春秋時雨です
凝ったタイトルつけるよりも
印象的な台詞をタイトルにした方がラクでいいですね~
それはそうとチョーさん誤字の指摘ありがとうございました!
先に言っときます食事中の方は食べ終わってから見てください!!
では、どうぞ~
「はい、どうぞ
ポテトサラダと鳥もも肉のグリエ、柚子と大葉のソース」
「へぇ、おいしそうね」
最悪な再会だったものの来客ということもあって俺は渾身の力作をだす
『いただきます』
カチャカチャ
「ん!おいしい!」
「流石はシュウだな」
「ん、ありがと」
どうやらお気に召したようだ
「あんたって料理上手なのね、ちょっと意外」
「あははは、父の持論が“世の中結局食道楽”だからね
いろんな国の料理を食べさせられて再現してみろと言われ続けた成果だよ」
「へぇ、良いお父様ね」
ボソッ「・・・イイコトばかりじゃあ無かったけどな・・・」
俺がトラウマに哀愁を漂わせていると
「? どういうこと?」
どうやら聞こえてしまったようだ
「あ~いや、何でもない」
「何でもないことないでしょ、話しなさい」
命令形かよ、けどなあ
「すまんが黙秘させてもらう」
「むーー」
「シュウ、話してやったらどうだ?コイツ全然納得してないぞ」
キンジまでそんなこと言ってくる
「はぁー・・・分ったよ・・・ただし文句は言うなよ、引き返すなら今のうちだぞ?」
「いいから、さっさと話しなさい!」
俺の警告を無視して神崎がせかす
・・・・あんまり食事の場で話したくはないんだけどな
「・・・さっき、いろんな国の料理を食べさせられたって言ったよな?」
「ええ」
「・・・どんな国の料理だと思う?」
「?この国以外だと
フランス料理、イタリア料理、トルコ、ロシア、スペイン料理ってのもあるわね」
「それもある」
「?要領を得ないわね、いいから、さっさと話しなさい!!」
語りつつも渋る俺に業を煮やしたのか神崎の口調が激しくなっていく
「・・警告はしたぞ・・・早い話それだけじゃないってことだ」
「・・・だからどういうコト?」
「・・・虫料理とか」
「は?」
「調理法の〈蒸す〉じゃないぞイモムシとかの虫料理」
「え・・・」
「他にも、シュールストレミングとかそういうゲテモノ料理も食べさせられたって話」
『う・・・』
「・・・だから話したく無かったんだよ・・・」
「スマン」「ゴメン」
あははは、やっぱり一気に食欲をなくしたか・・・そりゃあそうだよな
それ以降一切会話の無い食事を済ませ、キンジが口を開く
「・・・それでドレイってなんなんだよどういう意味だ」
(・・・ドレイ?)
キンジの謎ワードに眉を寄せる
「
そこで一緒に武偵活動をするの」
こんどはパーティーへのお誘い、ニュアンスが大幅に違うが
神崎はそのことをドレイって言ったのか?
「な・・・何言ってんだ。俺は強襲科がイヤで一番マトモな
“武偵活動”というワードにキンジは反発する
「それに俺は一般の高校に転校して武偵自体やめるつもりなんだよ
それをよりにもよってあんなトチ狂った所に戻るなんて――――ムリだ」
おーい、キンジ?去年はお前もそのトチ狂った所にいたこと忘れて無いか?
「あたしにはキライな言葉が三つあるわ」
「聞けよ人の話を」
「ムリ、疲れた、面倒くさい
この三つは人間の持つ無限の可能性を自ら押しとどめるよくない言葉
あたしの前では二度と言わないこと、いいわね?」
・・・それこそムリってもんじゃないか?
“ムリ”ってことは出来ないってこと、翼を持たない人間は身一つで空を飛ぶことはできない
“疲れた”というのも、自分自身のステータスを表現する言葉である以上
“面倒くさい”ってのは、まあ、その通りか・・・
「キンジのポジションは、そうねあたしと一緒に
「よくない、そもそもなんで俺なんだ」
「太陽はなんで昇る?月はなんで輝く?」
またまた人の話を無視して・・・
「キンジは質問ばっかの子供みたい
仮にも武偵なら自分で推理しなさいよね」
ああ、キンジの不機嫌メータがグングン上がっていくのが手に取るように分る
「あんたは?」
「ん?」
「あんたは、何か分ってるんじゃないの?」
おっと今度は俺か・・・
しかし・・・そうだな
「分る分らない以前に何の話だかさっぱり見えん」
「は?何よちゃんとしなさいよね」
流石にそれには反論させてもらおう
「・・・あのなあ、俺とお前にどれだけの接点があると思う?
精々、朝俺たちを助けて、キンジに強猥疑惑をかけて、ウチのクラスに転入してきて
恋愛がくだらないと言って、拳銃ぶっ放してきて、今キンジとのやり取りを聞いた位だぞ
推理以前に情報不足だ、かろうじて武偵のパーティー関連だってのは分るが、それだけだ」
俺が今日あったことを羅列していき考える材料そのものが無いことを言うと
キンジが隣で頷いている俺はそれを見て
「・・・大方、ココに押し掛けてきて要求だけ突き付けたんだろうが
武偵は金・・・つまりは得で動くってことだ
キンジが猛反発している所を見るにお前はリスクに見合うメリットを説明せずに
ただ働けと言っているもしくはそのメリットにキンジが納得していないことになる」
図星なのか神埼は息をのみ
キンジはウンウン頷く
俺は
「今日あっただけの他人に何も説明せずに言うことを聞かせられるとでも思ったのか?
お前はドコのお偉い様だ?」
そして相手の逆鱗に触れるであろう言葉を選び逆上させ話のイニシアチブをとる
そして
「人にものを頼む際のマナーってもんをパパかママに教えてもらえよ
―――――――――――――と
プルプルプル
お、噴火前か
「オ・・オイ」
キンジが焦ったような目でコッチを見てくる
ならばそれを利用させてもらうよキンジ
「ん?どうした?キンジ?
俺はただ
感情に任せて
そんな
ニッコリと
あざとらしいまでに笑みを浮かべキンジを見る
「・・・・・・・」
それを見たキンジは俺が
プルプルプルッ
「ん?どうした?神崎?まるでプリンのように震えて?」
火山でも良かったがあくまで子供っぽい表現を使う
「・・せて・・けば・・・!」
「ん?」
「言わせておけばっ!!誰が!お子様!ですってええぇえ~~~!!!」
俺はそれに慌てること無く
ヤレヤレと身振り手振りで示してから
「
拳銃を指さす
「~~~~~~~!!」
もはや声も出ない様子の
「決闘よ!!」
ああ、その言葉を聞きたかった
ハイッ
アリアの論破&イジメ回でした!
・・・確認のために・・・お食事中の方スミマセンでした!!
でもどうしてもやりたかったんです
なるべく自分の方で見つける努力はしますが
誤字脱字があればご指摘お願いします!