I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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水曜だと言ったな、ありは嘘だ。

今回は難産だったぞ・・・難産だったぞー!


原作的公園での戦闘ですよ

仕事してたら厨二会長から注文が入ったり、俺がツンデレだったり、他二人が王子ルックに対して俺だけコートのみだったり、縛りつけられたり、厨二会長はやっぱり厨二だったり、ちょっとした嫌がらせをうけたり、逃げた先で本音嬢と簪嬢に襲われたり、逃げた先で廊下でアサシンの待ち伏せされてたり、何故か一騎撃ちの様なことをしたり、押さえつけたらデズモンドだったり・・・カオスでした。

 

師範や千冬さんにフルボッコにされたり、散々夢の中でお歴々のアサシン達に殺され続けたお蔭で何とか無傷で敵を無力化出来てホッとしてたら重要人物過ぎて戸惑っている俺です!

 

「なんで俺のこと知ってる!お前もテンプル騎士か!」

 

多分日本語じゃないけど日本語に聞こえる、異国語間の交流も手軽に出来る。そう、リンゴならね・・・ってやってる場合じゃねぇよ。

 

「安心しろ、つっても信じないだろうが、テンプル騎士じゃない。まぁアサシンでも無いんだが・・・あー・・・今誰の記憶に入ってる?」

「・・・・・・お前本当になんなんだ」

「鷲津翔、ISに乗れる男ってだけだ。ところで、なんで俺を襲ったか聞いてもいいか?」

「どうせこのまま警備にでも突き出すんだろ。その時に話させられるんだろ」

「じゃあこうしよう。教えてくれたら開放しよう。後も追わない、オーケー?」

「・・・で、お前はなんで色々知ってるんだよ」

「リンゴ、って言えば伝わるか?」

「リンゴ?・・・まさかあのリンゴか!アルタイルの、最後の・・・」

「先史文明の遺品は世界に散らばってるんだぜ?リンゴはまだまだあるぞ」

「そんなにあるのか!あんな物が、大量に!」

「まぁ落ち着けよ。で、今誰の記憶だ?」

「エツィオだ・・・分かる、んだよな?」

「最強のアサシンだろ・・・にしても、アルタイル経験してるにしちゃちょっと弱くないか?」

「いや、無理だろ・・・記憶を経験してある程度強くはなったと思うけど勝てるかよ・・・日本人って皆お前みたいなのばっかりかよ」

「いや、俺は結構特殊な方だと思うぞ。ちなみに言っておくと、IS学園の奴を襲うのはこれからは止めとくようにな、俺だったから良かったものの・・・他なら問答無用で捕まるからな」

「サックリ殺して別件で侵入してる奴を手助けしろ・・・ってそんなの無茶な話だったぜルーシー・・・」

「ルー・・・シー?」

 

アサシンクリードでルーシーって言えばあのキャラだよな・・・ここでアサクリの原作ブレイクでもしちゃいますか?でも俺が言った程度でデズモンドが考え方を変えるか?ま、もうどーにでもなーれー。

 

「ああ、彼女がお前を狙えってな。なんでかは知らないけどとりあえずお前が敵じゃないってことは分かっただけでも収穫・・・か?」

「その件についてだが、お前は俺に返り討ちにされて隙を見て逃げ出したってことにしておいて欲しい。俺はアサシンにもテンプルにも関わる気は無いんだ」

「・・・じゃあなんでリンゴなんて持ってるんだよ。コレクターに売れば結構な額で売れるだろ」

「俺は俺でやることがあってな、それに必要なんだよ。この事に関してはお前もいずれ知るだろうな」

「・・・・・・分かった、今は聞かない。だがコレだけは教えてくれ」

「答えられる限りでよかったら答えるぜ」

「なんで俺を逃がす」

「こんなところで殺してもメリットがない。まだ人殺しになるつもりはないし、動きづらくなるからな」

 

ゆっくり立ち上がって倒れたままのデズモンドの右腕を掴んで立ち上がらせる。そして今気付いた、俺・・・錘付けたままだった。もうこれ完全にアウトですやん。グッバイ一般人だった俺!ようこそ化け物に片足突っ込んだ俺!

 

「一つだけ言っとくぜデズモンド。誰の意思でも無い、自分の意思でやるべきことをなせ」

「・・・真実はなく」

「許されぬことも無い。さぁ行けデズモンド、ついでにコレ俺の電話番号」

「・・・・・・何かあったら頼む」

「安全と平和を」

「・・・ありがとう、兄弟」

 

突然デズモンドが言ったアサシン合言葉にノリで返してからついでに連絡先を渡し、廊下を走っていった彼を手を振って見送っていると、タイミングがいい事に電話が掛ってきた。マナーモードにしていて着信音がならなかったので誰かと思って画面を見てみると・・・千冬さんでした。

 

「はいもしもし鷲津ですけど」

『今手は空いているか?』

「丁度空きました。どうかしましたか?」

『何があったかは後で聞く。すぐに外に出ろ。とある人物を追跡してもらいたい』

「どんな人です?」

『見覚えのないISか、それとも金髪の二択だ』

「ISで逃げてくれるなら分かりやすくてありがたいですけどねぇ・・・」

『場所は第四アリーナの更衣室だ。楯無が相手をしているから逃げ出すのも一苦労だろうが、逃げたら全力で追え』

「了解。IS使用許可は?」

『許す。回収部隊がどこかに居るかもしれんからな、では行動を開始しろ』

「イエスマム!」

 

ところで・・・そのいるかもしれない回収部隊ってデズモンドも回収してんのかね・・・逃がした意味ががが・・・何はともあれやりますか。

 

 

 

校舎から出て、真っ先に向かった先は屋上。体の向きは第四アリーナで出入り口をガン見しておく。

まだかなー、まだかなー、なんてやってたら誰かからISの個人回線で通信が飛んできた。

 

『嫁よ!話は聞いたか!』

「逃げたら捕獲だろ?手伝ってくれるのは少佐だけか?」

『オルコットがバックで控えている。前衛、中衛、後衛勢ぞろいだ』

「そういうのはフラグだからあんまり言わないようになー」

『そう言えば、クラリッサから聞いた覚えのあるような、ないような・・・』

「ない方向でお願いします」

『う、む・・・分かった』

「とりあえず一回切るぞ。見逃しかねない」

『そうだな、無事任務を果たそう』

「オルコットさんによろしく」

 

通信を終えて実に丁度一分後。第四アリーナの何処かから爆音が響き渡り、開放通信で『逃げられたわ。今から敵の画像を送るから後はよろしくね』と厨二会長の声が聞こえ、視界に金髪に所々破けたスーツ姿で金髪の女の画像が表示された。うむ、わっるい顔してるが美人だな・・・デズモンド、お前本当にこんなのと協力関係なのか?

 

「ま、ひっとらえてからコイツに吐かせばいいか。丁度出てきたし」

 

第四アリーナから焦ったように走り去る金髪の人影を目視した俺は鷹の目を使って真っ直ぐその人物の後を追う。勿論、アサシン特有の屋根を走り、木の枝を飛び、ひっそりと後ろを付いていく。

開放通信で『居たぞ!見失うな!絶対に生かして捕まえろ!』と若干ネタっぽい少佐の通信が入って来たがスルーする。なんか少佐に反論してるオルコットさんの声も聞こえるがスルーする。

しかしなんだ?全然後ろ振り向かないから尾行が楽でいい。あえてなのか、素で焦ってるのか・・・どっちにしろ、初めての尾行で俺はテンション上がって来たぞ!フハハハ!怯えろ、竦め!精々逃げ惑うがいいさ!

 

アサシンってこんなんだったよね。アレ?違ったっけ?

 

 

 

ようやく止まったと思ったら公園だった・・・IS学園の敷地外だけど、こんなところに公園あったのかー、とかこの非常時に馬鹿なことを考えてる俺と、公園にある特有の石製の水飲み場で水を飲もうとしてる敵さん・・・なんだ・・・この、なに?この状況。やだっ・・・俺達マヌケ過ぎ・・・?

 

なんて少し愕然としていると個人通信で少佐からの連絡が飛んできた。

 

『嫁よ、仕掛けるぞ!奴に水分補給をさせるな!』

「水分って確かに大事だしな・・・うん、初手は任せた。後は流れで」

『私に任せろ!水分補給は絶対にさせん!』

 

・・・一体何に情熱を注いでんだコイツは。

 

『あの苦しみの中で続けて戦闘・・・さぁ!もがき、苦しむがいい!』

 

ああうん、たまにあるよね。千冬さんのあの鬼トレーニング。水分不足でぶっ倒れるまで続くんだよなアレ・・・マジの拷問だよなあれ、その内死ぬんじゃないかって思うんだよねアレ。訴えたら勝てる・・・いや、全世界ブリュンヒルデ教が黙っちゃ居ないか。

 

無謀な計画を立ててる馬鹿な俺をよそに、事態は動く。

突然バックジャンプしたと思ったらそのまま背中から地面にダイブした馬鹿にしか見えない女が一人。

そして現われるIS装備状態の少佐。そして頭に響く『敵機一機!こちらに接近中ですわ!』とのオルコットさんからの通信。

緊急事態、つまり、俺の出番!

 

「少佐とオルコットさんはソイツを確保して撤退!殿は任せろー」

『バリバリッ!』

『ふざけるのは止めてくださいませんかお二方!』

「しかし作戦は以前変わらずだ。レッツ白影!」

 

屈んでいた木の枝から飛び、そのまま空中でISを展開。したら勝手にファンネルが動いて少佐に向かって飛んできたレーザーを迎撃した・・・すげぇ。遅れて飛んできた二発のレーザーも自動で迎撃した。スゲェ、スゲェを通り越してコエェよ。

 

『なら私も残りますわ!』

「いや、俺が抜けられた時用に残っといてくださいお願いします」

『・・・行くぞオルコット!嫁の犠牲を無駄にするな!』

「死亡フラグなんてへし折ってヤンよぉおおおおおお!」

『もう!こんな時くらい真面目にしてくださいませんか!』

「俺に任せて先に行けー!」

『こっ、ここは任せたぞ嫁よー!』

『ああもうこんなことなら鈴さんも連れてくるんでしたわ!』

 

こんな馬鹿なやり取りをしてるの全て白影が俺や撤退をしている二人に向けて飛んでくるレーザーを自動で迎撃してるからです。もう俺このIS無しじゃ生きていけないぜウヘへ。

あ、リンゴさん別に浮気ってわけじゃないです。そもそも君とはそんな関係じゃないです。

 

「フゥーハハハ!どうだ!篠ノ之束製のISを敵に回すのは。正直俺は添えられてるだけだから特に脅威でも無いぞー!どうだー、コワイだろー!」

 

腕組んで立ってるだけで勝手に迎撃してくれるし、俺を通り抜けようとしている蝶の様なフォルムの敵ISを勝手に通せんぼしてくれてる。時折こちらのレーザーを機動を曲げる事で回避しているがこちらのファンネルはなぎ払うことが出来るのだ!

 

しっかし、レーザーをレーザーで迎撃して相殺するってのはどういうことなんだ?まぁ篠ノ之束とリンゴの謎の技術って事で納得しよう。

 

「ヘイガール!このままじゃ何も始まらないし終わらないから解散しないかい!」

『島国のさらに島国のド田舎出身のダサ男に何が分かる』

「温厚で有名な鷲津さんもコレにはおこだお!激オコだよ!声が千冬さんに似てるからって容赦しねぇぞ!むしろ千冬さん似だからこそ容赦しねぇぞ!」

『フッ、テロリスト仕込の私に勝てるもんか』

「だったら試してみるか、俺だって初代ブリュンヒルデ式鬼トレーニングの犠牲者だ」

『野郎ぶっ殺してやらぁあああああああああ』

「ノリとネタのいい女は好きだぞコンチクショー!」

 

お互いにファンネル、ビットだけではなく射撃武器を取り出し・・・今、公園が戦場と化す。

今までの公園?敵のレーザーを俺のレーザーが相殺してたので奇跡的に無傷でした。

 

 

 

某宇宙世紀の如くレーザーが飛び交う元公園で、そのレーザーがあるときを境にピッタリと停止した。

 

目の前に表示された分にはただ『【悲報】標的、奪還される【訓練マシマシ】』の文字。

あちらも同じようで、顔を半分くらい隠して口元しか見えないヘルメットの口元がニヤッと動く。雰囲気で分かった、ドヤ顔してやがるあの女。

 

『こちらの任務は完了だ。悪いが、私も帰らせてもらう』

「そいつは困るな、それじゃあまるで俺が振られたみたいじゃないか」

『悪いね、ド田舎男に興味はないんだよ私は』

「そうかー、まいったな・・・」

 

ISを解除して生身になり、俺は拡張領域からある物を呼び出して真っ直ぐ前に突き出す。

俺だって訓練マシマシは嫌だ。

 

「じゃあさ、もう誘拐するしかねぇよな」

『いやその理屈はおかしい・・・って!何しやがったテメェ!』

 

空中で振り返ろうとしていた敵が途中で違和感に気付いたのか声を荒げる。が、もう既に遅い。

目の前に倒れてる人間、そして俺の手には拳銃。殺さなきゃ訓練マシマシとか言われたら即断即決で殺す。それくらい嫌だから隠し球も躊躇わずに出す。訓練が少しでも減るならならそうする。少佐もきっとそうする。

 

「そしてコレを・・・こうすると」

 

手に持った物、リンゴにある意思を送ると突然輝きだし・・・敵のISが消え中にいたノリのいい操縦者が地面にボタッと落ち、そのままモゾモゾと悶えている。初めてだけど意外と上手く言ったな、リンゴでの相手の拘束・・・

 

「とりあえず先に確保報告をしてから・・・さーて、お顔拝見と行きます・・・ん?んんぅ?」

 

千冬さんに連絡を送り、悶えてる操縦者に近寄ってみると・・・

 

「クッ、殺せ!」

 

千冬さんと同じ顔した女が女騎士みたいなことほざいていた。少なくとも、千冬さんはサムライだし、お前は武装からして騎士ではないことは確定的に明らかなんですがそれは・・・というか、どういうことなの?




アサシン同士が心の兄弟になったようです。
任務、逃走する侵入者を追え。
最後の最後でリンゴを使うとは汚い、さすがアサシンきたない。
超!エキサイティン!凡9オリジナル展開がはっじまっるよー(ヤケクソ)


次回

邂逅

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