I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
さて、批判とか色々ありますが、俺は俺なりのやり方で続けていきます。
悪いと思った部分は当然直しますし、こだわるところはこだわります。
そんな俺ですから批判?上等だ、来いよ!
決闘することが決まった授業も終わり、のんびりと頭を抱えている一夏の元へと歩いていく。
「い、意味がまるでわからん。なんでこんなにややこしいんだ」
「同意見だぜ一夏、もう俺覚え切れねぇ」
「千冬先生も言ってたけどISはあくまで『兵器』だからな、お前等だってIS運用中に事故が起きて腕無くなったりしたらイヤだろ?誰だってイヤだ、俺だってイヤだ、だから自分のために覚えろ。オーケー?」
「そうだな・・・指一本無くなるのもイヤだ」
「指無くなったら義肢とかでも・・・」
「その義肢から上の部分が無くなるぞ?」
「・・・徐々に輪切りになっていくとかなにそれこわい」
「怖いっつーかグロッ!」
「そうなりたくなきゃ覚えろ。どのみち覚えなきゃ千冬先生からの愛の鉄拳だ」
「俺の脳細胞がまた死滅する!」
「一夏・・・お前そんな事考えてたのか。ある意味スゲェな」
正直脳細胞云々言う前に頭蓋骨が陥没したり、血管が潰れたり。そっちの方が現実味あるな。
「ってか翔!お前千冬ねぇのことなんて呼び方してるんだよ!」
「突然起き上がるな怖いぞ。それに、この呼び方自体千冬先生に許可された呼び方だ。文句があるなら千冬先生に言え」
「・・・・・・無理」
あの反応(千冬さんからハンデ云々の時)この反応(今机から起き上がった事)・・・コイツ、さてはシス魂か!まぁ確かに偉大な方ではあるが・・・うむ、無駄なシスコンっぷりだな。
さて、暇だ・・・暇なので少し教室を見渡せば居るわ居るわ、廊下にも教室にもこちらを見てヒソヒソ話している女子達。
そんな中、異色を放っているのは一時間目終了の休み時間でクリスに話しかけていた女子三人組だ。というか一人だ。
萌え袖ガールは俺と目が合った事に気付いて此方にダボダボの袖を振り回して手を振っている・・・のか?
そんな彼女の方を両側から抑えている女子二人。短めの茶髪の子と長い黒髪の子だ。しかしまぁなんだ・・・あの萌え袖っ娘は子供っぽくて可愛いが、他の二人も地味っぽいがしっかり可愛い。クリスの言うとおりIS学園は女子レベルが高いな・・・この画像を投稿したら『リア充爆発しろ』と叩かれる事請け合いだ。
そんな彼女らに向かって俺は『こっちおいで』の意味を含めた手招きをする。
地味可愛い子二人がポカンとしている間に萌え袖っ娘が拘束を抜けて此方へパタパタと駆け寄ってくる。
「えへへ~ワシワシよんだ~?」
「呼んだ呼んだ。早速だけど改めて自己紹介をしよう。鷲津翔です、一年間よろしくお願いします」
「お~私は布仏本音って言うんだ~よろしくね~ワシワシ~」
「よろしくね、本音嬢。うん、良い友好関係は自己紹介からだ。というわけでお前等も、ほれ」
「あ、ああ・・・でもいきなり何でだ?」
「うぃっ!お、俺もか!」
「お前等に一つ聞こう。彼女の名前、覚えてたか?」
俺の一言に男二人は目線を逸らす。安心しろ、俺も知らんかった。
「というわけだ、そっちの二人もこっち来なよ。本音嬢の友人なんだろ?」
せめて・・・せめて!顔はイケメンじゃなくても雰囲気だけは!性格だけはイケメンで居たいじゃないか!爽やかな雰囲気出したいじゃないか!・・・うん、モッサリ男子の俺には無理だな。
だがしかし!その二人が恐る恐るこっちに来てくれたのが救いだ。いや、コレひょっとして俺脅しちゃった?ビビらせちゃった?・・・いやいや、今の時代都会では男より女の方が偉いんだろ、なら拒否ってくれてもいいのよ?
「え、ええっと・・・どうしたのかな鷲津くん」
「いやなに、本音嬢とは友人になった訳だ。友人の友人と知り合いたいと思うのは当然じゃないか?」
「え、う、うん。まぁ一理はあるよね」
「それにこっちに興味持ってたようだからね、俺だけじゃ華が無いだろうからイケメン二人をご案内しようと思ったわけだ。メインはあいつ等二人ね」
そう言ってから二人の方を見ると本音嬢と話している二人の姿が。クリスはどの段階で挙動不審になるのか少し疑問になってきた。
「じゃ、改めて。鷲津翔です。一先ず一年よろしくしてくれると助かる」
「た、谷本癒子です!」
「夜竹さゆかです。こちらこそよろしくお願いします」
「うん、谷本さんに夜竹さんね、覚えた。それと、一番初めの休み時間は悪かったな。クリスと何か話してたんだろ?」
「いやー本音が話しかけようとしたらビクビクしちゃって」
「なんかトラウマあるらしくてさ、許してやってくれ」
「鷲津くんは金城くんとはお付き合いが長いんですか?」
「んいや、今日知り合った。男なんて能天気なもんでね、同じ境遇ってだけで親近感が湧いてくるんだよ・・・まぁそれは置いといて、今はクリス普通に話せてるだろ?どっから挙動不審になるか・・・気にならないか?」
「なる!私達の時は三人だったからかな?」
「でも今は織斑くんも居るから変わってくるんじゃないの?」
「ソレを調べる。では先ずは谷本さん、行ってらっしゃい」
「うん、少し話してくるね」
・・・ノリが良い子で助かるわ。体育会系っつうの?今隣に居る文型っぽい女子はどうも苦手だ。
「鷲津くんは勉強は大丈夫なんだね」
「ん?おお、友人にタップリ仕込まれてきたからなー・・・IS学園自体は受験したらしいんだけど落ちたらしくてね、すっごい凹んでたよ」
というのは早坂さん本人の弁。俺から見た彼女?俺に八つ当たりしてて楽しそうだった。
「その友人さんのことは残念でしたね」
「いや・・・その死んでるみたいな言い方は止めてくれよ、彼女まだ生きてるからね?」
「あ、ごめんなさい。別にそんな意味では無いんですよ?」
「いや分かってるけどね。そういう夜竹は授業どう?」
「私や布仏さんはまだ付いていけてるけど、谷本さんは・・・少し苦労しているっぽいね」
「ま、偏差値的には他の学校よりも断然高いから入れただけで十分優秀なんだろうけど専門的な分野はそういうのとはまた違うからなぁ」
「その言い方だと、何か専門的なことを学ばれていたんですか?」
「発覚してからISの整備とかをその友人にね。彼女自体バイク屋の娘だったしそういうのに興味があったんだろうね。教わった代わりに『絶対整備科に入れ』って言われて送り出されたさ」
「そうなんだ、整備科って言えば布仏さんの友人がそっちを目指してるらしいよ」
「なんだ、やっぱり居るんだな。うん、少し心が軽くなったよ、ありがとう夜竹さん」
「さゆかって呼んで。もう私達友人だし」
「じゃあさゆか嬢。そろそろ行ってみようか?」
「ええ、では行ってきます」
あ、さゆか嬢に挨拶されてキョドった・・・ああなるほど、人数の比率が男<女になると駄目なのか。にしてはクラス代表を決めるときは饒舌だったな、俺一夏クリスの三人<ほぼクラス女子全員だったろうに・・・まぁそろそろかわいそうだから入ってやるか。
「さーて自己紹介も済んだし仲良くやれてるじゃないかクリス」
「仲良くやれてるじゃないか、クリス(キリッ)じゃねぇよ!怖いだろ!こういうのもう止めろよな!」
谷本さんとさゆか嬢の間を強引に抜けて俺の胸倉を掴んで叫んでいるクリスだが・・・
「悪かったな。もう狙ってはしない」
「ああ、織斑くん、金城くん。まだ教室にいたんですね・・・よかったです」
「狙って、はな」
なにやら一夏君とクリスを探している山田先生が合流。胸倉を掴んでいたクリスは流れるような動きで俺の真後ろに陣取った。
「え、ええ!なんですかその反応!先生傷つきますよ!」
「あ、あー、ああ、先生すみません・・・ま、まぁちょ、ちょっとしたトラウマからです、すみません、すみません」
コイツホントになんなんだ・・・
「で、山田先生。何用ですか?」
「ああ!そうでした!お二人とも寮の部屋が決まりましたよ」
「俺の部屋まだ決まってないんじゃなかったんですか?前に聞いた話だと、一週間は自宅から通学してもらうって話でしたけど・・・」
「お、俺も俺も!なして!どして!?」
「そうなんですけど・・・事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいです。お二人共その辺りの事って何か政府から聞いてますか?」
そう山田先生が聞くと、男二人は顔を見合わせたついでにこっちを見てきた。
「山田先生、翔の部屋はどうなんですか?」
「そうですよ、なんでコイツだけ聞かれないんですか?」
「ええっと、それはですね――」
「俺は結構前から入学前日にIS学園入りって話になっててな、少し無理を言う形だったけど先生方が頑張ってくれたらしい」
「じゃあなんで俺達に連絡無かったんだ?」
「さぁな、俺の事だけに集中しすぎた結果?・・・まぁその辺はどっかに投げ捨ててひとまず先生の話を聞こうぜ?」
「ありがとう鷲津くん。そんな事と政府特命もあって、とにかく寮に入れるのを最優先したことにより、部屋割りに関してお二人は別々の部屋に入ることになりまして・・・」
一夏は少し不安そうな顔をしているが隣の奴の顔の方がヤバイ。顔面蒼白だ・・・お前二人っきりでも駄目なのかよ、さっきは織斑&お前=本音嬢&谷本さんでちゃんと会話できてただろ。
「だっ大丈夫ですよ!一ヶ月もすればお二人の相部屋が用意できますから、それまで暫らく我慢してくださいっ!」
「あの・・・山田先生、さっきから耳に息がかかってくすぐったいんですけど」
それは一夏、お前だけだ。クリスは俺の真後ろにいるし、俺は関係ないし。
「あっいやっ・・・これはそのっ別にわざととかではなくてですねっ!」
「分かってますよ。けど部屋は分かっても、荷物は今持ってないですし・・・」
「家族にも連絡入れなきゃいけないですし。今日は帰っていいですか?」
「あっいえ、荷物や連絡なら――」
「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」
うん、どこからとも無く某竜で物語の三作品目なゲームのラスボス戦のBGMが聞こえる・・・俺、疲れてるのかな。
「ど、どうもありがとうございます・・・」
「まぁ生活必需品だけだがな。着替えと、携帯電話の充電器があればいいだろう」
それ、男の旅行荷物ですよ千冬先生。長期滞在は視野に入れてない男の道具一式です。
「金城の方はご家族方が用意してくださったぞ。感謝をするんだな」
「本当に、心のそこから・・・本当にッッ!」
千冬先生が引きずっているキャリーケースがソレか・・・天と地ほどの差だなこりゃ。
「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂で取ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年ごとに使える時間が違いますけど・・・えっと、そのぉ・・・お二人は今のところ使えません」
「え、なんでですか?」
「混浴禁止!万歳!」
「お前は欲望に忠実だなクリス、お前見てると色々考えてる自分が馬鹿らしくなってくるぜ」
「こっ!混浴っ!」
「きっ金城くんに織斑くんっ!女子と一緒にお風呂に入りたいんですか!?だっ駄目ですよっ!」
「いっいや!入りたくないです!」
「えっええっ!女の子に興味がないんですか!?そ・・・それはそれで問題のような・・・」
直後、教室が沸いた。いや、腐った。
「織斑くんって男にしか興味がないのかしら?」
「それはそれで・・・ありね!」
「まさか金城くんに鷲津くんを狙っているのっ!」
「織斑くん・・・おそろしい子っ!!」
「それ以外にも中学時代の交友関係を洗って!すぐにね・・・明後日までには裏付けとって!」
女子達が歓喜の声を上げて行動する中、一夏が首をガタガタと動かしてこっちを見てくる。
「おい一夏、こっちみんな!」
「おいクリス、どの面下げてそんな台詞言ってんだテメェ吊るすぞ」
クリスの顔面に千冬先生のを見て覚えたアイアンクロー!超!エキサイティンッ!・・・千冬先生は技マシンか何かか?
「や、やめっ!ヤメローシニタクナーイ!シニタクナーイッ!」
「え、ええっと、それじゃあ私達は会議があるので、これで。二人とも、ちゃんと寮に行くんですよ!道草くっちゃダメですよ」
「鷲津。しばらく整備室で待機しておけ、職員会議が終わり次第向かう」
「ラジャー。なんか良く分からないですが了解しました」
そして去っていく山田先生と俺に釘を刺してきた千冬先生の背中を見送りながら掴んでるクリスを離す。悶えてるが知らん。
「今何時だ?」
「四時半とちょっとだな」
「食事まで一時間半か・・・一先ず俺は千冬先生に釘打たれたし言われた場所で待機してるわ」
「整備室でしょ~私もいくよ~」
「おー本音嬢、では共に行こうではないか!」
「まっててね~か~んちゃ~ん!」
かんちゃんってのが誰か知らんが俺は本音嬢とのんびり行こうじゃないか。
「お前達すぐ仲良くなったな」
「どーだ!羨ましいだろ!」
「へっへっへ~ドヤァ~」
「羨まけしからん!」
「クリスは何が言いたいんだよ・・・まぁ直ぐに仲良くなれるのは羨ましいけどさ」
「そんなわけで~私とワシワシは整備室に行くけど~みんなはど~する~?」
「俺は・・・一先ず部屋に行く。荷物置きたいし、同室の人に挨拶しなきゃいけないし」
「俺もだな・・・流石にキャリーケース持ったままはな」
「じゃあ私も戻るわ」
「私も一回部屋に行くわ」
「ぶ~私とワシワシだけ~」
「まぁまぁ、楽しく行こうぜ!というわけで一夏君、クリス。谷本さんにさゆか嬢・・・連絡先教えてくれ」
「あ、そう言えば連絡先交換してなかったな」
「まるで数年来の友人と居る様な居心地の良さでスッカリ忘れてた」
「え、いいの!やったー!他の子達よりリードした!」
「実は私、男の人の連絡先は初めてなのよね」
さてと・・・・・・うわっ・・・俺の携帯、古すぎ・・・?
作者の祖父は第二次大戦中、造船作業中に指を切り落としてしまった人です。なので、その辺は祖父に「作業する時は絶対に集中してやれ。集中してない状態では絶対にするな」とキツく言われて育ちました、結果?フリーターですよ。この体たらく、祖父さんごめん。
って言うか三人娘の名前ってこれでいいんですかね・・・訂正、良くなかったようです改定しました・・・はたしてこれでもあってるか・・・もうわかんねぇからこれで固定します。すみません。
本音ちゃんの喋り方はアニメを見て作者が「この子の喋りかた、原作じゃ『ー』だけど個人的には『~』かな。まぁ原作とアニメは別物。原作と二次創作は別物」という適当な判断の元です。「違和感ある!」って方は多いでしょう。
だが俺の作品ではこんな感じで行かせて貰います!
作品なんて読み手次第です。十人十色、いいじゃないですか。同じ作品を下地に引いても「原作タグ:インフィニット・ストラトス」の作品は執筆現在で1080作品もあります。そのどれもが全く別の展開をする別の物語です(いや違うのもあるかもしれないけど)。
主人公が無双したり、原作主人公に憑依してたり、別の原作キャラに憑依していたり、オリキャラが活躍してたりその他も様々読んでいて楽しくなります。
勿論、俺が『楽しい』と思った作品を『つまらない』と思う方もいらっしゃいます。その逆もあります。そんなもんですよね。
自分語りは活動報告でやれって話ですよねすみません。
次回!
本音嬢の言う「かんちゃん」とは一体何ざしちゃんなんだー!?
とりあえず彼女が登場する巻数まで大人買いしてきます・・・雨ですけど、時間的に店閉まってますけど・・・・・・か、買いに行くのは明日にしよう。