神の捕喰は程々に   作:4416

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キグルミ2号

[ラウンジ]

 

 

4416「………」

 

4416はなぜか プリティアニマルを着て クマの被り物をしている

 

キグルミ「………」

 

そして キグルミと向き合っている

 

4416「………」

 

キグルミ「………」

 

ほぼ同時のタイミングで 右手を前に突き出し 拳(?)を合わせていた

 

4416「……!」

 

キグルミ「……!」

 

偶然なのか 必然なのか 同じ行動をとったことに 両者ともに左腕でガッツポーズをした

 

端から見れば 謎の光景である

 

コウタ「…なんだアレ」

 

フラン「キグルミですね」

 

コウタ「いや それは分かってるんだけどさぁ…」

 

エミール「言葉を交わさずとも 意志が通じ合う…!

     素晴らしいことではないか!」

 

4416「ところで 毒女(サリエル堕天)(グボロ・グボロ)を倒しに行くんだけど キグルミも行くかい?」

 

コウタ「あ 喋った」

 

キグルミ「………」コクン

 

4416「よし!」

 

キグルミ「………!」

 

今度は 互いの右腕をくむような行動をした

 

コウタ「事前に打ち合わせでもしてるんじゃないか…?

    タイミングが合いすぎてるし…」

 

エミール「人間は 絆が深ければ深いほど 息が合うのだという…

     そう…あの二人のように…!」

 

 

カノン「あの…教官先生…ですか?」

 

4416「よーっす カノン

   どした?」

 

カノン「そのクマのきぐるみ 可愛いですね」

 

4416「可愛い?」

 

カノン「はい そのクマの無表情が 逆に可愛いというか…」

 

 

4416「カッコイイの間違いじゃないのか?」

 

 

カノン「え?」

 

コウタ「え?」

 

フラン「………」

 

エミール「ほう…」

 

4416「いいか クマはな かつて自然で生活する動物の中でも 危険視されていたほどの動物だぞ

   アラガミには及ばないかもしれないが 人間にとっては十分 脅威的だったと記されている…」

 

コウタ「な なんか語り始めたぞ…」

 

4416「クマは 人間を超える体躯で 走ったり泳いだりするだけでなく 木に登ることも出来たという ハイスペックな動物だぞ

   それを可愛いというのは 筋違いじゃないのか?」

 

カノン「はぁ…」

 

コウタ「あまりの熱弁に ポカンとしてるし…」

 

4416「まあ それは置いといて カノンも一緒にミッションに行くか?」

 

カノン「あ はい お供させていただきます!」

 

4416「いや そんなかしこまらなくてもいいよ」

 

 

4416 通常 難易度7 「地火帝国の魔女」を受注

 

 

 

[煉獄の地下街]

 

 

4416「あっつぅぅぅううう!!」

 

グボロ<ギャォォオオ!!

 

4416 グボロ・グボロに捕捉される

 

キグルミ「………」

 

カノン「大丈夫ですか!?」

 

4416「暑い…!暑い…!熱がこもる!」

 

カノン「今すぐ冷やします!」

 

4416「あああ頼むぅぅぅ…え」

 

カノンの方を見ると 銃口がこちらに向けられていた

 

ドォン!

 

4416「ぬわーっ!!」

 

氷属性の放射バレットを 躊躇うことなく撃ち出された

 

4416「痛ぁい!なんで放射使ったの!?」

 

カノン「冷やしてほしいって 言ったよね?」

 

4416「いや 俺は暑いって言っただk」

 

カノン「言 っ た よ ね ?」

 

4416「…ハイ…イイマシタ…」

 

ヒバリ『遠距離攻撃、来ます!』

 

ドバババー

 

4416「ぬわーっ!!」

 

サリエル堕<ナニコレ…

 

 

 

ヒバリ『最後のアラガミの撃破を確認

    お疲れ様です』

 

4416「 」

 

途中 何度も遠距離攻撃と猛毒の鱗粉とカノンの誤射を食らいまくった4416

 

カノン「私 今回は誤射が少なかった気がします」

 

4416「 」

 

キグルミ「………」サスサス

 

そっと背中をさするキグルミ

 

4416「…キグルミ…どうやら自分は…キグルミにはなれないようだ…」

 

キグルミ「………」

 

4416「…すまん」

 

キグルミ「………」グッ

 

4416「…そうか…そうだな」

 

カノン「?」

 

 

あの時以降 プリティアニマルは 部屋のインテリアにしたとかしてないとか

 

 

ー終ー


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