I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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ストックしようと思って軽く書き始めたのが本気になって行って・・・

出来上がったら投稿してしまう。

がー!もういやじゃぁなんなんだよこの癖!直さねば!(使命感)


原作ではないようですよ

初めは『初めての都会』でどうなるかとハラハラしていたが。クラス代表戦を前に、俺の生活は大分安定してきた。

 

朝起きて錘が付いているか確認し、走って木に登って、竹刀振って。時々千冬さんとあって話したり一夏達と朝食食べたり。

昼休みは簪嬢を本音嬢と一緒に教室から連れ出して食事。

放課後は夕食まで射撃場で練習し、時間になったら整備室に行って簪嬢と本音嬢と食事。

夜はもっぱら海岸で砂浜ランニングに森林フリーランニング。

 

あれ・・・リア充してる?俺ってリア充しちゃってる!

 

とか思いながら本音嬢達と昼食をとっている時だった。真後ろから「鷲津、少しいいか」と話しかけられたのは。

 

振り向いたらそこにいるのは食事の乗ったプレートを持った篠ノ之さんと一夏君。

 

「別にいいけどどうかしたのか?」

「いや、あれから少し考えてな。もう一度、私と立ち会って欲しい。本気で」

「・・・本気でか」

 

チラッと一夏君を覗き見れば必死になにやら頷いている。いや、分からんよ。分からんけど、

 

「今日の放課後でいいかな」

「ああ、頼む」

「翔、助かるよ」

 

ってか何でお前等はスッゴイ自然に俺の隣に座りますかね・・・いやまぁいいけどね。

そして俺を挟んで会話し始めた本音嬢と一夏君を横目に簪嬢を見てみると・・・なんだろう、いつもの無表情とはベクトルの違う顔をしている・・・後で聞いてみるか、虚さんにでも。

 

 

 

時は過ぎ去り放課後。剣道場には胴着と、その上からパーカーを着た俺と、胴着に剣道の胴だけをつけた彼女が向かい合っていた。ちなみに今の俺は錘を外している。正直軽すぎる体に戸惑っているところだ。

 

「さて、本気って言ったけど剣道的な意味でかな?」

「いや、私も少し調子に乗っていた。私の全力で行かせて貰う」

 

その目はどうにも本気のようだ。一夏君を鍛えている間に何かを掴んだのか、それとも何かを決意したのか。どちらにせよやることは変わらない。

 

のだが!

 

「周りの女子達どうにかなりません?」

 

なにこれ、インディアンレスリングであってたっけ?二箇所ほど空間が開いているが、そこには一夏君とクリスの二人と・・・何故かいる会長と虚さん、そして本音嬢の三人だ。おい会長、まさかお前まだ俺をアサシンだと思ってるのか!

 

「ならないな。私も何故こうなったのか分からないが、皆止まらなかった」

「これからするのは剣道じゃないからためにならないと思うけどな」

「それでも彼女達からすれば興味津々なのだろう・・・私から言い出したのにすまないな」

「いやなに、これからの立会いを見て何か掴める物があれば彼女達にとっても僥倖なんだろう。実際、ここまで大勢に見られながら戦うのは初めてだが、まぁ何とかなるだろう」

 

流石に三角飛びは封印だな、よし、じゃあこうしようか。

 

「一夏君、一本竹刀くれない?適当なのでいいから」

「え?あぁ、分かった」

 

そう言って近づいて俺に竹刀を渡してから戻っていき正座をする一夏君。いや、投げてくれてもよかったんだけど・・・

 

「二刀流か?」

「ま、少しだけどね・・・それにこれは剣道じゃない」

 

腕を垂らしたまま腰を下げ・・・ついでにフードを目深に被る。フード被るとなんか集中するんだよね、暗くて狭いところが落ち着くハムスター根性なのかね。

 

そんな俺に対して竹刀を両手でしっかりと握り、正眼に構える篠ノ之さん。雰囲気はさながら五度ほど立ち会ったことのある師範代の様だ。別に師範が人外化しているからといって師範代も弱いわけではない。少なくとも剣の基礎は彼に教わったと言っても過言ではないくらいだ・・・しかしなんとまぁ、

 

俺と同い年で師範代レベルとは脱帽モノだ。どうやら俺は藪を突いて狼を出してしまったらしい。

 

そんな事を思っている俺とは対照的に道場の空気は静まっていく。誰かが言った「ハジメッ!」の一言で俺も、篠ノ之さんも地面を蹴った。

 

真っ直ぐ振り下ろしてくる竹刀に対して左手の竹刀を逆手に持って頭の上に持って行って防ぎ、そのまま右手の竹刀を胴へと振るう。が、バックステップをされて避けられてしまった。

 

ふりだしに戻り、立ち居地はほぼ初期位置に戻った所で再びお互いが静まる。

 

左手の竹刀は逆手に持ったまま肘を曲げ、切っ先を篠ノ之さんに向ける、右手は体の後ろへ隠す。

そんな俺とは対照的に正眼から下段に構え呼吸を落ち着ける篠ノ之さん。

 

次に動いたのは俺だ。

 

体を捻り、左手を肩の上へと掲げ、竹刀を投げる。と同時に走り出し、右手の竹刀を両手で握る。

投げた竹刀は当然の如く振り上げられた篠ノ之さんの竹刀で弾かれ、下から首に向けて振るう俺の竹刀を振り下ろす形で防がれる。

 

鍔迫り合いのまま力技へと持ち込んで彼女を女子達に覆われている道場の壁へと少しずつ押し込む。

それに対抗してか「くっ!」と苦しそうな声を上げながら篠ノ之さんも竹刀に力を込めて来るが残念、それが狙いだ。

 

「なっ!」

 

竹刀と体を半身に切り、力んでいた篠ノ之さんを受け流す。そしてそのままの勢いを抑えようと踏ん張って体制の崩れている篠ノ之さんの背中に向けて剣を振るう。

 

「ま、まだだっ!」

 

そう叫ぶと同時に、篠ノ之さんは開いている手を体を支え、体を回転させて俺の竹刀が見えているのかいないのか、ただ背後に向けて適当な感じで振られた渾身の竹刀。

それも手首を少し上げる事でかわし、竹刀を振ったことでこちらに向いている体の首筋に竹刀を軽く添える。

 

「敗因は・・・あれだ、俺の二刀流を許した事と張り合っちゃった事かな?」

「・・・また負けた」

「そりゃ剣道じゃないからな。剣道じゃ負けてたよ、今も正直上手く対応されてたら分からなかったね」

 

知ってるか?師範の剣道もアレだけど師範代の剣道も剣術も本当に最高レベルなんだぜ?師範いなかったら余裕で道場任せられるレベルに。田舎育ちってすごい、そう思った。

 

「お疲れ様でした」そう言って差し出した俺の手を取って立ち上がった篠ノ之さんは凄いいい笑顔をしていた。

 

「これからも時々挑ませて貰っても良いか?」

「・・・時々ね、時々。俺って自分の戦い方が出来ないとただの雑魚だからさ、その時も剣道じゃないなら喜んで」

「そうか、ならば良かった――」

 

そして次の言葉で俺は泣く。

 

「もう一本頼んで良いか?」

 

止めてくれよ、俺は断れない主義なんだからさ。

 

この後無茶苦茶立会いした。

 

 

 

篠ノ之さんからライバル認定されてから二日くらい。千冬先生の「お前の要望していたものが取り揃えられたぞ、付いて来い」と放課後に連れ出されました。

 

「ここがIS学園の倉庫だ」

「倉庫とかあるんですね」

「学食の材料や学園の備品、IS自体の搬送等も行っているからな」

 

そこは天井が五メートルくらいあるんじゃないかってくらいで、人もつめれば何千人も入れそうな場所だった。並んでいる棚やフォークリフトで倉庫に見えるが、無きゃ廃墟だ。

 

「こっちだ」と棚の間を通って先導する千冬先生についていくとシーツの掛けれた何かがあった。

 

「そしてこれが、お前の要望した高火力の銃だ」

 

千冬先生がそのシーツを片手で剥ぐと、そこにあったのは・・・

 

長いなんてレベルじゃない銃身、ゴツイ機関部、同じくゴツイマガジンが十個。そして五十センチはあろうストック。そして機関部に添えられた申し訳程度のスコープ。そんな代物が防犯用なのだろうか厳つい鎖で重そうな台座に結ばれている。

 

どう見ても狙撃銃の形をした砲台ですありがとうございます。

 

「アンチマテリアルライフル、IS版と言ったとこだろう。銃の事はある程度しか知らんが、七十口径で威力は強力だぞ」

「で、でしょうねぇ・・・」

 

これには流石の俺氏も苦笑い。まさかこんなのが作られてるなんて思いもしてねぇよ、なんなの?ISってレーザー兵器とか作られてんじゃなかったっけ?

 

「専用機や試験機等なら支給されることもあるだろうが、流石に量産期に乗せるのは相手側からも上からも否定された」

「・・・ライフルの練習も加えなきゃな・・・これもそうですけど手榴弾の方はどうです?」

「廃品になっていた物をいくつか渡された。そこのケースの中だ」

 

指差された先を見てみるといかにも『旦那、俺、中のものまで衝撃通しませんぜ』って面した高さで言えば二十センチ?長さは約一メートルと横幅は三十センチ程のケースが置いてあった。

 

「映画なんかでしか見たことないケースなんですけど・・・」

「危険物だからな、先方が配慮してくださったのだろう」

 

とりあえず開けてみたらケースの上下に衝撃を吸収するクッションが敷かれ、そしてその上にベルトでしっかりと固定された手榴弾がざっと二十四個に柄付きの手榴弾が六つ。

 

「柄付き手榴弾とかちゃんと機能するんですかね・・・」

「中身は全部確認したと連絡はあった。機能しなかったら訴えろ、勝てるぞ」

「どこぞの国に喧嘩なんて売る気起きませんって・・・」

 

ケースを閉じて、手に持ってみる。

 

「とりあえず、これは部屋で取っておきますけど・・・そっちは」

「大丈夫だ、アリーナ整備室に運ぶ手筈になっている」

「なんかもう仕事増やしてすみません」

「私がこれ程してやったんだ、無様に負けるなよ。負けたら錘を倍にしてやろう、嬉しいだろう?」

「全力で勝たせて頂きます!」

「うむ、では終わりだ」

 

錘が倍に?・・・いやいや、流石に体重超えますって。体重以上の物を身に着けて動くだなんてそんな漫画みたいな・・・

 

「まぁそうだろうな。普通は」

「お、千冬先生?まさか・・・」

「フッ、知りたければ私に錘を外させてみろ」

 

なにこのおっぱいの付いたイケメン・・・やだ・・・惚れそう。

 

 

 

そんな倉庫での会話を終えた俺は学園敷地内を練り歩き、ツナギの後姿をようやく発見した。長かった・・・見つけるまで時間かかりましたよ・・・

 

「どうも轡木さん、あれから大事ありませんか?」

「あ、鷲津くんでしたか。ええ、それはもう。空から生徒が降ってくるなんて事はないですね」

「・・・あの時は本当に済みませんでした」

「いえいえ、男の子は元気が一番ですから・・・それで、今日はどうしました?」

「ええっとですね、出来れば枯葉って分けてもらえたりしませんか?」

「枯葉を?・・・なんでまたそんなものを?」

「ええ、ちょっと作戦に使う気でして・・・無理なら言ってくださいね、別の手段とりますんで」

「いいですが・・・あああれですか、一年一組のクラス代表の件ですか」

「そうですね、ちょっと面白い事してやろうと思ってまして」

「いいですよ。その代わりちゃんと使ったら掃除してくださいね?」

「勿論ですよ。その時は・・・掃除機借りてもよろしいですかね」

「いいですよ」

「やったー!ありがとうございます轡木さん!」

「いえいえ、同じIS学園にいる数少ない男のよしみですからね」

 

轡木さんええ人やわー、あんな第一印象だったのに・・・まぁ警戒はされてるっぽいけどそれだけだし、大人な対応してくれるし。

 

その後、部屋に戻り枯葉に細工をし。いつも通り夜の訓練に出かけた。

 

 

 

原作ではないようですよ~作者のチャレンジ番外編~

 

彼女、セシリア・オルコットは昼食をとるために食堂に向かっている最中にソレを見かけた。

 

「うううぅ・・・妬ましい、妬ましいッ!アサシンめ、アサシンメッ!」

 

そう叫ぶIS学園生徒会『会長』の更識楯無と、

 

「落ち着いてくださいお嬢様、確定したわけではないのでしょう?」

 

そう言って宥め様としているIS学園生徒会『会計』の布仏虚だ。

 

そして、その二人の会話の一部に、セシリアは既視感を覚えた。

 

「でも簪ちゃんに近づくのよ!これは明らかな宣戦布告だわっ!」

「本音の話ではお嬢様が話しかけるよりも前に知り合っていたと言う話ですが・・・」

「それすらもブラフなのよ!だって相手はアサシンなのよ!いいかしら虚っ!あいつらはねっ――」

 

彼女達の会話で所々に現れる『アサシン』という単語。これに非常に強い興味を覚えた。

 

(たしか、幼い頃に珍しくお母様とお父様が二人きりで話しておられるのをこっそり覗き見をしていた時に聞いた覚えが・・・アサシン、一体なんなのでしょうか・・・)

 

一人、廊下で立ち止まり熟考するも数秒後、

 

(誰の事をおっしゃっているか分かりませんが、いつの間にか会長さん方も居られなくなっている事ですしまた今度機会があれば伺って見ようかしら)

 

そう判断し、彼女は再び食堂への歩みを進めた。

 

『アサシン』その単語がどのような意味を持つのかも深く考えずに・・・




周りを男達が囲って、その中心でレスリングかプロレスだかやる競技ってなんでしったけ?昔、キン肉マンで見たインパクトが強くてその一コマしか覚えてないんですよね。インディアンレスリング・・・的な名前だった気が・・・

作者のアサクリ4やりながらの「篠ノ之さんの扱いがあれだなー、よし、挽回させてやろう(何様のつもりだ)」の一言で書き始めました。
ファース党の方々!剣道経験者の皆様!十一話は申し訳ございませんでした!
この作品は何かを割り切った(?)篠ノ之さんの成長ストーリーです!(今後は分からぬ)

そしてクラス代表戦の準備が着々と進んでいく主人公です。い、一体枯葉をどうつかうんだー!?

オルコット家は貴族、両親は事故死、アサシン・・・あとは、分かるな?
ってな具合で初めて三人称視点モドキをやってみたがいかがだったでしょうか!・・・いかがだったでしょうか?なんて聞かなくても分かるだろ!相変わらずの駄文だよチクショウ!


次回!

主人公、出陣。せめて、アサシンらしく

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