I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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有限実行!原作八巻まで大人買いしました!

そして七巻だけ先に読んだ結果がこれだよ
暴力を振るわないヒロイン良いですよね・・・あれ、それって普通じゃね?


原作ヒロイン(その七)と知り合いましたよ

自分の携帯と皆の携帯の世代差にショックを隠せないまま本音嬢ととぼとぼ廊下を歩いている俺です!

 

「そう言えば本音嬢、そのダボダボの袖は・・・サイズがあってないのか?」

「ちがうよ~IS学園は制服を弄ってもへ~きなんだよ~」

「改造オッケーとかソレでいいのかIS学園」

「い~んじゃない?」

 

ふむ、では制服をアサシン風に改造してもいいのか!白と黒と赤の制服と白赤のアサシン装束は相性はいいだろうな・・・いや、改造するくらいなら下にパーカー着たほうが楽かね。

 

「ま~常識的な範囲内~って話だけどね~」

「常識的な範囲内、なかなかに難しい問題だな」

「服っぽかったらい~んじゃないかな~」

「服っぽかったらか、フードは平気だよな・・・整備室で改造作業できるかね」

「購買にソーイングセットは売ってたよ~」

「流石寮付きの学園だな、生活必需品は一通り揃ってる訳だな」

「あとはね~下着とかも置いてたよ~」

「男物の下着も早く入荷されるといいなぁ」

「そ~だね~」

 

・・・・・・あれ、この子ってもしかしなくても天然だよな。抜けてるなんて騒ぎじゃねぇぞ!学校卒業した後とか大丈夫かこの子?

 

「か~んちゃ~ん!きったよ~」

 

そんな声を上げつつ少し先にある整備室へ走っていく本音嬢のダボダボの袖を目で追いつつ続いて整備室に入る。

中では本音嬢が空中に浮いたモニターに顔を向けている外に跳ねた青い髪と下縁眼鏡が特徴的な小さい子に話しかけていた。

 

俺の目的はそこじゃない!千冬先生に案内された時に中に入れてもらえてなかった整備室の状況を確認しよう・・・

といっても、教室にある机を少しゴツくした物が並んでいるだけの随分さっぱりしているモノだ・・・もっとなんかこう、油臭いのを想像してたんだが・・・そういやISって基本的にはデータがモノを言う代物だったな、こっちの方が正しい姿なんだろうが違和感を感じるのは俺が男だからだろうか。

 

「ん~ど~したの~ワシワシ~?」

「んいや、整備室って聞いてたから工具の一つでもあるのかなって思ってたけど・・・よく考えてみれば部品自体は企業で作ってるヤツだし、そもそも自分用にチェーンするのって専用機持ちだけだしな、こんなもんか」

 

というかそもそも専用機持ちも自分でやるものじゃないだろうしな。企業だか国がバックアップなんだからそっちの道のプロが調整してくれるし、ヘタに手を加えたら悪化もするだろうし・・・

 

「本音・・・その人は」

「ああかんちゃん!ワシワシはね~ワシワシだよ~」

「紹介になってないぞ本音嬢。まぁとりあえず自己紹介だ。第二IS男性操縦者の鷲津翔だ、本音嬢とか今日友人になった」

「ど、どうも・・・更識簪・・・・・・です。本音とは、子供の頃から・・・です」

「これでワシワシもかんちゃんも友達だ~」

「そんな訳でまぁよろしく。ところで簪嬢、君のクラスは?」

「よ、四組だけど・・・どうかしたの」

「明日の昼休みから食事に誘いに行くからそのつもりで居てくれ」

「うん、私もかんちゃんと一緒にご飯食べたいよ~」

「・・・・・・ごはん、持ってきて」

「出不精の引き篭もりか!」

「うぅ~かんちゃんのやりたいことは分かってるけど~それは~」

「学生的にどうかと思うぞ?・・・女子にとっての禁句だが・・・太るぞ」

「・・・・・・体型なんかより、大事な事」

 

簪嬢が作業していた手を止め、突然顔を俺の方に向けてきたのでつい目を合わせてしまった。おっとりとした付きではあるが・・・うん、まぁなんだ、言い方は違うが漢の目をしている。

さっきのハンデ云々を言っていた一夏と同じような目だ。

 

「オーケー気に入った。本音嬢の言う『簪嬢のやりたいこと』は知らんが俺に出来る事なら全力で手伝おう。ついでに勉強させてもらうぜ」

「勿論私もね~」

「うん、ありがとう・・・・・・?・・・勉強?」

「俺はこれでも来年に整備科に入ろうと思ってるんだ。けど正直言って・・・今、簪嬢が操作してる画面の三割程度しか理解できてないんだ。だから技術面で力になることは出来ないが・・・まぁきっと役に立つだろう・・・・・・た、立つよな?」

「だ、大丈夫だよ~私よりは役に立つと思うよ~」

「・・・本音は、居ると仕事が増える・・・」

「なにそれこわい」

「えへへ~」

「「褒めてはいない」」

 

それからと言うもの、簪嬢が作業しているのを横目に本音嬢に制服の改造の仕方を教わったり、時折休憩に入る簪嬢と日常会話をしつつのんびり過ごしていると・・・

 

「鷲津、いるか」

 

手足が義肢の真っ黒い機械的な鎧に身を包んだ男のテーマが流れ始めた。

 

「お、織斑・・・先生」

「む?・・・ああ、更識簪か。作業は捗っているか?」

「え、ええ・・・順調、です」

「そうか。時に、もう時間が六時丁度だ、食堂に行って食事を取ると言い」

「え~もうそんな時間なんですか!じゃあかんちゃん行こ~席が取られちゃうよ~」

「あ、待って本音・・・引っ張らないで」

 

そう言って簪嬢を連れて行った本音嬢に一つだけ疑問が湧いた。

ダボダボの袖のどこでどう掴んでだら簪嬢をひっぱれるんだ・・・?

 

「では鷲津、付いて来い」

「ラジャーです」

 

 

 

そして千冬先生に連れて行かれた先はなんとエレベーターに乗って地下へ行き、なんか知らんが受付のような場所に名前を書く。すると千冬先生が受付さんに何か小声で伝えると受付のカウンターの上に俺でも知ってるような拳銃が置かれ、生まれて初めて拳銃を見てフリーズしている俺を千冬先生が引きずって運んでいく。

 

「・・・・・・スゲェ、射撃場だ。映画かなんかでしか見たことねぇや」

 

千冬先生に頭を叩かれ正気に戻った俺の目の前で広がっている光景は黒い板で個室のように区切られた場所と、その先に広がる真っ白な空間。所々紙製の的が上から吊るされているが・・・なんでそこだけアナログなんだよ。

 

「IS学園は様々な人種が集まる。それに、護身用の拳銃を持ち歩いている者も多い。更にはIS自体射撃を行う兵器だ、生身での経験はそのままISでの強みへと繋がる」

「何事も経験ってことですね・・・動かない的で練習して動く相手に当てられますかね」

「そこはIS学園だ。これを付けてみろ」

 

そう言って千冬先生が差し出してきた保護ゴーグルを受け取り、恐る恐る装着してみると・・・

 

「なんだこりゃ、ゲームみてぇ」

 

3Dデザインの的が射撃場の中を数個はフヨフヨと、数個は俊敏に、数個は瞬間移動をしながら移動をしていた。

 

「更識がつけていた眼鏡と同じだ、ゴーグル型のディスプレイと射撃場を管理しているコンピューターを繋ぐ事でよりリアルな射撃とスコアが表示される。とはいっても、先ほどお前も言った通りゲームのようなモノだ、実戦とは違うぞ」

「でも拳銃自体はコレ本物ですよね・・・」

「そうだな。それがどうした」

「・・・拳銃とか超怖いんですけど!」

「安心しろ。ISの方がもっと恐ろしい」

「そしてソレより恐ろしい千冬先生マジパネェ」

「・・・・・・とりあえず撃ってみろ」

「了解しました」

 

一発、二発三発・・・ペ・・・ル・・・ソ・・・ナ・・・ッ!

 

「やめろ!」

「痛ァ!」

 

なんというか、ついノリでコメカミに拳銃当ててみたが千冬先生に引っ叩かれた。出席簿ではなく平手で。職員室に行った時においてきたのかね。

 

「そんな事をすれば死ぬぞ・・・無論、私も同じだ」

「数少ない人間アピール要素ですもんね・・・人は撃たれると死ぬ」

「と言うか何故そんな事をしたんだ」

「いやー、なんと言うか現実味が無くってですね・・・拳銃とかまず触れる機会なんて無いですし」

「まぁ普通に生きて居ればな。今日も言った通り、望む望まずにしろこういう世界で生きる事になるのだ、早く慣れろ」

「俺より早く慣れなきゃいけない人間が近く居ますけどね」

「・・・ああ、アイツはな。鍛え直しの時期だ」

「・・・・・・もう片方は?」

「アイツは企業所属だからな。元所属の日本代表候補に鍛えられたそうだから何とかするだろう」

「企業か、なら専用機も早く用意されそうだな」

「ちなみに一夏も早々に決まった。お前はまだだ」

「そりゃまぁ、俺は北海道の芋男ですし。一夏にいたっては『ブリュンヒルデ』でしたっけ?の弟ってネームバリューありますしねー」

 

乱射乱射!マガジン入れ替えて乱射!べっ別に嫉妬してるわけじゃないんだからねっ!チクショウ、ちゃんと両手で構えてるのに全然当たらん!

 

「しっかし上手く出来ないな、反動でブレるし・・・着弾までタイムラグあるし・・・正直殴った方が早いですよね」

「だが今回お前はそれだけだ」

「・・・別の武器って申請すれば貸してくれたりしませんかね」

「物による」

「手榴弾いっぱいと威力の高い銃」

「手榴弾は分からんが、銃の方は段数が限られるが用意は出来るだろう」

「じゃあ頼みます。お仕事増やしてすみません」

「気にするな。ただ、手榴弾はどう使うつもりだ」

「まぁ秘密で。銃の方は・・・形状は?」

「大口径のライフルになるだろう。拳銃でもいいが、まだブレるのだろう?」

「銃底でしっかり固定しておいた方が使いやすいだろう、って配慮ですか?」

「そうだな。しばらく通うといい、他の生徒ならいざ知らず数少ない男の一人だ、気にせず練習しろ」

「・・・・・・つまり普通の家庭だと後で弾代請求されるわけか」

「国からしてみれば先行投資のようなものでいいのだろう。IS学園自体各国の援助によって成り立っているからな、各国の期待の表れなのか今年の援助額が跳ね上がったぞ」

「プレッシャーかけるのやめてくださいしんでしまいます」

「お前は田舎の道場で竹刀振っている方が性に合ってるだろうからな」

「周りの事なんてどうでもいいんです、俺はただ何も気にせず体鍛えてたい」

「・・・そう言えば、今朝は奇妙な行動をしていたな」

「あ、見てたんですか?」

 

そりゃそうだよな、数少ない男が敷地内走り回ってたら誰だって見るよなそりゃ。

 

「塔の頂上に登っていたな。次の瞬間見失ったが・・・どうやって登ったんだ」

「手をかけれる場所がアレばどこへでも。後は・・・飛び降りです」

「通りで消えたように見えたわけだ。だがこれからはやめておけよ、目立ちすぎる」

「ですよねー」

 

 

 

全然手ごたえを感じなかったので早々に射撃場を離れ、千冬先生とも別れ、火薬の匂いが気になったので部屋でシャワーを浴びてから寝巻きのスウェットに着替えて食堂へ向かった。

食堂もどこと無く近未来的だが、まぁ『あぁ、食堂だ』ってくらいの原型はある。

 

「時間ギリギリセーフ、危なかったな」

「お、鷲津もこの時間か?」

「クリス?そっちは何で?」

「いや、六時と六時半頃に二回来たんだが・・・女子がな」

「ああ、大量だったのか」

「今は落ち着いているとクラスメイトから聞いてな!」

「お前よく女子と話せたな」

「同室が夜竹さんでな!知り合いで助かったぜ!」

「お前もお前で大変そうだな」

「で、織斑先生に呼ばれてたけどなんだったんだ?」

「いや、代表候補との件でな。使うISと武器の制限を付けられた」

「へ?そんなに強いのかお前」

「まぁ・・・普通?少なくとも俺の中の強い人達よりも断然弱い」

「いや織斑先生を比較にするなよ・・・そんなんじゃ強いやつも弱いぞ」

「そいや先生に聞いたけどお前は企業からIS提供されてんの?」

「あ、ああそうだよ。ここに来るまで一月弱そこで特訓してて、そのデータを元にして今専用機の調整中らしい」

「お前のハンデ、決めたのか?」

「遠距離攻撃禁止!お前は?」

「近距離攻撃禁止・・・拳銃とか使ったことねーよって話でな、さっきまで射撃場に居た」

「射撃場とかあるのか!」

「千冬先生曰く、ISで使うよりも先に生身で慣れろ・・・ってさ、あたらねーよクソが」

「話は後だ!時間がヤバイし食堂のおばちゃんの目線がヤバイ!」

「ああうん、さっさと仕事終わらせろって顔してるな・・・さっさと食べて帰ろう」

 

適当に頼んで適当に話しながら食べて食器下げてからお開きになった。クリスはクリスで「夜竹さんが部屋に友人呼んでたりしてたらどうしよう」とか震えてたが知ったこっちゃねぇ。

 

 

 

一回部屋に戻り、スウェットからジャージに着替えた俺は今、

 

「砂が!砂がぁ!」

 

IS学園敷地内にある海岸でランニングしたり竹刀振ったりすぐそこにある森でフリーランニングしたり遊んでいる。

だってまだ七時過ぎちょっとだぜ?寝るには勿体無いし一夏とかクリスの部屋に行くのもなんか違和感を感じる今日この頃。

そして靴の中に入ってきた砂には異物感を感じる今日この頃。

 

だが他にも理由はある!決して遊んでるわけじゃないぞ!

 

なんか食堂からずっと後ろをつけて来てる人が居るんだよなぁ・・・なんか手馴れてる感もあるし一体誰だよ。




原作買ったはいいが・・・ダークソウル2発売今月じゃねぇか!・・・どこから金を工面しよう、とりあえずもう今月は買い物を出来るだけ控えよう。あぁ、アサクリ4の購入が遠のく・・・
そんな感情を混ぜて書いてた第八話でした。

原作に射撃場って出てますか?とりあえず『あってもよさそう』なので作ってみました。アリーナとか整備室とか剣道場とかあるし別にあってもいいですよね。

補足
主人公にとっての『嬢』は普通に言えば『ちゃん』的な扱いです。
「友人になったといえ呼び捨てはアレだよな。かといってさんとかちゃんは・・・そうだ、嬢でいいか」という謎の発想の元です。
なお、早朝フリーランはある程度の人数に見られていた模様。そりゃ目につきますよね。

本音嬢からの呼ばれ方を修正と同時に固定しました。やはり少し個性的な呼ばれ方と言うことで『ワシワシ』です。ワッシーはクリスが一度そう呼んじゃったしね。

次回!

主人公の後ろをつけて来た人物・・・・・・一体何会長なんだ・・・?

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