神の捕喰は程々に   作:4416

21 / 28

今更だけど補足

普通に喋っているアラガミのことについて

一応 普段は人間にはただの鳴き声にしか聞こえない ということで

4416「なぜ今更」

一応…ね?


グボログボロ黄金代表 魚淵ドログ

 

 

 

[ラウンジ]

 

 

4416「ほい マテ茶」

 

ギル「………?」

 

唐突にペットボトルを渡されて 反応に困る

 

4416「飲んでみたらさ 焼き芋の皮みたいな味でさ

   コレ お茶って言えるのかと思ってな」

 

ギル「…俺にどうしろと」

 

4416「ま 飲んでみ

   大丈夫だ 未開封のだから」

 

ギル「そういうことじゃなくてだ…」

 

4416「んじゃ」

 

強引に手渡し 自室へと帰る

 

ギル「………」

 

仕方なく 一口飲むことに

 

ギル「…ハァ」

 

どのような心境なのかは 当人しか知らないだろう

 

 

 

[4416の部屋]

 

 

4416「普通のコーラよりも ZEROの方が美味いと思うのは自分だけかな…」

 

そう呟き コーンポタージュの缶を開ける

 

4416「そこの皆!コーラ飲めよと思ったろ!?」

 

うちわ<そんなワケないじゃん!

 

4416「まあ それはいいや」

 

コーンポタージュをグビリと飲む

 

4416「うま…うま……」シャキシャキ

 

コーンを噛んでから飲み込み また一口 口に含む

 

4416「うん…旨すぎる…!!」

 

いつの間にか 眼帯とバンダナを身につけていた

 

4416「もっと食わせろ!」

 

うちわ<お米食べろ!

 

4416「米?

   …あ!米と言ったら……」

 

そう言うと すぐさま外へと飛び出していった

 

 

ー五分後

 

 

4416「この塩にぎり シンプルな割に旨いんだよなぁ

   …印刷されてるイラストの女の子は誰だか知らんが……」

 

1つのおにぎり(塩)を持って 部屋に戻ってきた

 

そして ベッドに座り おにぎりの封を開ける

 

4416(これ なぜに『イタダキマス!』を推してるんだろ

   カタカナじゃないとダメなのか?)

 

そう思いつつも イタダキマスと言ってから食べ始めた

 

4416「んま…んま……」モグモグ

 

あっという間に平らげて そのままベッドで横になった

 

4416「はぁぁぁ~~~…」

 

溜め息混じりに声を出し 全身の力を抜いた

 

4416「………ねむ…」

 

うちわ<いい夢を見よう…

 

気がつくと 目を閉じて眠っていた…

 

 

 

 

 

4416「Zzz…」

 

???「…おい」

 

4416「Zzz…」

 

???「…おい!」

 

誰かが呼び掛けているが 一向に起きない

 

???「起きんかぁ!」

 

4416「うぇい!?」

 

慌てて飛び起きる

 

…が そこは自分の部屋ではなかった

 

4416「…え?どこ?」

 

辺りを見回すも もやがかかっているかのようにハッキリしない

 

???「やっと起きたか

  ここはお前さんの夢ん中の一部や」

 

喋る人物(?)の方を向くと グボログボロ黄金がいた

 

4416「え?なんで喋って…?え?どうなってんだ!?」

 

???「まあ 驚くのも無理はあらへんな

  みんな大体そんな感じや」

 

4416「…そうかこれはゆめだ」

 

???「夢ん中や言うとるやろ!」

 

4416「てか 誰?」

 

ドログ「あぁ 紹介遅れてゴメンや

    グボログボロ黄金代表の魚淵(うおぶち)ドログっちゅーモンや」

 

4416「代表?

   いや それよりも名はともかく 姓まであるのかよ」

 

ドログ「あ?この名前はテキトーにつけたんや

    名無しの代表っちゅーのもパッとしぃひんやん?」

 

4416「まあそうだけど…

   何の代表なんだ?」

 

ドログ「そや!それのことなんやけど…」

 

4416「うん」

 

ドログ「お前さん…何体狩ったんや?」

 

4416「…へ?」

 

ドログ「だから 何体ワイら(グボログボロ黄金)を狩ったんやって訊いてんねん」

 

4416「えーっと…300ぐらい…?」

 

ドログ「ハッキリせぇや」

 

4416「確認しようにもできねーよ」

 

ドログ「ハァ…じゃあ それでええわ

    んで なんでそんなに狩ったんや?」

 

4416「遊ぶ金欲しさでつい…」

 

ドログ「なんでそこはハッキリ言うねん!

    犯罪の動機みたいなっとるやん!」

 

4416「まあ 遊ぶ金欲しさは理由の一割程度だけどな」

 

ドログ「ん?じゃあ 残りの九割は何や?」

 

4416「神機の強化費用に三割

   食物関連に五割

   その他に一割だな」

 

ドログ「なんやねん!食物関連て!

    グルメか!」

 

4416「お!正解!

   正解者に10ポイント!」

 

ドログ「ッシャー!どんなもんや!

    って クイズ番組ちゃうねん!!」

 

4416「えー?『ちえぐい』っつークイズ番組知らんの?」

 

ドログ「あー それきいたことあるわ

    人気番組の…て ちゃうちゃう!

    世間話しにきたんちゃねん!」

 

4416「いやー どんどんノってくれるから面白くて…」

 

ドログ「ハァ…お前さんみたいなヤツ 初めてや…

    ごっつぅ疲れるわ…」

 

4416「話は確か…なんで狩ったのか だったな」

 

ドログ「そや

    んで まあいろいろと…」

 

4416「まあ 自分たち 食を生業としてっからな

   食に拘るのは当然ってワケよ」

 

ドログ「いや それはワイら(アラガミ)を喰うんが仕事やろ?

    それとこれとはちゃうやん」

 

4416「そこに気付くとは…やはり天才か」

 

ドログ「そんな褒めても何も出ぇへんっちゅーねん

    ってなに言わせんねん!」

 

4416「ノリツッコミ パないな」

 

ドログ「ハァ…ハァ…もうそれはええねん…

    話戻すで」

 

4416「アッハイ」

 

ドログ「お前さん…ちょっと狩りすぎとちゃうか?」

 

4416「………」

 

ドログ「金になるヤツはそこらにおるのに ワイら(グボログボロ黄金)をピンポイントで狩るっちゅーのは ちと理不尽やと思わんか?」

 

4416「………」

 

ドログ「希少な鉱石なんてワイら(グボロ黄金)にはわからんねん

    ただでさえ弱いっちゅーのに そんなんで狩られまくるワイら(グボロ黄金)の気持ち 考えたことあるか?」

 

4416「………」

 

ドログ「ちなみにお前さんだけやないで

    他のヤツらもアホみたいに狩ってんねん」

 

4416「………」

 

ドログ「せやから こうやって夢ん中の一部を借りてや 一人一人に言うてんねん

    どうなっとんのかはワイにもようわからんけど 気付いたらできるようになっとってん」

 

4416「………」

 

ドログ「さっきからずーっと黙っとるけど なんか言うたらどうや」

 

4416「…ここまで言わせといてなんだけど

   自分 金魚(グボロ黄金)はここ数ヶ月狩ってないんだけど…」

 

ドログ「んなモン関係あらへん!

    狩ったっちゅー事実にはかわりないやろ!」

 

4416「あー そりゃそうだな」

 

ドログ「開き直るん早っ!」

 

4416「でも 希少な素材持ってるのと 豆腐フィジカルだから狩られやすいのも事実じゃん?」

 

ドログ「せやけどなぁ…

    てか豆腐フィジカルてなんや!

    初めて聞いたわ!」

 

4416「物理的に脆いヤツを豆腐フィジカルって言わね?」

 

ドログ「普通 紙防御とちゃうんか!?」

 

4416「そうとも言う」

 

ドログ「…ハァ…アカンわ……

    身が持たんわ…」

 

4416「魚だけにか」ドヤッ

 

ドログ「もうええっちゅーねん!」

 

4416「いや お前の場合はカマボコかな」

 

ドログ「ホンマええ加減にしぃや!

    いてまうぞ!」

 

4416「ほう?いいぞ やってみ」

 

ドログ「言っとくけど ワイが本気出したらな お前さんなんて2秒でケリがつくわ」

 

4416「なるほど 2秒でお前の返り血を浴びるのか…」

 

ドログ「ちゃうわ!お前さんをケチョンケチョンにできるんや!

    ムダに長く生きてへんからな!」

 

4416「生き延びた の間違いだろ」

 

ドログ「このガキ…!」

 

4416「来いよベ○ット

   砲塔なんて捨ててかかってこい」

 

ドログ「誰がベネッ○やねん!

    砲塔は捨てられへんわ!」

 

4416「ノリが悪くなってきたなー」

 

ドログ「そう何度も付き合うてられへんねん!

    ええ加減にせぇや!」

 

4416「どうも ありがとうございましたー」

 

ドログ「漫才やないねんッ!

    もう帰るわ!」

 

4416「また来いよー」

 

ドログ「二度と来ぉへんわ!」

 

 

 

 

 

4416「…ん?」ムクッ

 

気だるそうに上体を起こす

 

辺りをゆっくり見回し 自室であることを確認する

 

4416「…変な夢だったな

   やたらとハッキリ覚えてるし…」

 

しばしの間 考え込むも

 

4416「ま どうでもいっか」

 

考えるのをやめた





皆さん グボログボロ黄金は何体狩りましたか?

…なるほどなるほど

こりゃ あなたの夢の中に魚淵ドログが来るかもしれませんねぇ…

4416「やめれ」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。