I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
またもお酒のノリで書いた作品ですよ!
父と母、そして俺の三人でお酒を飲みました。休日の真昼間っからワイン飲んだりウォッカをコーラで割ったり・・・幸せな休日を幸せな家族の形で過ごしました。
両親はお酒が入って昼寝を始めたので放置し、なんか一人で悲しくなったのでそのノリで書き上げ、昼寝をして風呂入って飯食ってゲームしてから確認したら・・・なんだこれ、なんだこれ!!
この世界にリンゴがあったり、何故かIS開発者が話しかけてきたり、千冬さんが稽古を付けてくれる話になり・・・俺は今、
「千冬さん、死んで・・・死んでまう」
「慣れろ」
「そんな、ご無体な・・・」
「さあ、まだまだ行くぞ」
「やめてくださいしんでしまいます」
錘が倍に増えた翌日の早朝。
千冬さんが振って来る俺の竹刀を全力で逃げている最中だ。ソレも錘(1/2)付きで・・・相棒が寝取られた俺の気持ちなんて誰にも分からないだろうな!時々ヒットしてくる俺の相棒(竹刀)からは『ああこれだよコレ・・・振られてるって感じがする、もうコレ覚えちゃったら普通の人間じゃぁ満足出来ねぇよ・・・』という思いが伝わってくるのだ。
物理ダメージと精神ダメージの相乗効果で俺は身も心もボドボドダァ!
「どうした鷲津!その程度で世界が救えるか!」
「まだまだ救えませんよチクショウ!もう俺の代わりに救ってくださいよ!」
「それは出来ん、何故なら私は教師だからだ!」
「大統領みたいな言い方しないでくれませんかね!」
まぁあっちは無理でも何でも全力でする化け物だが・・・って化け物しか合ってねぇじゃねぇか!
「余計な事を考えるな」
「あびゃー!」
突然反応できない速度で鳩尾を突かれた。いや、貫かれた。多分コレ背中から衝撃波出たりしてるレベル。それ以前に五メートルを超えるくらいに吹っ飛ばされた。地面に足が付いていたにも関わらずにもだ。
「今のを完全に避けれるようになれ。でなければ私を超える事は不可能だ」
「ちょ・・・ちょ、ま・・・・・・これは」
「ああ、今のを喰らってもダメージが少ないのも必須だな」
「そ・・・それは、人間的に・・・ムリポ」
ガッ!
それが、その時の俺が聞いた最後の音だった。
起きたら何故か制服を着て教室の席で寝ていた。な、何を言ってるか分からねーと思うが俺だって分からねーし・・・
「お前達のランクなど所詮ゴミだ。私からしたらどれもこれも平等にひよっこだ。まだ殻も割れていない段階で優劣をつけるな」
チラッとこっちを見るの止めてください。一夏君が釣られて見て嫉妬丸出しにしてきます。正直、寝起きにこれはキツイなんてレベルじゃないですよ。何でお前クリスと闘ってたときより気迫出してるんだよ・・・シスコンって怖い、そう思った。
「代表候補生だろうが一から学んでもらうと前にも言っただろう。くだらん揉め事は十代の特権だが・・・今は私の管轄時間だ、自重しろ」
スゲェ、起きて直ぐだから状況分かんないけど沸き立ってたオルコットさんや篠ノ之さんを黙らせた・・・やっぱ恐ろしい人だ・・・修行したら俺もああなれんのかね?
あ、なんか知らんがおおっと!一夏君叩かれたーっ!
「・・・・・・お前、今何か失礼な事を考えたな?」
「そ、そんな事はまったくありません」
「ほう?そうか」
「すみませんでしたー!」
「分かれば良いのだ」
何故かなんか何度も叩かれた一夏君が折れた・・・ってか変な事考えてたのかよお前。
「一年一組、クラス代表は織斑一夏。異論は無いな」
そんな千冬先生の言葉に俺以外の全員が一斉に声をそろえて答えた。
いや君等、仲良すぎない?・・・いや、入学直後のホームルームで似たような事やった俺が言えた立場じゃないけどさ。
昼食の時間、本音嬢に簪嬢を任せてクリスと飯を食べる事にした。アイツから誘われたってのが大きいけど少し話したい事もあったからな、良いタイミングだったな。
「クリス、放課後なんか用事あるか?」
「いやねーけど・・・なんだ?なんかあるのか?」
「いや、銃の練習してぇんだけど、やっぱ一人でやるのは悲しくてな。で、専用機が完全銃撃用のお前に教えて貰おうかと」
「つっても俺だってISのハイパーセンサーで無理矢理やってるだけだから殆どお前と同じなんじゃないのか?」
「でよ、このIS学園。射撃場があるんだけど一緒に行かないか?」
「スルーしたよコイツ・・・って射撃場?そんなところあるなら教えてくれよ!」
「敵に塩送る様なマネはしたく無くてなー。それにお前だって一夏君に付き合って剣道してたんだろ?ソレと同じだろ」
「いや、まぁソレ言われるとそうなんだけどさ・・・で、その射撃場って誰に教わったんだ?山田先生か?」
「千冬センセー」
「・・・・・・お前、織斑先生と仲いいよな」
「そうか?俺のやる事に付き合ってくれる良い先生なだけだと思うけどなー」
「・・・ま、射撃場に案内してくれよ。俺も練習するからさ」
「ま、俺よりも有効的にあの場所つかえるだろうしなー」
「で、ホントに織斑先生とは何も無いんだよな・・・」
「あるわけねーだろ」
なんでそんな含みを持たせた言い方するんだよ、マジで教師と生徒なだけだからな・・・なんだその目はっお前信じてないだろ!
あっさりと放課後を向かえ、のんびりと射撃場へ向かう道中、
「そう言えばお前のあの大剣。なんだったんだよ」
「あ?あああれか。あれは・・・名前は伏せるが『斬撃を飛ばせる』って代物を想定して作ったらしいんだよ」
「なにそのロマン武器。ってか出来んの?」
「出来るらしい」
「で、なんで使ってこなかったんだ?」
「正直それどころじゃなかったからな!お前の闘い方のお蔭でな!」
「ハッハッハ!世の中には兵法という物があってだな、ただ剣を振ってりゃ良いってわけじゃないのさ!」
兵法云々は師範代から教わった。師範も師範で脳筋だからな、ソレ思ったら俺って相当詰め込まれてた?
しっかし、あの戦い方をして正解っぽかったな。近距離だけの相手だと思ってたら中距離攻撃をしてくるとかどんなビックリだよ。
「おっと、クリス、ここが射撃場の受付だ。そしてこちらが受付の坂山さんだ!」
「クラス代表戦も終わったって言うのに熱心だね鷲津くんは、それと・・・金城くんだっけ?」
「どうもお初にお目にかかります。三番目の男性IS操縦者金城栗栖です。気軽にクリスとおよび下さい」
「私も一応IS学園に所属しているからね、流石に一人の生徒を名前で呼ぶわけには行かないんだ、ゴメンネ金城くん」
「そうですか。なら無理を言うわけには行きませんね」
誰だお前。もう一度言おう、誰だお前。
俺の目の前には爽やかな雰囲気を纏わせる金髪オッドアイのイケメンしかいない・・・こいつ誰だ!
「これからもこちらへ通うと思うので以後よろしくお願いします」
「分かったわ金城くん。それと、初心者用にこれね。初日はこれって決まってるのよ。それと、鷲津くんは今日は?」
「拳銃とアサルトライフルでお願いします」
「はいじゃあ記入お願いねー」
坂山さん(年齢=三十五歳・既婚)は非常にとっつき易い人物である。口調もフランクな上に雰囲気自体も非常に軽いのだ。しかし、射撃の腕はオリンピックレベル。拳銃握ると性格が変わるタイプの非常に珍しい人間だ。頼むからISには乗らないで下さいね。
受付で銃と一緒に渡された射撃場訓練設定パッドを操作して保護ゴーグルに的を表示させる。
このパッド何が凄いってゆっくり動く的のスピードを上げたり、瞬間移動する的の表示時間を変えることが出来る事だ。俺は表示より1.5割増しでギリギリ付いていけているが瞬間移動する的が問題だ、五秒位しか表示されなかったのが三秒位に減っただけでもう当てられない・・・
「さて。じゃあやるか・・・」
「やるって言われてもどうしろと」
「適当に撃ってみてくれ、俺はそれ見て学ばせてもらうから」
「じゃあ今度お前の剣も見せてくれよ・・・」
「剣道場で散々見ただろ」
「ハッキリ言おう・・・見えなかったし分からなかった!」
「ハッキリ言う事じゃないだろそれ・・・」
「今度しっかり見せろよな、俺も今から見せてやるからさ!」
そう言って射撃し始めたクリス・・・おおすげぇ!瞬間移動する的も含めてきっちり当ててやがる・・・
だが、やっぱ見てるだけじゃ分かるわけも無いか。だが今の実力は分かる、射撃戦じゃ負ける。
翌日、放課後を整備室で過ごそうと歩いていると虚さんと遭遇した。
「どうもお久しぶりです、お変わりありませんか?」
「これは鷲津さん、お久しぶりです。そちらこそ何かありましたか?」
いやーこの人もしっかり会話してくれるからいいわー、飯食ってる時に「邪魔よ、どきなさい」とか言ってくる女子とは違って良い人だ・・・・・・あ!なにかあったで思い出した!
「あの、答えづらかったら答えてもらわなくていいんですけど・・・一夏君と簪嬢ってなんか訳ありだったりします?」
「え?・・・ええまぁお答えしますが、何故そう思ったのですか?」
「一回食堂で二人が鉢合わせた時に簪嬢の反応が何か変だったので」
「え、ええっとですね。織斑くんのISがどこで作られたかはお聞きしましたか?」
「千冬先生がチラッと言ってた様な・・・確か、く・・・くら・・・くらもつ?」
「倉持技術研究所、通称『倉持技研』です」
「・・・えっと、簪嬢が一人でIS作ってる理由ってまさか」
「そうです。簪お嬢様の専用機もその倉持技研で作られるはずでしたが・・・その途中で織斑くんのIS、白式の開発にシフトチェンジしてしまいまして・・・それで彼を敵視されていられるのです」
「・・・・・・アイツはもうホント、なんなんでしょうね」
「さぁ、私にはさっぱり分かりませんので」
「ですよねー・・・あ、聞きたい事はこれだけです」
「では、私からの質問もお答えできたらでよろしいのですがよろしいですか?」
「構いませんよ。こっちが聞いてばかりじゃ流石にムシがよすぎるなーって思ってたところですし」
「では・・・鷲津くん。貴方は本当にアサシンではないのですか?」
あぁうん、テンプル騎士(仮)の会長のメイドさんでしたもんね。そりゃ気になりますよね。しっかし・・・聞き方の雰囲気が会長のソレとは違うんだよな、分からんけどなんかそんな感じだ。例えるなら・・・策士的な?
「違いますよ。ってかそのアサシンってなんなんですか?ただの暗殺者・・・ってわけでもなさそうですよね」
「残念ながら、私がお答えできる範囲外なので、申し訳ございません」
「いえいえ、初めに答えられなかったら答えなくていいですって言ったのは俺ですから気にしないで下さい」
その後、日常会話で盛り上がりながら整備室へ着き・・・本音嬢を回収して戻って行った。回収するために向かってたんですね・・・お仕事、お疲れ様です。
「さあ!修行の時間だ!」
「夜中にどこ行くのか疑問に思って話しかけてみたら・・・・・・なんでお前そんなにテンション上がってんの?何?深夜テンション?」
「クリスに連れてこられたらなんか凄い事になりそうな予感が」
「・・・・・・鷲津はこういう人間だったのか」
「クリス!一夏君!そして篠ノ之さん!ようこそ突発夜の鷲津ブートキャンプへ!」
「ちょwwwおまwww」
「え、なに?・・・え、なに?」
「・・・ブートキャンプか、良いな」
「これから行う事を毎日しっかり練習すれば君もいつかは世界的強者の仲間入りだ!ソースは千冬さん」
「なんてこったい・・・情報源が確か過ぎる・・・こりゃやるしかねぇ!」
「そうか、千冬ねぇの・・・ってなんで翔が知ってるんだよ!」
「ふむ、ならばやってみようではないか!」
「いいか!ブートキャンプは魂でやるんだ!それだけ心に留めながら付いて来い!」
「「サー、イエッサー!」」
「え、付いていけない俺が悪いのか?」
「さぁ!まずは手始めに軽くIS学園敷地内ランニング十週だ!」
「それで軽くってどういうことだよ!IS学園どれくらい大きいかお前も知ってるだろ?」
「「サー、イエッサー!」」
「あーもー!さーいえっさー」
「どうした!声が小さい!!」
「「「サー、イエッサー!!!」」」
翌朝、起きた俺は凹んでいた。
「なんであんなことやったんだろう・・・」
久しぶりの大人数との修行だったからなのかな・・・夢、だったりしないよなぁ。
「おはよう翔!昨日は楽しかったな!」
「おはようだ鷲津、昨日は実にためになるレッスンを付けてくれて感謝するぞ!」
「おっす翔!昨日は疲れたけど朝起きたら体が軽いんだ、これもあの運動のお蔭だな・・・これからは適度に体を動かす事にしたよ」
非常に晴れやかな雰囲気の一夏君に、どこかスッキリしたような表情の篠ノ之さん、そして爽やかなクリス・・・・・・・・・・・・助けて千冬先生、あぁん、そんな『自業自得だ』みたいな目で見るの止めてくださいよ。これでも一応反省してるんですから。後悔はしてないですけど。
最後は本当に何でこうなったんでしょうね、本当に訳が分かりません。
さて、千冬さんに修行を付けられている主人公ですが・・・・・・他の作品でも千冬さんに訓練を受ける主人公は多いですよね、二番煎じどころか何番煎じですかねこれ。
千冬さんとの訓練にクリスや一夏を巻き込んでやるとばかりのノリでお送りいたしました。
次回こそ本当にすずちゃんなう!