緋弾のアリア~装備科の剣士   作:春秋時雨

4 / 77
どうも~
春秋時雨です
サブタイトルを凝ったものにしてみようかなと考えてみましたが
結局オーソドックスなものしかでてきませんでした。

さて、前回全てシュウ視点だったのでこれからは大体シュウ視点で通していこうかなと思います
視点変更がある時に~〇〇視点~という風にしていくつもりです
では、どうぞ~


第2話 全員覚えておきなさい!!

「あっはっは、災難だったな~キンジ」

「うるさいぞシュウ」

 

あのあと強猥(不可抗力)について詳しい説明の後完全に鬱モードに入ったキンジを冷やかしにかかる

 

「いよーうキンジ!今年もこの武藤剛気(ムトウゴウキ)さまが一緒のクラス・・

 なんだよ朝から元気がねぇな、星伽さんと別のクラスなのがそんなに悲しいのか?」

「・・・武籐、今の俺に女の話題を振るな」

 

挨拶とともに7割ほどの冗談を言う武藤に対しキンジはなんというか

・・こうおどろおどろしいくらいの形相で返事をする

 

キンジが鬱モードに入っているのにはわけがある

 

キンジには変わりすぎた特異体質がある。ヒステリア(Histeria)サヴァン(Savant)シンドローム(Syndrome)略してヒステリアモード

 

これは一定量以上のβエンドルフィンに反応し普段の約30倍もの量の神経伝達物質を媒介し

中枢神経の活動を劇的に更新させ、論理的思考能力、判断力さらに反射神経などが飛躍的に向上する

 

早い話が性的に興奮するとスーパーマンになれる体質なのだ

 

これだけ聞けば便利だな~という感想が出てくるだろうが

この能力には欠点が主なものは2つある

 

1つ目は―――女子に対してキザな言動をとってしまうこと。

2つ目は―――女子を何がなんでも守りたくなってしまうこと。

 

この欠点の説明はヒステリアモードのそもそもまで遡る必要がある

子孫を残すために、男には女を守る時に大なり小なり力を発揮する本能がある

そしてヒステリアモードはその本能が異常に発達したものらしい

 

子孫を残すために女にとって魅力的な(キザな言動)男を演じ

男は女を守る(・・・・)ためにパワーアップする

 

そしてキンジは欠点のうちのキザな言動が耐えがたいようだ

 

(さて、本格的に鬱になられるとメンドイしここあたりが潮時かな)

 

俺は冷やかしをやめ「まあ、しばらくはそうやって気持ちの整理をつけるがいいさ」

などと言って後は放置する

 

 

ガラリラ

 

「はーい皆さん、2年生最初のHR(ホームルーム)を始めますよー」

 

扉の開く音とともにほんわかとした雰囲気の教師がHRの開始を告げる

この教師の名前は高天原(タカマガハラ)ゆとり先生

一昔前は[血塗れゆとり(ブラッティーユトリ)]の名で恐れられた傭兵だ

 

「うふふっ、まずはー、去年の三学期に転入してきたカーワイイ子から

 自己紹介してもらっちゃいますよ♡」

 

と俺が半ば失礼なことを考えているうちに先生はどんどん話していく・・ん?

() () () () () () だと・・

まさか!?

 

強襲科(アサルト)の神崎・H・アリアちゃんでーーす♡」

 

ガタンッ

 

あ、キンジがずっこけた

 

「遠山君、どうかしたの?」

「い・・いえなんでもないです」

 

同じクラスじゃあ逃げ場も無いか・・【ご愁傷様キンジ、骨は拾ってやるよ】的な視線を送る前に

 

「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」

 

とのたまいました

 

「な、なんでだよ」

 

うん、キンジその気持ちは正直わからんが想像だけならできる俺は改めてキンジに視線を送る

・・・・がキンジがにらみ返すよりも早く

 

「先生、あとアイツも」

 

その指先にいるのは・・俺!?

 

「ハ、ハア!??」

 

これからキンジいじりを再開しようとした矢先こっちにも矢が飛んできた

 

「よ・・良かったなキンジ!お前にも春が来たようだぞ!先生!オレ転入生さんと席替わります!」

 

お前の良かったは恋のライバル(???)がいなくなったことに対してだろう武籐!!

武籐の隣のヤツも「先生じゃあ自分も天地と席こうかんしますね」の一言に加え

【ガンバレヨ】ってな視線をおくるんじゃねぇ

 

「あらあら、最近の子は積極的ねぇ。それじゃあ二人とも席を代わってあげて」

 

ゆとり先生あなたも恋バナ好きですねぇ!

・・・ダメダアァ~ツッコミどころが多すぎてもうなにからツッコンでいいのか分らん!!

 

「キンジ、これさっきのベルト」

 

とアリアがキンジにベルトを投げてよこす

 

「分った!!理子分っちゃった!これフラグバッキバキに立ってるよ!!」

 

今度は理子か・・・

峰 理子(ミネ リコ)キンジ曰く探偵科(インケスタ)ナンバーワンのバカ女

そこはかどころかマズイことが起きることがもはや予知できてしまう

 

「キーくんベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた!

 これ謎でしょ、謎でしょ!?でも理子には推理できちゃった!!」

 

ああ、この静寂は嵐の前の静けさか・・・

 

「キーくんは彼女の前でベルトをとるような何らかの行為をした!

 そして彼女の部屋にベルトを忘れていった!つまり二人は――――

 

 

  熱い熱い恋愛の真っ最中なんだよーーーーー!」

 

 

 

ハイハイ オミゴトナ メイスイリ(名にあらず) アリガトウゴザイマス

 

俺はもはや悟りの境地で事態を静観し続ける(ただの現実逃避である)

 

「キ・・キンジがこんなカワイイ子といつの間に!?」「影の薄いヤツだと思ってたのにッ」

「キンジ×シュウに期待していたのに!!」「フケツッ」

 

オイオイオイッ

最後から2番目のヤツ出てこい!!

俺の刀の錆にしてやるっ!

 

だが俺の名前が出たことで

 

「オイオイ名探偵理子よ、シュウはどうせつめいするんだ?」

 

ヤバイ俺にも飛び火の予感が

 

「え?うーん。あ、そっか!」

 

その[そっか]は今アイデア(バカなこと)を思いついたと解釈してもいいんだよな?理子?

 

「キーくんとツインテールさんは恋愛中、んでもってキーくんとシュウシュウはルームメイト。

 ルームメイトである以上二人の関係を知っていてもなんも不思議ではないつまり・・・」

「つ・・つまり?」

「二人の関係を黙秘する代わりに何でも言う事を聞かせるみたいな

交換条件をだしているんだよ!!」

『な・・なんだってーーー!?』

 

元気がいいなオマエラ!?

 

俺がもはや我慢の限界に達し怒鳴り声をあげる寸前

 

ズキューン!ズキューン!

 

・・・・チンッ

 

2発の銃声と

空薬莢の落ちる音が教室に響く

 

 

「れ・・恋愛なんてくっだらない!!全員覚えておきなさい!そういうバカなことをいうヤツには

 

 

 

 

    風穴開けるわよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいはいどうも~
原作片手にパソコン打ってる春秋時雨です(ラノベ・コミック・コミックAA)
ホントは「奴隷になりなさい」くらいまですすめたかったのですが
目標にしている2500文字を大幅にこえてしまうので
ここで切りあげさせていただきます

誤字脱字があれば気軽にご指摘下さい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。