神の捕喰は程々に   作:4416

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最近「神酒」は「みき」と読むのだと知った

ずっと「しんしゅ」って読んでた



文系なのに

4416「ないわー」


金よりエリナ

4416の日常は 大きく分けて2パターンある

 

その1

 

「極密度複合コアの素材が…」

 

「よし 狩りに行こう」

 

「タァァァカァシィくゥゥゥん!!」

 

『え ちょ やめ』

 

中二病(スサノオ)ォォォ!!」

 

『ぐっ…ぐあァァァ!!』

 

VVA(ヴィーナス)?なにそれ おいしいの?」

 

『ひどい… いくらコストが低くなったからって…』

 

 

 

その2

 

「金がねぇ…」

 

「よし 狩りに行こう」

 

「オラ!アラガミ糸よこせ!」

 

『アベシ!』

 

「中二病ォォォ!!」

 

『くっ…!またか…!ぐおォォォ!!』

 

金魚(グボロ・グボロ黄金)?いや 走り回るの面倒だし」

 

『い 今なら高純度金が付いてくるよ!』

 

「よし 殴ろう」

 

『へぶっ!!』

 

 

 

今日は そのどちらでもなかった

 

いつものことだが…

 

 

 

[ロビー]

 

 

ギル「ったく…隊長のヤツ どこに居るんだ…」

 

フラン「ブラッドの隊長をお探しですか?」

 

ギル「あぁ そうだ」

 

フラン「隊長なら つい先程 エリナさんと一緒に外出しに行きましたよ」

 

ギル「外出?こんな時にのんきにデートかよ…」

 

フラン「えぇ… 羨ましい限りですね」

 

ギル「…アンタ 意外とそんなこと考えるんだな……」

 

フラン「これでも 乙女ですので

    ちなみに さっきの発言は失礼ですよ?」

 

ギル「あぁ…そのことは謝る……」

 

フラン「隊長に用事があるのでしたら あなたの分の外出届も出しておきますよ?」

 

ギル「いや 急ぎの用じゃないんでな

   帰ってくるまで待っているさ」

 

 

 

[外部居住区]

 

 

エリナ「ねぇ先輩 ホントに良いの?」

 

4416「あぁ もちろんだ!

   エリナの欲しい物は何でも買ってやるさ!

   懐の余裕もあるしな!」

 

エリナ「さっすが先輩♪」

 

4416(あぁ~いいねぇ~この笑顔…!

   この至福… まるでデートのようだ!)

 

ーーー

 

エリナ「先輩!ここが前言ってた 可愛い雑貨屋さん!」

 

4416「ほぉ~ここが例の…」

 

エリナ「早く行こ♪」グイッ

 

4416「ぬわっ!!そんな急がなくても…」

 

 

店主「いらっしゃい」

 

エリナ「あー!これカワイイ!

    これもカワイイ!」

 

4416(エリナが一番可愛いよ…と言うのは止めとこ)

 

エリナ「ねぇ先輩!どっちがいいと思う?」

 

4416「はっはっは 迷うこたぁねぇんだぞ

   両方買ってやるさ!」

 

エリナ「いいの!?やったー!」

 

4416(くぅぅ~ たまらん!

   この笑顔のためなら この程度の出費なんざ…)

 

店主「お嬢ちゃん カワイイね

   いくつなんだい?」

 

4416「!」

 

グイッ

 

4416「なぁにオレのエリナに手ェ出そうとしてんだコラ」

 

店主「え いやぁ… そんなつもりじゃ…」

 

エリナ「先輩 どうしたの?」

 

4416「いや 気にしなくていいぞ!

   店主と話してる間 好きな物選んどいていいぞ!」

 

エリナ「はぁい♪」

 

4416「………」

 

店主「あ あの… 離して…くれませんか…」

 

4416「…フン」バッ

 

店主「げほっ…えほっ…」

 

4416「今度ゲスな目で見てみろ

   骨のカケラも残らねェと思え… いいな?」

 

店主「は はい…」

 

ーーー

 

店主「ま 毎度…ありがとう…ゴザイマス……」

 

4416「はっはっは なぜかやすかったなー」

 

エリナ「なんで棒読みなの?」

 

4416「気のせい 気のせい」

 

エリナ「そう…?

    それはそれで ホントにいいの?荷物まで持って貰って…」

 

4416「いいってことよ!

   他にも欲しい物があるなら ドンドン買ってやるぞ!」

 

エリナ「ふふっ ありがと♪」

 

4416(ィイヤッフゥゥウウ!!

   最っ高だねェェェ!!)

 

ーーー

 

エリナ「うーん…

    どっちが似合うかなぁ…」

 

4416「ナニコノヨロイカッケェ

   タイヨウマジカッケェ」

 

エリナ「先輩!どっちが似合うと思う?」

 

4416「試着してみたら?」

 

エリナ「そうしよっかな」

 

 

 

エリナ「どう…かな…

    ちょっと子どもっぽいかな…?」

 

4416(…一見 普通の服装に見えるが 言い換えるならば エリナと服装との間に違和感が無いということ…!

   黄緑色のノースリーブの下に 水色を基調とした長袖シャツ…

   そして デニムのショートパンツと白のニーソックス…

   この組み合わせから生まれる絶対領域が眩しい…!

   しかし 今一つ足りない気がする… 何が足りない…?)

 

考察開始から終了まで わずか1秒

 

4416「………」

 

エリナ「先輩…?」

 

4416「…袖を2,3回捲ってみてくれ」

 

エリナ「え?こう…?」クルクル

 

4416「それだ!その状態が一番輝いている!」

 

エリナ「…変じゃない?」

 

4416「問題ない!むしろベストだ!」

 

エリナ「あの もう1つあるんだけど…」

 

4416「両方買ってやるさ!

   さあ 試着してみてくれ!」

 

ーーー

 

店員「ありがとうございます

   またのご来店を」

 

エリナ「ずいぶん高かったけど 大丈夫?」

 

4416「心配は無用!

   まだまだ余裕はある

   遠慮するこたぁないんだぞ」

 

エリナ「先輩…ムリしないでね?」

 

4416「大丈夫 大丈夫」

 

 

 

4416(予算の1/3使っちゃってるけど どうでもいいや

   エリナの笑顔は 自分が守る…!)

 

 

 

ー数時間後…

 

 

エリナ「もうこんな時間

    そろそろ帰らないと」

 

4416「よし 帰るか」

 

エリナ「ゴメンね 先輩

    買い物に付き合って貰って…」

 

4416「いやいや 自分から誘ったんだ

   エリナが謝ることはないさ」

 

エリナ「………」

 

4416「どした?」

 

エリナ「手 つないでいい?」

 

4416「え いや 自分 両手ふさがってるんだけど…」

 

エリナ「だったら 私も持つからさ」

 

4416「いやいや 女の子にそんなことさせるワケには…」

 

エリナ「もう!先輩は頑張りすぎなの!たまには私に頼ってよ!

    それに…!手…つなぎたいし…」

 

4416「…そうか ゴメンな

   ほれ これ 持ってくれ」

 

エリナ「うん…

    先輩…」スッ

 

4416「………」ギュッ

 

エリナ「えへへ… 先輩の手 あったかい…♪」

 

 

 

4416(今 手ェつないでるよな!?

   しっかり握ってるよな!?

   これぞまさに 青天の霹靂…

   いや… 千載一遇の機会…!

   乙女座の自分は センチメンタリズムな運命を感じ(ry

 

 

 

[エリナの部屋]

 

 

4416「ここら辺に置いていいか?」

 

エリナ「うん そのあたりで

    先輩 今日はありがと♪」

 

4416「いやぁ 礼を言うなら自分の方だよ

   充実した一日が送れたからな」

 

エリナ「…先輩」

 

4416「ん?」

 

エリナ「…やっぱ何でもない!

    また 明日ね♪」

 

4416「おー じゃあな」

 

 

 

[ラウンジ]

 

 

4416「…残り三桁か

   明日 燃やし(コクーンメイデン堕天)でも狩りに行こ…」

 

ギル「やっと帰ってきたか…」

 

4416「ん ギル?どしたの?」

 

ギル「どうしたもこうしたも 貸した物を返してもらいにきただけだ」

 

4416「ん?なんか借りたっけ?」

 

ギル「借りたろ 二日前に

   Aチケットプラチナ3枚」

 

4416「……あ!」

 

ギル「さあ 返せ

   先に言っとくが お前から二日後に返すと言ったんだからな」

 

4416「………」

 

ギル「………」

 

4416「…ゴールドで勘弁……」

 

ギル「プラチナを返せ」

 

 

 

ー終ー




気付いてる人もいるとますが 主人公の一人称は「自分」です

4416「うん」

しかし 店主に掴みかかった時は「オレ」になっています

4416「うん」

ちなみに Aチケットプラチナは 赤蝕狼ノ獄炎牙と交換しました

4416「おい」

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