I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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そろそろタイトルが思い浮かばなくなってきた今日この頃。

そして買っちゃいました!買っちゃいましたよ・・・アサクリ4!

今月の購入履歴『IS原作八巻、アサクリ4』
今月の購入予定『ダークソウル2』そして『母親の誕生日プレゼント』
かーちゃんには世話になってるしね・・・カネガー、カネガー!

あ、感想にいらっしゃってた赤ペン先生の指導の元、これまでの話を適当に修正しました。


原作ヒロイン(その一)は開発者の妹さんらしいですよ

なんか知らんが千冬さんから『こっこれで鍛えなさいよ!しょっ将来ライバルになって欲しいだなんてお、思ってないんだからねっ!』的な意味合いが込められた(多分違う)錘を授けられた俺です。

 

「重い・・・重いよコレ・・・なんなの、馬鹿なの?」

 

今の状態で木なんて登れねぇよ。あの人絶対リアルアマゾネスだよ。

 

「茶碗持ってる手が生まれたての小鹿のようだ、ヤベェ、ヤベェよこれ、千冬さんマジブリュンヒルデ」

 

なんで食事中に独り言を呟いているかと言うとだな・・・

 

「えー彼が二番目?地味なのね」

「でも三番目よりはマシじゃないからしら?」

「彼は彼でカッコイイと思うわよ」

「比較対象が二番目じゃぁねぇ・・・」

「それにしてもよく食べるわね。燃費悪いのかしら」

 

そんな声が聞こえてくるからだ。他人を飯のおかずにするのは勘弁してください。

 

「はぁ・・・こんなんじゃ美味い飯も美味く感じなくなるぜ。いや美味いけどね」

 

しっかり素材に拘ってる感じがするわ。俺は鍛えられた結果味覚まで優れてるのだ!・・・そういや味覚ってどうやって鍛えたんだっけ?

 

「お、翔も来てたのか」

「んー・・・おぁなんだ一夏君か・・・もう俺食い終わったぜ?」

「そうなのか?ゆっくり一緒に食べようって考えてたんだけどな」

「俺よりその、隣に居る奴を構えよ。完全に俺の事を殺す気満々な女の子とどう接しろって話だよ」

「え?ああ、なんか起きたときから不機嫌なんだよなー・・・で、どうしてだ?」

 

そう聞く一夏の言葉を無視して篠ノ之さんだか箒嬢だか知らんがムスッとした表情のまま何故か俺の隣に座ってきた。そして流れる様な動きでその隣に座る一夏君・・・なんかスッゲー自然だなお前。

 

「ま、俺教室行くからご両人、ごゆっくりどうぞ」

「おお、また後でな!」

 

一夏君は朝っぱらから元気だねー・・・

 

「あっ!ワシワシ~おっはよ~」

「おお本音嬢にさゆか嬢、そして谷本さん。朝飯ごゆっくり」

「うん!じゃあまた後でね~」

 

・・・待て、俺本音嬢としか喋ってねぇぞ。ああそうか、俺コミュ力低いのか・・・絶望した。

 

 

 

「鷲津、その服装はどういうことだ」

 

千冬さんが現れた。

 

「何って・・・パーカーですけど」

「何故パーカーを?」

「趣味ですかね」

 

制服の前ボタン全開にしてパーカーのファスナーを真ん中くらいまで閉めて・・・そして五体に重し。なんだこれ、なんだこれ?

 

「・・・改造は確かに許可されているが、それはどうなのだ?」

「グレーゾーン的な?誰か先生からなんか言われたらやめますよ、無言は許可と受け取ります」

「そうか、ではまた後でな」

 

そう言って去っていく千冬さんを見送りながら思ったことは一つ。

 

「・・・・・・まだジャージだったよ先生」

 

 

 

事が起こったのは三時間目の授業中。

 

「と言うわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアーで包んでいます。また、生体機能を保護する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィン等が上げられ――」

「先生!それって大丈夫なんですか?なんか体の中を弄られているみたいでちょっと怖いんですけれど・・・」

 

ふむ、声的にガチで怖がってるような雰囲気だ。まぁ実際怖いだろうが・・・残念だがその道はすでに『サルでも出来るIS整備!初級編!』で通過している!

 

正直言って、ただの保護機能の延長みたいなものだ。分かりやすく言うと『車の前に人が飛び出してきたら自動的に停止するシステム』と『車が塀等に突っ込もうとしたときに自動停止するシステム』の複合だ。

相手は守られ、自分も守られる。まぁ過度な衝撃はエネルギーバリアでは抑えきれずに乗り手にダメージが通る。この辺は車のエアクッションのようなモノだろうか。

 

「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですね、例えばみなさんはブラジャーをしていますね。あれはサポートこそすれ、それで人体に悪影響が出ると言うことはないわけです。もちろん、自分のあったサイズのものを選ばないと、形崩れして――」

 

あ、ドヤ顔で説明していた山田先生がとある一箇所で固まり、キョロキョロろ顔を動かし始めた彼女とと目が合った。顔面真っ赤ですやん。

 

「え、えっと、いや、その、お、織斑くんと金城くん、鷲津くんはし、していませんよね。わ、わからないですね、この例え。あは、あははは・・・・・・」

「大胸筋強制サポーターみたいなもんですよね!」

「パンツみたいなもんですかね」

「あ、分かるぜ翔、サイズ合ってないパンツって違和感感じるもんな」

「あれ、無視?俺のこと無視?」

 

クリスがなんか言ってるが気にしない。

 

「んんっ!山田先生、授業の続きを」

「は、はいっ!」

 

あの微妙な雰囲気を一瞬で閉めなおした、流石千冬先生パネェっす。

 

「そっそれともう一つの大事なことは、ISにも意識に似たようなものがありまして、お互いの対話――つまり一緒に過ごした時間で分かり合うというか、ええっと、操縦時間に比例してIS側も操縦者の特性を理解しようとします。それによって相互的に理解し、より性能を引き出させることになるわけです。ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください」

 

意識がある機械、と言う事で『愛着の湧いた機械のような扱いをしろ』と言う話になってくる。正直専用機持ちでもない限りそこまでしなくとも良いのだがこの心構えをしっかり持って操縦するのとしないとでは雲泥の差があるらしい。俺は正直『IS整備入門!中級編!』を読んで本当の意味で『意識がある』と言う事を理解した。

 

「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」

「そっそれは、えと、その・・・どうでしょう。私には経験が無いのでよくわかりませんが・・・・・・」

 

彼氏彼女のソレよりももっと良い関係だろう。少なくとも『お互いが理解しようとしている』という点では遥かに。

 

そしてキャイキャイ騒ぐな!山田先生の授業の邪魔だろうが!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「な、なんですか?山田先生」

「こっち見て、まさか俺に惚れました!?」

「クリス、それは無いから安心しろ」

「安心しろってどういうことだよ!」

「あっ、い、いいえっ。何でもないですよっ」

 

そんなところでチャイムが鳴った。

 

「あっえっと、次の時間では空中におけるIS基本制動をやりますから準備して置いてくださいね」

 

そう言って山田先生が教室を出て行くと同時に一夏君の所に女子達が集まっていった・・・ソレを見ていると、クリスが顔面蒼白でこっちに歩いてきた。

 

「なにあの地獄こわい」

「普通の男なら羨ましがるところなんだけどな」

「このトラウマさえなければ俺だって!俺だってなぁ!」

「切実過ぎんだろお前」

「一人なら・・・いやお前が居れば二人までなら!」

「一生お前の彼女募集に付き合う気無いからな俺」

「お前流石に俺のこと馬鹿にしすぎじゃね!会って二日なのに扱いひどくない!?」

「いや、じゃあしっかりしろよ」

「・・・・・・無理です」

「だろうな」

 

なんて会話をしているとスパァアァンッ!と良い音が響いた。どんな擬音だよこれ。

 

「休み時間は終わりだ、散れ!」

 

文字通り蜘蛛の子散らす勢いで自席へと戻っていく彼女達。ついでにクリス。

 

そんな中、千冬先生はとんだ爆弾発言をかましてくださいました。

 

「ところで織斑。お前のISだが、準備まで時間がかかる」

 

あーあ、言っちゃった。せめて二人の時間に言って下さいよーやだー。

 

「へ?」

「予備機が無い。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」

「は・・・え?」

 

一夏君はさっぱり分かっていないようだ。

 

「せっ専用機!一年の、しかもこの時期に!?」

「つまりそれって政府からの支援が出てるってことで・・・」

「ああ~。いいなぁ・・・・・・私も早く専用機欲しいなぁ」

 

残念!ISコアは世界で467個!五百個を切るレア度だ。そんな物の一つを『欲しいなぁ』とか呟いてるだけの奴に与えるわけが無かろうが。

 

「織斑、教科書6ページを音読しろ」

「は、はい。えーと『現在、幅広く国家・企業に技術提供が行われているISですが、その中心たるコアを作る技術は一切開示されていません。現在世界中にあるIS467機、そのすべてのコアは篠ノ之博士が作成した物で、これらは完全なブラックボックスと化しており、未だ博士以外はコアを作れない状況にあります。しかし博士はコアを一定数以上作ることを拒絶しており、各国家・企業・組織・機関では、それぞれ割り振られたコアを使用して研究・開発・訓練を行っています。またコアを取引することはアラスカ条約第七項に抵触し、すべての状況下で禁止されています』・・・と、言う事は・・・」

「つまりそういうことだ。本来ならISの専用機は国家、あるいは企業に所属する人間にしか与えられない。だが、お前の場合は状況が状況なのでデータ収集を目的として専用機が用意されることになった。理解できたか?」

「え、ええまぁおおまかには・・・」

 

ダメだ理解できてねぇよコイツ。後でしっかり教えてやらんといかんな。

 

「あの先生。思ってたんですけど、篠ノ之さんって・・・もしかして篠ノ之博士の関係者なんでしょうか?」

「そうだ、篠ノ之はアイツの妹だ」

 

言っちゃったー!なんとなくそうなんじゃないかなーって思ってたのにこの人断言しちゃったー!・・・もう本当にこの人、剣と人を鍛える事以外には駄目な人なんじゃないかって思い始めてきたわ。

 

「ええええー!すっすごい!このクラス有名人の身内が二人も居る!」というか有名人その人が担任です。

「ねぇねぇ!篠ノ之博士ってどんな人!やっぱり天才なの!?」素晴らしい物を作った人物もまた素晴らしい人物だと思えてしまう、この心理的状態をハロー効果と言います!・・・いや篠ノ之博士自体知らんけどね。

「篠ノ之さんも天才だったりするの!今度ISの操作教えてよ!」天才の身内=天才って法則はやめて上げなさい。俺は前世の知識の中でも今世も一人っ子だから分からんが人によってはプレッシャーらしいぞ。

 

「私はあの人とは関係無いっ!」

 

いきなり大声出して机から立ち上がったから何事かと思ったらそんな事か。まったく、他人の感情とかどうでもいいやって感じで土足で踏み込む連中が多いこと多いこと・・・

 

「・・・・・・大声を出してしまってすまない。だが私はあの人じゃない。教えられるようなことは、何一つ無い」

 

明らかな不満顔をしながら自席に座る大勢のクラスメイト達・・・いや悪いのお前等だからね?不満そうな顔できる立場じゃないからね?篠ノ之さん謝ってるからね?

 

「さて、授業を始めるぞ、山田先生!」

「はっ、はい!」

 

さて、楽しい楽しい授業だ。知らんことを知るのは楽しいなぁ!

 

 

 

 

四時間目の授業も終わり、とりあえずISの重要性を一夏君に教えてやろうと席を立ち上がったが俺よりも先に一夏君の元へ辿り着いた人物が居た。

 

「安心しましたわ。まさか訓練機でこの私と対戦しようと思ってなど居なかったでしょうが」

 

せっ・・・せっ・・・・・・私嬢だ。名前知らん。

 

「まぁ、一応勝負は目に見えてますが流石にフェアではありませんものね?」

「?・・・なんでだ?」

「あらご存知ないのですか?まぁいいですわ、庶民の貴方方に教えて差し上げましょう。この私、セシリア・オルコットはイギリス代表候補・・・つまり、今の段階で専用機を持っていますの」

「へー、そりゃ凄いな」

「・・・馬鹿にしてますの?」

「いや、本当に凄いなって思っただけだけど・・・いや、何が凄いのかは分からないけどとりあえず凄いのは分かった」

「ソレを一般的に馬鹿にしていると言うのでしょう!」

 

うん、高そうな机叩くなよイギリス代表候補生。

 

「・・・こほん。先ほど授業でも言っていたでしょう?ISは世界で467機。その中でも専用機を持っているのはつまり、全人類六十億人超の中でもエリート中のエリートなのですわ!」

「・・・そうなのか」

「そうですわ」

「人類って六十億超えてたのか!」

「そこは重要ではないでしょう!」

 

まーた机を叩く。ソレも一夏君の机。やるならせめて自分の机でやれよな・・・

 

「あなた!本当に馬鹿にしているの!」

「いやそんな事は無い」

「だったら何故棒読みなのかしら!」

「何でだろうな・・・箒、クリス、翔」

「俺はお前じゃないから知らねぇよ!」

 

クリスが反応してるっポイから俺はスルーでいいわ。『サルでも出来るIS整備入門!完ッ!』を開いて勉強を始める・・・初級、中級と来て何で『完ッ!』なのかは分からないが、とにかく凄い自信だ。

 

「そう言えば、貴方方には言ってませんでしたわね。そちらのお二人の場合訓練機でも一才容赦しませんのでそのつもりで」

「あ、俺。所属してる企業から専用機用意されるんで」

「なっ!で、ではそちらの方は!」

「いや俺は訓練機。そもそも専用機なんて持ってる方がおかしいし、用意される方がおかしいし」

「そ、そうなのですか・・・ですが!容赦しませんわよ!」

「うん、良い試合を期待して訓練に励む事にしますよ・・・せ、せ・・・っせ?」

「セシリア・オルコットですわっ!」

「オルコットさん。では試合の時には全力で来てくださいね、今後の良い勉強になりますので」

「言われなくてもそのつもりですわっ!」

 

それだけ叫んで教室を出て行くオルコットさんを見送りながら、周りの女子の目線が集まっているさなか・・・

 

「本音嬢、簪嬢を迎えに行こう。彼女本気で食事しないかもしれないぞ」

「え~昨日ちゃんと言っておいたからだいじょ~ぶだよ~」

「ああいう手合いは一回言い出したら聞かないぞ?きっと自分の席で作業中だ、連れ出してやろう」

「う~ん、大丈夫だとおもうけどなぁ~」

 

極自然体を意識しながら本音嬢と教室を出た。

 

四組に向かうと、案の定、簪嬢は机でタイピングしていた。ぷんぷんかわいらしく怒る本音嬢によってこっちへ運ばれてくる簪嬢は物凄い不満そうな雰囲気を出していた。

 

そんな嫌そうな顔するな、確かに本音嬢を炊き付けたのは俺だ・・・だが私は謝らない!




まぁこの作品を書き始めた時に始めた『一人持ってる限りのアサクリシリーズストーリー見直し』
一通り終えて3の最後をラストスパートで迎えていますレディリバティはやってませんが4買っちゃいました!多分今日中には3が終わるんじゃないかな?終わったら4だ!明日はバイト?そんな事はいいからさっさとゲームだ!

ようやく主人公がオルコットさんの名前を覚えました。しかし篠ノ之さんの名前は覚えてません。自己紹介モドキをしたオルコットさんとしてない篠ノ之さんの違いですね。
そしてクリスの扱いがヒドいなこれ、大丈夫かこれ。

主人公がオルコットさんを煽る煽る。コイツ嫌いな相手を煽る癖でもあるのかね。

さて、次回!
食堂&放課後かと。多分一夏君の放課後扱きに半笑いで参加でもするんじゃないですかね。

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