」

 

「はわっ!」

 

「小猫ちゃん落ちついてね。ね?」

木場とグレモリー達がなにかいってるが知らん。

俺とイッセーは堅い握手をしている。

 

「もう、庇いきれないよ。イッセーくん、朧くん…」

木場ぁ、不憫だな。

 

 

こうして数日間山にこもって修行していくと。イッセーが目に見えて落ち込んでいった。

大方、自分が役立つことができないと思ってるんだろう。

 

別荘での夜。

普段通りに俺は調べものをしている。

最近はフェニックスについてをよく調べている。

この別荘には色々と面白い本がある。

その本をリビングで読んでいるとーー。

 

「あらあら、また調べものですか?いつも熱心ですわね」

リビングから朱乃の声。

俺に紅茶をキッチンから持ってきてくれたらしい。

 

「ん?朱乃か…。お茶ありがとよ」

 

「なにを調べているんですか?」

 

「フェニックスについてな……。にしても…」

 

「なんですか?」

 

「髪をおろしてる姿もイイじゃねえか」

今の朱乃の姿は浴衣で髪をいつものポニーテールではなく、縛らずにおろしている。

 

「あらあら、ありがとうございます」

照れているのか若干、朱乃の頬が赤い。

 

「なぁ、朱乃。やっぱりフェニックスだからあいつも不死身なのか?」

 

「…そうですわね。不死身です。…朧くん、このレーティングゲーム勝てますか?」

不安気な目で俺を見てくる。

 

「ハッ、俺がいるんだ。勝つに決まってんだろ」

 

「ッ⁉…うふふ、そうですわね。それとイッセーくんが最近、自信がなさそうなのでフォローしていただけませんか?」

少しは安心したか?

 

「いや、その必要はなさそうだぜ?」

 

「?」

朱乃はわけがわからないのか首をかしげている。

 

「ほれ」

 

「あらあら」

俺が窓の外のテラスを指差すとグレモリーとイッセーが何かを話していた。

あいつらは俺たちが見ているとは気づいてないようだ。

 

「大丈夫そうだろ?」

 

「うふふ、そうですわね」

そして、しばらく俺たちはイッセーを見ながらにやけてお茶を楽しんだ。

 

 

 

「ブーステッド・ギアを使いなさい。イッセー」

次の日。

どうやらグレモリーはイッセーと木場を戦わせてイッセーに自信をつけさせようとしているらしい。

 

「は、はい」

 

「イッセー、佑斗発動から二分後に戦闘開始よ」

そして、いくらかの倍加が終わり、二分がたった。

 

「いくぞ、ブーステッド・ギア!」

 

『Explosion‼』(エクスプロージョン)

 

「さぁ、イッセーその状態で佑斗と手合わせしてみてちょうだい」

 

「はい、部長」

 

「では、始めてちょうだい」

イッセーは拳を木場は木刀をかまえる。

フッ。

木場が、スピードを生かし後ろから一撃を繰り出すがイッセーは腕を交差して防ぐ。

 

「っ!」

木場が驚いた隙にイッセーが拳を放つが木場は上に跳んでかわす。

ゴッ!

上から落ちるときにイッセーの後頭部を木刀で木場が叩く。

 

「痛っ…」

イッセーがすぐさまに蹴りを返すがこれも避けられる。

 

「イッセー!魔力の一撃を撃ってみなさい!」

イッセーの手のひらから放たれた米粒のような魔力は手から離れた瞬間に巨大なものに変化した。

グオォォォォォォォン!

スピードもパワーもかなりブーステッド・ギアで上がったが木場は簡単にかわす。

ヤバイな、あの魔力の塊人里のほうに放ちやがった。

 

「チッ。ドラァ!」

爆音と共に跳び上がりイッセーの放った魔力を蹴り壊す。

 

「そこまでよ」

 

「お疲れさま、2人とも。さて、感想を聞こうかしら?あと朧ありがとう」

 

「ヤハハ、イイぜ別に。イッセー放つ方向考えろよ」

 

「正直、驚きました。実は最初の一撃で決めようと思ってました」

 

「ありがとう、佑斗。そういうことらしいわ、イッセー」

確かにブーステッド・ギアの力はすげえな。

もう少し強くなったらイッセーとも戦いてえな。

 

「イッセー、あなたはゲームの要。…朧はイレギュラーだけど。あなたをバカにした者に見せつけてあげましょう。リアス・グレモリーとその眷属がどれだけ強いのか、彼らに思い知らせてやるのよ」

 

「「「「「はい」」」」」

俺以外が元気よく返事を返した。

ヤハハ、チンピラホストは楽しませてくれるかな?

そして、俺たちは決戦当日を迎える。

 

 

 

 

 

 

 


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