緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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・・・・・・何故だーー!?

・・ゴメンナサイ、取り乱しました春秋時雨です
しっかし、なんで投票数が4件しかないのでしょうか・・・・それもほぼ横並び

どーしましょ・・このまま締め切ってしまっていいものか
それともアンケート期間を延期するべきか・・・

ともあれ本編

ついに乾桜ちゃんの登場です!どうぞ!


定期外ランク考査

 

今日はついに武偵ランク定期外考査の日だ

 

「間宮様ならきっと合格できますの!」

「頑張れよ、あかり」

「お百度参りと水行であかりちゃんの合格を祈って、来ました・・」

 

あたしの友達が応援に来てくれた・・・・

 

「ぎゃ・・ぎゃんびゃるよ・・・(が、がんばるよ)」

 

どうしよう、今から緊張してきた・・・

 

「・・・あかりちゃん、こっち向いて」

「ひゃい!」

 

先輩に呼ばれ、アタシは素早く振り返り・・

 

ギュ・・

 

抱きしめられた・・・

 

「・・~~~~~~っっっ!!」

「大丈夫、あかりちゃんなら大丈夫」

 

先輩があたしに語りかけながら背中をさすってくれる

 

「ぁ・・」

「はい、もう大丈夫」

 

良かった、聞こえていない・・・・

 

「あっかり~」

「うふふふ」

「・・・・・・・・」

 

全然良くない!?

ライカと麒麟ちゃんはニヤニヤとした笑みを浮かべて

頼みの綱の志乃ちゃんは倒れている・・・

羞恥責めの次は言葉責めが来るの!?

 

ピンポンパンポーン 

 

『これより、武偵ランク定期外考査を始めます

 考査を受ける生徒は試験会場に集合し着席して下さい』

 

ピンポンパンポーン

 

た、助かった・・・

見ると二人とも残念だけど仕方が無いという顔をしている

・・・本当に助かった

 

「あかりちゃん、あかりちゃんならCランクは取れるから

 気楽に行ってそれから・・・頑張れ」

「はいっ」

 

大丈夫、先輩には近接全般を

ライカには射撃を見てもらったんだ

きっと出来る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あかり!どうだった?」

「結構出来たよ!」

 

ふっふっふ~確かに先輩の言った通りCランクは

 

「採点、出ます」

 

 

名前 間宮あかり  スコア 48  暫定相当ランク D

 

・・・・・・・・

 

「な、なんでー!?」

「オイオイ、一体どんな問題が出たんだよ?」

 

ライカと先輩が問題用紙を見る

 

「・・問33、オートマチック拳銃の命中精度に関わる要素を書け

 ・・・おい、ここにメモ書きしてある『価格』って・・・」

「安ものは使うなって先生が言ってたもん」

 

・・・・・・・・

 

「問34、短銃身のリボルバー拳銃で弾道を安定させる条件を書け

 ・・・ね、狙いを定める!?

 あーもー!実技だけじゃ無くて知識も教えてやりゃよかったー!」

 

ライカが頭を抱える

むーむーこれはもう

 

「採点ミスだ!!」

 

クスクス

 

「!?」

「あっごめんなさい」

 

警察官みたいな恰好をした女の子がこっちを見て笑ってる

 

「へぇ、架橋生(アクロス)かぁ」

「はいっ午前中に研修があったので

 ・・あの、さっきの問題ですけど

 解答例としては

 命中精度は主にバレル長、マズルブレーキ、薬室精度で決まります

 短銃身リボルバーの軌道はライフリングで安定する」

 

そう言って笑ってくる下級生にあたしは赤面するしかない

 

「ライカちゃん、ライカちゃん」

「・・なんスか先輩」

「ライフリング・・って何?」

 

 

ズコッ

 

先輩の耳打ちにライカがズッコケる

 

「何で先輩がライフリングも知らないんですか!?」

「だって、銃なんて使わないし、使わない技術を覚えても仕方が無いしょ」

 

ライカが思わず敬語になるほど先輩の質問は衝撃的だったらしい

 

「全く、戦妹(いもうと)にそういう姿をあまり見せないようにっていう指示が

 戦兄(あに)にはあってだね」

「あー、もういいです・・・この兄にしてこの妹ありか・・・」

 

なんだろう、すごく失礼なことを言われている気がする

 

「・・・」

「ん?なにかな、えっと・・」

「乾桜です。どうして教える側である先輩(・・)

 銃についての知識が著しく不足しているんですか?」

「あはははー。まあその、あれだ

 白状すると俺は普段から銃を使っていないんだよ

 持ち歩いてさえいないな」

「校則違反ですよ」

「だろうね、けど。俺が銃を持っても当らないし

 3発に1発当ればいい方。俺が確実に当てられるのはもうショットガンか

 ゼロ距離射撃くらいのものだよ、そんな腕しかない俺が

 曲がりなりにも武偵をやっていられるのは単に刀あってこそなんだよ」

「・・・常識外れですね」

「心配しなくても自覚はあるよ、けど・・・・」

 

 

 

「上級生に向かって挑発的な言葉は命取りだぜ?」

 

その言葉は桜ちゃんの後ろから放たれた

 

「っっ!?」

「あっはっは、冗談。冗談」

 

桜ちゃんが跳び退き先輩が手を振って笑いかける

・・・けど先輩、それ冗談ですか?

虚空を使ったうえに

右足で踏みこんで手を後ろに回していたのが一瞬見えましたよ

右足で踏みこんで居合切りを放つのは自殺行為だ

剣速は早くなるけど、技量を持たない者がやった瞬間自らを傷つける

だけど、先輩の背中に仕込まれている武器は短刀・・分類としては匕首だったけ?

それならば話は違う。刀身の短い短刀をしかも逆手で抜く

変則的な居合だけどこの人にとっては変則的こそが通常通りだ今更驚くことではなく

今の体捌きを覚えておこう

 

「・・・それでは、失礼します」

「・・あの人は、私と同じ中等部(インターン)乾桜(イヌイサクラ)

 通称『何でも持ってる(・・・・・・・)』桜さん

 成績優秀、運動神経バツグン、お父様は麻布警察署の署長さんだとか

 今はノーランクですがAランク相当のエリート

 格闘訓練は無敗、無遅刻無欠席、経歴(キャリア)に負けやミスが無い完璧主義者ですわ」

 

・・そんな人が・・・

 

「そういう素質が十分と判断されたものがこのランク考査を受けてくる

 ・・・まあ、もしもあの子と実戦試験で当ったら、銃撃戦以外なら勝てるから安心していいよ」

 

・・・先輩、今の武偵の主流は銃撃戦なんです、残念ながら・・・

 

 

 

 

 

技能試験 CQC(ナイフ術)審査

間宮あかり CQCスコア81   暫定ランクB

乾桜    CQCスコア100  暫定ランクA

 

 

 

技能試験 射撃審査

間宮あかり 射撃スコア43   暫定ランクD

乾桜    射撃スコア100  暫定ランクA

 

 

 

 

むう・・ランクはD~B

最後の実戦試験で決まる

頑張らないと

 

「時の運ってあるものですね

 私は運も持っている(・・・・・)ようです

 

桜ちゃん・・・

 

「対戦カードの確認が遅いですよ先輩」

 

そこに書かれていたのは桜ちゃんと対戦するという事実

 

「運も持ってるって、どういう意味?」

「校内ネットによれば、いくつか事件を解決されているようですが

 総合的に考えても私の方が実力は上、確かに先輩は近接戦については

 お得意なようですが・・・私は、そんな人にも負けたことはありません」

 

・・・自分がAランク相当だという自信から来るものなんだろうけど・・・

先輩に対する口のきき方を知らんのかー!・・・っと冷静に、平静に

 

「いいですよ、棄権しても」

「・・どうして?」

「あなたの有名(・・)戦兄(アミカ)さんのキャリアに傷が付きますよ?」

「えっ?」

「知らなかったんですか?

 私に戦兄はいませんが・・戦妹(いもうと)がランクを上げられないと戦兄(あに)には

 人を育成できないという評価が残り次回のランク考査に響きます

 しかし、あなたが棄権すれば評価記録は残りません」

「・・・・・」

 

なるほど、先輩のキャリアに傷がついちゃうんだ・・・だけど

 

「関係ないね」

「・・?」

「たとえあたしのせいで先輩のランクが落ちたとしても多分先輩は気にしない

 だから、そんなことと関係なく、あたしはあなたと戦うよ」

「・・・そうですか、それならそれで好都合です

 あたしの目標はSランク、近接戦闘に長ける人物を下しておけば

 評価も上がるでしょう・・・先輩はそこへの踏み台になっていただきます」 

 

そう言い残して桜ちゃんは去って行く

大丈夫、あの手のタイプには負ける気がしない(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

  




はい、ここまで!
結構短めです
次回はあかりvs桜!

こうご期待!

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