I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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アカン、俺のより楽しそうなIS×アサクリ作品が投稿されてしまったではないか!
転生者してるし!アサクリしてるし!超楽しそう!やっべぇ、続きが読みてぇ・・・

これは・・・エタ、エタ・・・・・・いや、とりあえず頑張ろう。少なくとも、もう少しは・・・


原作的戦闘イベント発生のようですよ

一夏君がクラス代表になった宴をしたり、夜に簪嬢と少しお話したり、一通り数少ない友人を昼食に誘ったり、食堂が修羅場だったりした日の放課後。

 

放課後適当に射撃場で練習し、さっぱりしようと自室へ戻ろうとしている所で、曲がり角から誰かが飛び出してきてぶつかった。

 

完全な不意打ちだったが・・・体が反応して思わず相手の首を鷲掴みしてしまった・・・・・・あれ?どうして?

 

「ちょ・・・カッ・・・は、離しなさい、よっ」

 

足が地面に着かずにプラプラしてる鈴嬢・・・あ、離してやらなきゃ。

 

「正直すまんかった」

「すっすまんかったじゃ、ないわよっ!」

 

少し咳き込んでから殴りかかってきたが、スルーさせてもらう。そのままの勢いで床に倒れる鈴嬢を眺めるが・・・・・・パンツミエナイ(´・ω・`)ミニスカなんてレベルじゃないミニスカなのに見えない・・・脇はいいのにパンツはNGなのか。普通両方NGだろ・・・

 

「悪いとは思ってるけど角から走ってきたお前さんも悪いだろ。お互い様だ」

「・・・・・・ってだまされないわよ!どう考えても悪いのアンタじゃない!」

「俺は悪くねぇ!だって咄嗟に体が動いちまったんだもん!」

「勝手に動いてなんで首を掴むのよ!意味不明だわ!」

「まぁなんだ、そういう訓練を受けてたからとしか言いようが無いな」

 

俺だって不意打ちしたら何度も首を鷲掴みにされてそのまま落とされた記憶もちらほら。

そんな事されてたら流石に慣れて掴み返せるくらいにはなる。というかなった。結果が今だ。

 

「どんな生活送ってたのよアンタ・・・」

「ずっと北海道の田舎で修行の日々。まぁそんな話は投げ捨ててだ、なんで廊下走ってたん?ぶつかったのが俺じゃなくて千冬さんだったらやばかったぞ」

「うっ・・・・・・ね、ねぇ、聞いてくれる?」

 

女の子座り&上目遣い&うっすら涙目・・・イケルッ!

 

「で、なんなん?俺の部屋か鈴嬢の部屋かどっかその辺のベンチで話す?」

「うん・・・ベンチで」

 

あ、ベンチなんだ・・・・・・なんか告白もしてないのに振られたような、なんか負けた気分だ。

 

 

 

「でさ!アイツなんて言ったと思う!『毎日酢豚を奢ってくれるって奴か?』なんて言ったのよ!あの時の、私が!なけなしの勇気を振り絞ってようやく言ったのにッッ!!」

 

鈴嬢、お酒も入ってないのになんか泣き上戸だ。渡したのおしるこで酒要素欠片も無いのに酔ってるよこの子・・・

 

「まぁなんだ・・・なんで酢豚だったんだい?」

「それは・・・い、一夏が美味しいって言ってくれたから・・・」

 

あ、凄い早くテンションが変わった。さっきまでモテないOLみたいだったのが今じゃすっかり恋する乙女だ。

 

「多分アイツなら他の飯でも同じ事言うんじゃないか?」

「・・・・・・そうよね、よく考えたらそうだわ」

「でも、そう言ってくれて嬉しかったんだろう?」

「そりゃそうよ!だって一夏のこと好きなんだもん!」

「うん、篠ノ之さんとオルコットさんよりも素直なのは良い事だ。あの二人はなんだかんだでうやむやにするだろうからなぁ・・・ま、勇気出して本人に言っても伝わらないだろうけど」

「アイツは昔っから鈍感のままだから・・・」

「ま、その辺は篠ノ之さんも同じ感想なんだろうね」

「・・・・・・アンタは誰の味方なのよ」

「別に誰の味方でも敵でもないさ。明確に決めちまうと余計な厄介事が増えるからな」

 

某悪魔を味方にしたり素材に使って悪魔を作ったりするゲームではニュートラル一択だ。それ以外に入ったらデータ消します。そんな俺だ。いやあれは余計な敵を増やしてるだけだけどさ、『俺を振り回す奴等は全員死ねっ!』な感じで皆殺しだけどさ・・・

 

今だってほら、テンプルかアサシンか・・・決めたらどっちかが確実に敵になるわけで。姿が目に見えてるテンプルもイヤだが、姿見えないアサシンを敵に回るのも正直死ねる。

 

「ま、頼ってくる奴の味方って感じでいいよ。こっちから助言は出さないけどそっちから聞いてきたら答える程度でな」

「じゃあどうしたらいいと思う?」

「素直に言おう。話せばアイツも分かるだろ」

「分からないわよ、鈍感だし・・・それに」

「・・・に?」

「アイツを引っ叩いちゃったし引くに引けないわよ」

「なにその意地・・・女子は女子でメンドそうだなぁ」

「・・・なによ、男もメンドイの?」

「面倒じゃないわけが無い。少なくとも俺はな、あいつ等は知らん」

「そりゃそうよね――」

「して、貴様等は何をしている?」

「そりゃ・・・愚痴聞いてるだけ」

「愚痴ってるだけ・・・・・・って誰?翔じゃないでしょ?」

「当然鈴嬢でもないよな・・・誰だ?」

「私だ」

 

後ろを振り向けば・・・あ、アイエエエエエエ!千冬さん!千冬さんナンデ!いつの間に、コワイ!!

 

「つい先ほどだ。もう寮の門を閉める時間だぞ」

「・・・・・・俺ってそんなに愚痴られてたんですか」

「・・・わ、悪かったわね」

「いんや、楽しかったから気にするな。で、千冬さん。まだセーフですよね?」

「後三十秒だ」

「い、行くぞ鈴嬢!」

「え、ええ!全力で走るわよ!」

 

そして俺と鈴嬢は寮に向かって駆け出した。後ろから「私がいなければ門が閉まる事はないと言うのに・・・まったく」なんて呆れた声が聞こえるが知らん!今はこのノリが大事なんだ!!

 

俺達の学園生活はこれからだッ!!

 

翌日、学校の電光掲示板にでかでかと表示されたトーナメント表はこう記されていた。

 

『一年一組代表、織斑一夏VS一年二組代表、凰鈴音』と。

 

その横には『一年四組代表、更識簪』の文字・・・・・・そういや日本代表候補だって本音嬢が言ってたな。じゃなきゃ企業から専用機の話が持ちかけられないか・・・いや、持ちかけた側が約束を白紙にするってのは中々聞かない話だよな。

 

ま、俺は友人として簪嬢を応援させて頂きます。

 

 

 

その日の放課後、千冬先生にフードを捕まれて引きずられ・・・なんかアリーナのピットで一夏君に対しての個人授業が始まった。勿論篠ノ之さんやオルコットさんにクリスもいる。

 

ISが欠陥機云々、零落白夜が云々・・・白式のワンオフアビリティー(その機体のみの特技の様な物。普通は一次移行では存在しない)零落白夜の性質は『相手のシールドエネルギーを無効化する』聞けば聞くほどチートだ。正直、ほぼ一撃当てれば勝てる武装だから俺のバトルスタイルにはピッタリで欲しいレベルだ。

 

「一つの事を極める方がお前には向いている・・・なにせ―――この私の弟なのだからな」

 

はいカーット!今いいシーン取れたよー、え?なに?カメラが回ってない?逆に考えるんだ、脳内HDDに保存した、と。

 

「そのためにコイツを連れてきた」

「ココで俺の出番ですよ!」

「・・・何のために連れてきたかと思ったらそういうことですか」

「え、なに?どういうこと?」

「俺とオルコットさん、そしてクリス!この三人による徹底した、休ませぬ攻撃を浴びせる事で・・・お前の回避能力と操作技術の向上を行う!」

「・・・・・・そういうことだ」

「いや・・・でも翔、お前って専用機ないだろ?」

「無くてもお前を鍛える程度なら楽なもんさ。俺だけじゃねーしな」

「そうですわよ一夏さん、私もいますわ」

「俺だってな!あの機体でバンバンぶっ放したいんだよぉ!」

「・・・・・・わ、私は・・・」

「貴様は見て覚えろ。見る事も経験だ」

「篠ノ之さんも戦うとなったらブレードオンリーだろうし、勉強にはなるだろ。んで、どこが悪いかのアドバイスを一夏君にくれてやれば成長にも繋がる。一夏君にも、篠ノ之さんにもだ」

「・・・そうか、そうだな。私も演舞はよく見て学んだモノだ」

「翔、お前スゴイ手馴れてないか?」

「いや、俺が教わった事をそのまま言ってるだけだ。勿論しっかり実感したから言うのであって適当に言ってるわけじゃないぞ!ホントだぞ!」

「別に疑ってたわけじゃないけどそんな事言われると疑っちまうだろ!」

「言葉に意味は無い!」

「考えるな感じろのノリかよ・・・・・・嫌いじゃないわ!」

「・・・・・・あっちの二人は放っておけ」

「ああ、そうだな」

「そうですわね」

「軽く手始めにオルコットと慣らし練習をすればどうだ?二人はその内止まるだろう」

 

しばらくそのままクリスと遊んでたら「いい加減にしろ」と千冬先生にシバかれた。サーセンした。

 

 

 

それから一週間、時々練習に参加しつつ五月に入り・・・さぁやってまいりました、クラス対抗戦!そんなテンション上がっている俺が今どこにいるかと言いますとね!

 

「自室ですが何か・・・」

『・・・私は来いと言っただろう』

 

千冬さんのモーニングコールでようやく起きた次第でございます・・・クソネミ(˘ω˘)

 

『起きろ!』

「はいおきましたー、今起きましたよー」

『今すぐ来い』

 

ブチ切られたで御座る、解せぬ。

等と愚痴っている暇は無い!急いで制服に着替えねば!寝癖?・・・いえ、知らない子ですね。

 

颯爽と着替え、颯爽と窓を開け、颯爽と目の前に見える木に飛び移る。が、駄目。上手く掴めずに激突してそのまま地面に落ちる・・・俺はなんだ?窓に激突する鳥か?いや、千冬さんにいきなり起こされたから動揺してたんだ、きっとそうだ。

 

・・・・・・気を取り直して、普通に歩いていこう。

 

 

 

途中途中でベンチに座って自販機で飲み物買ってブレイクタイム・・・でだ、これから女が溢れてる場所に行くんだろ?香水に化粧の匂いでリバース確定ですわ。正直オルコットさんの側でもキツいってのにあんなのに囲まれたら・・・頭痛が痛い。

 

そんな休憩中に唐突に着信音がポケットの中から響く。ああ、この着信音は千冬さんだ。分かりやすくラスボスのテーマ曲にしてるから直ぐ分かる。

 

「・・・・・・はいもしもし」

『鷲津だな。今すぐIS学園の倉庫に向かえ』

「へ?いや、アリーナに向かうんじゃなったんですか?」

『不測の事態だ。私も閉じ込められていて動けん。とにかく倉庫に行け、説明はそこにいる彼女が行う。出来る限り早くしろ』

 

あ、切られた・・・別に走りながらでも会話くらい出来るってのにちーちゃんってばせっかちさんだな!・・・・・・やめよう、殺されるかもしれんし、なによりキャラじゃない。

 

IS学園の倉庫ってあっちでよかったんだよな?こういう時にフリーランニングが役に立つぜ!

 

 

 

電話から七分。普通に歩いたら二十分ほどの距離にある倉庫へと到着した。

 

「また世界を縮めてしまった・・・」

「あ、鷲津くん。話は聞いてるよ」

「お!坂山さん!なぜここに?」

「いやー、織斑先生から緊急連絡があってね。言われたとおりに準備してたんだよ」

「準備ってなんのです?」

「それはね・・・これさ!」

 

そう言って彼女は直ぐ横にあった布を取り外すと・・・両腰にISブレードを二本ずつ。肩に付属しているシールドの裏に同じく二本のISブレードが納められた打鉄が存在していた。

 

「直ぐに取り出せる場所にISブレードが八本。拡張領域にはこの倉庫に納めていたありったけのISブレードを入るだけ入れて全部で三十本!」

「いや、なんでそんなに有ったんですか」

「この打鉄のメンテナンスと、ブレードはもう廃棄してリサイクルに回す分全部を明日出荷する予定だったんだよね。そんなときにこの緊急事態!早くIS装備しないと織斑先生が怖いぞー?」

「・・・なんで俺なんですかね。俺より強い教師とかいると思うんですが」

「さぁ?緊急時の指揮権は全部織斑さんに一任されてるからね、逆らえないのさ」

「・・・ま、何が起きてるか分かりませんが行ってから考えるか。なぁ?打鉄!」

 

真っ直ぐ手を伸ばして打鉄の装甲に触れる。

次の瞬間には俺の目線が高くなり、視界も広がる。坂山さんが小さくなったような感覚だ。

 

「じゃあISに位置データ送るよ。視界にマークがつくと思うからそれを追ってね」

 

そんな事を言いながらパッドを操作する坂上さんを横目に少し冷静になる。

 

ISブレード四十本弱で武装させた生徒をどうするか?答えは決まってる、戦闘だ。

そう意識した瞬間体中に鳥肌が立ち、腰のISブレードの柄尻に当てている手が震え始める。

 

「恐かったりする?」

「いや・・・武者震いですよ」

「そう?じゃあよかった。データ送信完了、いつでも行って良いよ」

 

視界に射撃場の的とよく似た物が表示された事を確認し、俺は足に力を入れる。

 

「一年一組、鷲津翔。打鉄。目標をとりあえず捕縛するっ!」

 

この一週間、練習してたのは何も一夏君だけじゃないってことを見せてやんよ!




予定より鈴ちゃん要素少なく、そして・・・
主人公&打鉄、出陣。

さて、ゴーレム相手にどう戦うか・・・相手はビーム、対してこちらは物理ブレード。物量で物を言わすか・・・
そして成長した主人公の実力とはいかに!


次回

vsゴーレム。

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