I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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戦闘は苦手で御座る・・・苦手で御座る!

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三十四話の最後の方の束さんのセリフ「セカンドシフト」を「ワンオフ」に訂正しました。
コメントで紅椿がセカンドシフトしない機体であることを報告してくださった方、ありがとう御座いました。作者スッカリ忘れてました。


原作的戦闘終了ですよ

千冬さんと話してたら暴走しちゃって、宿から突撃しちゃって、銀の福音落としたと思ったらなんか知らんがパワーアップしちゃって、エネルギー切れそうなところで仲間たちが集合して俺を海へ逃がしてくれるなんて・・・まるで王道展開じゃないか!

 

と、まぁ海中でそんな訳でのんびりとして篠ノ之さんのワンオフアビリティー発動するまでのんびりさせてもらう。

いや、ISのシールドの上から俺の背中を焦がしたり一夏君を昏睡させたりしてる攻撃に囲まれてる友人達をのんびり見てるだけってのはなんかこう・・・俺の中の悪魔が囁いて来るような奇妙な感じだ。何かが腐っていくような・・・こんな光景見続けたらクズになりそうだ。

 

そしておもむろにモニターを出して装備の確認をする事で現実逃避に入る。

 

「束博士、誰か落ちそうになったら呼んでください」

『うーん・・・わかったよ、しょーくんの頼み聞くから今度束さんのお願いも聞いてね!いいね!』

「アッハイ」

 

さて、デロリアンは燃費が悪すぎし、他には・・・なんか良いのあったかな?

 

『しょーくんしょーくん!ポールブースターはどうだい!』

「あー・・・アレか」

 

ポールブースター・・・例えで言うなら電柱にブースターつけただけのお手軽装備。ゲームに登場したマスブレードと言う武器を適当に設計図に起こしただけものだったのだが・・・まーた勝手に作りやがったなこの兎。

ちなみに、俺がイマイチ乗り気でない理由は簡単だ。弾丸並みの亜音速で振るわれる電柱の威力を想像してみて下さい・・・・・・出来ないでしょう?そういうことだ。

 

にしても・・・普通こんな発想しねぇし作りもしねぇよ。こんなの作った奴等と、素でリンゴ並みの知識を持ってたレオナルドマジ人外。

 

「個人的には射撃武器を使いたいお年頃なんですがねぇ」

『水中からじゃ・・・ビームライフルくらいかな?』

「え?そんなのあるの?」

『元々は零落白夜を弾にして発射するみたいなのを作ろうとしてるんだけど、その副産物として出来たのを詰んでおいたのさ!』

「ビームライフルとかロマンですな。テンション上がってきたぜ!」

『ビームだからほぼ射程無限だよ。まぁそれだとエネルギー喰いすぎるから設定は行けて五百メートルくらいまでかな?』

「それで、エネルギーは?」

『マガジンとして用意してます。一マガジン五発』

「ビームスナイパーライフルかな?」

『これから発展する分野だからね、束さんも今調整中だし・・・でもさ、マガジンにしてるだけマシだと思うべきだよ!』

「ファンネルとかシールドエネルギー直結だしな・・・長期戦には向かねぇよなファンネル」

『本来ああやって使う物だろうからねー・・・ファンネルじゃないけど』

 

海上では純白のエネルギー翼が露骨な肋骨!の様に曲がり羽先を自分の懐に居る見覚えの無い機体に向け、弾幕を放った。

 

機体は上半身はゴテゴテと銃身を付けれる場所に徹底的につけたようなさながら全身砲台。

下半身は・・・どう見てもUFOですありがとう御座います。

背中からはバランスおかしくね?って思う程の長い砲身が二つほど生えている。

 

以上の情報から・・・あぁ、クリスか。脚部フロートとは・・・流石だな有澤。

 

『彼はいいの?』

「アイツ死んでも生きてそうだから別にいい」

『・・・人間?』

「千冬さんと束博士・・・あと一応俺よりは人間なんじゃないかな?」

『なーんでしょーくんに一応がついてるのかなー?お前も人間じゃねぇ!』

「嘘だと言ってよたばねー!」

 

なんて言って遊んでるんだけど・・・まだゴーサイン出ないんですかね束さん?

 

・・・ゴーサイン出なさそうだし、そろそろ誰か落ちそうな頃合だしいいかな?

 

『むー、今のままじゃあワンオフ出そうに無いなー・・・好きなタイミングでいっていいよ、戦ってる最中で出てくるかもしれないし。でもいっくんの見せ場は用意しておいてね?』

「ラジャーラジャー、では早速参ります」

 

スマートなデザインのビームライフルを取り出し、なんか知らんが少佐を狙っている銀の福音に狙いをつけてー・・・

 

「狙い撃つぜ!狙い撃つぜ!!」

 

狙って当てられない男の真似をしながらビームライフルの引き金を引き、同時に海上へと飛び上がり、開いている左手にISブレードを呼び出して何故かすぐそこで停止していた福音を切りつけるが・・・翼で防がれた。実体ないエネルギーで剣防がれるとかどういうことなの?

 

開いている方の翼が曲がり、翼の先を俺に向けてきたのでやられる前にビームライフルの銃口を胴に押し付けてそのまま引き金を連続で引く。丁度四回引き金を引いたところで逃げられたがリロード必要だしありがたいことだ。ダメージ覚悟で攻撃されてたら落ちてたところだったわ。

 

『鷲津!もう戻ったのか!』

「なんか知らんがエネルギーが結構な速度で回復してね、ちょっと早めに戻ってきたのさ」

 

確かにリンゴのお蔭で何故かエネルギーは回復した。ちょっと早めと言うのが嘘、ゆっくりさせてもらったと言うのが事実。

あーもう、結構な頻度で嘘をついてる自分に嫌気が差す。ま、バレなきゃ嘘は嘘じゃないんだ・・・モニターしてるのも束博士だけってISも教えてくれてるし安心して嘘が吐ける。

 

『じゃあ俺遠距離に徹していいよな!いいよな!』

「とっつき持ってこーい」

『反撃されて撃墜確定じゃないですかーやだー』

「俺がやったときはまだあんな状態じゃなかったしなー」

 

なんて会話をしている最中にも飛んでくる弾幕を避けながら反撃にリロードしたビームライフルを撃ってみるも余裕で迎撃される。普通に撃ったビームの先端に弾幕四発当てて帳消しにするとかおかしくね?

 

そんな俺達をよそに『行くぞ!』と刀を振りかざして銀の福音に特攻した篠ノ之さんが、次の瞬間失速して福音に首をワシ掴みされた。いや、なにがしたかったんだよ篠ノ之さん・・・

 

『しょーくんそのままステイ!』

「俺は犬か!」

『良い子だから待って!』

「犬の次は聞き分けの無い子供か!妙な例えやめーや」

 

なんてやってる間も篠ノ之さん死にそうなんですが・・・あーあー、ストップ掛けた理由ってまさか・・・そんな事に気づいた時には隣を白い影が通り過ぎ、その後をまた白い影を追って行った。

 

一つ目の影の体当たりで銀の福音は吹っ飛び。その衝撃で離したのであろう篠ノ之さんを、追いかけていた白い影が抱える。

 

『俺の仲間は誰一人、やらせねぇぞ!』

「遅いぞ一夏君!」

『やだ・・・かっこいい・・・』

「やっぱりホモだったじゃないか!」

『チゲーし!ネタだし!ノーマルだし!』

 

なんて遊んでると鈴嬢から『あんたたち煩いわよ!』と叱られたのでこう返してやった。『フヒヒ』「サーセン」と。

 

しかし・・・一夏君、なんか左手ゴツくなった?そのまま爪でひっかくの?なんか使い勝手悪そうだねー。

 

「っと、お前等一夏君に見惚れてんじゃねーぞ!今のうちに叩け叩け!」

『高火力攻撃は任せろーバリバリー』

「やめて!」

『そこ!ふざけないで下さいまし!』

 

今度はオルコットさんから叱られた・・・解せぬ。

仕方ないだろ!通信で一夏君と篠ノ之さんのイチャイチャしてるの聞かされてるんだよ!個人回線にしてやれクソリア充爆発しろ!と行き場の無い感情をビームに込めて引き金を引く。

 

『再戦しようぜ!シルバリオ・ゴスペル!』

『ただし味方が居る』

「あの時も俺と篠ノ之さん居たからね!」

『やり返してやろうぜ翔!』

「俺はさっき一発やったから次は一夏君の番だぜ!」

『そうか?じゃあやらしてもらうぜ!』

 

右手に持った白いビームソードと、左手から出ている白い三つの爪で攻撃している。あ、爪の方が当たった。

 

『敵機情報を更新・・・攻撃レベルAで対処します』なんてマシンボイスと共に蒔かれた弾幕を、『そう何度も簡単に喰らうかよ!』との掛け声を上げて銀の福音に突っ込んでいく。

なんか策でもあるのかなーって思ってみてたらゴツイ左手が変形し光の盾を作り出し、その盾に弾幕が掻き消えていく・・・リンゴの知識の自動検索で光ノ盾が零落白夜だと教わるが、もうホント欠点が燃費が悪いしかないチートだな。

 

「って呆けてる場合じゃないな」

 

雄たけび上げて突っ込もうとしている一夏君と『現状に最適な行動を検索。最大攻撃力で対処します』そんなマシンボイスを出して翼を広げる銀の福音。

 

「何したいのか分からんが、阻止させてもらうぜ!」

 

ビームライフルを構え、エネルギー翼に向けて連発すると続けてクリスもミサイルを翼に向けて撃っている。視界の端では一夏君が鈴嬢に蹴られていた。個人回線にしているのか何も聞こえなかったのだがまた一夏君が馬鹿やったんだろうなーと思っていると再び一夏君が銀の福音に突っ込んで行った。

 

俺のビーム、クリスのミサイル、一夏君の零落白夜を受けたエネルギー翼は切れたり、穴が開いたりするものの直ぐに元通り、だが確実にエネルギーは削れているだろうという希望を元に翼に攻撃を続ける。

 

「一夏君!エネルギーどれくらいだ!」

『残り二十パー、起動時間は後三分だってよ』

「ならちょっと下がれ!確実に当てれる隙出来るまで待ってな!」

『そうそう、俺達が頑張るより一夏が一発で終わらせてくれれば俺達は楽だもんなー』

「というか俺眠いから早く帰って寝たいんだよ!」

『なんで翔の睡眠のために俺が頑張らなきゃいけないんだよ!』

「俺だけじゃないぜ、銀の福音の操縦者さんもだ。落とされたって悔しさも分かるがさっさと助けてやれ」

『・・・おう、そうだな』

 

スィーっと下がっていく一夏君を見送り、クリスに目を移す。

 

『お前は?』

「俺はまだ七十パーはある。そっちは?」

『さっき喰らって四十三・・・ま、まだやれるぜ(振え声)』

「ホモじゃん」

『だからホモじゃねーし!』

「後で話そう、まずは倒す!」

『そうだな、さっさとやって飯を食べる!』

 

睡眠欲と食欲が合わさり最強に見える。

なんてやってたら雄たけび上げて一夏君が通り過ぎて行った。

 

『ばっ!まだ隙あるタイミングじゃねーだろ!』

「行くぞ!この流れ逃したら一夏君落ちかねないぞ!」

『それは大丈夫だ!そしてお前達にもだ!』

 

唐突に現われた篠ノ之さん・・・なんか金色ですが水の一滴でも見えたのか?うそだろ、ここ海の上だぜ。

 

『ってエネルギー回復した!』

「え、マジで・・・マジだ!」

『紅椿のワンオフのようだ』

『銀の福音だけだと思ったら箒まで、あと一夏君もだろ?まるでワンオフのバーゲンセールだな』

「ワンオフ発現してない俺達蚊帳の外過ぎワロタ」

『言っている場合じゃないぞ、行くぞ』

『俺だって主人公だ、野朗ぶっ殺してやらぁあああああ!』

「まぁせっかく回復させてもらった事だし、フォローくらいには使うか。ゴー!ファンネル!」

 

音声機動ではなく持ち前の脳みそとリンゴを直結し人間TASモドキとなる。

一夏君に向けられるエネルギー翼の先端を攻撃をし続け攻撃しやすい状況を作る。

 

『箒ィ!』

『後顧の憂いは断たせてもらう!』

 

篠ノ之さんが片側のエネルギー翼をサックリと切り裂き、それに合わせて一夏君も回し蹴りで銀の福音の体勢を崩し、そのままの流れで残っている翼も切り裂いた。

 

ブレードを降りぬいた体勢のまま固まっている一夏君に復活させた翼を向けた銀の福音だったが、複数回の爆発によって直ぐにエネルギーが霧散したと同時に一夏君の白いエネルギーブレードが銀の福音の胴に叩き込まれた。

 

具現維持限界の光を出しながら今にも自然落下していきそうな金髪の女性の脇の下や股下にファンネルを支えとして移動させ、残りのファンネルを組み合わせて作った即興担架モドキの上に寝かせる。

 

『・・・あのまま張り付けみたいにするんじゃないかってちょっと警戒しちゃったわよ』

「フゥーハハハ!実は俺が銀の福音を暴走させたのさ!・・・とか言ったら面白かったかな?」

『やめてよね、お前が俺と戦って勝てるわけが無いじゃないか・・・俺がな!』

『負けるのあんたなのね』

『勝てるわけねぇーだろ!』

「いや、ワンチャンあるだろ」

『おーいみんなー、帰るよー!』

『空気だったな、私』

「なんで少佐凹んでるん?」

『エネルギーが残り少なくて後ろでひっそり砲撃しているだけだった・・・死にたい』

「ネタじゃなさそうなのが怖いんですがそれは」

『シュバルツェ・ハーゼの一員として情け無いばかりだ!武士の情け、一思いにやってくれ!』

「落ち着け少佐!ISの上からじゃナイフで切腹できないぞ!篠ノ之さんも刀構えるな!なんで目がマジなんだよアンタ!」

 

なんか戦闘よりも疲れるんですけど・・・千冬さーん!早く連絡入れてくれー!事件は会議室で起きてるんじゃない・・・現場で起こってるんだ!!




主人公のメンタルが汚染されかけています。ソウルジェム(何故かミスってジュエルシードと打っていた件)が濁って来ています。
殆ど原作通りだったのは、作者が書いてる途中で発想が尽きたせいです。空気男クリス君が締めても良かったんですが彼にはこの後の展開で活躍してもらう予定なので(暗黒微笑)

なお、ルートアンケートの結果を今回のラスト部分で反映させて頂きました。
離反ルートだと銀の福音戦直後にエンカウントします。だがアンケは絶対、さらば離反ルート。


次回

事後報告、千冬さんマジ千冬さん。

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