緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

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はいどうも~
春秋時雨です

いやはや、中々仕事しながらの更新は難しいものです
なので、基本的に週一ペースが無難でしょうかね?

まあ、その辺はこれからの仕事のはかどり具合に従って書いていきます

では、どうぞ!


閑話①
チェスか将棋か


 

 

「あかりちゃんはチェスと将棋、どっちがいい?」

 

今日の訓練の終わり。マッサージを受けながら

唐突にそんな質問をされたあたしは少し考えて答える

 

「んっ、将棋・・・ですかね。あっ、正直チェスはよく分らなくて」

「ああ・・・そういう意味で言ったんじゃあないんだけど・・・

 じゃあ、チェスと将棋。あかりちゃんにとって(・・・・・・・・・・)正しいのはどっち?」

「えっ・・・・」

 

言葉に詰まる・・・あたしにとって正しい?

どういう意味なんだろう?

 

「・・・・・・・・」

「・・・そんなに深く考えなくてもいいよ、単なる心理ゲームみたいなものだから」

「むー」

 

あたしは不満げに頬を膨らます。そんなあたしに「ごめんごめん」と一言謝ってから

 

「まあ、今はまだ分らなくても仕方が無いか。じゃあ宿題・・ってワケじゃないけれど

 ヒマな時にでも考えてみてよ。じゃあ今日はここまで、また明日~」

「はいっ、ありがとうございました!」

 

・・・とはいえ、そんなこと聞かれたら気になるんだよなー

ん?

ドアに何か挟まって・・・

 

 

          

            気になるだろうから一応ヒント!

 

          チェスと将棋の大きな違いを考えて見て

               そこがポイントだよ!

 

・・・先輩

んーチェスと将棋の違い・・・か

あたしはつらつらとそんなことを考えながらエレベーターで下に降りて

 

ピーン

 

「あ、高千穂さん」

「~~~~お、おいくらかしら!?」

「・・・?」

「え、あ、違うっちゃ!」

 

えっと、高千穂さん?

 

「あと、えと・・・す、好きなお寿司はおイクラかしら!?」

「え、あ・・イクラのお寿司が好きなんだねー

 あたしはエビが好きだなー」

 

高千穂さんとは一度四対四(カルテット)で戦った仲だけど

夾竹桃の一件ではあたしを助けてくれたとてもいい人だ

 

「じゃああたし、バスだから」

「あ・・・そう」

「またね!」

 

さーて、早く帰ってののかのご飯を食べよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・一体何なんだろう・・・

バスを降りた所に一輪のバラ

家に帰る帰り道の曲がり角にも一輪のバラ

そして・・・あたしの家(アパート)のドアの前にバラの花束・・・なんで!?

ん?メモ?

 

                間宮あかりさんへ

               麗しきバラの人より

                ヒント・『た』

 

・・・???

どうやらあたし宛てのようなので花束を持ってドアをあける

 

「お姉ちゃんおかえりー」

「ただいま・・・」

「なにそのバラ?」

「いや・・・置いてあった・・・」

「??」

 

どうしよう・・・バラの飾り方なんて分らないし・・・そうだ先輩なら・・・

 

『バラの飾り方?』

「はい・・・何故か家の前にバラの花束が置いてあって・・・」

『うーん・・・とりあえず今どうしてるの?』

「えっと・・今はバケツに生けています」

『あははは・・・それ、絶対生えないよね?』

「ハイ・・・」

『うーん・・・バラかぁ・・・

 生け花だったら白雪あたりに聞けたんだけど・・フム

 じゃあグラスに飾ってみるっていうのはどうかな?

 数が多いなら小分けして』

「グラス?」

『・・ああ、ガラス製のコップのことだよ。ほら、よくワイングラス(・・・)っていうでしょ

 直訳するとワイン用のガラス製の食器(コップ)って意味だからね』

「そうなんですか・・・分りました、やってみます。ありがとうございました」

『別にいいよー、これくらいのことならいつでも相談してね』

「はい。では、失礼します」

 

プツッ

 

「お姉ちゃん、シュウさん何て?」

「えっと、ガラスのコップに生けてみればいいんじゃないかって

 数が多いから小分けしよう」

「うん、分った」

 

 

 

 ~数分後

 

 

「これは・・随分と印象が変わるものだね・・・」

「うん・・・そうだね・・・」

 

先輩のアドバイスを受けて

2・3輪ほどずつグラスに入れて部屋の色んなところに配置してみるだけで

部屋の印象がガラリと変わる・・・なんて言うかこう・・・バラの香りが漂って

すごくいい感じになった・・・先輩ってホント万能だなぁ

欠点らしい欠点なんて銃の扱いが下手なのと酒癖が・・悪いことと

人を驚かせることが好きなことと・・・人をすぐにからかうとこととか・・・・

殆どが性格上の欠点で、仕事に関してはキッチリやってる

ああいう人を優れているっていうのかな・・・

 

「お姉ちゃんって・・・モテるの?」

「えっ・・うーん、そんなことないと思うんだけどなー」

 

ののかの声に現実に引き戻される

・・・なんだろう。今の気持ちは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               ~???視点~

 

「ママー、アレ何~?」

「しっ、見ちゃダメ!」

 

何か言われているような気がしますが

今はそんなこと気にしてはいられません・・・

 

「これは・・・一大事です!!」

 

一体誰ですか!?

あたしのあかりちゃんに手を出す不届き物は!

・・・もしや、天地驟一!?

・・・いえ、あの人に限ってアレはないでしょう

あの人は正面からあかりちゃんにアプローチを掛けてくる・・・

では一体誰が?

調査の必要ありですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               ~あかり視点~

 

 

「ん」

「え・・・なにこれ?」

「じゃ」

「あ・・・ちょっと・・・愛沢湯湯・・夜夜さん?」

 

学校の廊下で唐突に愛沢さんから手紙を受け取る・・・・招待状?

 

「・・・?

 なんだろ・・・」

 

そしてその日の放課後・・・

 

「あの、あかりさん。金曜日に映画などを観に行きませんか?」

「あ、ゴメン。その日は高千穂さんにお呼ばれなの・・ほら、招待状」

「!!」

 

・・?

 

「あ、そうですか。でも・・気をつけてくださいね四対四では敵だった人です

 仕返しされるかもしれません」

「うーん・・・・大丈夫だと思うけど・・・一応気をつけるよ」

 

 

 

 

 

 

「ス・・ゴイ・・・」

 

以前志乃ちゃんのお家に行った時もその大きさに圧倒されたけど

ここもすっごく広い・・・高千穂ビルディング・・・なんと

高層ビル一つが高千穂さんの家の所有物なんだそうだ・・・なんていうか、嫌でも

自分は庶民なんだな・・・って思い知らされるよ・・・あ

 

「愛沢さん」

「・・・こっち」

 

・・・・・・

・・・・・・

 

「・・・・・・・」

「そこ右」

「はい・・・」

 

 

な、何で睨まれてるんだろ・・・?

そして、案内された部屋にはパーティーなんかで見かけるテーブルとソファー

そして高級感あふれるお皿にのった料理が小分けして置いてある

・・・ビュッフェスタイルっていうんだっけ?

 

ガチャ

 

高千穂さんが入っ・・・て来て・・・うわぁ

 

「い、いらっしゃい」

「高千穂さん・・・キレー・・・」

「そ、そうかしら・・あ、ありがと」

 

高千穂さんは床に裾がつくドレスを着ていた

とても、綺麗な服だけどそれに着せられることなく

見事に着こなしていた・・・

その後はとても美味しいディナーを御馳走になった

・・・チラッと見えたけど、愛沢さんがなにか不機嫌そうな顔をしていたけど

何だったんだろう・・・?

 

「あ、あかり・・」

「?・・なに、高千穂さん」

「わ・・私達は今、お友達かしら?」

「えっ?・・うん、そうだよ

 あたしと高千穂さんは友達!」

 

あたしの一言で高千穂さんが・・・仰け反った!?

 

「で、でも!

 まだ友情が足りないわ」

 

あたしの手首を掴み顔を寄せてくる高千穂さん

 

「こ、これから友情を深めましょう・・・お金なら払うから!」

「きゃっ・・・た、高千穂さん?」

 

あたしはソファーの上に抱きつくように押し倒された

 

「た、高千穂さんっ?」

 

これが高千穂さんなりのスキンシップなのかな?

 

「・・・!

 きゃー!!」

 

窓を見ると何かが張り付いていた

・・・ここって何階だったっけ!?

 

「な、何?

 まだ何もしていな」

 

バン!

 

「!!」

 

高千穂さんはソファーに置いてあったクッションの下から銃を取り出し

入ってきた侵(闖?)入者に銃をむけ

 

「くせ者!」

「くせ者はどっちですか!

 そこまでです。高千穂麗!」

「し・・志乃ちゃん!?」

 

何で志乃ちゃんがここに!?

 

「あかりさんは私のお友達です!

 横取りされそうになってはいそうですかと

 引き下がるワケにはいきませんよ!」

 

騒ぎを聞きつけて愛沢姉妹も銃を構え志乃ちゃんを包囲する

 

「・・残念だったわね

 もう私のお友達よ」

 

高千穂さんがあたしの肩を掴みながら宣言している

 

「佐々木志乃。お前はあかりと馴れ合い甘やかしてダメにする女だわ

 でも私はあかりに厳しくできる!

 私とあかりは高め合う事が出来るのよ!!」

 

え・・っと・・・それって、強襲科(アサルト)の生徒同士ってこと??

 

「た、高め合う・・・!?

 ・・・・・・決闘です! 

 あかりちゃんは渡さない!」

「決闘しかないわね・・お父様同士と同じで私たちもそうなる運命だったんだわ」

 

さて・・・どーゆーこと???

 

 

 




はいっ
ここまでです!
なんとか仕上げられました~

さて、キャストオフテーブルのアンケート締切ですが
来週の土曜日までにしようと思います
今のところ返信者ゼロ!  もし誰もアンケートに投票しない場合は
自分が勝手に決めちゃいますね

ではまた次回
あかりだけではなく志乃もパワーアップ!?
こうご期待!

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