神の捕喰は程々に   作:4416

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神をも恐れぬ星の英雄

 

ここ数日に渡り 未知のアラガミと思われる生命体が 周辺のアラガミを捕喰しているという

 

ある者の証言は ザイゴートに手足が生えたような姿と

 

ある者は グボロ・グボロを丸飲みにしたと

 

ある者は 空を飛んで逃げられたと

 

いずれにせよ 不確定な情報ばかりで 噂が流布しているだけかもしれない

 

しかし アラガミの個体数が不自然に減っているのは 紛れもない事実だった

 

その原因となる未知のアラガミが 本当に存在するのだろうか……

 

 

 

[サカキ博士の研究室]

 

 

ソーマ「…という訳だ

    未知のアラガミとなると 調査する必要がある

    …協力してくれるか?」

 

4416「えぇ もちろん 手伝いまスよ

   …んで どこに出るんスか?」

 

ソーマ「目撃情報を集めて ヤツの行動範囲・パターンを調べてみたところ 次に出るのは この二ヶ所のどちらかになる…」

 

4416「廃寺と空母…スか」

 

ソーマ「ヤツは常に独りで行動している…

    また 情報が正しければ キュウビと同じ 動物的行動を取る

    恐らくヤツも レトロオラクル細胞で構成された 外界のアラガミだ…」

 

4416「強いんスかね」

 

ソーマ「グボロ・グボロを丸飲みにするくらいだ

    かなり巨大なアラガミだろう…」

 

4416「んー?自分が聞いた噂じゃあ かなり小さいと聞いたんスけど?」

 

ソーマ「…状況に応じて伸縮する可能性がある

    今までの常識は通用しないことも有り得る…」

 

4416「んー そういうモンなんスかね

   んで 二ヶ所ということは どうするんスか?

 

ソーマ「廃寺の方は 俺とお前とアリサ

    空母は リンドウとイチカで それぞれ見張る

    周辺のアラガミを掃討した後 ポイントにアラガミの死骸を置いて待ち伏せする策だ」

 

4416「…そんなのが通用するんスか?」

 

ソーマ「他の策が無い以上 これに賭けるしかない…」

 

4416「…やるしかないスか」

  (装備はどうしようかな…)

 

 

 

[鎮魂の廃寺]

 

 

シユウ<ヤメテクダサイ シンデシマイマス

 

4416「ヘッドぉ!」

 

シユウ<ビューティフォゥ…

 

4416「シユウ神属には スナイパーが有効さね

   あ セクメトは帰ってください」

 

アリサ「ある程度は片付けましたね」

 

ソーマ「頃合だな…シユウを置いて隠れるぞ」

 

リンドウ『あー こちらリンドウ

     今から作戦を開始する

     …これでいいのか?』

 

ソーマ「あぁ こっちも始める…」

 

 

 

ー五分後

 

 

4416「パンうめぇ」

 

アリサ「ちょっと 集中してくださいよ」

 

4416「パンうめぇ」

 

ソーマ「静かにしろ…」

 

アリサ「ご ごめんなさい…」

 

4416「パンうめ…ぇ…!?」

 

アリサ「どうしました?」

 

4416「なんだ?あのピンクボール…

   転がって いや…歩いて…こっちに向かってる…!?」

 

ソーマ「アイツが未知のアラガミか…?

    とてもそうには見えんが…」

 

アリサ「でも 小さくて ちょっと可愛いですね…」

 

ソーマ「どっちにしろ 気を抜くな…

    シユウを捕喰したところを叩く…いいな?」

 

リンドウ『あー こちらリンドウ

     異常なーし

     そっちはなんかあったか?』

 

ソーマ「あぁ ちょうど見つけたところだ…」

 

リンドウ『マジか!?

     どこだ!?どこにいるんだ!?』

 

ソーマ「D地点だ…

    まだヤツとは接触していない…

    慎重に行く」

 

リンドウ『りょーかい

     じゃ そっちに向かうから 踏ん張れよ』

 

ソーマ「………」

 

アリサ「なかなか捕喰しませんね…」

 

4416「パンうめぇ」

 

???「………」プイ

 

ソーマ「…シユウに興味を示さない…か

    なら ヤツが後ろを向いた瞬間に…っ!?」

 

アリサ「こ こっちに向かってる!?」

 

4416「パンうめぇ」

 

ソーマ「マズい…!」

 

4416「何を言うか!このパンはうめぇぞ!」

 

???「…ポヨ?」

 

ソーマ(バレてしまった…か…!)

 

アリサ(か…可愛い…!)

 

4416「パンうめぇ」

 

???「ポヨーイ!」スゥゥゥウウウ

 

ソーマ「な…!?」

 

アリサ「風!?」

 

4416「あーっ!!パンがぁ!!」

 

パクンッ

 

???「ポヨ ポヨーイ!」ピョンピョン

 

4416「マンマミーア…」

 

???「ポヨ?」

 

アリサ「可愛いぃ~!」

 

ソーマ「……コイツが本当に 未知のアラガミなのか…?」

 

アリサ「この子 名前はなんでしょうか」

 

カービィ「ポヨ

     カービィ カービィ!」

 

アリサ「カービィ…可愛らしい名前ですね♪」

 

カービィ「ポヨーイ」

 

ソーマ「………」

 

リンドウ「おーい どうした?」

 

イチカ「例のアラガミはどこに?」

 

アリサ「この子ですよ

    カービィって名前だそうです♪」

 

カービィ「ポヨイ!カービィ!」

 

リンドウ「あれま 随分とちっこいアラガミだなぁ」

 

イチカ「…ブラッドの隊長殿はどうされた?

    落ち込んでいるようだが…」

 

ソーマ「ソイツにパンを食われたからだ…」

 

4416「ぁぁ…でも 仕方ない…」

 

イチカ「………」

 

ソーマ「………」

 

4416「乾パン開けるしかねーや」

 

カービィ「ポヨ!」

 

4416「ダメだ!この乾パンは自分のだぞ!

   お前はパン食ったろ!」

 

アリサ「いいじゃないですか 乾パンの1つくらい

    あげればいいでしょう」

 

4416「そうやって甘やかすから どんどんつけあがるんだ

   ちょっと厳しい方がしっかり育t

 

スゥゥゥウウウ

 

4416「あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!!乾゙パ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ン゙!!」

 

パクンッ

 

4416「 」

 

リンドウ「こりゃちょっとかわいそうだな(笑)」

 

ソーマ「危機意識を持っていないからこうなる…」

 

イチカ「しかし 乾パンを丸飲みとは…」

 

アリサ「この子 連れて帰りましょうよ」

 

ソーマ「本気で言ってるのか?」

 

アリサ「こうやって接するあたり 私達に害はなさそうですし」

 

リンドウ「まぁ いいんじゃないか?」

 

イチカ(いつぞやのシオ殿と似た光景であるな…)

 

4416「 」

 

ソーマ「…まあ いい

    とにかく コイツを詳しく調べるがあることには変わりない…

    遊びならその後だ…」

 

アリサ「了解です ソーマ博士」

 

ソーマ「………」

 

リンドウ「おい 帰るぞ

     パンなら俺が分けてやるから な?」

 

4416「…そうですね」

 

イチカ「しかし なぜそこまでパンに固執する?」

 

4416「いやぁ パンというより 食われたことに対して…ねぇ?」

 

イチカ「なるほど…」

 

4416(残された 最後のカレーパン…

   コイツだけは食われてはならない…!)

 

アリサ「早くしないと 置いていきますよー」

 

4416(外に出さなければ食われることはあるまい…

   今もこうして ポケットの中にあ…な……無い…?)

 

カービィ「ポヨーイ!」パクンッ

 

4416「あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!!」

 

 

 

ーたぶん続くー





一度やってみたかった 別作品キャラの登場

自分 カービィが好きで 小さい時は毎週土曜日 アニメを見てました

そして現在 カービィ愛は変わらないまま 変態と化しました

4416「どうしてこうなった」

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