I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
お酒の入った奇妙なテンションとノリで書いたはいいけど正直この話、作者的には「駄目だろ、駄目だよなー、駄目だコレ!」って感じです。
作者の適当な感情で訂正したりする事を予定しています。
もうある程度決めていた予定を丸投げしました。こんな感じの雑な作品です。
一夏君が機体を生かせずオルコットさんに負けたり、俺がクリスにセコく勝ったり、一夏君にクリスが負けたりという結果の中、俺は今、Bピットにいた。
「鷲津、少し気を楽にして戦え。これは実戦ではないのだからな」
「言っても千冬さん、俺気を抜いたままISに乗って戦ったら有事の時までスポーツとしてしかISを見れなくなっちゃいますよ」
「今のISとはそういうモノだ。お前は少し物を知らなすぎる。世間はISをスポーツとして見ている者が大半だ」
「その他はやっぱり兵器ですよね分かります」
「力を抜け、これで負けても錘は増やさん」
「じゃあ力抜きますわ」
「・・・まったくお前と言う奴は」
現金とでも思われてるんですね分かります。実際現金ですよ。お金が無きゃ何にも出来ませんからね。
「相手は制限付きのクリスと違って全力の代表候補だ。力は抜いても気は抜くなよ」
「聞けばなんとレーザー兵器だと言う話で」
「篠ノ之からか?」
「いいえ、本人からです」
「ならば良い」
「・・・・・・いいんですか」
「ISの情報は公開が基本だからな、調べればある程度は出てくるぞ」
「ネット・・・恐ろしいっ!」
「未開の文明の人間かお前は」
「いや千冬先生も俺の故郷知ってるでしょう?未だに薪で風呂沸かしてる家もありますからね」
「それは・・・なんと言うべきか」
「ま、その件は一先ず全力で投げ捨てて・・・ガチの遠距離戦闘のエリートに遠距離のみで勝てと仰りますか」
「何事も経験だ。これに勝ったからと言って油断などするなよ」
「戦う前からなに勝ったときの事言ってるんですか千冬さん・・・」
「・・・・・・貴様」
「すみませんごめんなさい調子乗りました!」
「・・・カタパルトに乗れ。全力の設定で飛ばしてやる」
「いやもうホント勘弁してください・・・」
「冗談だ」
ホントに?ねぇホントに?・・・アーッ!
「駄目、これは吐く・・・久々に吐く・・・」
「だ、大丈夫ですの?」
そんな事を聞いてくるのはオルコットさん・・・スク水みたいなの着て青い機体に乗り手に持っている未来的なデザインのスナイパーライフル、そして空中に浮く四つの物体・・・まさか・・・あれはっ!
「ファンネルか!いやビット兵器だったか!スゲェ・・・IS技術ってレーザーだけじゃなくってそんな事も出来るのか・・・知識としては知っていたが、なんて言うかスゲェ」
「語彙力大丈夫ですの!?」
「大丈夫だ、問題無い。じゃあ早速始めるとしますか」
ロマンを目の前にして逸る気持ちを抑えて拳銃を両手に取り出す。相手が遠距離&中距離とか関係ねぇ、女郎ブッ倒してやらぁ!
『試合終了!勝者、セシリア・オルコット!』
やっぱり国家代表候補には勝てなかったよ・・・
何が恐ろしいかって木の葉隠れがまったく通じなかった。木の葉の中でひっそり移動してたにも関わらず木の葉の外からビットで攻撃してくるとかヤベェよ。どんな状況判断力だよ・・・拳銃撃っても当たらないし、分かりにくい無理ゲー。
「あ、あと少しで負けていたところですわ・・・」
「そこまで追い詰めれたのか・・・あんまし攻撃当ててないと思ったけどな・・・」
「掠った程度でもエネルギーは削られますので・・・それにしても剣はお使いになられませんでしたね」
「この機体何故かブレード積んでなくてね・・・いい経験になったよ、流石代表候補生。これで俺は更なる高みへ到れる」
「ど、どこを目指しているかは存じませんが頑張ってくださいね」
試合後のトークを挿み、お互いのピットへ戻る。
「錘を増やさないと言ったな・・・あれは嘘だ」
戻ったピットで待っていたのは、千冬先生の無慈悲な一言だった。
あ、アイエエエエエエエエ!?
アリーナ整備室でリヴァイヴから狙撃砲と手榴弾を装備から外し、狙撃砲はISを使って台座に乗せてから鎖を巻きつけ頑丈な南京錠で閉じ、手榴弾はそのままケースへ入れる。
「ああ、この重みを何故か懐かしく感じてしまう・・・でもこれ、増えるんだろ?」
手榴弾ケースに入れていた錘を体に付けていくと、その重みでどこか安心してしまう自分がいるのが怖い。まぁ一週間殆どの時を一緒に過ごした言わば『愛用品』・・・愛用品で思い出した。
「リヴァイヴもお疲れ様だ。勝利の栄光をとか言っておいて一勝しかくれてやれなかったな、不甲斐無い乗り手ですまなかったな」
狙撃砲とは別の台車に載せたリヴァイヴを触りながら呟いてみるが・・・聞こえてるのかね。
「にしても何で俺お前等を動かせるんだろうな・・・」
ふとした疑問を呟いた直後、ISが起動した。グッタリとしていた肩(?)が持ち上がり、全体的に姿勢がよくなっていった・・・え、なんで、どして?どぉちてぇ?
「あ、あれ?誰も乗ってないよな、何で動いた・・・暴走か!?」
『ふっふっふ、その疑問にはこの束さんが答えてしんぜよ~』
「ISから声が!まさかこれがISの意思なのか!?」
『それは違うよ!これは私がISに通信しているのだっ!』
「つまり電話みたいなもんか!ISを携帯代わりに使うなんてどこの馬鹿だ!」
『ここの馬鹿さ!・・・って誰が馬鹿だ!謝りなさい!』
「アッハイすみません」
『うんうん分かればよろし~、人間素直が一番さ~』
とか何故か腕を組んで首も無いのに頷いている動作を見せるラファール・リヴァイヴ。・・・ってこの人結構重要な事言わなかったか?
「た、束?・・・まさかその名前篠ノ之のお姉さんの名前か!」
『そしてISの開発者、篠ノ之束さんとはこの私のことだ~』
「・・・・・・で、どうやれば機動停止できるんだこれ」
『まったまったまった~君は気にならないのかい?鷲津翔君。いやしょーくん!何故君がISを動かせるのかを!』
「気になるには気になるが・・・ソレより行方不明のIS開発者が俺に語りかけている事の方が疑問に思う」
『その辺も含めてのこの会話さ!いや~まさか本当にいるとはねー』
「ISを動かせる男がか?」
『いや、「リンゴ」に選ばれた存在、が』
・・・・・・まて、コイツ今なんて言った?『リンゴ』?リンゴってなんだ?
『そう!リンゴ。禁断の果実、エデンのリンゴ。様々な呼び方があるよね~』
「その、リンゴがなんだって?」
『いや~わかってるんでしょ~じゃなきゃ山なんて走り回らないよね~コナー君みたいにさ~』
・・・・・・コナー、リンゴ。この世界に生まれて十五年と少し。もう殆ど前世の記憶も薄れてきてはいるが、その繋がりはしっかりと覚えていた。
ある一人の伝説の凄腕アサシンに様々な知恵を与え、人を意のままに操る力を持ったまさに『エデンの林檎』の名に相応しい謎の球体。まさか存在するとは思ってもみなかった。
「あさ・・・くり・・・」
『そうそう~やっぱり分かってたんじゃないか~』
「そのリンゴと、俺がISを動かせる事の関係はなんだ!」
『束さんはね~リンゴを手にして知識を得たんだよ~その成果の一つがISなんだよね~』
「・・・で、なんで繋がるんだ?」
『鈍いな~しょーくんは~リンゴの知恵の一つがISで、この世界のISの始まり。言わばマザーだね』
「司令塔みたいな?・・・でもなんでリンゴが俺をISに乗せたんだ・・・」
『リンゴはね、欲してるんだよ~世界を救える人材を。それこそデズモンド君みたいな、ね』
・・・ISが動いたと思ったらIS開発者の篠ノ之束が動かしていて、そしてエデンのリンゴからISが作られて、そのリンゴが俺がISを動かせるように手配してて、世界を救えって・・・超展開過ぎる上に世界救えとか頭が混乱して付いていけねぇよ。
『いや~IS動かせててくれてよかったよ、じゃなきゃいくら束さんとはいえ気付かなかったからね!』
「いや待て世界救えってなんだよ!太陽フレアか!核戦争か!」
『なんだろうね、リンゴは束さんには教えてくれないんだよ。調べようとしてもプロテクトがかかってるみたいで開かないし、ただ一つ。「相応しい存在を呼び寄せた。彼に渡せ」としか表記されないんだよね・・・』
「呼び寄せた・・・って、待て待て待てどういうことだよ!」
『いや~察しはついてるんじゃないかな~。ま、考えを整理していてよ!その内会いに行くからさ!』
「いや待て!まだこっちには聞きたい事があるんだよ!」
『残念、ちーちゃんが向かってきちゃってるんだ。やっぱりバレちゃったか~流石ちーちゃん!』
「呼び寄せたってなんだ!」
『最後に教えてあげる。リンゴは「失敗」したんだよ・・・・・・じゃあねしょーくん!次に会える時が楽しみだよ!』
そう言い残すとISが待機状態へと変化し、虚しい音を響かせながら台車の上に落ちていった。
「失敗した・・・前世の知識の事か?・・・会いに来るってなんだ・・・どういうことだ、まるで意味が分からんぞ!」
ただでさえ生徒会長との関係をどうするか悩んでるところに『リンゴ』なんて爆弾落としてくるなよ、もうシレっと嘘付けねぇじゃねぇかよ。
「鷲津!大事無いか!」
爆音が二度ほど響いた後、目の前をドアが吹っ飛んで行き入り口から千冬先生が姿を見せた。
「あ、あー・・・凄い勢いですけどなんかありました?」
「・・・・・・いや、何も無いならいい」
そう言ってから俺から台車の上にある待機状態のリヴァイヴに目を移動させた千冬先生・・・うん、絶対感づかれてるよねこれ、駄目だよねコレ。
「どうして待機状態なんだ?」
「これから起動させて放置しようかと思ってまして」
「そうか・・・先に戻っていろ」
「了解しました」
手榴弾を入れたケースを持ち上げふらふらと出口へ向かう・・・と、千冬先生とすれ違う直前腕をつかまれた。
「お前が言うまで何も聞かん、詮索もせん。だが束には気をつけておけ」
「了解です・・・あと、錘は何時取りに行けばいいんですか?」
「夕食後に寮長室に来い」
腕を放してくれたのでそのまま歩みを再開する。
完全にバレテーラ・・・さて、千冬先生にはその時にでも話してみるか・・・『俺、世界を救わなきゃいけないんです。そのためには篠ノ之束に会わなきゃいけないんです』どんなだよ。
幸いな事が一つ。
『俺の手元にリンゴがない』事だ。正直あってもどうしろって話だけど・・・あったらあったで確実にテンプル騎士にもアサシンにも襲われる。
ロクな装備の一つすらなく、後ろ盾も、逃げる先も無い。そんな状況積んでるからな・・・手榴弾で自殺でもしろって?世界を救う人間が?
ああ、今回も駄目だったよ、次はこれを見ている人達にも手伝ってもらうよENDじゃないですかーやだー・・・
「ってわけで話そうと思うんですけどこの部屋防音とか大丈夫ですかね」
「どういう訳かさっぱり分からんが、移動するぞ」
寮長室来た意味が無いじゃないですかーやだー。
そして連れてこられた先はなんか無駄に広い地下室。やだ・・・デジャビュ・・・
「そして、なんだ。あいつに何を言われた」
「なんか知りませんが、救世主になれって言われました」
「・・・・・・ひょっとしてギャグで言っているのか」
「その判断付かないからこうして話してるんですけど、その内会いに来るって言ってましたけどどうしたら良いんですかね」
「そうだな、ひとまず鍛えるか」
「・・・・・・え?」
「世界を救うのだろう?では何においても強さは必要だ。無ければ世界を救えんぞ」
「いやまぁ正しいっちゃ正しいですけど」
「というわけだ、時間があれば朝の特訓に付き合おう。全力でな」
「よ、よろしくお願いします・・・」
そんな予定が決まった後で、錘が倍になりました。
「倍・・・倍じゃ俺の体重より重いんですけど、もう俺立ってられないんですけど」
「本来なら1・5倍にしようと思っていたのだが、事情が事情だ。本当に世界を救わねばならないのか分からんが鍛える事は良い事だ」
少なくとも今の俺の力量を超えた修行をされましても・・・
「限界を超えろ」
「そんなスポコン漫画みたいな・・・」
「お前が何を思って私に相談したのかは分からんが、お前が必要だと思ったのだろう。ならば頼られた側の私は私の出来る最大限で応じるしかないだろう」
・・・・・・俺の後ろ盾、ここにあったよ。いや、居たよ。世界最強とか言う化け物級の後ろ楯が。
「千冬先生・・・もうホントに田舎に引き篭もってたいです」
「世界を救うのだろう?救って見せろ。最低限で・・・私を超える事だな」
何この人怖い。例えるなら、RPGとかで勇者に対して凄い友好的な魔王だよ、スタート地点に低レベモンスター配置して、力量は測るために所々に中ボス配置して、最後に似たような台詞言って勇者発破をかける魔王様だよ。
そんな事言われたら俺・・・全力で応えるしかないじゃないか!
主人公はなにやら壮大な物語に巻き込まれていたようですよ。
正直、篠ノ之さん家の束さんを登場させるのは『臨海学校編』を予定していたのですが・・・
欠片も出てこないアサクリ要素に作者も、読者様方の数名もモヤモヤされているようで、『じゃあ予定を切り上げて伏線(欠片も伏せてない)的なものを入れてみるか』とブッこみました。
これで作者のガバガバな予定がボドボドになりました、崩壊しました。これからこの作品どこに向かうつもりなんだよ・・・
さて、これで篠ノ之束と主人公の関係が出来上がり。同時に千冬さんから結構真面目に修行を付けられる事になりました。
・・・あれ?この主人公、実は優遇されすぎ?それに引き換えクリス、お前って奴は・・・安心しろ、お前もお前でイベントを用意してあるから。お前の時代が来る時があるから。
次回!
ようやく終わった『クラス代表決定戦編』
次から作者が待ちに待った『クラス対抗戦編』です!
他のクラス代表は一体誰なんだ!何インちゃん?何ざしちゃん?さぁ誰でしょう!
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\(゜∀゜)ノ