緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

62 / 77
はいどうもお久しぶりです春秋時雨です

さて、この前原作のキャストオフテーブルを読み返したのですが
・・・時系列的に夏休みでしたぁ!!
流石に5巻中盤まで進められる自信は無いので
もう時系列無視でやってしまうことにします
夏休みからある日の休日と言う形で

読者の皆様にはご迷惑をおかけしますが
どうかご了承ください

辛気臭い話はここまでにして
どうぞ!


オイシイ仕事

 

   ~あかり視点~

 

 

(今日は先輩がいないから射撃の練習でもしようかな?)

 

強襲科(アサルト)のノルマを達成した後のメニューを決め

射撃訓練室に向かってあたしは歩き出す

 

 

「お!・・おーい!あかり~!」

 

 

・・・メンドウ事が起きそうな予感がするけど

クエストボードの前にいるライカの所へ足を向ける

 

 

「いやいや、そんなに不機嫌そうな顔すんなって

 それよりも見てみろよ、コレ」

 

「??」

 

 

クエストボードに張ってある任務に一つ

奇妙な物があった

 

 

装備科の手伝い 単位:0.1

 

 

なんていうか・・・人手不足なのかな?

 

 

「報酬は他に5万円で人数制限は10人未満

 強襲科の生徒推奨で対象生徒は中学生から1年までだ」

 

「・・・やっぱりヘンじゃない?

 これじゃあ実力の無い生徒はこの任務を受けてくださいって

 言外に言っているような任務(クエスト)だよ?」

 

「あー、実は今(コレ)が欲しくてな

 報酬には『その他働きに応ず』ってあってな

 休日短期のバイトって考えりゃ一石二鳥のオトククエストだ」

 

 

ライカが手をお金のマークに変えながら動機を説明してくる

 

なるほど、お金が貰えて極僅かでも単位が貰える

お金が手っ取り早く欲しい時に重宝するタイプのクエストだろう

 

「力仕事だから麒麟にゃ向かないけど・・・そうだな

 志乃のヤツは刀振るってるから筋力もあるだろうし

 この際だから桜のヤツでも誘うか?」

 

「あたしは別に構わないけど。本人の了承が必要だからね?」

 

「分ってるって。けどまあ、断らないと思うがね

 ・・・それじゃあ今度の土曜日一般教科(ノルマーレ)の正門前な!」

 

 

そう言ってライカは電話をかけながら走って行った・・・今日の訓練は

筋力トレーニングにしよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んもう、こんな任務。教務科(マスターズ)の評価に繋がらない任務じゃないですか!」

 

「まあまあ桜ちゃん。これもライカを助けるためと思って」

 

「・・・そのライカさんはまだ来ていませんけどね」

 

 

そう、自分から誘ったくせにライカが一番後なんて。

これも一種のお約束なのかな?

 

「・・・おうお前ら。待たせたな・・・」

 

「遅いよライ・・カ・・・」

 

「んっふふふ~お姉様♪」

 

 

・・・なるほど、その瞬間あたし達は悟った

 

 

「おつかれ、ライカ」

 

「お疲れ様ですライカさん」

 

「先輩、ドリンク飲みます?」

 

「頼むから傷口に塩を塗らないでくれ・・・」

 

ありゃりゃ

どうやら逆効果

 

「でも、麒麟ちゃんは今回の任務は・・」

 

「存じておりますの・・・なので今回私はタオルなどをお渡しする雑用としてお使いください」

 

おお・・・自分から進んで雑用をするなんて

一年生が雑用をするのは珍しくないけれど自発的に出来る子は少ない

・・・先輩の場合は自分のことは自分で全部やっているから比較的楽だけど

 

 

「いいから!とっとと行くぞ!!」

 

(((誤魔化した)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ねぇライカ・・・ココ?」

 

「・・・ここだな」

 

 

指定された住所に行くと

見覚えのある道筋で

見覚えのある建物がある場所に着いた

 

 

「工房もスゴイですけど・・・なんですか?

 あの一軒家?」

 

「・・・前は人一人が住めるくらいの小屋だったんだけどね」

 

 

以前はそうだった・・・しかし今目の前にあるのは

ペンション風の家だった・・・この工房を使っている人は

本当にここに住んでいるんじゃないか

そう疑わせるほどに立派かつ本格的な住居だ

 

 

「・・・おそらく、此方にいるんでしょう

 まだ任務開始時刻には早いですが先に挨拶を済ませておきましょう」

 

 

そう言って桜ちゃんがドアノブに手をかけた・・・ノックせずに

 

 

「!!!・・危ない!!」

 

「えっ?」

 

カチャ

 

 

慌てて桜ちゃんに跳びつき

地面に押し倒す

ドアが僅かに開いたことに青ざめるけど

何故か何も飛んで来なかった(・・・・・・・・・・)

 

「な・・・な・・・な・・・!!」

 

「オイオイ」

 

「~~~~~っ!!!」

 

 

あれ?

 

 

「なにするんですかあかり先輩!!?」

 

「あっゴメン桜ちゃん。すぐ退くね」

 

「そう言うことを言っているのではなく

 ど、どうして押し倒したりなんかう・・・」

 

「えーーっと・・・それは・・・」

 

 

説明しようにも多分納得してもらえないだろうけど

一応事実を言っておいた方が良いかな?

 

「ここの住人はすっごく危ないからだよ」

 

「説明になっていません!!」

 

「あははは・・・だよね」

 

 

ううっ・・・助けてください、先輩(・・)

 

 

 

「・・・あれ?あかりちゃんに皆も

 どうしたの?・・・ってそっかー。あの任務を受けてきたのね・・・」

 

 

振り返るとビニール袋を持った先輩の姿・・・買い出しに行っていたから

ナイフも何も飛んで来なかったんですね・・・

 

「おはようございます。シュウ先輩」

 

「ん、おはよう。とりあえず中に入ろう。任務の説明をするから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっはっはっはっはっは!!!」

 

「笑い事じゃないですよぅ」

 

「いやーでもゴメンネ

 でもあかりちゃんの判断は正しかったと証明できたんだから

 いいではないか、いいではないか」

 

先輩本人が来たことによって

|ノック無しで入ってきた人に何かを投擲してしまう先輩の悪癖《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》

それを説明することができた

 

 

「でも、なんでそんな癖がついたんですか?」

 

「じいちゃんの教えっていうか、家の教えと言うか・・・

 まあ、そんなことは脇に置いといて

 任務の説明を始めるよ

 内容は簡単。一日、俺のお手伝いをする事

 炉に日をくべたり、金属を鎚で叩いたり・・・所謂

 刀鍛冶の仕事だ」

 

「そんなこと・・・素人の」

 

「素人に出来るまでにダウングレードした仕事しかしないから

 大丈夫だよ。今日やるのは一番初めのたたら吹き、水減し

 それと積沸しは終わっているから残りの下ごしらえ

 折り返し鍛錬だ!」

 

「折り返し?」

 

「・・・まあ、理解できなくても仕方が無いか

 そもそもこの任務は、体験用のお試し任務だからね」

 

「・・・お試し任務?」

 

「そう、インターンや一年のみの対象・・って書いてあったでしょ?

 つまりこの任務はそう言った新米に向けの任務

 強襲科、装備科推奨なのは

 強襲科には実際に刀が作られる工程を見てもらうことで

 刀の構造を知ってもらうため

 装備科には刀を打つ体験をすることで

 後学のために経験を積ませることがこの任務の目的

 より真面目に、積極的になるように任務の形にしてあるだけで

 課外授業に近いよ」

 

 

先輩はあたし達を一旦見回してから

 

 

「それじゃあ、作業着を持ってくるからここでまってて」

 

そう言って出て行った

 

 

「・・・任務について分ったけど・・・」

 

「結局、この家については何にも振れ無かったよな・・・」

 

「ええ・・・以前見た時は。人一人が住める程度・・・でしたけど」

 

 

本当に以前はそんな感じだったけど・・・

 

 

「今はこの人数でもくつろげる程度には広いよね

 キッチンも充実した感じだし。この分だとお風呂でも追加されていそう」

 

「うん、追加してるよ」

 

『うわあ!!』

 

「驚かないでよ

 ・・・この家だけど。元々あったのを俺が使わせて貰っていただけだったのを

 俺が改装してペンション風に大変身しました。以上」

 

 

普段はあたしを驚かせている癖に

こういうときだけ傷ついた先輩がぶっきらぼうに説明してくれる

 

 

「・・あれ?先輩

 私達、服のサイズを言っていないんですが・・・」

 

「・・ああ、桜ちゃんと麒麟ちゃんは知らなかったね

 俺は見ただけでその人の身長が分る

 だから服のサイズも分った

 ・・さあさ!着替えて作業場へレッツゴー!

 俺は先に言ってるから~」

 

 

席を外したのは

あたしたちへの配慮かな?

 

先輩が部屋を出て数秒後

桜ちゃんの悲鳴と絶叫が響き渡った

 

・・・・前言撤回

先輩、ただ逃げただけですね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・つ、疲れた・・・」

 

 

もう何も持てる気がしない

折り返し鍛錬とは言ったけど

やることは本当に単純だった

先輩が押さえている熱した地金にハンマーを振り下ろすだけ

色々な微調整が必要なことろは先輩がやっていたけれど

本当に疲れたなにせ、ハンマーの重量が約6kg

長さが1mにも及ぶ代物だったからだ

さらに、作業環境は最悪だった

なにせ、体のすぐそばで炉がたかれ続けているのだから

高温化での重労働に

あたし達全員がグロッキーになってしまった

元気なのは裏方に徹し続けた麒麟ちゃんと

先輩くらいの物だ

 

 

「・・・ダメダー

 全然腕が上がらねー・・・」

 

「う・・ふふふ・・・ふふっ」

 

「わ、私も・・・正直、刀鍛冶を甘く見ていました」

 

ライカが心底疲れたように声を上げ

志乃ちゃんが乾いた声で笑い

桜ちゃんが苦渋の表情で今日の感想を述べる

 

・・・うん、この世の終わりみたいな空気が流れているな・・・

 

 

「はいお待たせ、夜まで突き合わせちゃって悪いね

 皆筋が良いから長引いちゃったよ

 その分報酬は弾むよ」

 

「お願い・・します・・・」

 

 

お金目的のライカが反応するけどその表情はやっぱり重い

 

「さて・・・今日の鍛錬で大鎚を振り続けた訳だけど

 大鎚は体全体で振る。重さも相当・・・だから体中の筋線維はボロボロ

 それを修復するために・・・ジャーン!

 本日は肉だ!肉を食って体を強くしよう!」

 

「おおーー!!良いっスね!肉!」

 

「お肉・・・美味しそう」

 

「・・・あかりちゃんと一緒にディナー・・・」

 

「ありがとうございます先輩

 ありがたくご相伴に明日からせていただきます」

 

「わ、私も食べてもいいんですの?」

 

「もちろんだよ麒麟ちゃん

 それから桜ちゃん。俺相手にかしこまった態度はいらないよ

 もっとフレンドリーな言葉づかいを御所望します」

 

「は、はあ・・・」

 

 

礼儀正しい桜ちゃんが先輩相手に敬語が抜けるとは思えないんだけど

・・・まあ、その内何とかなるか

 

 

「えーっと、麒麟ちゃんは料理できる?

 手切ったりするの心配するならお皿出したりしてもらいたいんだけど」

 

「お気づかい感謝しますわ先輩

 ・・・ですが、その心配は御無用ですの

 こう見えてもCVRの生徒は皆料理が得意なんですのよ」

 

「・・・・なるほど、戦闘には役に立たない技術は教えず

 潜入には役に立つ技術のみを教える・・・か

 確かに訓練された動きはてだれ相手に警戒させてしまうからね」

 

「・・・流石はシュウ先輩。ご明察恐れ入りますわ」

 

「それじゃあ、付け合わせのサラダをお願いね・・・ちなみにメニューは

 豚の冷しゃぶサラダね」

 

「了解ですの!」

 

「あかりちゃん達はここに座って待ってて

 ・・・何なら寝ててもいいよ。出来たら起こすから」

 

「はい・・・そうさせてもらいます・・・」

 

 

いつもなら。私も手伝います

・・・とか言うものだけど。今はムリ・・・

 

そうして、あたし達の意識は沈んでいった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・かりちゃん・・・あ・・ちゃん・・・」

 

「ん・・・ん?」

 

目を開けると、見覚えの無い景色・・・

自分の家でも

教室でも無くて・・・

 

 

「あ、やっと起きた。おはようあかりちゃん」

 

「おはようございます、先輩・・・!!?」

 

 

なんで先輩がここに!?

・・って。そっか、あたしが先輩の家(?)で寝ちゃったんだっけ

 

 

「状況が理解できたようで結構だね、お寝坊さん」

 

「ううっ・・・」

 

「というわけで、完成!」

 

「・・・うわあ・・・」

 

 

肉、肉、肉・・・テーブルの上には様々な肉料理が並んでいた

 

「本日のメニューは豚の冷しゃぶサラダ、ミネストローネ

 鳥の唐揚げ、ローストビーフそれからデザートにプリンがあるから

 そっちも楽しみにしておいて」

 

『ありがとうございます!』

 

「はいはい、それじゃあ・・・」

 

パン 

 

 

『いただきます!!』

 

 

「ん!このサラダおいしいです!

 これは・・・柚子?」

 

「正解ですの桜さん

 先輩が作ったレシピ通りに作っただけなのですけど」

 

 

「唐揚げがぷりっぷりで・・・というか先輩、これっていつから下ごしらえを?」

 

「下ごしらえは今朝からやってるよ

 下味をつけるだけならパッドにタレ入れて浸すだけで済むからね

 ローストビーフは麒麟ちゃんに定期的に火加減を見てもらってた」

 

 

「ローストビーフ、最高!」

 

「ミネストローネでビタミンもしっかり

 通常よりも大きめにカットしてあるので野菜の食感が楽しめていいですね」

 

「ありがとう」

 

 

和気あいあいと食事は進んでいった・・・けど

 

 

「あの~先輩、さっきから気になっていたんですけど・・・」

 

「ん?何かな、あかりちゃん」

 

「あたし達は大皿に乗せてある料理を小皿にとって食べてるんですが

 ・・・なんで先輩だけは小分けしたものを食べてるんですか?」

 

「あ、あ~・・・疲労困憊したあかりちゃん達が無我夢中で食べた結果

 俺の分が無くなるのを避けるためだよ」

 

ピピピピピピ!

 

「っと電話だ、悪いけどこのまま食べてて」

 

 

先輩が席を立って別室へ

 

 

「・・・チャンスだ」

 

「なに、ライカ?

 なんか悪いこと企んでる目をしてるよ?」

 

「先輩のだけ出来が良い物を食っているんだよ

 今ならばれずに食うことが可能だろ?」

 

「そんな、ダメだよライカ!」

 

「うるさい!お前も共犯にしてやる!」

 

「んんっ!?」

 

口に広がるローストビーフのうまみと

ソースの酸味が口の中で溶けあいさらなるおいしさを・・・?

 

「おいしいけど、このローストビーフこっちと変わらない?」

 

「・・・ちぇ、思えば先輩が自分だけオイシイ思いするワケ無いか・・・」

 

「分ってたんなら」

 

「いや~ゴメンゴメン

 話が長引いちゃって」

 

「!!?」

 

「なんでそこまで驚いているんだ?」

 

 

マズイ・・・先輩のご飯をたべたことを知られれば・・・

 

「ん?あかりちゃん、どうしたの?」

 

「いえ、何も」

 

「コイツがシュウ先輩のローストビーフを食べちまったんですよ」

 

「ちょっ、ライカ!」

 

 

先輩の方を見ると顔を青ざめてこっちをみていた

(ほらもー!先輩はこう言うマナーにはうるさくて)

 

 

「・・・あかりちゃん、二つに一つね」

 

「は、はいっ!」

 

 

(一体どんなことをされるんだろう)

 

「・・・今日はここに泊って行くか

 腹殴られるか。どっちがいい?」

 

「えっ!?」

 

『ええ~~~~~!?』

 

「ちょ先輩!?

 一体どういう!?」

 

「・・・経緯から説明するね

 あかりちゃんが食べた食材は・・・筋肉弛緩剤入りなんだよ

 一応30分くらいで効果が出始めるから

 家に帰るまでに確実に歩けなくなる

 だから、今日は泊って行くか今すぐ吐きだすか

 どっちがいい?」

 

「な・・なんでそんなのいれてるんですか!?」

 

「毒に耐性をつけるため」

 

先輩、それじゃ説明不足です

 

「武器に毒を塗られてると厄介だからね

 常日頃から色々な薬物を摂取してるんだよ・・・勿論安全な範囲でね」

 

「それは、諜報科(レザド)の領分では?」

 

「備えあれば憂いなしってね

 薬物さえ手に入れば続けられるタイプの訓練だからね

 朝になれば効果が切れるから安心していいよ」

 

「ひゃ、ひゃい・・・?」

 

 

あれ?

体に力が

 

 

「・・・あれ?

 ああ、しまった、30分は俺の基準だった

 あかりちゃんは耐性無いから普通に効果が出たのね・・・仕方ない

 今日は泊って行きなさい、薬が回る前なら吐き出せたけど

 今はもう手遅れ・・・俺のベット使っていいから・・っていうか運ぶから」

 

「へぇ?ひゃああ!?」

 

 

お姫様だっこ・・・先輩、好きですね

じゃなくて!

 

『・・・・・・・・』

 

視線が痛い

いつもあたしの事を心配してくれる志乃ちゃんでさえ

この状況は仕方が無いと思ったのか目を逸らして俯いている

 

 

 

 

「ひゃあ」

 

 

寝室に運ばれたあたしはベットに腰掛けるように置かれたけど

すぐに寝そべってしまう

 

「うーん、志乃ちゃん達呼んで体を拭いてもらうから

 ちょっとまってて」

 

 

 

「あかりさん、今夜はよろしくお願いします」

 

「ひ、ひほひゃん(しのちゃん)

 

「今すぐ綺麗にして差し上げますね」

 

・・・なんでだろう、志乃ちゃんがスゴイご機嫌だ

だけど、以前志乃ちゃんの家で見たコワイ目をしている・・・

けど、志乃ちゃんは普通に体を拭いてくれただけで

ほかに何もしていなかった・・・ホント、何があったんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

「まったく・・・今日の教訓は勝手に人の物を食べてはいけませんってトコかな?」

 

うう・・・全然言い返せない

まあ、声を出してもつたわらないんだけど

 

「お説教はここまでにして

 今日はもう眠りなさい

 ライカちゃん達ももう帰ったし

 ・・・ちなみに報酬は普通に払うから安心していいよ

 ・・・それじゃあ、おやすみ」

 

そういって先輩はベッドの隣に敷いた布団を被った

あたしも目を閉じて安らかに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(眠れるわけが無い!!!)

 

先輩と同じ部屋で

自分が全く動けないこの状況で安心して眠れるわけ無い!!

 

(・・・でも、先輩はその・・お・・襲うってことしないんだよね)

 

数か月前お酒で酔っ払った時も

過激ではあったけど、あれも一応スキンシップの範囲だった

今回もあたしを襲おうとすれば簡単に出来たはずなのに

 

(あたし、魅力が無いのかな・・・)

 

自分が小柄で幼児体型なのは自覚している

・・・そう考えてみると

先輩はなんでこんなあたしを戦妹(アミカ)にしたんだろう?

 

それを考えるのはとても怖い

 

(・・・寝よう。眠れないけど目を閉じれいればいつかは)

 

 

そうしてあたしはいつの間にか眠って行った




はいっ
ここまでです

最後の方にちょっとした伏線張りました
(モロバレでしょうけど)

さてっといよいよ次回からキャスト・オフ・テーブルに入って行こうと思います
・・・思えばなんで皆さんはキャスト・オフ・テーブルのシーンを描かないんですかね?

まあとにかく次回
こうご期待!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。