ハイスクール問題児⁈   作:atsuya

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白髪ロリ

学校が終わり放課後。

学校ではイッセーの友人である松田と元浜とも知り合いとなった。こいつ等三人は話してみると中々に面白い奴らだった。

ただ、こいつ等はどうしようもないほどの変態共で会話が大半はエロいことで話に混ざりやすかった。

 

「それでも面白い奴らなんだけどな…」

俺は今、家のまわりを散策している。

何があるか把握しといた方が便利だしな。

確認した程度ではスーパー、ファミレス、コンビニがありメシには困りそうにはならない。他にも本屋やカラオケ店等があることがわかった。

 

ドンッ⁈

 

まわりを見ながら歩いていたせいか誰かとぶつかってしまったようだ。ぬ

横を向くと白い髪の少女が俯いていた。

 

「わりぃな、ぶつかっちまった。………何してんだ。」

声をかけたが俯いたままなのを不思議に思っていると。

 

「………………………アイス」

 

足元には落ちたアイスがあった。

どうやら俺とぶつかった時にアイスを落としてしまったようだ。

 

「……わりぃな」

 

「……………いえ、気にしないでください」

 

明らかに表情が沈んでるんだけどな。

 

「はぁー、しょうがないか…………」

 

「⁇」

 

「おい白髪ロリ、アイス奢ってやるよ」

 

「⁈」

 

おおぉう⁈

そんなにアイスが食べたかったか?

顔をガバッとあげて目を輝かせてやがる。

 

「…………いいんですか?」

 

「いいんだよ、よそ見してた俺も悪いしな。だから黙って奢られておけよ白髪ロリ」

 

「……ありがとうございます。でも白髪ロリじゃありません」

 

 

「ヤハハ、悪いな。俺の名前は駒王学園二年の三日月 朧だ。同じ学校の制服着てるあたりお前も駒王学園の生徒なんだろ?」

 

「……はい、一年の搭城 小猫です。よろしくお願いします。……三日月先輩」

 

「おう、搭城!あと朧でいいぜ?」

 

「……分かりました朧先輩。……あと、自分も小猫でいいです。」

 

「ヤハハ、じゃあ美味いアイスの店でもしってるか?しってるならそこにいこーぜ」

 

「……わかりました。ついて来てください。」

無表情でわかりにくいが少し嬉しそうな雰囲気だな。

 

 

 

 

 

 

小猫サイド

 

 

今、私はお気に入りのお店でアイスを食べています。

1人で、ではありません。

同じ学校の朧先輩と食べています。

朧先輩と知り合ったのは偶然道でぶつかったからです。

話しをして分かった事ですが、朧先輩は今日転校して来たらしく街を散策している時によそ見をして私とぶつかったらしいです。

 

「にしてもさっきは悪かったな、ぶつかって」

 

「……いえ、私もアイスに夢中になっていたので。それにアイスを奢ってもらっていますし」

 

「そうか、ずいぶんと食いしん坊だな」

 

「………朧先輩。」

 

「ヤハハ、わりぃわりぃ」

 

私がムッと睨むと朧先輩はカラカラとした笑いをこぼして謝罪します。

ここにくるまでにも何度か朧先輩は私の事をからかっては楽しんでいるようです。だからでしょうか無口な私でも初対面なのに気まずくなることがありません。

 

「小猫はお菓子とかそういったものが好きなのか?」

 

「………はい」

 

「そっか、今度また他の美味い店でも紹介してくれよな」

 

「……先輩もお菓子がすきなんですか?」

 

「わりとな、自分で作る時のアイディアにもなるしな」

 

「………お菓子作れるんですか」

 

「まぁな」

 

「……意外です」

 

「ヤハハ、今度ヒマがあったら食わせてやるよ」

 

「……本当ですか?」

 

 

「構わねぇよ。さて、食い終わったし帰るとしますかね。」

 

「……ご馳走さまでした。」

 

「おう、学校でもよろしく頼むぜ」

 

そう言って先輩は私の頭をポンポンと撫でてお店をでていきました。

 

小猫サイドアウト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朧サイド

 

「あの後輩も中々に面白い奴だったな」

俺は小猫と別れて自らの家に向かって歩いている。

しばらく歩いているとこの前イッセーが死んでいた公園の方から音がした。

 

「へぇ、面白そうじゃん」

俺はヘッドフォンをつけ公園に向かってノーモーションでジャンプした。

 

朧サイドアウト

 

 

 

 

 

 

イッセーサイド

 

「なんなんだ、あいつ変質者か?」

俺は今黒いスーツの翼はえた男から逃げて公園の噴水の前にいた。

 

「逃がすと思うか?下級な存在はこれだから困る」

 

さっきの変質者の声を聞き慌てて後ろを振り向く

 

 

「お前の主は誰だ。もしや『はぐれ』か?ならば、殺しても問題あるまい」

男は光を手に集めだし槍を創り出した。

ー殺される。

と思った時にはすでに槍が腹を貫いていた。

 

「ぐ……ああぁぁ……」

俺はその場で呻いた。

痛い。マジでいてぇぇぇぇ⁉

 

「一回では死ななかったか、ならばもう一撃放つとしよう」

 

トドメを刺す気か!?あんなのもう一撃くらったら死ぬ!

 

 

「俺も混ぜろやゴラァァァァァァァァ」

そんな声が聞こえたと思うとスーツの男が横から来た何かに殴り飛ばされた。

みれば、スーツの男は吹っ飛ばされて木にぶつかっていた。

はぁ⁈なに!?

意味わかんねぇ⁈

吹き飛ばした何かをよく見ると今日転校して来た三日月 朧が不敵な笑みを浮かべて泰然として立っていた。

 

「きっさまぁぁぁぁぁぁぁ‼たかが人間がなにをする‼」

男が激昂し朧を睨みつける。

 

「たかが人間様のパンチだよカラスヤロー」

朧が男を挑発し、一触即発の空気になった時。

 

 

「その子達に手をださないでちょうだい」

俺の後ろから歩き横を通り抜けていく。

紅い髪、夢で見た人だとすぐに確信できた。

 

「……紅い髪……グレモリー家のものか……」

 

「リアス・グレモリーよ、堕ちた天使さん。この子達に手を出すなら容赦しないわ」

 

「……これはこれは。その者はそちらの眷属か。だが、その人間はなんだ」

 

「私の協力者……と言ったところかしら。この街は私の管轄なの邪魔するなら容赦をすることはしないわ」

 

「その言葉、そっくりそのまま返そう。それと眷属の放し飼いはやめることだな」

 

「ご忠告痛みいるわ」

 

「我が名はドーナシーク再びまみえないことを願う。そして人間……次があればすぐさまに貴様を消す!」

 

「ハッ、やってみろよ」

男は俺たちを睨むと空へ消えていった。

……危機は去ったのか?

そう思うと安心したのか意識が消えていった。

 

イッセーサイドアウト

 

朧サイド

 

「おいおい、リアス・グレモリー。随分と不粋な真似をするじゃねーか」

折角の面白い展開になると思ったのに邪魔をされて少し俺は不機嫌だ。

 

「あら、そうかしら?ただの人間が堕天使に勝てるのかしら」

 

「勝てる」

 

「……。」

 

俺が即答すると、リアス・グレモリーは唖然とした顔になった。

ヤハハ、面白い顔になったな。

 

「そんな顔をすると美人が台無しだぜ?」

 

「……からかわないでちょうだい。あなた本当に何者なの?」

 

「そんなことより、またそいつ倒れてるぜ?」

 

「はぁー、話しを逸らさないで。まぁいいわ明日あなたに使いをだすからその時にジックリ聞くことにするわ」

 

「だが断る」

 

「あなたねぇ‼」

 

「ヤハハ、冗談だよ」

 

「あなたと話すと疲れるわ」

 

「大変そうだな。がんばれよ」

 

「あなたのせいよっ!」

 

やべえ、こいつも白夜と同じで弄ると中々に光るものがあるな!

 

「とりあえず、明日は絶対に話しを聞かせてもらうからね‼」

 

「分かったよ。じゃあ俺は帰るわ。また明日な」

俺は踵をかえして家に帰るために歩きだした。

また、面白い事が起こりそうだな。

今俺はまわりから見るとそうとう楽しそうに嗤っているだろうな。

ああ、明日が楽しみだよ。


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