I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
今回人によってネタが多目と感じられるかもしれません、お酒のせいですごめんなさい。
篠ノ之製のIS装備したり、篠ノ之さんが暴走してたり、千冬さんから何度も連絡が来たり、束博士に武装の説明してもらったり、一夏君が落ちたり、回収して撤退してる最中に落とされそうになったけど、俺は元気です。
今はなんか、千冬さんが負の方向にスパイラルしているが・・・
「いや千冬さん悪くは無いでしょう。いや、悪いでしょうけど悪くは無いでしょう」
「お前は一体何を言いたいんだ?」
「悪いのは世界ですよ」
「せ、世界・・・?」
「全部世界が悪いんですよ。暴走した銀の福音とか、入ってきた密輸船とか、もうね、ツイてない全員が悪いんですよ。総じて世界が悪いんですよ・・・」
「一体どうしたんだ鷲津、戻って来い鷲津」
「世界はいつだってこんなはずじゃないんですよ。アサシンだのテンプルだのリンゴだの俺のしらねぇところで勝手に巻き込んだりなんだりしやがって、俺は田舎で生きて田舎で死にたかったんだ、今度目が覚めたら俺は小学生・・・ISなんてなくて野山を駆けずり回ってるはずなんだ・・・そうだ、コレは夢なんだ・・・ははっ」
「戻って来い馬鹿者!」
「あびゃ!」
脳天チョップされたわけだが、出席簿よりも痛いってのはどういうことなんだよ、出席簿の方か硬いんじゃないのか・・・?もしかして覇気でも使ってるのか?
「まったく、一体何が言いたいんだお前は!」
「つまり世界が悪い!って事ですよ。千冬さんが悪かったら俺も悪い。俺が悪かったら篠ノ之さんも悪い。篠ノ之さんが悪いと言えば一夏君が悪い。一夏君が悪ければ銀の福音が悪い。銀の福音が悪ければ密輸船が悪い、密輸船が悪ければ束博士が悪い。束博士が悪ければ山田先生が悪い」
「真耶君は関係ないと思うんだが・・・?」
「だから世界が悪いって言ってるでしょう!つまり全員が悪いんですよ。普通密輸船なんて助けねぇだろうがクソが」
「先ほど言った事と違う事を言い出したぞ馬鹿者が」
「んでもって撤退した俺も悪い。調子乗ってた篠ノ之さんも悪いし、作戦立てた千冬さんも悪い。はい全員悪い。この話はこれで終わりです、次考えましょう、次」
「次、と言ってもだな・・・」
「多分他の連中は動いてますよ、確実に」
時計を見てみれば戻ってきてから三時間が過ぎようとしている。調整に夢中になってて時間に気付かなかったが、今頃行動を始めたとしたら遅いと罵れる程だ。
ッターン!とホログラムっぽいキーボードを叩いてからモニターもキーボードも消す。ファンネルだけじゃなく一応デロリアン使う準備もしておいたのでコレで準備万端・・・よろしい、ならば戦争だ。
「んじゃこれからお礼参りと行きますか」
「待機命令が出ているぞ」
「俺はただの高校生ですよ、そんな事知ったこっちゃねぇ!」
そうだよ、俺はIS動かせるとか、IS学園に通っているとか前世の記憶みたいなのがある以前にただの高校生なんだよ。ガキなんだよ、やりたいことをやって何が悪い!
「と言うわけで千冬先生!後で説教でも何でも聞くんで今は何も言わないで下さい!」
返事は聞かずに部屋を飛び出し、ISで個人回線を開いて束博士に掛けてみる。
『もすもすわたすです!』
「どーも博士、俺です」
『え?俺俺詐欺?・・・え、でも電話番号着信するはずがないんだけど・・・なにこれこわい』
「着信するはずの無い電話番号とかなにそれこわい」
『じょーだんだよ冗談!束さんになにかようかねしょーくん!』
「銀の福音、今どこいるか分かります」
『いっくん落としたあのクソッタレだね。場所はISに送っておくから、後は流れで』
「相撲業界じゃないんで八百長はないです」
『一体いつから相撲じゃないと錯覚していた?』
「なん・・・だと・・・!?」
ISってジャンル:相撲なのか・・・いや、SUMOUか。空とか浮くし、日本発だし。
なんて馬鹿な事考えてるうちに『じゃあ切るよ!束さんも色々忙しいのだっ!』とか言って切られ、俺もいつの間にか宿の外、サスペンス崖。
「蒸!着!!」
シールドエネルギーは自己修復したしたのかハイオク満タン。
既に右腕に装備されているはデロリアン。
腰にあるスカートは形が変わり、俺の体の真後ろについているような形状。
「今の貴様をISとは認めん!ただの暴走した試作機だ!試作機とは何のためにある?・・・そう、壊すためにある!」
一周どころか三周して更に半周回転させた俺の脳内はさながら火力発電で回るタービンの様!うおォン!誰も今の俺を止められないしこの勢いをやめれない。
今から行かんとしているところに「嫁よ、なぜそんな物々しい雰囲気を出している」と声が掛った。呼び方と声から少佐だと言うことは分かる時間もおしいので一言で簡潔に伝える。
「今すぐ出動して銀の福音を倒す事を・・・強いられているんだ!」
「さっぱり分からないぞ嫁よ!」
「つまりそういうことだ!」
「あ!待て嫁よ!」
止める声を聞きもせずに飛び出し、ついでに彼女のISに銀の福音の位置データを送信しておく。ただしお前等が到着する頃には銀の福音はボロ雑巾だろうけどな!
銀の福音を視界に捉えると、向こうもこちらを視認したらしく移動を止めてこちらに振り向いた・・・が、弾幕を撃って来ない。もしかして射程範囲外なのか?暴走してるならコッチに来て適当に弾でも振りまくもんだと思ったんだけど・・・?
「まぁいい!俺を撤退させやがってこの屈辱、晴らさないでか・・・野郎オブクラッシャー!」
デロリアンにシールドのエネルギーを回し、エンジンを掛ける。グワングワンなって普通にシールドエネルギー削り始めるよ!
ファンネルの出力をそのままに、射出口のみを大きく設定しチャージを始める。チャージ音が心地良いよ!
PICの設定を弄り、慣性を働きやすくして滑りやすくする。ぬるぬるすべるよ!
「ひゃっほーう!」
スラスターでの加速、更にファンネルの全砲門から一度だけ射出されるレーザーによる反動、そしてPICによる慣性によって通常の二倍とも言える程の速度のまま、銀の福音に真っ直ぐ飛んでいく。
暴走していると言えど、遠くから俺を眺めたりするほどの知能のある銀の福音。ギリギリまでひきつけられたまま真上に避けられた。
が、それも計算の内。
体を捻り、空と一つの銀を一望するような体勢のまま瞬時加速で追いかけ、
「残念それは悪手だ!」
上空で俺を迎撃しようと翼を広げていた銀の福音の胸元へと飛び込み、ドテッ腹にデロリアンを叩きつける。
火花の様な物が空中に散らばり、ISの装甲が具現維持限界によって消えていくのを確認した直後、右腕を引き、銀の福音から出てきた金髪の女性の腕を左手で掴んで落下を阻止する。
「あーあー、もしもし千冬さん聞こえてますか?」
デロリアン専用右腕を拡張領域に仕舞い、通常の右腕に戻してから旅館に通信を入れる・・・旅館でいいんだよな、千冬さんへの連絡先ってコレで合ってるんだよな?と不安になっている俺をよそに『こちら織斑千冬。鷲津か?』という返事が返ってきた。
「銀の福音墜落。操縦者は回収完了です」
『・・・アレを使ったのか?』
「ちょっと無茶したんで内臓痛いですし、エネルギーも三分の一くらいになっちゃってます」
『たった一回の使用でそれほどか、他のISには乗せられないな・・・だが、あいつ等がそちらに向かったばかりだぞ』
「あいつ等の出番は残念ながらありませんでしたねー」
なんてケラケラ笑っていると、視界の端が光り輝いた。
「うおっ、まぶしっ!」
思わず右手で顔を覆ってしまったわけだが、直後に襲われた衝撃によって左手を離してしまった。
『どうした鷲津!』
「いや・・・これはちょっと・・・ねえ?」
視界に映るのは目の前で浮かぶ純白の翼を生やした、物々しい雰囲気を纏う銀の福音・・・
「右翼ですか?」
どうやら返事は無い。
「左翼ですか?」
またも返事は無い。
「りょ・・・両方ですか・・・?」
肯定するように一度頷いた銀の福音・・・
「もしかして弾幕ですかーッ!?」
その言葉に反応して白い翼から大量の弾幕を俺に向かって撃って来た。どこでネタ仕込んできたんだこの野郎!
全力で撤退するが、弾幕が休まる事は無く、むしろ増えている。おまけに離れない。
「待て待て待てちょっと待て!一回エネルギー完全に削ったはずなのになんで再起動してるんですかねぇ!」
『待て鷲津!どういうことだ!』
「コッチが聞きたいですよ!あいつ等に急ぐように伝えてもらえませんか!遠距離攻撃手段がある奴は遠距離に徹しさせてもらえますか!」
『分かった、伝えておく・・・他にはあるか?』
「エネルギー切れそうなんですけど!」
『気合で耐えろ』
「無理ですわ!」
『私はそれでエネルギーがなくなり続ける零落白夜を使いモンド・グロッソを勝ち抜いた』
「あんたの戦い方はおかしい、絶対におかしい」
なんて言ってる間も弾幕を避けたりしつつ三回くらい当たったり掠ったりしたが、僕は元気です。
なんてやってると俺の逃走方向から飛んできた何かとすれ違い、少しだけ弾幕が止んだ。
『初弾命中確認!続けていくぞ!嫁よ、そのまま囮になっていてくれ!』
「無茶言うなぁ・・・」
『それだけ信頼してるって話だよ、翔』
「いやいやデュノアさんや、俺今シールド三分の一くらいしかないんですぜ?遠距離に徹していいですかね?」
『遠距離は俺に任せろー!バリバリ!』
「やめて!」
軽口叩いているが、実のところ言うと頼もしい。
近・中距離の篠ノ之さんと鈴嬢。中距離のデュノアと少佐、遠距離のオルコットさんにクリス。そしてボロ雑巾の様な俺。どう考えても俺が明らかに足引っ張ってますありがとう御座います。
「まったく・・・俺に期待すんなよなー、俺にできることなんて・・・・・・一夏君にだってできることだぜ」
『一夏君にだってできることだぜ(キリッ)じゃねぇよ!一夏居ないし十分だわ!』
「よーしやっちゃうよ?篠ノ之束製対IS武装が火を噴くぜ?・・・ああでもシールド少ないからマトモに特攻できそうもねぇや」
『役立たずじゃねぇか!』
「俺が銀の福音をココまで削るのにどれだけ苦労した事か!」
正直脊髄反射みたいな戦い方だったけど俺にはあれしか出来ないんだよチクショウ、俺だってエレガントな戦い方してぇよ。
っと、銀の福音が少佐に向けて突撃を仕掛ける。その手が少佐の機体に掛ろうとする直前、上空からの青い影が銀とぶつかり、動きが止まっている敵機を申し訳程度だがファンネルで攻撃する。
こう書くとファンネルアタックしているように聞こえるだろうが、文字通りだ。突撃からのゼロ距離でのレーザー発射。その方が確実に攻撃が当たるだろう?
「って待った待った!こっちくんな!」
『鷲津、お前は一度撤退しろ。空域を離れてシールドの回復を図れ』
「了解千冬さん!じゃあまた後でなお前等!」
『別に・・・あれを倒してしまっても構わないのだろう?』
「あかん、クリスそれフラグや!」
『死亡フラグを乱立すれば生存フラグになるってもんよ!』
「ああ、そういう思惑・・・まぁ頑張って俺の仕事を減らしてくれ」
そう言い残して真下に下りる、いや落ちる。
そのままゆっくり着水し海面へと消えていく。
神秘的な光景に癒されつつ、じっくりゆっくり回復していくエネルギーを横目に・・・え?なんでこんな急にエネルギー回復してるの?
『しょーくんしょーくん!そいつぁリンゴのおかげさぁ!』
「オマエノシワザダタノカ!」
『でさ、いっくんがそろそろ復活しそうなんだよね』
「え?なんで分かるの」
『いっくんの白式がセカンドシフトしかけてるのさ!操縦者とISの意思が重なったときに進化する様になっているのさ・・・束さんの技術は世界イチィィィ!』
「で、一夏君が復活するまで俺は待機ですかな?」
『彼女達が危なくなったら行っても良いよ。束さん的にはほーきちゃん以外どうでもいいけどしょーくんやいっくんにとっては大事でしょ?』
「まぁ俺も少しサボ・・・ゲフン、小休止したいですからね。福音が油断するような最高のタイミングで仕掛けますよ」
『アサシンっていうか狩人だねしょーくん』
「アサシン要素皆無なんですがそれは」
『気にしない!・・・で、ほーきちゃんのISも出来ればワンオフ発現させたいんだけど、どー思う?』
「ま、いいんじゃん?俺が飛び出さなかったら適当なタイミングでゴーサインでも出してくださいな」
『分かったー!それまで束さんとお話しよーぜー?』
「そんな場合じゃないとは思うんだけどなぁ・・・まぁまだ少しならあいつ等も持ちそうだしな」
ハイパーセンサーで海上の様子も手に取るように見れるが・・・苦戦はしているが何とかチームプレイして粘っているようだ。それと張り合える銀の福音もおかしな状況なんだけどな・・・一夏君ー!早く来てくれーーっ!
主人公がファンネルをスラスターもどきとして使いました。
原作でセッシーが福音戦でやってる事をごり押しで再現したような感じになります。
そして一時撤退主人公、それでいいのか主人公、そのゲスい考えでいいのか主人公!まぁ、アサシンっぽくして行こうそうしよう。
一つ報告
アンケート、生まれて初めてやってみます。
アナタの一票がダサシンのエンディングを決める!よろしければ参加の方を!・・・・・・あれ?どっかの昭和VS平成の映画の告知みたいだぞ?
次回
原作主人公復活