ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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説明会パートにっ!

イッセーサイド

 

部室は今、長い静寂が支配している。

き、気まずいっ!

朧⁈早く喋ってくれ!

 

ズズッ。

朧なお茶を一飲みする。

 

「俺の事か……。その前にまず」

 

「なにかしら?」

重苦しい感じで口を開く朧に空気が緊張する。

 

「お茶をもういっぱいくれ」

朧ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼

さっきまでの重苦しい感じはなんなんだ!

リアス先輩の口元がヒクヒクしてるよ‼

 

「……朱乃」

 

「……はい」

姫島先輩は朧の前のコップにお茶を注いだ。

 

「じゃあ、改めて話して貰えるかしら?あなたは何者なのかしら」

 

「ただの人間だけど?」

 

「ふざけないで⁉ただの人間が堕天使の槍を拳で砕く事なんてできるはずないわ‼」

はっ⁈

あの槍を拳で砕いた⁉

マジで⁉

 

「そりゃ、俺も神器持ってるからな」

 

「「「「「ッ‼」」」」」

朧も俺と同じで神器を⁉

 

「……あなたの神器を見せて貰えるかしら?」

朧の神器……。いったいどんなのなんだ?

 

「何言ってんだよ。さっきからずっと見せてるじゃねーか。これだよ、これ」

は?

あのヘッドフォンが朧の神器?

俺の籠手と随分違うんだな。

 

「俺が悪魔の敵だったら、お前らどーなってただろうな」

 

「「「「ッ‼」」」」

朧の言葉にリアス先輩たちは臨戦体制をとる。

対して朧は不適に笑ったままだ。

 

「ヤハハ、冗談だよ。お前らに危害を加えるつもりはねえよ」

 

「……信用してもいいのかしら?」

 

「やるんなら、神器の有無を教えたりしないだろ?」

 

「分かったわ。それとあなたの神器の能力を教えて貰ってもいいかしら?」

緊迫した空気が漂ったがなんとか元にもどったようだ。

 

「いいぜ、っても俺にもよくわからないんだけどな」

 

「どういうことだよ。自分の神器なんだろ?」

俺が朧の言った言葉に尋ね返す。

リアス先輩たちも興味があるようだ。

 

「俺の神器の名前は正体不明(コードアンノウン)文字通りよくわからねぇんだ」

 

「そんな神器初めて聞いたわ」

正体不明ってなんて名前だよ……

 

「あなた、私の眷属にならない?私の眷属になれば堕天使や悪魔と思う存分戦えるわよ?それに貴方ほどの強さなら爵位を貰えるかもしれないわよ」

爵位?

 

「リアス先輩。爵位ってどういうことですか?」

 

「イッセーにはまだ説明してなかったわね。悪魔で活躍すれば爵位を貰って成り上がることができるのよ。やり方しだいではハーレムも作れるかもしれないわ」

 

「マジですか⁈うおおおおおおおおおおおおおおおお‼俺頑張ります‼」

ハーレムを俺がっ!

そうすればエッチなことも……

グフフ。

 

「いいなぁ、それ」

朧もか⁈

あいつも結構エロトークできるし、ライバルかっ⁈

 

「じゃあ、私の眷属になるのね?」

 

「ああ、違う違う。俺はお前の眷属にはならねぇよ」

は?

どういうことだ。じゃあ何がいいんだ?

 

「どういうこと説明してくれるかしら?」

リアス先輩も疑問におもったのか朧に尋ねている。

 

「人間のまま悪魔や堕天使、そして魔王や神を倒す!これはとてもロマンがある」

お、朧。お前はなんてこと考えてんだよ。

 

「魔王様を倒すのはやめなさい。あとは好きにすればいいわ。それとあなた達はオカルト研究部に入ってもらうわ」

オカルト研究部に⁈

 

「はいっ!ぜひお願いします‼」

俺はもちろん即答した?

こんな美少女たちと入れるんだ!

入らないわけない!

 

「かまわないぜグレモリー。ただ一つ質問したい」

朧がリアス先輩に尋ねる。珍しく真面目な表情だ。

 

「なにかしら?」

 

「お前らに関われば面白くなるか?」

 

「ええ。あなたにとって必ず面白いものとなるわ」

 

「よっしゃあ、俺は絶対にハーレム王になってやる‼」

こうして俺と朧はオカルト研究部に入る事になった。

絶対にやってやるぜぇぇぇ!

 

 

イッセーサイドアウト

 

 

 

 

 

朧サイド

 

 

部活が終わり。

現在 自宅に帰宅中。

 

「はぁ〜、ついて来てるのはわかってるからさっさとででこいよ」

 

「あらあら、流石ですわ。きづいていらっしゃったのですね」

気配を隠す気なんてなかっただろうに。

 

「で、俺に着いて来てなんのようだ?」

 

「ええ、部長の命令であなたの家に住まわせてもらう事になりましたわ」

は?

こいつ今なんていった?

俺の家に住む?

 

「マジかよ、面白いなお前ら。理由は監視と護衛か?」

 

「本当に鋭いですわね。その通りですわ」

 

「そっか、まぁいいや。っと…着いたぞ。ここが俺の家だ」

 

「以外と普通ですわね」

どんなの想像してたんだよ。

 

「あがれよ、部屋とかは適当に使ってくれてかまわねぇ」

 

「ありがとうございます。…ご両親は?」

 

「いねぇよ。俺は孤児院育ちだ」

 

「ごめんなさい」

姫島は俺に頭を下げる。

 

「謝んなよ」

顔すら知らない奴らになんの感情も抱いてねえよ。

 

「ですが…」

 

「ああー。鬱陶しいな。そんなに言うなら姫島、今日メシを作ってくれ」

 

「うふふ、わかりましたわ。腕によりをかけさせてもらいます。それと私の事は朱乃と呼んで下さい」

店以外の手作りの料理を食うのは久しぶりだ。

 

 

 

 

 

 

午前6時。

「なんで、お前がここで寝てんだよ」

朝、起きると俺の隣りに姫島がいた。

なんでだよ。別の部屋で寝てたはずだ。

 

「あらあら、おはようございます」

 

「なんでここに居るんだ?」

 

「夜中に来たからですわ」

そういうこと聞いてんじゃねーよ。

 

「まぁいい。早く着替えてこい。メシ作るからよ」

 

「私がつくりましょうか?」

 

「今日はいい」

小猫との約束もあるしな。

 

 

 

 

 

 

「なんで機嫌悪いんだよ」

今、学校に登校してるんだけど姫島の機嫌が悪い。

俺のメシを食ったあたりからだ。

 

「…美味しすぎですわ」

 

「これ渡すから機嫌直せよ」

俺は小猫のために作ったクッキーを姫島に渡した。

 

「これは?」

 

「小猫に渡すためのクッキーだ。多めに作ったからやるよ姫島」

 

「……朱乃」

 

「は?」

小声でなんか言ったな。

 

「朱乃って呼んで下さいっていいましたわ」

ああ、そのことね。

 

「朱乃。これでいいか?」

 

「あらあら、うふふ。それではまた放課後にあいましょう」

喋っていて気づかなかったようだけど学校に着いていたようだ。

 

「じゃあな」

朱乃と別れて教室に向かう。

 

「朧ぉぉぉぉぉぉ⁈なんでお前が朱乃さんと一緒に登校してるんだよ」

イッセーが俺につっかかってきた。

 

「あん?なんか監視と護衛がてら俺の家に住むらしいから一緒に登校した」

 

「なんだとぉぉ⁈」

 

「ていっ」

 

「ぐふぅっ」

簡潔に説明すると掴みかかってきたので、軽く顔面を殴っておいた。

イッセーはかなり吹っ飛んでいって、朝練していた女子陸上部のところに突っ込んでいった。

 

「キャーーーー」

「また、このエロ猿よ‼」

「変態」

「ボコボコにしてやるわ‼」

 

あぁ〜、なんだ。突っ込んできたあいつが悪い。だから俺は悪くない。

 

ガラッ。

「「死ねーーー‼」」

 

「ていっ」

 

「「げふっ」」

教室のドアを開けると松田と元浜が飛びかかってきたので殴り倒しておいた。

エロ三人衆の考えることは同じらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朧ー。メシ食おうぜ!」

 

「悪りぃな、今日は用事があってな」

 

「そうなのか?」

 

「ああ」

昼休みになりイッセーたちがメシに誘ってくるが用事があるので断る。

 

「どこいくんだ?」

 

「ちょっとな」

 

 

 

 

 

 

場所はかわって一年生廊下。

「小猫にクッキー作って、渡しにきたわいいけど。あいつのクラス知らないわ」

どうすっかな。

さっきからチラチラと一年生から視線を感じる。

二年生だから珍しいのか?

 

「あっ、おい」

 

「ハイッ⁉なんでしょうかッ!」

目のあった一年生女子と話したが緊張しているのか声がでかい。

 

「小猫……搭城 小猫のクラスしってるか?」

 

「ハイッ!このクラスです!」

 

「そうか、ありがとよ」

 

「いえっ!私も三日月先輩と喋れて光栄ですっ!では」

口早く話してどっかいってしまった。

あれ?

転校したばっかなのになんで俺の名前しってたんだ?

 

「ま、いっか。ここが小猫のクラスか。小ー猫ー‼」

おもいっきり息を吸い込み小猫を呼ぶ。

 

「⁈」

おーいたいた。小猫だ小猫だ。

 

「ねぇねぇアレって」

「転校してきた三日月先輩じゃない」

「搭城さんの名前呼んだけど……」

 

「……先輩。なにしにきたんですか」

割と大声で呼んだからか急いでこちらに来た。

 

「おう。昨日の約束のお菓子作ってきたぜ」

 

「……本当ですか」

おっ、軽く嬉しそうだな。

 

「ああ。食いしん坊の後輩のためにな」

 

ビシッ。

おっ、脇腹をつついてきやがった。

 

「悪い悪い」

なんとなく小猫の頭をポンポンと撫でる。

 

「あのぉ〜」

 

「あん?」

俺と小猫がじゃれあっていると一年生女子が話しかけてきた。

 

「三日月先輩と搭城さんって随分と仲がいいですね。も、もしかして付き合ってたりするんですか?」

 

「おう」

 

「⁈」

 

「「「「「ええーーーーーーっ!!!!」」」」」

 

「嘘だよ」

 

「「「「「ええ〜〜〜〜〜」」」」」

 

ヤハハ、面白い反応するじゃねぇか。

 

「……朧先輩!」

おっと、小猫の言葉がいつもより強いな。

 

「じゃあな。俺はこれで帰らせてもらうわ。また部活でな小猫」

俺はもう一度小猫の頭を撫でて自分の教室にもどった。

 

 

 


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