I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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いつも通りクオリティが低いぞ!気をつけろ!


原作的じゃない宇宙進出

テレビ見てたら迎えを寄越され、ロリっぽい子の運転するSFカーに乗り込み、着いた場所には束博士がいて、割とマジで宇宙に飛ばされる事になって・・・本当に飛ばされたけど・・・俺は今泣きそうです。

 

現在進行形で宇宙に向け真っ直ぐ飛んで・・・いや、飛ばされてる俺です!

 

『しょーくん、気分はどうだい?』

「最悪だ。あのSFカーは心地よかったけど・・・飛行機ってこんなのなのか?」

『え?乗った事無いの?』

「生まれてこの方北海道で引き篭もってたしな。都会に出たのも新幹線だったし戻ってきたときも新幹線・・・」

 

前世の記憶?ソレはスルーで。記憶があっても体験してないからさっぱりだ。

 

『今度乗せてあげようか、飛行機』

「個人的にはヘリに乗ってみたい。飛行機は金出せば乗れるだろうけどヘリはなんかレアいイメージ」

『ふーん、そんなもん?・・・でさ、VOBはどんな感じ?』

「ISのシールドで完全に守られてる感じ。シールドってスゲェな!」

『VOBの感想聞きたかったんだけどどうしてそうなったの?』

「ああうん、VOB?二度と乗りたくない。加速していく風景をハイパーセンサーが無駄によく見せてくれるせいで酔いそうだ」

 

今だってもう宇宙目前なんだが・・・少し後ろを振り返ればもうヤダ。世界の悪意が見えるよ・・・

 

『あー・・・なんか内戦してるっぽいねー』

 

どっかの国で火の手が上がってる。これさ・・・レーザー出力最大にしたら衛星軌道からの狙撃とかできるんじゃね?実はレーザー兵器が出回るのって軍事的にアウトなんじゃね・・・?

 

『その心配はご無用さ!何故なら束さんがレーザー積んだ衛星が飛ばされる度にハックして自爆させていたからさ!そしてコレからはそんな事も無い・・・しょーくんが宇宙に行った。そしてこの後にね、しょーくんも知ってるだろうけど現存する凡人が作った中では最高レベルのISを月に置くからねー』

「待とうか、ねぇ待って・・・嫌な予感しかしないんだけど」

『しょーくんがVOB実験成功させたから今から送るからねー』

「やめて・・・マジでやめて・・・本当にやめて!」

 

俺が知ってて世界最高レベルのISって言ったらもう・・・銀の福音じゃないですかーやだ!トラウマだよクソが!

 

『彼女はもう意思を持っている。この束さんが閉じ込められていた場所から開放してあげたのさ!持ち主のところに居たいっていってたけど気晴らしに空でも飛ばしてあげたついでにねー』

「・・・え?・・・・・・か、会話出来んの?」

『まぁ文字だけだけどねー。中々面白いんだよー』

「あんたの言う面白いは当てにならなそうだから期待しないぞ」

『そう褒めないでよー、これ全世界に生中継してるんだからさー』

「これ音声入りで流してんの!流すのって視覚情報だけじゃなかったのかよ・・・馬鹿じゃねぇのか!いや馬鹿だろ!!」

『コレ流れてるけどいいの?』

「画像だけだろ?」

『音声付で。国によっては字幕が付いてるっぽい・・・』

「うっ・・・ええい、今更だ!ってか生中継で流しちゃっていいのかさっきの発言」

『束さんは誰にも干渉なんてされないのだ!』

「それっぽく言ってるけどガンスルー決め込んでるだけだろ・・・」

 

フワフワ宇宙漂ってますが、月とか行く気起きんのです。だからと言ってチキュウダイスキするのも・・・大気圏突入がこわいとです。鷲津です。

 

『いやいや、しょーくんには月に行ってやって貰わなきゃいけないことがあるんだけど!』

「・・・何やりゃいいの?」

『ちょっと月に拡張領域に入ってる旗刺してきてよ』

「月に旗?・・・いやいやいや、喧嘩売る気ですか?関係ない俺を巻き込まないで下さいよ」

『ちょ!今更他人のフリしても遅いよしょーくん!』

 

・・・確かにさ、都市伝説として聞いた事はあるよ?アポロん本当に月にいったん?ってさ・・・。

 

「・・・行けばいいんだろ、行けば・・・ハァ、重力とか大丈夫かね」

『月なんぞ所詮は地球の六分の一程度さ!』

「重力がね。その他は別に六分の一ってわけじゃねーからね?」

『やだなー、分かってるよしょーくん。人工が六分の一だったら大変な事になるからねー』

「将来的に六分の一になったら楽しそうだなぁ。未来に乾杯」

『『未来に乾杯!』』

『素敵な言葉ですね、束様』

『そうだねくーちゃん。束さんは人類の未来のために頑張るのだよ』

『そのためにも鷲津様。馬車馬の如く働いてくださいね』

 

適当に言った言葉がいい感じで纏まったと思ったらコレだよ!イイハナシダッタノニナー

 

「君が俺を嫌いだってことは良く分かった。でも少しくらい歩み寄ってくれてもいいんじゃね?」

『鷲津様に歩み寄ったらそのまま食べられてしまいますから。物理的に』

「・・・え?物理的?ちょっと言ってる意味がよく分からないんだけどどういうことなの!」

『男は狼です』

「これ全世界生配信だからね!俺の評判下げないでくれない!」

『すみません。故意です』

「分かってるから言ってるんだけどその辺どう思う!」

『ざまぁ。この一言に尽きます』

 

もういやこの娘。悪意の塊じゃねぇ-かよコイツ・・・もうこんなの放って置いてさっさと月行こう、月。

 

「さっさと終わらせて帰りますわ・・・いや、地球に帰るのも帰るので怖いけどさ・・・大気圏突入とかどうしろと・・・」

『大丈夫!そんな事もあろうかと盾を用意しておいたよ!大気圏突入専用の!』

「まさに技術の無駄遣い!」

『今日この日ために束さんは準備していたのだよ!着々と・・・夢の合金を作る努力を!』

 

大気圏突入、夢の合金・・・・・・あ、あれ?もしかして・・・もしかすると?

 

『やっと完成して実戦投入出来るようになったのさ・・・ガンダリウム合金が!』

 

ああうん・・・ロマンだよね、ガンダム。

 

『でもさ、ISの装甲を合金で作ろうとしたら足りなくってさ・・・シールドエネルギーもコッチから送ればいいことだし、って事で盾にしたのさ!』

「・・・足りてたら作ってたんだ・・・ISガンダム」

『勿論さ!何のためにビームライフルを研究していたと思ってたのさ!』

「・・・・・・え?ちょ・・・え?」

 

この人、ロマンのためにあんなビームライフル作ってたのか・・・ってか、もしかしてファンネルも?

 

『た、タバネガンダム・・・ハァハァ』

「おい誰か暴走してる博士止めろ!」

『クロエガンダムハァハァ・・・』

「駄目だこりゃ」

 

うん、本気で月に着陸して旗刺してさっさと帰ろう。もう誰にも頼らない。

 

 

 

月に旗刺した結果?なんというか・・・言葉では表現できない動きをしていたよ。アポロん月に行ったの本当じゃね?って動きしてたわ。うん、キモかった。後、月の裏にはサンタは居なかった。居るならきっと火星だ。

 

そして未だ回線では『ガンダムガンダムうへ、うへへ』と合唱している二人をガンスルー決め込んで一人で「そろそろ月に着陸しまーす」とか「旗立てましたー。どーもTUIテストパイロット鷲津翔でーす」とか「これから月から地球に戻りまーす」とか適当に投げやりにしつつも赤い盾を取り出して大気圏突入をする。途中で銀色に光る人型の何かとすれ違ったけど俺は何も見ていない。

 

「博士バットトリップしてるけど大丈夫なん?」って思ったけど減ったり増えたりしてるシールドエネルギーに安堵しつつ何故か付いてる温度計に表示されてる数字に俺、軽く死ぬんじゃないかな?って焦った。

焦ったは焦ったけど死んだら死んだで世界救うとか使命丸投げできるからソレはそれでいいかな?とか思った俺は病んでるんだろうか。

 

空気摩擦で燃えながらもISが何処かの自動的に海に落下してくれるまでの時間が数時間どころか数十時間にも感じた・・・というか、オホーツク海らしい。チラッと見えてた陸地はまさか北方領土だったのか・・・

 

「白髪とか大丈夫?生えてない?」

「大丈夫!いつも通りのしょーくんだよ!」

 

無気力状態で海面をプカプカと浮いていたら雪ウサギSFカーが回収しに来てくれ、車内で束博士にチョークスリーパーを喰らわされている・・・少しズレたらコレ完全に入るよ?数秒もすれば意識落ちるよ?

 

「無視したでしょ、束さんのロマン無視したでしょ!」

「いや、ガンダムはガンダムでまた別の話でしょ」

「それに盾にも突っ込まなかったでしょ!あれはネタだよ!」

「いや・・・まさかマジでガンダムシールド出てくるとは思わなかったし・・・なに?次はガンダムハンマー?」

「・・・・・・しょーくんはビームランスの方がお好み?」

「ハンマー万歳」

 

チェーンハンマーとかどうやって使えばいいのか分からんがロマンだわ。ほら、某ヒロインの伝説でも主人公が使う作品あったし強かったし。

 

「脳筋」

「・・・なんか久しぶりに脳筋呼びされた気分だ」

 

おかしいな、夏休み入る前にも簪嬢に言われてたのになんだろうこの懐かしい気持ちは・・・

 

「ま、しょーくんにはこの後にも色々してもらう事があるのさ!」

「何ソレ聞きたくない」

「大丈夫さ!ちょっといろんな武装を試してもらうだけだから!」

「何ソレ楽しそう!」

「TUIの本業さ!」

 

俺達の企業はコレからだ!

 

 

 

さて、いろいろな話をしよう・・・

 

夏休みの殆どを束さんのラボ、「吾輩は猫である」と書いて「名前はまだない」と読ませるハイセンスな住所不明のラボで試作品を使っては変えて、使っては変えてを繰り返して過ごしてひたすらデータ取り。

何故か送られてきた「千冬ねぇの昔」との件名で一夏君から送られてきたセーラー服の千冬さんがランドセル背負った一夏君を抱きしめている写真・・・だからどうしたというのだ。

オルコットさんから送られてきたメイドさんとのツーショット写真。

デュノアが執事服で少佐がメイド服を着ている写真。

本物の戦車を動かしてるクリスの動画。

ネットで評判の俺と束ねさんの掛け合い。

そして銀の福音が月におっ建てた「TUI」と屋上にデカデカと描かれたビル・・・束さん、もとい社長曰く、本社だそうです。出社するの大変だなー・・・

 

なんかみんなの平和そうな雰囲気が羨ましかったから徹夜明けの俺と束さんのツーショット写真を送りつけてやったった。クロエ?アイツ俺に近づかない。むしろ知り合ってから距離が更に離れた気がする。初対面が一番マシだったってどうなんだ?

 

コッチは普通に会話しようとしてんのになんか毒舌吐かれるし・・・物渡してくるときにはマジックハンド使うんだぜ?どんなだよ。

 

「どうにかならんの?束さん」

「どうにもこうにもならんのですたい」

 

聞けば束さんが育てたと言う話・・・ああうん、育て親が育て親だからか悪いのか。千冬さんから軽く聞いてたけど対人コミュニケーションが壊滅的なんだな。そこを娘みたいな子に伝える必要はなかっただろ・・・

 

「いやー、私にとってのちーちゃんみたいな人が必要だとは思ったけどそれがくーちゃんにとってはそれが私みたいなんだよねー」

「いやそれ友人じゃなくて依存してますやん。アカンですよ」

「だからしょーくんになってもらおうって思ったんだけどさ・・・」

「マジで勘弁してください」

「何とかしてあげたいとは思うんだけどねー・・・束さんは自主性を重んじているのです!」

「だからと言ってあれはひどい。擁護できねぇよアレ」

 

今だって休憩時間みたいな感じで休んでいるが・・・ノーパソで何やってるかって荒らしてるんだぜ?もうさ、マジで悪意の塊だよアイツ。

あ、ノーパソ増やした・・・何だ?今度は自演でもするんのか?

 

「せめて将来的にタイムリープするような厨二大学生を叩いてるならねー」

「本気で電話レンジ作りかねないから止めといた方がいいかと・・・ってか作れる?」

「マイクロブラックホールを作るところから始めよう」

「SERNおったててデストピア目指そうぜ。んで、一夏君でも勇者にしようぜ」

「ちーちゃんにすぐに潰されるからやだー」

「ああうん、IS素手でぶっ壊せそうだしねあの人」

「実際出来るよ?・・・いや、全盛期だったら出来たから過去形だね」

「出来たんだ・・・バグってやがる」

「ステータス下がってるんだからまだバグじゃないとおもうなぁ・・・どっちかっていうとリンゴの方がバグだよねー」

「そもそもなんでリンゴが前世の俺を呼んだんだよ・・・その辺がもう分からねぇ」

「その辺はリンゴしか分からないよー、束さんもさっぱりさー」

「マジで曲者でしかないなこのリンゴ・・・アイニードモアパゥワー・・・」

「くれるのは力じゃなくて知識だけどねー・・・」

「いっそ肉体チートにしてくれればもっと事は楽だったんだけどな」

「残念!それはこの束さんが既に受け取っている!」

「なにそれこわい・・・」

 

人生にチートなんて無いはずなんだけどなぁ・・・いやまぁ一夏君は環境がいいのもあるんだろうけど成長チートだしなぁ・・・元々一般人が性能いい機体貰ったからってそれなりに経験積んでる奴に追いつけるかねぇ・・・ッハ!もしかして奴はニュータイプ!

 

ないな。前に訓練中に真後ろから撃ってみたけど反応すら出来てなかったしな・・・そもそもニュータイプならあんなに鈍感じゃねぇか。もうほんとなんなんだろうねこの状況、誰か助けてくれ。割と、マジで、切実に。




鷲津、宇宙で月に旗を建てる。
半ば拉致監禁状態です。
銀の福音、再び。(地の文でのみ登場)
原作なんてなかったんや・・・

お前が・・・お前達(この作品読んでる全員)が!ガンダムだッ!!見つけただろ、世界の歪み(作者の脳内)を!
誰か、ネタが思い浮かばないからって早々に夏休み編を畳んじまった俺の脳内を駆逐してくれ・・・


次回

夏休み終了~そして二学期へ~

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