I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
戦闘描写は大体二千五百文字・・・ダサくてクドイ戦闘を読みたくない人は真ん中くらいまで飛ばしてください。
って、結構頭悩ませてたのに二千五百しかないのか・・・(困惑)
頑張らなきゃな。
鈴嬢に愚痴られたり、一夏君と鈴嬢が戦う事になったり、一夏君に一組専用機持ちと一緒に訓練つけたり、寝坊したり、IS装備したり・・・大変な事になってる今日この頃。
現在進行形で空を飛んでいる俺です!
さて、意気揚々と飛び出してみたは良いものの・・・問題は一つ。
「ぶっちゃけ勝てんのかね・・・」
勝敗条件を設定してみよう。
勝利条件は・・・相手はわからんが、どうせISだろうからシールドエネルギーを削り確保。
敗北条件は・・・シールドエネルギーを削られ、逃げられる。
こっちはほぼ素人。相手は少なくても中級以上。オルコットさん以上は確定。
「あれ、負け確でね?・・・いや、やるからには勝つけどさ。お前だって勝ちたいだろ打鉄よ」
なんてぶつくさ呟いている内に接敵。
黒っぽくも見える鉛色のメインカラーに要所要所が白く、黄色のラインの入った機体。
通常のISの様に『手足だけ』ではなく、全身満遍なく覆っている機械の鎧。
ゴツイ肩パーツと手のパーツに付けられているサウンドスピーカーの様な物。
例えるなら、黒い謎の球体に宇宙人殺せって言われる漫画のクリア特典アーマーのような感じだ。
駄目だ、どんな武装があるかさっぱり想像が付かん・・・その通常のISよりも太い手で殴ってくるのか?それともスピーカーみたいなのから何か飛び出るのか?パージして軽くなるのか?
等と考えている間に手の甲についているスピーカーからピンク色のビームを撃ってきた。
「ってビームかい!その発想は無かったわ!」
ビームって言ったらビームライフルとかビームサーベルとかビットだろ!ふざけんな!
「クソが・・・カッコイイなチクショウ!」
腰に下がっているISブレードを抜き放ち、構えると同時に、肩の盾も体の前に置きいつでもビームを防げるようにする。
さて、とりあえず相手がビームを出す事は分かった。けど俺の武装は盾が二つとブレード三十八個・・・ブレードを完全に使い捨てにしていいなら大量消費するが・・・これ学校の備品だろ?使い捨てにしちゃって大丈夫なのか?・・・ヤッベ、一番大事な事聞き忘れてたわ・・・
「まぁいいや、説教は後で受ける!!」
両手のブレード振り上げ、相手の肩と胸部に向かって真っ直ぐ投げる。
ビームを使うまでも無いと言わんばかりに腕で弾かれるが、それでもシールドエネルギーは確実に減る。
振り下ろした両手に拡張領域からブレードを呼び出しながら近づくが当然相手も俺から距離を取るわけで・・・ブレードが実体化した時には最初よりも距離を離されてしまった・・・
ええい!これだから機械はっ!
と、少し前までの俺なら愚痴っていただろう。
「見ろ!これが俺の・・・一夏君イジメで得た成果だ!」
背中を強く意識し・・・スラスターを爆発させるようなイメージで前方に向けて吹き飛ぶ。
急速な加速に意識と内臓その他諸々含めて吹き飛ばされそうになるが、気合とIS本来の『操縦者保護機能』で無理矢理耐えながら、片方の盾を相手の真後ろに移動させ逃げ場を封じ、残ったほうを相手の顔の前に突き出し目隠しをしながら、無理矢理体を回転させ、速度の乗った両手の剣で切りつける。
通称『瞬時加速』と書いて『イグニッション・ブースト』と読ませる技術であり、IS操縦者ならば必須とも呼べる操縦技術・・・とは千冬さんの言葉だ。ぶっちゃけ、真っ直ぐ加速する技でしかないから読まれやすい代わりに読みやすい。更にコレを発展させた『二連瞬時加速』やそれ以上もあるらしいが・・・無理だ。
「内臓どころか脳みそがシェイクされた感じだ。と言うか内蔵千切れそう・・・相手さんも手応えあったってのにピンピンしてやがる。これだからISってのは・・・だがまだこの程度では終わらんよ!」
左手のブレードを一度拡張領域へ戻してから、三本のブレードを呼び出し、指の間に挟み、そのまま相手に投げつけ、その後を追いかけながら右手のブレードを両手でしっかりと握り締める。
ブレードの合間を飛んでくるレーザーを、盾を斜めにして当てる事で受け流し、三つのピンクの線の間を瞬間加速で抜け、その先にいた敵に速度を落とさずそのまま激突する。
体勢を崩した敵の腕を足で絡め取り、ついでに腰も足で挟んで固定し、振り上げたブレードで肩にあるスピーカーを突き刺す。
「俺も!一夏君みたいに!バリアー無効化出来ればねぇ!楽なんだけど!なぁ!!っと、あ、貫けた・・・って危ねぇ!」
何度か振り上げて突き刺してを繰り返しているとスピーカーの真ん中をブレードが貫通した。
そこまではよかったんだが腕がこちらに向いてビームを放ってきたもんだから咄嗟に離してしまった・・・良いチャンスだったんだけど流石にビビったわ・・・
だってビームが顔面に向かって飛んでくるんだぜ?いや、ISの絶対防御で大丈夫なんだろうけどこちとらまだISに慣れてないんだよ。気分的には一撃当たったら即死の難易度マックスでやってんのに調子狂うわ・・・
「とにかく、一つは削った。残り三つ・・・」
シールドエネルギーを通り越してIS本体にダメージを与えられた理由は深く考えない!そんな余裕は無い!
「勝ち筋も見えたところで・・・少し本気で行きますか」
制服の下のフードを目深に被り、イメージをガラリと変える。
今までは『鳥が飛んでいる』イメージで機体を動かしていたが・・・師範と鍛えた俺本来の戦い方を、打鉄に伝えるように強くイメージする。
ブレードを片手で握り締め、膝を曲げ、足元にイメージした地面を蹴り飛ばす。
迎撃に真っ直ぐ伸ばした手の甲から飛ばされるレーザーも、横にステップする様にして回避し、レーザー発射口の真上を鷲掴み、もう一度空中を蹴って加速した足を、相手の首へと回し膝を曲げて固定する。
「もう片方も貰うぜ!」
掛け声と共に肩についている、先ほど壊した方の反対側のスピーカーにブレードを突き刺す、一度で壊れないようなら壊れるまで何度も突く!
四度目の突きで貫通し、それと同時に開いている手で胴を鷲掴みにされ引き剥がされる。
「マダァ!」
足は引き剥がされたが、手の甲を掴んでいる方の手は離れてはいない。
空いている手で盾からブレードを引き抜き、無理矢理掴んでいる腕を引き寄せ、手の甲の発射口へとブレードを突き刺し、グリグリとアイスをスプーンで穿るような手軽さで破壊する。
そして突き刺したブレードを引き抜き、俺を掴んでいる腕の関節部に突き刺す。
それに驚いたのかどうか分からないが、俺から手を離して開放したと思ったらジリジリと俺から離れるように間合いを取り始める・・・
「逃げるのか?逃げるって事はヤベェって事だよなぁ!なぁお前IS乗りだろう?IS乗りだよな、逃げるくらいなら確保されろ。素直に投降しろ、身柄渡せ!」
ブレードを右肩に乗せ、指差してそう叫んでいると視界の隅に『通信:教師』と書かれたモニターが表示される。
『鷲津か?』
「なんですか千冬先生。今いい所なんですけど?」
『こちらからはそちらの様子が分からんのだが・・・良い情報だ。そのIS、無人機だ』
「・・・・・・・・・無人機、了解しました。壊しちゃって良いんですよね?」
『可能ならな』
そう言ってモニターは消えた・・・良い情報なんだか悪い情報なんだか分からんが、とりあえず人が乗ってないなら壊せるな。
最後の一押し、ブレードを両手で握り締め、真っ直ぐ相手に向かって走る。
敵も迎撃に腕を向けて手の甲からレーザーを撃って来るが・・・・・・残念、レーザー一つじゃ俺を止めれない。
「本日のビックリドッキリ戦法!」
俺と敵ISの間少し上に向けブレードを放り投げ、打鉄から飛び出してビームを回避すると同時に待機状態へと変更させる。
ブレスレットの様になった打鉄を拾ってから手首に着け、飛び出した勢いのまま、空中に投げたブレードを両手で何とか掴み取り射程内にいる敵ISに飛び掛り、握り締めたISブレードで胸部を切る。
「これが、人呼んでッ!ワシヅスペシャル!!」
一通り叫んで満足してからブレードを離し、切り裂かれた胸部から漏れる金色の光の中へ手を伸ばして中にある『何か』をしっかりと掴んでから引き抜きISを再び起動する。
終わりってのはいつだってあっさりしてるもんだ・・・
「・・・・・・あ?これって・・・・・・」
金属特有のテカリ・・・
表面に彫られた溝のような模様・・・
金色に輝く球体・・・
「リンゴだコレー!?え、ちょ、ちょっと待って!落ち着こう?リンゴって篠ノ之束が持ってたんじゃなかったっけ!?・・・・・・いや待て、他にもリンゴはあるだろう?あるって言ってくれよ!たばねー!」
混乱している俺をよそに、目の前で浮いている、胸の切れ目からピンクの光を漏らす敵ISが壊れた機械のような音を出し始めた。
『ガッ、ガガッ・・・ギガッ・・・・・・任務、完了を確認・・・ッ・・・データの削除ッを・・・実行します・・・・・・』
「え?データ削除?ってかリンゴってコアじゃないの?まだISコア残ってるの!?』
『・・・・・・データの、さくっじょッ・・・かん、りょう・・・しま・・・し、た』
そう言い終えると胸から光が消え、敵ISから力が抜けたように崩れて海へと落ちて行きそうになった所で右手を伸ばして掴み取る。
「・・・千冬さんに連絡するにしてもこのリンゴどうするよ?なんとかなったりしない?」
左手に持っているリンゴにポツリと呟いてみたが・・・
「そりゃそうだよな、通じねぇか・・・え?うおっまぶし!」
突如リンゴが光ったから目を瞑ってしまった・・・光が収まった様なので目を開けたら、右手には金色のドッグタグが握られていた。
「・・・・・・待機状態か?ま、まぁひとまず!」
ドックタグを首に掛け、ISのコンソールを呼び出して先ほど通信があった場所に折り返す。
『こちら第三アリーナAピット』
「あー千冬先生ですか?先ほど振りです」
『鷲津か、終わったのか?』
「終了しました。いやぁ敵ISは強力でしたね」
『それはお前がまだひよっこだからだ』
「また手厳しい・・・そっちの問題は片付きましたか?」
『ああ。無事とは言いがたいがなんとかな・・・お前が確保した無人機は打鉄と共に倉庫に運べ。山田君がそちらへ向かう』
「了解しました・・・ああ、ブレード結構なくしちゃったんですが大丈夫ですか?」
『元々が廃棄、または再利用される物だったからな、別に構わんぞ』
「では倉庫に戻ります」
『うむ、ご苦労だったな』
そう言って通信を切られたが・・・さて、倉庫に戻るか。
「あ!お疲れ様です鷲津くん!」
「ええまぁ、疲れましたね」
「本当なら私達教師が頑張らなきゃいけないのに生徒である鷲津くんにこんなことさせてしまって本当にすみませんでした」
「いやまぁ、千冬先生の命令でもありましたし。個人的にもいい経験にもなりましたし」
「そう言って頂けると助かります・・・戦闘は見てませんがこれからは無茶しちゃ駄目ですよ!」
「はい、分かりました。以後気をつけます」
しかし山田先生は相変わらずかわいいなぁ・・・
なんて事を考えながら敵ISをその辺の台車に乗せてから打鉄を解除する。
「しっかし・・・慣れない事はするもんじゃないですね。瞬間加速使ったら内臓グチャグチャで吐きそうですわ」
「慣れない内は多用はしないようにしてくださいね、危険ですので」
「そうですよね、これ・・・あ、ちょっと吐いてきます」
「あ、はい・・・気をつけてくださいね」
トイレ・・・トイレはどこだ・・・・・・
「おー翔。お前・・・大変だったらしいな」
「そっちはなんか、無事じゃないって話だったっけか?」
「一夏がぶっ倒れたくらいだな。いや、十分ヤバイんだけどな」
「そりゃ心配だな、保健室か?」
「そうだけど、今は行かない方がいい。凰がいる」
「・・・・・・そっとしておこう」
「それより聞いてくれよ!ようやくあの大火力を全力で使えたんだよ!」
「そうか、で、戦闘データは残ってるか?」
「さぁ?山田先生か織斑先生に聞けばあるんじゃないか?アリーナでの戦闘って全部記録されてるんだろ?」
「・・・・・・一応そういうのって当人に許可取るもんなんじゃないのか?」
「・・・・・・契約書にでも小さく書いてあったりしてたんじゃないか?」
「そりゃ詐欺だ・・・」
「書いてあったのに見なかった奴が悪いとか言ってくるぜあいつ等」
「なんてこったい・・・田舎に帰りてぇ」
「俺も、実家帰りたい」
二人して同時に溜息をつき、肩を落として寮へと向かう。いやしかしなんだ・・・・つかれた。
ちょっと無理矢理ですが、ようやく出てきましたねリンゴ!
これもまた、臨海学校で篠ノ之束と一緒に出そうとしていたんですが・・・まぁなんだ、
アサクリ要素が出てこない事については読者様達も思ってるんでしょうが、作者が一番思ってるんですよ!モヤモヤしてるんですよ!ダクソ2している時にもチラチラと頭をよぎるんですよ!!
にしても、そんなに剣大量に使いませんでしたね・・・剣と言えばダクソ!
ダクソやってたらダクソ物を書きたくなりますね。今書いたら多分こっちがズタボロになるでしょうからやめときますけど。
次回
リンゴを研究するようですよ。今、アサクリ要素が加速する?