神の捕喰は程々に   作:4416

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シエルの出番が来たよー

シエルファンの方々 すみませんでしたァ!

4416「………」


唯一の天敵

 

[ラウンジ]

 

 

いつもなら賑やかなラウンジ

 

しかし 今日は少しばかり雰囲気が暗い

 

そしてなぜか ラウンジにはシエル ナナ カノンの三人しかいない

 

というのも 暗い雰囲気を察した男性陣が 気を利かせて(雰囲気に耐えきれず)ロビーに出たからだが…

 

なぜ こんなことになったのか?

 

事の発端は シエルだった…

 

 

 

シエル「すみません カノンさん

    お忙しいところ ご相談に乗って頂いて…」

 

カノン「い いえ そんな…

    ところで ご相談というのは?」

 

シエル「はい… 相談と言っていいのかは分かりませんが…

    先日 隊長に 日頃の感謝を込めて ケーキを焼いたのですが…」

 

_____

 

 

シエル「隊長 少しよろしいでしょうか?」

 

4416「ん?なに?」

 

シエル「あの…これ…

    チーズケーキを焼いてみたので よかったら…」

 

4416「ゴメン いらないや」

 

シエル「…え?」

 

4416「作ってくれたんはいいけど 自分はいらないや」

 

_____

 

 

シエル「…ということがありまして……」

 

カノン「はぁ…」

 

ナナ「隊長はねー 普段はたよりないけど ホントは優しいんだよ

   だから シエルちゃんがね 困ってるの」

 

カノン「確かに なぜでしょうね…?

    私の場合は 喜んで食べてくれましたけど…」

 

_____

 

 

カノン「あのっ 教官先生!」

 

4416「なんぞ?」

 

カノン「よかったら これ どうぞ!」

 

4416「お うまそだな~」

 

カノン「初めてパウンドケーキに挑戦してみたので お口に合うかどうか…」

 

4416「実 食 ッ !!」パクッ

 

モグモグ…

 

4416「美味いッ!!」

 

カノン「本当ですか!?」

 

4416「うん ホントだよ」

 

カノン「良かった~

    あのっ 好きなだけ食べて下さい!」

 

4416「おー いいのか?

   じゃ 遠慮なく…」パクモグパクモグ

 

_____

 

 

カノン「…と 作った分を全部食べてくれましたよ

 

シエル「………」

 

ナナ「そういえば 私もねー…」

 

_____

 

 

ナナ「隊長ー」

 

4416「んー?」

 

ナナ「はい どうぞ♪」

 

4416「…ナニコレ?」

 

ナナ「んーとね ヘルシーなクッキーを作ろうと思ってね

   たしか ピーマンとニンジンとトマトとー…

   あとはー…忘れた!」

 

4416「………」

 

ナナ「それでね 見た目もカラフルにしようと いろんな着色料を入れてみたんだ♪」

 

4416「つまり…このクソミドリは ピーマンではないと…?」

 

ナナ「んー 適当に混ぜてみたから 私もわかんない」

 

4416「………」

 

ナナ「ささ 一口パクッと♪」

 

4416「…… 実 食 ッ !!」パクッ

 

サクサク…

 

4416「これカボチャだわ」

 

ナナ「カボチャ?カボチャなんて使ったっけ?」

 

4416「え?」

 

_____

 

 

ナナ「…てことがあったよ」

 

カノン「それ 大丈夫なのですか…?」

 

ナナ「うん

   その後ミッションに言ったけど 何もなかったよ」

 

シエル(あの時 始終リーク状態になっていたのは そのクッキーが原因でしたか…)

 

カノン「しかし どうして私やナナさんは良くて シエルさんはダメだったのでしょうか」

 

 

 

一方 男性陣は…

 

 

[4416の部屋]

 

 

コウタ「りんご」

 

ハルオミ「ご…ご…ゴッサム」

 

ギル「ゴッサム…?」

 

ハルオミ「ワインの一種だよ」

 

ギル「む…む…虫…」

 

リンドウ「衝撃波!」

 

4416「ハットリくん

 

 

 

   ……現象」

 

コウタ「おい 勝手に言葉作るなよ!」

 

4416「造語じゃねーよ!

   ちゃんとあるんだぞ!ハットリくん現象!」

 

コウタ「ふぅん?どんな現象なんだ?」

 

4416「ぷぅん↑ぷぅん↑ぷぷぅん↑ぷぅん↑ てのがハットリくん現象だ!」

 

コウタ「わかんねぇよ!」

 

ギル「しかし 暇だからって なんでしりとりなんだ…?」

 

 

 

場面は戻り ラウンジへ

 

 

 

シエル「私のケーキを食べなかったのは なぜなのでしょう…」

 

カノン「あの 一緒に作りましょう!

    三人で作れば 教官先生も食べてくれるはずです!」

 

ナナ「おー!それ 面白そうだね♪」

 

シエル「カノンさん…!

    ありがとうございます…!」

 

ナナ「さっそく作ろーよ!」

 

カノン「はい では…」

 

ムツミ「道具ならかしてあげるよ~」

 

ナナ「ムツミちゃん ありがとねー♪」

 

カノン「では 材料を持ってきますので ナナさんとシエルさんは用意を…」

 

シエル「はい 分かりました」

 

ナナ「はーい♪」

 

 

 

男性陣の様子は…

 

 

 

[4416の部屋]

 

 

コウタ「ほいっ」ハート3

 

ハルオミ「ほれっ 縛りだ」ハート4

 

ギル「………」ハート6

 

リンドウ「8切りだ!」ハート8

 

4416「 (゚Д゚) 」

 

リンドウ「7渡しだ!受け取れ!」スペ・ハート・ダイヤ7

 

4416「 (゚Д゚)(_, ,_) 」←ダイヤ3 スペ・クロ4

 

大富豪を楽しんでいた…

 

 

 

数時間後……

 

 

カノン「できましたね…!」

 

ナナ「美味しそう!」

 

シエル「また…チーズケーキですけどね…」

 

カノン「早速持っていきましょう」

 

シエル「はい…!」

 

 

 

[4416の部屋]

 

 

コウタ「それっ」赤5

 

ハルオミ「こんなのはどうだい?」赤スキップ

 

ギル「ハルさん……」

 

リンドウ「ほらよっと」赤9

 

4416「っしゃあ!ラスト一枚だァ!」緑・青9

 

コウタ「はいUNO言ってな~い!!」

 

4416「ぬわーっ!!しまったー!!」

 

 

ナナ「楽しそうだね~」

 

カノン「入り込む余地が…」

 

シエル「ありませんね…」

 

4416「ん?どしたの?UNOやりたいのか?」

 

カノン「あ いえ!そういうつもりでは…」

 

シエル「あの 今度はしっかり作ってきました…!

    どうぞ…!」

 

4416「おぉ!うまそだね!

   んで コレは何?」

 

シエル「あ はい チーズケーキです…」

 

4416「…ァー」

 

シエル「…?」

 

4416「チーズなぁ…大の苦手なんだがなぁ…」

 

シエル「!?」

 

4416「まあ 皆食ってくれるっしょ

   ありがとな!」

 

シエル「…チーズが ダメだったのですね…」

 

カノン「なんだか 意外ですね…」

 

ナナ「私もUNOやる~!」

 

4416「ハルさーん 1人追加ッス

   あと コレ シエルが作ったらしいぞ」

 

コウタ「おぉ!」

 

ハルオミ「酒の肴に良さそうだな」

 

リンドウ「同感だ」

 

ギル「飲み過ぎないで下さいよ…」

 

ナナ「ねぇねぇ 私も食べていい?」

 

4416「自分の食っていいよ」

 

ナナ「やったー♪」

 

 

 

ーΩNDー





はい

チーズは大っ嫌いです

チーズ食うか赤蝕狼ノ神酒を譲るかと言われたら 後者の方を即選びますよ

4416「そこまでかよ…」

自分にとっては神酒<獄炎牙だから

4416「………」

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