I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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ネタは浮かぶんですよ、ネタは。
ただまぁ、ネタとネタを繋ぐネタが思い浮かばないんですよ。

決して、決して飽きたわけじゃないんですよぉ!!


原作宿夜イベントですよ

束博士に引きずられてリンゴ奪われたり、海で遊んだり、ビーチバレーのはずがビーチセパタクローになったり、嫉妬に駆られ割り箸へし折ったり、色々ありますが、まだ臨海学校初日です。夜です。

 

今俺は、普段は中でもう一つの部屋と襖で分かれているが、今は大部屋となっている教員室で、クリスと二人で神経衰弱をしている。

 

後ろでは一夏君が千冬さんにマサージしている。マッサージさ、ただのマッサージ・・・だからクリス、止めろ、その顔はどう見ても変態のソレだ。アウトだお前。

 

お互い無言で黙々と賢者モードを維持しながらの真剣衰弱の最中、千冬さんが「一夏、少し待て」と言った事で状況は変わった。俺も千冬さんが動いた事でようやく気付いたのだ、襖の前に何人かいる・・・当然だが、俺もまだまだ修行が足りないな。

なんて思ってるうちに、千冬さんが問答無用で襖を蹴り飛ばし、篠ノ之さん鈴嬢オルコットさんの三人が女子にあるまじき声を上げて尻餅をついていた。

 

千冬さんが彼女達と話してる間に俺とクリスは神経衰弱を終わらせにかかる。

 

「他の連中も来たし、そろそろ終わりにしようぜ」

「そうだな、場所ももう覚えたぜ・・・ラストスパートだ!」

 

そして始まる不毛な神経衰弱。いつの間にかいなくなった二人と、後ろから聞こえるマッサージされるオルコットさんの声と、千冬さんが下着が黒だとか、淫行がどーの・・・俺は何も聞いてない。だからクリスお前の顔はアカン。

 

「ほいラスト」

「・・・あ」

「俺の勝ちな、なんか飲み物奢れよな」

「くそ・・・織斑先生とセシリアに気をとられた!」

「それはただの自業自得だ諦めろ」

 

財布を探ってるクリスとトランプをシャッフルする俺。そしてこっちに来る一夏君。

 

「千冬ねぇが男三人で風呂行って来いってさ」

 

そんな言葉を聞きながら千冬さんを見てみると・・・うん、そうなんだ、アイコンタクトで伝わるんだよ。

 

「クリス、女子会が開かれるらしいぞ」

「なに!早めに帰ってこなければ!」

「いや、千冬さんに殺されるぞ?」

「お、お風呂はゆっくり入りマショーネー」

「クリスに何があった!」

「いや、千冬さんって免罪符が効果覿面なだけだろ」

「実際怖い!生存重点!」

「いや、流石に千冬ねぇでも殺しはしないだろ」

 

そしていつの間にか集まっていた一年専用機持ちズに見送られて風呂場へ向かう俺達であった。

 

「ああクリス、風呂上りの牛乳奢れよな」

「フルーツか?フルーツがいいのか?」

「コーヒー牛乳一択だろ常識的に考えて」

「シンプルに牛乳だろそこは」

「オーケーだ、風呂場で存分に語り合おうではないか」

「ホモは無理です」

「ホモじゃねーし!」

 

道中クリスを弄りつつ、風呂上り至高の牛乳に会話が湧いた。

 

 

 

「ん?・・・お?おおう?」

 

なんか知らんが風呂場にある大きな鏡の前でクリスがポーズを取っている。勿論腰にはタオルを巻いている・・・どうやらホモじゃなかったようだ。

 

「?クリス、どうかしたのか?」

「いや、随分筋肉付いたなーって思ってな。いやそりゃ翔には負けるだろうけどよ」

「俺の筋肉と一緒にすんなし。体重より軽いとはいえ錘付きの生活と朝夜の訓練、密度がチゲェよ」

「まぁ、俺からしても翔はおかしいからな・・・」

 

軽く筋肉がついてる一夏君とクリスと比べたら俺は本気で細マッチョを名乗れるレベルだ。もはや細がいらないレベルのマッチョだ、服着たら細く見えるだけの着やせするマッチョだ。と、この二人を見てたら思う今日この頃。

 

「俺より千冬さんの方がおかしいだろ、水着姿見たけど筋肉殆どついてねーじゃん!技術なのか?技量の差なのか!?」

「技術でISの攻撃受け止められるならお前だって受け止められそうだけどな」

「ISの攻撃とか・・・受け流すので精一杯だと思うけどな。そもそも生身で戦うもんじゃねーし、生身で達人級の人がパワードスーツみたいなの着て互角な感じだと思うぞ」

「あの織斑先生見てたらなー、生身でもいけそうな気がするけどな」

「相手が素人なら勝てるんじゃないかなあの人・・・候補生までなら生身で何とか出来そうで怖いな。相手が代表の場合・・・代表レベルを知らんからなんとも言えねぇな」

「当たらなければどうということはない!」

「当たったら死ぬからな。千冬さんと言えど銃弾受けたら死ぬからな?」

「・・・死ななそうだけどなぁ」

「一夏君、弟が言う言葉じゃないなそれ」

 

・・・・・・自分の姉を何だと持ってるんだコイツは。いや、まぁ、世界最強の超人で腹に穴開いても生きてそうだけど、もう剣とか使わずに素手でISぶっ潰せそうだけどさ、俺の攻撃でもちゃんと当たる人間だからね?ダメージは通ってなさそうだけどな!

 

「でだ、クリス・・・お前さん何時の間にデュノアと仲良くなったんだ?」

「ん、ああ・・・あれ?知らなかったっけ?一夏、お前は言ったか?」

「俺は言ってないぞ、シャルから聞いてる物かと思ってたけどな」

「正直どうでもいいんだけど・・・てっきりデュノアは一夏君の事を好いてると思ってたんだけどなぁ」

「・・・・・・?どういうことだ?」

「お前には期待してないから黙ってろ一夏君」

「失礼な奴だな翔は、俺だって相手の好意くらい分かるぞ」

「・・・ああうん、好意はな。好意は分かるって事にしとくよ」

 

しっかり好意が分かってるなら自分に向けられる視線の意味も分かるだろうにこの男は・・・よし、好意は分かるとしても恋愛感情はさっぱり理解出来てないって事にしよう。

 

「ってそういう翔こそどうなんだよ、ラウラか?ラウラなのか?」

「少佐かー・・・個人的には一夏君のところにでも行って欲しいんだけどなー、こっちくんなって感じだよ」

「お前、それでいいのか?」

「それどころじゃねーのさ俺は。忙しすぎてそこまで手回んねぇってのが現状だよ」

 

世界救うとかどうしろってんだよ、一回世界滅ぼせば平和になるんじゃないか?とか考えて悩んで・・・まるで意味が分からんぞ、教えてくれよ近くに居るんだろ篠ノ之束ェ!

 

「せめて終わってからにしてくれ・・・」

「一体いつ終わるんだよ」

「いつだろうなぁ・・・まだ先だってのは分かるけど正直分からん」

「ストイックというかなんというか・・・馬鹿か」

「多分真面目なんじゃないか?」

「なんとでも言えい!俺は好きに生きるぞ!」

 

いや、好きに生きるって言っても好きに生きれない現状なんだけどね・・・いや、逆に考えるんだ俺。好きに世界を救ってもいいんだ、と考えるんだ。

 

我、天啓を得たり。

 

「こうしちゃいられねぇ!早速行動してやろうじゃねぇか!」

 

せっかく篠ノ之束という共犯者が近くにいるんだ、今しか出来ない事をやってやろうじゃないか!

後ろから聞こえる男二人の声をガン無視し、着替えてからドッグタグを首に掛けながら飛び出した。

 

俺の世界救済計画はこれからだッ!

 

 

 

「いねぇ・・・いねぇよ、篠ノ之束いねぇよ・・・どこいんだよあのメルヘン、流石にもう宿には残ってねぇのか」

 

本館から別館まで駆けずり回ってみたはいいが見当たらない、あの人参も見当たらない。ウサ耳は当然の如く見当たら・・・・・・あ、あったわ。なんでこんな極自然に・・・天井から逆さまに生えてるんだよ、流石にこれはおかしいだろ・・・まぁ引っこ抜くんですけどね!

 

おかしいぞ、俺はウサ耳を引っ張ったと思ったら天井が開いてアブダクションされた。何を言ってるかわからねーと思うが俺自身訳が分からなかった。引っ張ったら上に行ったとかどういうことなの?

 

「やっはろーしょーくん!束さんを探してたみたいだけど自力じゃ見つからなかったね、ねぇどんな気持ち?今どんな気持ち?」

 

真っ暗な部屋の中で、青白いモニターに照らされる篠ノ之束・・・目線だけこっちに向けているが手が空中に浮いてるキーボードを叩いている。

 

「・・・なんで屋根裏なんだよ、忍者かよ」

「そんなどーでもいーことはほっておいてー・・・しょーくんはなんで束さんを探してたのかな?」

「そうそう、具体的にさ・・・世界救うってどうすんの?」

「あー、そう言えばこうして直接会うのは初めてだったね!うん、質問したい事も山ほどあるはずさ!そして第一の疑問に答えてあげようではないか!」

 

内心「ああ、ようやく悩み事が解消される」とかホッとしていると・・・心臓に悪い言葉が聞こえた。

 

「遺跡だよ」

 

・・・アサクリ、遺跡・・・・・・リンゴ。あ、俺、死ぬんだ。世界救うと俺死ぬのか・・・・・・

 

「ってマジかよ!俺死ぬのか?死ぬんだな!」

「まぁそうなるねープギャー」

「軽いなおい、煽るなおい・・・で、遺跡は確保してあるのか?」

「バッチリさ!他にも遺跡はあるけどそこは・・・奴等が占拠してるからなぁ・・・束さんは無駄な敵を作らない主義さ!」

「どの口が言うんだどの口が・・・まぁ流石にアサシンにテンプルの占拠地に進んでいくほど馬鹿じゃなくてよかったよ」

「たくさん殺すと面倒だしね・・・死体の撤去とか、血とか、他のどうでもいい人間とか」

「ああうん、狂人だったわ。馬鹿じゃなかったけど狂人だったわ」

「しょーくんも片足つっこんでるけどねー」

「俺がそうなら千冬さんとか完全に両足突っ込んでんじゃないですかーやだー」

「ちーちゃんは狂ってないよー、狂ってるのは世界の方だよー」

「ああうん、確かにそりゃそうだ」

 

どこぞの魔法少年だって「世界はいつだってこんなはずじゃない事ばっかりだよ!」って叫びたくもなるわ。本当に何でだよ!って事ばっかだよ。

 

「・・・あー、死ぬのか」

「原理的に言っちゃうと、地球をシールドエネルギーで覆って、熱量をそのままどっかに送るって感じだけど・・・色々弄くってみたけど人間がキーらしいんだよね。無人機でシュミレーションとかもしてみたけど何度も失敗に終わってるんだ、その度にリンゴが『人間使え、甘ったれるな』って煩いんだよねー」

「リンゴスパルタ過ぎねぇ?」

「リンゴにも出来る事が決まってるらしいからねー、譲歩して人間一人ってことなんだと思うんだよねー」

「さて、死ぬ準備をするか」

「後ろ向きだねーしょーくんはー、もしかしたら生きれるかもしれないじゃん」

「何とかしてくれんのか?」

「考えてはいるよ、リンゴも万能じゃないからね・・・しかし!この束さんは万能なのだー!」

「まぁ期待してるよ。俺だって出来れば死にたくないからさ」

 

とりあえずまぁ唯一の疑問も解決したっぽいので帰ろうとしてみたが「束さんの技術力は世界一イイイイイッ!」とか言う叫び声と共に後頭部に激痛が走った。頭を擦りながら振り返ると束博士がピースしていた・・・

 

「リンゴ返却さ!もうISも、しょーくんの図形通りの兵器も作っといたよ!」

「マジで技術力世界一」

 

後ろを指差されたから見てみるとリンゴが転がっていた・・・拾ってからドッグタグに収納して、ついでにモニターを開く。

 

表示されているのは『IS』と書かれた欄に『白影』と『クリード』・・・なんで二つ?

 

「普段は白影使ってね!クリードは名前を見れば分かると思うけど・・・そっち系でね」

「ごめん、わかんね」

「まぁ追々ね・・・束さんだってちゃんと考えているのさ!」

「良く分からんけど、まぁ頼ってるよ」

「まっかせなさい!このまま束さんルート突入だよ!?」

 

ねーよ、束博士ルートとか・・・ねーよな?

 

 

 

部屋に戻ったら酔っ払った千冬さんが一夏君に絡んでた。やっかいな絡み方している。

横を見てみればクリスが二人以外と仲良くトランプしている・・・

 

「おい、混ぜろよ」

「お、どこ行ってたんだよ翔!一夏君助けてやれよ!」

「無理だわ、マジ無理だわ。どうしろと」

「お前が行けば何とかなるだろ」

「・・・まぁ行くだけ行ってみるさ。何も出来そうに無いけどな」

 

そんなこんなでクリス達に見送られてワザワザ回避した地雷原に突っ込んでいく・・・少佐、敬礼すんな。その前に・・・ふむ、もう寝ろって時間なのか。にも拘らずなんで教員室にこいつ等がいんだよ、戻れよ、寝ろよ。

 

「し、翔・・・助けてくれ・・・」

「む?なんだ鷲津か・・・どうした」

「どうしたもなにも・・・そろそろ消灯の時間じゃないんですか?見回りもあるんですよね、そろそろ水でも飲んで酒飛ばした方がいいですよ・・・」

「私は酔ってなどいないぞ」

「酔ってはないでしょうけどお酒が入ってる状態じゃ生徒達に示せるものも示せませんって。主に威厳とか威厳とか威厳とか・・・」

「威厳・・・威厳か・・・刀か?」

「物理じゃなくて態度です」

「態度・・・・・・真耶くん、威厳を見せてみろ」

「えっ、ええ!わ、私ですか!?」

「茶番も始まった事だし俺寝るわ、やっぱり無理だったよ・・・後頑張れ」

「いやいや翔!状況引っ掻き回すだけ引っ掻き回して寝るとかなんなんだよ!」

「お前が言うからやるだけやってみたんだろ!結果無理そうだったから寝るんだよチクショウ、邪魔すんな!」

「分かった、もう寝ろ!疲れてるんだよお前!」

「おう寝るわ!寝させてもらうわ!・・・ってお前等退け、そこは俺の布団だ!」

 

布団の上でトランプをしていた専用機持ち連中を退かして布団に入る。少佐、布団に入ってくるな。浴衣を脱ぐな、風邪引くぞ。ああ千冬さん、少佐撤去してくれてありがとうございます・・・・・・クソネミ。




主人公、死亡フラグ建設。
こ、このままだと鷲津がデズモンドってしまう!
まぁ正直、作者的には殺してもいいんじゃないかなって思ってます。世界救うためだもんね、鷲津は犠牲となったのだ・・・犠牲の、犠牲にな。

あれ以来ランキング見るようにしてたら、見た中で最高なのが七位。このランキングってどういう基準で付いてるんですかね?ワカンネ。


次回

侍娘、ご乱心。

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